ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いを解説!仕事内容や必要な資格とは?

介護の仕事 2026年1月22日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ソーシャルワーカー 社会福祉士に関する記事の画像

この記事のまとめ

「ソーシャルワーカーと社会福祉士の仕事に違いはあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ソーシャルワーカーは福祉に関する相談援助を行う人の総称で、社会福祉士は社会福祉士国家資格を持っている人のことです。この記事では、ソーシャルワーカーの仕事内容を職種別に解説。社会福祉士や精神保健福祉士の役割やソーシャルワーカーに必要なスキルにも触れているので、相談援助に携わりたい方はご覧ください。

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違い

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違い

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いは、名乗るために資格が必要かどうかです。ソーシャルワーカーとは、福祉の相談援助を行う人全般を指す言葉で、資格がなくても名乗れます。一方、社会福祉士を名乗れるのは、社会福祉士国家資格を保有する人のみです。

社会福祉士の資格を活かして働く方は、ソーシャルワーカーに含まれます。ソーシャルワーカーは職業の大きなカテゴリーで、社会福祉士は社会福祉士国家資格をもとにソーシャルワークに携わる人のことです。

▼関連記事
相談援助とは?具体的な仕事内容や介護職との違い、必要な資格を解説
介護福祉士と社会福祉士の違いとは?仕事内容や給与、資格の取得方法を比較

ソーシャルワーカーとは

ソーシャルワーカーとは、生活を送るうえで課題がある人の相談に乗り、助言や支援を行う仕事のことです。通称なので、「ソーシャルワーカー」という職種や資格があるわけではありません。介護施設で生活相談員として働く人や、病院で医療ソーシャルワーカーとして働く人などが、ソーシャルワーカーと呼ばれます。

ソーシャルワーカーとして活躍しているのは、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格といった福祉系の資格を保有している人が多いようです。

社会福祉士とは

社会福祉士とは、社会福祉士国家資格を取得し、社会福祉士登録簿に登録して、相談援助を行う人のことです。社会福祉士は、高齢者や障がいのある方、生活に困っている方の相談に乗り、社会資源を活用できるようサポートします。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

▼関連記事
ソーシャルワーカーになるには?必要な主要資格の取得方法やメリットを解説

ソーシャルワーカーの応募条件になりやすい資格

ソーシャルワーカーとして働くのに資格要件などの定めはありませんが、求人では専門性を担保するために、以下の3つのいずれかが応募条件に設定されていることがあります。

以下でそれぞれの資格を解説します。

社会福祉士

社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく名称独占の国家資格で、社会福祉士国家試験に合格することで取得可能です。厚生労働省の「第37回社会福祉士国家試験合格発表:参考」によると、社会福祉士国家試験の過去5年の平均合格率は43.8%です。なお、2025年の合格率は56.3%でした。

社会福祉士国家試験を受験するには、要件を満たさなければなりません。受験資格を得る方法は、大きく分けて「福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」があります。養成施設には通信制と通学制があるようです。社会福祉士の受験資格を得るには、4年制の福祉系大学等で指定科目を履修した場合を除き、相談援助の実務経験が必要です。

社会福祉士の取得方法が知りたい方は、「社会人が社会福祉士になるには?一般養成施設の選び方も解説」をチェックしてみてください。

精神保健福祉士

精神保健福祉士は、精神保健福祉士法に基づく名称独占の国家資格です。精神保健福祉士として働く方は、専門性を活かして、精神障がいのある方を支援します。精神科病院などの医療機関でソーシャルワーカーとして働きたい方は、取得しておくと転職に有利になるでしょう。

精神保健福祉士国家試験に合格すると、精神保健福祉士として働けます。厚生労働省の「第27回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」によると、過去5年の平均合格率は68.4%です。社会福祉士と比べて、取得の難易度は低いでしょう。2025年に行われた精神保健福祉士国家試験の合格率は、70.7%でした。

なお、精神保健福祉士国家試験を受けるには、福祉系大学等の卒業や実務経験が必要です。精神保健福祉士の取得方法については、「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」をご覧ください。

社会福祉主事任用資格

社会福祉主事任用資格は、福祉事務所のケースワーカーとして働いたり、社会福祉施設の施設長・生活指導員として働いたりするために必要な資格です。任用資格なので、特定の職種に就く際に取得が必須となります。

社会福祉士や精神保健福祉士の資格があれば、社会福祉主事として働けます。また、大学や短期大学・通信教育・養成機関・都道府県等講習会などで指定の科目を履修することでも、社会主事任用資格を取得できるようです。詳しくは、「社会福祉主事任用資格とは?活かせる仕事は?取得方法やメリットを解説!」にまとめています。

▼関連記事
ケースワーカーの資格は難易度が高い?状況別に効率の良い取得方法をご紹介

ソーシャルワーカーの代表的な職種と仕事内容

福祉分野で活躍するソーシャルワーカーの代表的な職種は次のとおりです。

ご紹介したソーシャルワーカーの職種の仕事内容や職場について、以下で解説します。

生活相談員・支援相談員

生活相談員は、介護施設で利用者さんやその家族の相談に乗る職種です。特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなどに勤務しています。なお、介護老人保健施設で相談援助を行う職員のことは「支援相談員」と呼びますが、仕事内容は生活相談員に近いようです。

▼関連記事
生活相談員とは?未経験者向けに仕事内容や資格要件、やりがいを解説!
支援相談員とはどんな職種?仕事内容や必要な資格、やりがい、給与を解説!

生活相談員・支援相談員になる条件

生活相談員や支援相談員になるには、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかの資格を求められることが多いようです。ただし、自治体によっては、一定の実務経験を積んだ介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)などが、生活相談員として働けることもあります
生活相談員の仕事に興味のある方は、「生活相談員の資格要件は?未経験から目指せる?仕事内容や職場もご紹介」も参考にしてみてください。

▶生活相談員の求人一覧ページはこちら

医療ソーシャルワーカー(MSW)

医療ソーシャルワーカーは、病院や保健所、社会復帰施設などで、患者さんやその家族の相談援助を行います。お金や仕事、心理的な不安などの相談に乗り、問題解決や社会復帰を支援するのが役割です。
医療ソーシャルワーカーの求人は、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を要件とする場合があります。

▶医療ソーシャルワーカーの求人一覧ページはこちら

精神科ソーシャルワーカー(PSW)

精神科ソーシャルワーカーは、精神障がいがある人の相談に乗り、社会生活を送るための就労支援などを行う仕事です。病院や障害者支援施設、介護施設といった職場があります。「精神保健福祉士」として求人が出されている場合が多いので、資格がある方は就職しやすいでしょう。

スクールソーシャルワーカー(SSW)

スクールソーシャルワーカーは、学校や関係機関と連携して、いじめや不登校、虐待といった問題の解決に取り組む仕事。学校や児童養護施設などで働いています。社会福祉の専門家として、児童の置かれている環境を改善するのが、スクールソーシャルワーカーの役割です。
社会福祉士や精神保健福祉士を募集する求人が多いですが、公認心理師や臨床心理士を要件に含む場合もあります。

ケースワーカー(CW)

ケースワーカーの仕事内容は、病気や経済的な理由などで困っている人の相談を受け、支援を行うことです。地方公務員として自治体の福祉事務所に勤務するので、就業するには都道府県や市区町村が実施する地方公務員試験に合格する必要があります
ケースワーカーについて詳しく知りたい方は、「ケースワーカーとは?必要な資格や仕事内容、ソーシャルワーカーとの違い」の記事も参照してください。

ソーシャルワーカーに必要なスキル

生活に課題を抱える人たちの相談に対応する仕事であるソーシャルワーカーには、コミュニケーション能力や福祉に関する専門的な知識などが必要です。以下で確認してみましょう。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、相談援助を行ったり、多職種連携をしたりするために欠かせないスキルです。ソーシャルワーカーには、生活上で困りごとがある人が、信頼して悩みを話せるよう寄り添う傾聴スキルが求められます。
相談者の方とのコミュニケーションについては、「介護で役立つ傾聴スキルとは。共感を示すコミュニケーションの方法」の記事を参考にしてください。

また、相談者の方の生活を総合的に支援するには、医療職や介護職、ケアマネジャーなど、ほかの職種と連携するスキルが必要です。コミュニケーション能力があれば、多職種連携も柔軟に対応できるでしょう。

冷静な対応力

感情に流されず冷静に判断して対応するスキルがある人は、ソーシャルワーカーとして活躍できるでしょう。ソーシャルワーカーは、相談援助業務で悩みを聞くことが多い仕事なので、相談者の方のネガティブな感情に影響されないよう、自身をコントロールすることが大切です。

相談者の方の希望を聞いたうえで、日常生活・社会生活を送るために必要なサポートは何かを見極めることが、ソーシャルワーカーの専門性といえます。

介護や医療に関する知識

ソーシャルワーカーは、介護保険制度や医療保険制度に関する知識を身につける必要があります。介護保険サービスの種類や利用方法、適切な医療を受けるための手続きなどを相談者に伝えることで、課題を解決できる場合も多いでしょう。
福祉サービスの種類は自治体によって異なる場合があるので、働く地域の制度を調べることも重要です。

複数の仕事を同時に進めるスキル

ソーシャルワーカーには、複数の仕事を同時に進めるスキルが必要です。担当する相談者の方や連携する関係者は多数いるので、急に連絡が来るときもあり、スケジュールどおりに仕事が進まないこともあるでしょう。そのため、タスクごとにいつまでに対応すれば良いのかを管理して、優先すべき仕事から計画的に進めるスキルが求められます。

ソーシャルワーカーの平均年収・求人倍率

職業情報提供サイト(job tag)の「福祉ソーシャルワーカー」によると、2024年の福祉ソーシャルワーカーの平均年収は441万円でした。また、2024年度のソーシャルワーカーの有効求人倍率は1.24倍です。
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年3月分及び令和6年度分)について」には、2024年度の全産業における平均有効求人倍率は1.25倍とあるため、福祉ソーシャルワーカーの有効求人倍率は平均程度といえます。

職業情報提供サイト(job tag)の「医療ソーシャルワーカー」によると、2024年の医療ソーシャルワーカーの平均年収は441万円。有効求人倍率は3.04倍とあります。高齢化に伴い、日常生活に課題を抱える人が増加する可能性は高いので、ソーシャルワーカーは今後も必要な将来性のある仕事といえるでしょう

なお、給与は職種や職場によって異なるので、平均年収は参考値としてご覧ください。ソーシャルワーカーの給与事情については、「社会福祉士の平均年収はいくら?職種・年代別の給与や収入アップ方法を解説」の記事も参考にしてみてください。

ソーシャルワーカー・社会福祉士についてよくある質問

ここでは、ソーシャルワーカーや社会福祉士についてよくある質問に回答します。「ソーシャルワーカーの資格や仕事内容が知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

ソーシャルワーカーは国家資格ですか?

「ソーシャルワーカー」とは、相談援助を行う仕事全般を指す言葉で、国家資格ではありません。ただし、ソーシャルワーカーとして働く人の多くは、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」という国家資格を保有しています。また、求人へ応募する際に、これらの資格を求められることが多いようです。ソーシャルワーカーに必要な資格を知りたい方は、「ソーシャルワーカーに必要な資格の取り方や難易度は?職種別の要件も解説!」の記事をご覧ください。

ソーシャルワーカーにはどんな役割があるの?

福祉に関する専門的な知識・スキルを活かして、生活に困難を抱えている方の相談にのり、適切なサービスへつなげるのがソーシャルワーカーの主な役割です。具体的には、相談援助や関係機関との連携、手続きの支援などを行います。ただし、職場によってソーシャルワーカーの役割や仕事内容は異なるでしょう。ソーシャルワーカーの仕事に興味のある方は、「ソーシャルワーカーの仕事内容とは?役割や必要な資格、年収を解説」を参考にしてみてください。

社会福祉士は企業内ソーシャルワーカーになれますか?

社会福祉士は、一般企業で働く人の相談に乗る「産業ソーシャルワーカー」として働くことも可能です。ただし、産業ソーシャルワーカーの求人は少ない傾向にあるので、就職の難易度は高いでしょう。ソーシャルワーカーへの転職を考えている方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。希望条件をヒアリングしたうえで、あなたに合った求人をご提案いたします。

まとめ

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いは、名乗るために資格が必要かどうかです。ソーシャルワーカーは、福祉の相談援助を行う人全般を指す言葉なので、資格がなくても名乗ることができます。一方、社会福祉士は名称独占の国家資格なので、社会福祉士国家資格を取得して資格登録した人以外は名乗ることができません。

ソーシャルワーカーの求人は、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかを応募要件とする場合が多いでしょう。ただし、資格要件は職種や自治体によって異なり、介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)などが生活相談員として働ける都道府県もあります。傾聴や多職種連携のスキル、冷静な対応力がある方は、ソーシャルワーカーとして活躍できるでしょう。

ソーシャルワーカーに就職・転職したい方は、レバウェル介護(旧 きらケア)をご利用ください。介護業界に特化した転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」では、生活相談員や医療ソーシャルワーカーの求人を豊富に取り揃えています。専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望条件を聞いて求人をご紹介するので、効率良く転職活動を進めることが可能です。
「生活相談員になりたいけど、社会福祉士の資格がない」という場合、ほかの要件で応募できる自治体もあるので、気になる方はぜひご相談くださいね。

今の職場に満足していますか?

無料で求人を見てみる

執筆者

  • 元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

関連記事

関連ジャンル: 介護の仕事

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年1月22日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧