ソーシャルワーカーになるには?必要な主要資格の取得方法やメリットを解説

介護の仕事 2025年10月3日
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この記事のまとめ

「ソーシャルワーカーになるにはどうしたら良いの?」と気になっている方もいるかもしれません。ソーシャルワーカーの資格要件は職場によって異なりますが、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事のいずれかの資格があると就職に有利です。この記事では、ソーシャルワーカーの資格要件を職種別に解説。社会福祉士の資格を得るためのルートもまとめました。ソーシャルワーカーの仕事に興味がある方はチェックしてみてください。

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目次

ソーシャルワーカーになるには

ソーシャルワーカーとは、相談援助を行う専門職の総称です。福祉や介護、医療、教育などのさまざまな分野で、困難を抱えている方の相談に乗ったり必要な支援につなげたりしています。

ソーシャルワーカーになるには、職種や働く場所に応じた資格が必要なので、転職を検討している方は、希望する仕事に必要な資格を確認しておくと良いでしょう。

以下では、ソーシャルワーカーとして相談援助を行う職種について、それぞれ必要な資格や仕事内容を解説します。

ソーシャルワーカーの仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

生活相談員になるには

生活相談員とは、主に老人福祉施設で相談援助を行う職種をいいます。

生活相談員になるには、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかの取得が求められるのが一般的です。自治体によっては、介護福祉士やケアマネジャー、介護職として一定の実務経験がある人も対象となる場合があります。生活相談員の資格要件は自治体によって異なるため、転職を検討している方は事前に確認しておきましょう。

主な職場特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス
仕事内容施設の利用者さんやご家族の相談援助、関係機関との連携や調整。そのほか、入退所の手続きなどを行う
資格要件必要な資格は、自治体によって異なる。
社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかの資格が求められる場合が多い

「社会福祉主事任用資格」とは、基本的に地方自治体の福祉事務所などで働く際に求められる資格です。生活相談員をはじめとする、福祉業界における役職に就く際の資格要件として準用されることもあります。

社会福祉主事任用資格については、この記事の「社会福祉主事任用資格」でもご説明するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

▼関連記事
生活相談員とは?未経験者向けに仕事内容や資格要件、やりがいを解説!

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支援相談員になるには

支援相談員とは、介護老人保健施設で相談援助を行う職種をいいます。

支援相談員になる場合、高齢者介護や福祉に関する専門知識が求められるため、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかを保有していると就職・転職に有利です。資格要件は自治体や施設によって異なる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

主な職場介護老人保健施設
仕事内容施設の利用者さんやご家族の相談援助、入退所の手続き、関係機関への連絡と調整。
そのほか、在宅復帰後の生活状況の確認などを行う
資格要件社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかを要件とする求人が多い

支援相談員が働く「介護老人保健施設」とは、在宅復帰を目的としたリハビリや介護サービスを提供する施設です。支援相談員は、利用者さんやご家族から相談を受け、利用できる介護保険サービスや障害福祉サービスを提案するなどして、在宅復帰に向けた支援を行います。

支援相談員の仕事内容については、「支援相談員とはどんな職種?仕事内容や必要な資格、やりがい、給与を解説!」の記事も参考にしてみてください。

ケースワーカー(CW)になるには

ケースワーカーは福祉事務所で相談援助を行う職種です。

ケースワーカーとして働くには、「社会福祉主事任用資格」が求められます。公務員なので、地方公務員試験への合格も必要です。筆記試験と面接に合格して地方公務員になり、福祉事業所に配属されると、ケースワーカーとして働けます。

主な職場福祉事務所
仕事内容病気や高齢、貧困などで生活に困難を抱えている方の相談を受け、必要な支援につなげる。
生活保護の受給を希望する方の相談援助や生活状況の調査、申請手続きなどを行う場合もある
資格要件社会福祉主事任用資格を取得したうえで、地方公務員試験に合格する

社会福祉主事任用資格は、厚生労働省が指定する社会福祉に関する科目を履修したうえで学校を卒業したり、指定養成機関を修了したりすることで取得できます。

ケースワーカーの仕事に興味のある方は、「ケースワーカーは公務員?仕事内容や必要な資格、働くメリットも解説!」の記事もご覧ください。

医療ソーシャルワーカー(MSW)になるには

医療ソーシャルワーカーは、医療機関において患者さんの相談援助を行います。
医療ソーシャルワーカーとして働くのに、法的な資格要件の定めはありませんが、「社会福祉士」もしくは「精神保健福祉士」の保有を求められることが多いようです。

主な職場病院、診療所、クリニック、保健所
仕事内容患者さんやご家族から相談を受け、経済的・心理的・社会的な問題の解決に向けた支援をしたり、社会復帰のサポートをしたりする
資格要件法的な資格要件の定めはないが、精神保健福祉士または社会福祉士を求められることが多い

医療ソーシャルワーカーの支援が必要な患者さんやご家族は、経済的・心理的、社会的な問題など、複数の問題を抱えていることが少なくありません。適切な支援につなげるには、公的な支援制度や社会保障制度、法律など、幅広い分野に関する専門知識が求められます。また、患者さんの状況を正しく把握するためには、疾患や治療に関する知識も必要です。

精神科ソーシャルワーカー(PSW)になるには

精神科ソーシャルワーカーは、医療機関や行政機関などで、精神障がいのある方やそのご家族を対象に、日常生活のサポートや社会復帰の支援を行います。
精神科ソーシャルワーカーとして働く場合、「精神保健福祉士」の資格が求められる場合が多いでしょう。

主な職場精神科病院・病棟、心療内科クリニック、保健所、精神保健福祉センター、福祉事務所、障害福祉サービス事業所
仕事内容精神障がいのある方やそのご家族から相談を受け、助言や指導を行う。
利用できる福祉制度や医療サービスなどの情報提供などを行い、社会生活を支援する
資格要件精神保健福祉士の資格が求められる場合が多い

病院やクリニックの精神科ソーシャルワーカーは、主に患者さんの相談援助や治療のサポート、退院後の生活に向けた支援を行います。社会福祉施設や地域包括センターの場合は、社会生活を送るうえでの相談への対応や福祉サービスの利用の調整、就労支援が主な業務になるでしょう。

スクールソーシャルワーカー(SSW)になるには

スクールソーシャルワーカーとは、主に教育現場で活躍するソーシャルワーカーです。

スクールソーシャルワーカーの仕事に就くのに法的に定められている資格はありませんが、求人では「社会福祉士」もしくは「精神保健福祉士」の資格が求められる傾向にあります。さらに、スクールソーシャルワーク教育課程などによる、専門的な知識の習得が求められることもあるようです。

主な職場小学校、中学校、高等学校、特別支援学校
仕事内容いじめや不登校、虐待、暴力行為など、子どもが抱える幅広い問題の解決に向けてサポートする
資格要件社会福祉士もしくは精神保健福祉士の資格を求められることが多い

公立学校のスクールソーシャルワーカーとして働くには、自治体が実施する選考に合格する必要があります。働き方は自治体によって異なり、一つの学校で専属のソーシャルワーカーとして働く場合や、複数の学校を受け持つ場合などがあるようです。

児童福祉司になるには

児童福祉司は、児童相談所で子どもの福祉に関する相談援助や支援を行います。

児童福祉司になるには、児童福祉司任用資格の要件を満たしたうえで、地方公務員試験への受験が必要です。児童福祉司任用資格を取得するには、「社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師のいずれかの資格を保有していること」や「社会福祉主事として2年以上相談援助業務に従事し、児童福祉司任用前講習会の課程を修了すること」などが定められています。

主な職場児童相談所
仕事内容子どもと家庭が抱える問題に関する相談援助や助言、必要な支援への橋渡しなどを行う。
保護者への面談や家庭訪問を行い、家庭環境の調査を行うこともある
資格要件社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師のいずれかの資格を保有しているなどといった要件を満たし、「児童福祉司任用資格」を取得することが求められる

児童福祉司が扱う相談の内容は、子どもに関する虐待や非行、健康・障がいについてなどです。面談や家庭訪問を行い、問題の解決に向けて支援・指導を行います。

コミュニティソーシャルワーカー(CSW)になるには

コミュニティソーシャルワーカーは、生活に困難を抱えていながらも、現行制度では支援が行き届きにくい方などを対象に相談援助を行います。

コミュニティソーシャルワーカーとして働くのに必須の資格はありませんが、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかを保有していると、就職や転職に有利です。

主な職場社会福祉協議会、地域包括支援センター、高齢者施設、障害者支援施設
仕事内容高齢者や障がいのある方、貧困家庭、外国人、ホームレスなどの相談援助を行い、使える福祉サービスの提案などを実施する
資格要件必須の資格はないが、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかが求められることが多い

コミュニティソーシャルワーカーは、医療や介護、障害福祉などのサービスを活用できず、生活に課題を抱える地域の方をなど対象に相談支援を行っています。言葉が通じずに生活に困っている外国の方やホームレスの方も支援の対象です。
そのほか、地域福祉が抱える課題を発見し、解決に向けた新しい支援策を講じていく役割も果たします。

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ソーシャルワーカーとは?ほかの職種との違い

ソーシャルワーカーとは、日常生活や社会生活に困難を抱えている方に対する相談援助や、関連機関との連携などを行う職種です。ソーシャルワーカーと混同しやすい職種に、「ケースワーカー」や「社会福祉士」「ケアマネジャー」があります。
ここでは、それぞれの違いを解説するので、確認してみましょう。

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違い

ソーシャルワーカーとケースワーカーは別の職種ではなく、ソーシャルワーカーにはケースワーカーも含まれます。
ソーシャルワーカーは医療・教育・福祉・介護などの幅広い分野で相談援助を行う専門職の総称で、ケースワーカーは主に公的機関で生活上の困りごとに対する相談援助を行う職種のこと。つまり、ケースワーカーはソーシャルワーカーの一種です。

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違い

ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いは、資格の有無です。多様な分野において相談援助を行う職種であるソーシャルワーカーのうち、社会福祉士の資格を保有している人のことを「社会福祉士」といいます。
ソーシャルワーカーは相談援助を行っていれば名乗れる職種ですが、社会福祉士は資格がないと名乗ることができません。

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ソーシャルワーカーと社会福祉士の違いを解説!仕事内容や必要な資格とは?

ソーシャルワーカーとケアマネジャーの違い

ソーシャルワーカーとケアマネジャー(介護支援専門員)の主な違いは、業務内容と専門分野です。ソーシャルワーカーは福祉に関するさまざまな分野において相談援助を行うのに対して、ケアマネジャーは主に高齢者を対象に相談援助やケアプランの作成などを担当します。
ケアマネジャーは介護保険制度に精通する専門職で、ケアマネジャーとして働くには介護支援専門員の資格が必要です。

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ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

ソーシャルワーカーの働き方

ソーシャルワーカーの働き方は、勤務先によって異なります。公的施設であれば、固定勤務で土日休みである可能性が高いでしょう。24時間体制の病院や介護施設の場合は、シフト制になることがあります。

ソーシャルワーカーは、正社員・パート・アルバイト・派遣社員など、さまざまな雇用形態で働くことが可能です。ライフスタイルに合わせて働き方を選べるのも、魅力の一つといえます。

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ソーシャルワーカーに必要な主要資格の取得方法

ソーシャルワーカーとして働く場合、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格のいずれかの資格を取得しておくと、就職や実務に役立ちます。ここでは、それぞれの資格の取得方法をご紹介するので参考にしてみてください。

社会福祉士

社会福祉士の資格を取得するには、受験要件を満たしたうえで社会福祉士国家試験への合格が必要です。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「社会福祉士国家試験:受験資格(資格取得ルート図)」によると、指定された大学で必要な科目を履修したり、相談援助の実務経験を積んだりすることで、試験の受験要件を満たせます。受験要件を確認したうえで、社会福祉士を目指しましょう。

後述する「社会福祉士を目指す場合の受験ルート」では、社会福祉士になるルートを学歴・経歴別に解説するので、ソーシャルワーカーを目指す方はあわせてご覧ください。

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社会福祉士試験の難易度は?合格率や試験内容、効果的な学習方法を解説

精神保健福祉士

精神保健福祉士の資格を取得するには、受験要件を満たしたうえで、精神保健福祉士国家試験への合格が必要です。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「精神保健福祉士国家試験:受験資格(資格取得ルート図)」によると、試験の受験資格を得るには、保健福祉系の大学等で指定科目を履修したり、相談援助の実務経験を積んだりすることが求められます。精神保健福祉士を目指す方は、自身に合った受験ルートを確認しておきましょう。

精神保健福祉士の取得方法について詳しく知りたい方は、「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」も参考にしてみてください。

社会福祉主事任用資格

厚生労働省の「社会福祉主事任用資格の取得方法」によると、社会福祉主事任用資格を取得するには、指定された大学で必要な科目を履修することなどが必要です。社会福祉士や精神保健福祉士の資格を有する場合も、社会福祉主事任用資格の要件を満たせます。

社会福祉主事任用資格は、試験に合格して取得するものではなく、公務員として社会福祉の仕事に就くのに必要とされる条件のことです。先述したように、公務員以外の福祉職において、資格要件として求められる場合もあります。

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社会福祉士を目指す場合の受験ルート

ここでは、ソーシャルワーカーとして働く際に求められることが多い「社会福祉士」の取得方法を解説します。

先述したとおり、社会福祉士の資格を取得するには、受験要件を満たしたうえで社会福祉士国家試験を受けて、合格しなければなりません。受験資格を得るルートは12通りあります。

社会福祉士の資格取得ルートのイメージ

引用:厚生労働省「社会福祉士の資格取得方法」

以下で、「高校生の場合」「大学生の場合」「社会人の場合」に分けてご説明するので、自身の学歴や経歴に合った受験ルートを確認してみてください。

高校生の場合

社会福祉士の取得を目指す高校生は、福祉系の大学へ進学するのが一般的なルートです。4年制の福祉大学で指定科目を履修すれば、試験の受験資格を得られます。

経済的な負担を抑えたい場合は、「福祉系の短大を卒業して実務経験を積むルート」も一つの選択肢です。3年制の福祉系短大を卒業する場合は1年間、2年制の場合は2年間、相談援助の実務経験を積むことで、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。

大学生の場合

4年制の福祉系大学に在籍している方は、「指定科目」を履修すると、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。福祉系短大の場合は、修業年限に応じた相談援助の実務経験が必要です。

4年制の福祉系大学で「基礎科目」のみを履修した方は、卒業後に短期養成施設へ半年通学することで受験要件を満たせます。こちらも、短大の場合は相談援助の実務経験が必要です。

4年制の一般大学に在学している場合は、卒業後に一般養成施設に1年通うことで受験資格を得られます。一般短大に通う方は、卒業後に相談援助の実務経験を積んだうえで、一般養成施設へ通学することが必要です。

社会人の場合

社会人の場合、最終学歴や相談援助の実務経験の有無によって、社会福祉士の最適な取得ルートが異なります。以下で社会人の選択肢を確認してみましょう。

4年制の一般大学を卒業している場合

4年制の一般大学を卒業した方は、一般養成施設に1年通うと、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。一般養成施設の学習方法には、通信や通学、夜間課程などがあるので、自分に合う養成施設を選ぶと良いでしょう。なお、一部通学が必須の科目があるようです。

最終学歴が高卒の場合

最終学歴が高校卒業で相談援助の実務経験がない場合は、福祉系大学や短大へ入学するのが社会福祉士への最短ルートです。指定科目を履修したり実務経験を積んだりすれば、4年後に受験資格を得られます。

相談援助の業務に従事している方は、通算4年の実務経験を積み、一般養成施設へ1年以上通学すれば受験資格を得ることが可能です。

一般短大や福祉系大学・短大を卒業している場合

一般短大や福祉系大学・短大を卒業している場合、修業年限や履修科目に応じて、実務経験や養成機関への通学が必要です。具体的な条件は下記のとおりです。

学校の種類・履修科目実務経験・養成施設等の条件
福祉系大学等(4年制・指定科目を履修)受験資格あり
福祉系短大等(3年制・指定科目を履修)相談援助の実務経験1年
福祉系短大等(2年制・指定科目を履修)相談援助の実務経験2年
福祉系大学等(4年制・基礎科目を履修)短期養成施設等6ヶ月以上
福祉系短大等(2年制・基礎科目を履修)相談援助の実務経験2年→短期養成施設6ヶ月以上
福祉系短大等(3年制・基礎科目を履修)相談援助の実務経験1年→短期養成施設6ヶ月以上
一般短大等(2年制)相談援助の実務経験2年→一般養成施設等1年以上
一般短大等(3年制)相談援助の実務経験1年→一般養成施設等1年以上

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験:受験資格(資格取得ルート図)」

4年制の福祉大学で基礎科目を履修している方が、社会福祉士国家試験を受けるには、短期養成施設への通学が必要です。福祉系短大で基礎科目を履修している場合は、実務経験を積んだうえで短期養成施設へ通学することが求められます。

社会福祉士の受験資格を得るには、ある程度の年数がかかるため、早めに進路や学習計画を立てることが大切です。

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資格を取得することのメリット

ソーシャルワーカーを目指す方のなかには、資格取得を迷っている方もいるかもしれません。ソーシャルワーカーとして働くのに、必ずしも資格が必要というわけではありませんが、資格があると仕事の幅が広がったり、質の高い支援が行えたりするメリットがあります。

ここでは、ソーシャルワーカーに活かせる資格を取得するメリットを解説するので、資格取得を迷っている方は参考にしてみてください。

仕事の幅が広がる

資格要件を定めていないソーシャルワーカーの仕事はあるものの、応募の際に資格要件を定める求人が大半を占めるのが現状です。そのため、社会福祉士や精神保健福祉士などの資格があると、応募できる求人がぐっと増えるでしょう。

また、資格は専門知識を有していることの証明になります。資格要件を定めていない職場での選考でも、資格があると無資格よりも有利になるでしょう。

質の高い支援が行える

資格を取得する過程で専門知識が身につくため、無資格でソーシャルワーカーの仕事に就くよりも質の高い支援が行えるようになります。日常の業務では身につけにくい知識を得られるのが、資格を取得するメリットの一つです。試験に合格するために学んだことを、実際の業務で活かせる場面は多くあります。

給与が上がる

職場によっては、専門的な資格を持っていることで資格手当が支給されたり、昇給したりすることがあります。資格を持っていたほうが、無資格よりも高待遇で働ける可能性があるでしょう。「給与を上げたい」という場合にも、資格取得は有効です。

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ソーシャルワーカーの将来性

高齢者数の増加とともに、医療や福祉サービスを利用する方は増えると考えられます。福祉の知識を持つ専門職の需要は今後ますます増していくと予想できるので、ソーシャルワーカーは将来性がある仕事といえるでしょう。

厚生労働省の「我が国の人口について」によると、日本の人口の推移は以下のように推計されています。

日本の人口の推移のイメージ

引用:厚生労働省「我が国の人口について」

少子高齢化の影響により、2040年には全人口に占める65歳以上の割合が約35%になると推計されています。ソーシャルワーカーに対する社会的ニーズは、今後さらに高まっていくでしょう。

また、教育の場でもソーシャルワーカーの必要性は高まっています。不登校やいじめ、家庭の経済的問題など、子どもを取り巻く問題は複雑化しており、福祉の専門職であるソーシャルワーカーを配置する学校が増えているようです。活躍の場が広がっているソーシャルワーカーは、安定して働ける職種といえます。

ソーシャルワーカーの平均年収

職業情報提供サイト(job tag)の「福祉ソーシャルワーカー」によると、2024年の「福祉相談・指導専門員」などに従事する方の平均年収は、441万円です。
ただし、実際のソーシャルワーカーの年収は、勤務地や雇用形態、職場、業務内容などによって異なるため、参考程度にご覧ください。

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ソーシャルワーカーに向いている人

相手に寄り添って話を聞ける人や、専門性を磨ける人、社会貢献がしたい人は、ソーシャルワーカーに向いている可能性が高いでしょう。「自分がソーシャルワーカーに向いているのか知りたい」という方は、以下で適性があるかチェックしてみてくださいね。

相手の話をじっくり聞ける人

相手の話をじっくりと聞ける人は、ソーシャルワーカーに向いているでしょう。ソーシャルワーカーの仕事は、相談者の話を聞き、困っていることや悩んでいることを把握するところから始まります。そのため、ソーシャルワーカーには、どのような相談者の方に対しても話に耳を傾ける姿勢が必要です。

相談者は、年齢や性別、生活状況などがそれぞれ異なるため、不安や悩みもさまざま。相手の立場や気持ちに寄り添い、一人ひとりに合った支援ができる人は、ソーシャルワーカーとして信頼されるでしょう。

新しい専門知識を学習し続けられる人

常に学び続ける姿勢を持つ人も、ソーシャルワーカーに向いているといえます。相談者が抱える課題を的確に把握し、社会資源を活用して適切な支援を行うためには、学習の継続と情報取集が欠かせません。

ソーシャルワーカーが受ける相談の内容は、時代の変化や社会情勢によって大きく変わります。法律や社会保障制度も改正されることがあるため、必要な知識のアップデートが必要です。

社会のために働きたい気持ちがある人

「社会のために働きたい」「人の役に立つことがやりがい」という方は、ソーシャルワーカーに向いているでしょう。ソーシャルワーカーは、介護や児童虐待、学校でのいじめなど、社会のあらゆる問題を解決するためにアプローチします。相談者一人ひとりへの支援が、ひいては社会全体を良くすることにもつながるでしょう。

「相談者が笑顔で暮らせるようサポートしたい」「仕事を通して社会貢献をしたい」という気持ちがあると、モチベーションを保って働けます。

状況に応じて柔軟に対応できる人

状況に応じて柔軟に対応できる人は、ソーシャルワーカーとしての業務に適応しやすいでしょう。ソーシャルワーカーが対応する相談者の状況は、一人ひとり異なります。マニュアルどおりに進められる業務だけではなく、イレギュラーが発生することも。相談者の状況を冷静に見極め、その人に合った援助を行わなければなりません。

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ソーシャルワーカーの資格に関するよくある質問

ここでは、ソーシャルワーカーの資格に関するよくある質問に回答します。ソーシャルワーカーの仕事が気になっている方は、参考にしてみてください。

ソーシャルワーカーの資格は難易度が高いですか?

ソーシャルワーカーの要件になることが多い「社会福祉士」と「精神保健福祉士」の資格は、両方とも国家資格です。これらの国家試験を受験するには、学歴や相談援助の実務経験などが必要になるため、受験のハードルは少し高いかもしれません。また、社会福祉士国家試験の合格率は4割程度と低めなので、社会福祉士は福祉業界のなかで難易度が高めの資格といえます。
社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験は年に1回しかないので、受験の際はしっかり対策することが大切です。国家試験の勉強方法は、「社会福祉士国家試験に合格するための勉強方法7選!独学でも取得できるの?」で解説しています。

ソーシャルワーカーは国家資格ですか?

ソーシャルワーカーは相談援助に携わる職種の総称で、ソーシャルワーカーという名前の資格はありません。なお、ソーシャルワーカーの募集要件として指定されることが多い「社会福祉士」と「精神保健福祉士」は国家資格です。ソーシャルワーカーになるために国家資格は必須ではないものの、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得すれば、就職や仕事に活かせます。

高卒からソーシャルワーカーになれますか?

高卒からソーシャルワーカーの仕事に就くことは可能ですが、無資格・未経験で採用されるのは難しいのが現状です。ソーシャルワーカーに転職する際は、社会福祉士の資格を取得すると有利になるでしょう。高卒から社会福祉士を目指すには、「4年生の福祉系大学で指定科目を履修する」「相談援助の実務経験を4年積んだうえで短期養成施設に通う」などの方法があります。
社会福祉士の資格に興味がある方は、「社会福祉士を目指す場合の受験ルート」を参考にしてみてください。

ソーシャルワーカーは資格なしからなれますか?

資格がなくてもソーシャルワーカーの仕事に就くことは可能ですが、無資格で応募できる求人は非常に少ない傾向にあります。ソーシャルワーカーの仕事は、相談援助に関わる専門的な知識が求められるため、国家資格である社会福祉士や精神保健福祉士の資格があったほうが有利です。
「ソーシャルワーカーに必要な資格の取り方や難易度は?職種別の要件も解説!」ではソーシャルワーカーの仕事に活かせる資格を紹介しているので、参考にしてみてください。

まとめ

ソーシャルワーカーとは、生活に課題を抱える方の相談に乗り、解決に向けた支援をする職種の総称です。職場や対象者によって、呼び方や資格要件が異なります。介護施設なら生活相談員や支援相談員、医療施設であれば医療ソーシャルワーカーと呼ばれるのが一般的です。

社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格などの資格があれば、ソーシャルワーカーへの就職や実務に活かせます。
社会福祉士と精神保健福祉士は国家資格なので、取得するためには国家試験への合格が必要です。これらの国家試験には学歴や実務経験などの要件が定められているため、取得には数年かかります。
社会福祉主事任用資格を取得するには、通信教育などで指定の科目を履修しなければいけません。社会福祉主事の教育課程の受講にも条件があることが多いので、取得したい方は事前に確認しておきましょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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