社会福祉士の就職先には何がある?仕事内容や給料、働き方の違いを解説!

介護の仕事 2025年3月6日
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この記事のまとめ

「社会福祉士の就職先にはどんな職場があるの?」と気になる方もいるかもしれません。社会福祉士は、高齢者施設や障害者福祉施設、医療機関などで活躍しています。この記事では、社会福祉士の主な就職先と仕事内容を解説。実際に働く社会福祉士がどのような仕事をしているのかを確認できるよう、就職先・職種ランキングもまとめました。給与事情にも触れているので、社会福祉士として活躍したい方はぜひご一読ください。

目次

社会福祉士とは?どんな役割?

社会福祉士とは、日常生活を送るうえで課題を感じている方やそのご家族の相談に乗り、アドバイスをしたり適切な福祉サービスにつなげたりする仕事です。ソーシャルワーカーとも呼ばれます。支援対象者は、障がいのある方や高齢者の方、子育てに課題を感じている方、子ども、経済的な支援が必要な方などさまざまです。

社会福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に定義される国家資格で、社会福祉士の資格を持っている人のみが、「社会福祉士」を名乗ることができます。

社会福祉士の資格について詳しく知りたい方は、「社会人が社会福祉士になるには?一般養成施設の選び方も解説」の記事もチェックしてみてください。

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社会福祉士の主な就職先と仕事内容

社会福祉士の就職先の種類は多くあり、職場によって支援対象者や仕事内容は異なります。「社会福祉士って、どこでどんな仕事をしているの?」と気になっている方は、下記で主な就職先と仕事内容をチェックしてみましょう。

高齢者福祉施設

社会福祉士は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービスなどの介護施設で活躍しています。社会福祉士の資格がある方は、生活相談員や支援相談員の要件を満たせるため、スキルを活かして相談援助を担当することが可能です。

生活相談員・支援相談員には、介護が必要な高齢者の方の生活に関する困りごとを把握し、解決を図る役割があります。仕事内容は、利用者さんやそのご家族の相談に乗ったり、主治医やケアマネジャーと連絡・調整をしたりすることです。入所に伴う面談や手続きも行います。

また、心理的なケアを行うスキルや福祉の知識を活かして、介護職員やケアマネジャーとして働く場合もあります。介護職員は無資格から働ける仕事。ケアマネジャーになるには、介護支援専門員の資格が必要です。社会福祉士として実務経験を積んで、ケアマネジャーにキャリアアップする方もいます。高齢者福祉施設の社会福祉士は、生活相談員と介護職員など、複数の職種を兼任する場合もあるようです。

高齢者の方が入居・通所して利用する施設は、高齢者やご家族の生活に寄り添って近くで支援したい方に向いている就職先といえます。

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地域包括支援センター

地域住民の福祉に関する相談窓口である「地域包括支援センター」も、社会福祉士の就職先の一つです。市区町村もしくは、包括的支援事業の実施の委託を受けた法人が運営しています。地域包括支援センターは、社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員をそれぞれ1人以上配置するのが原則です。

仕事内容は、活用できる社会資源を提案することや、適切な福祉サービスにつなげること、介護予防プランを作成することなど。高齢者が地域での生活を続けられるよう支援するために、自宅や入院中の病院を訪問することもあります。また、成年後見制度の活用を支援したり、高齢者虐待に対応したりして、高齢者の権利を守るのも社会福祉士の役割です。

地域包括支援センターは、高齢者が安心して暮らせるよう支援したい方や、地域の福祉制度の充実を図りたい方に向いている職場といえます。

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障害者福祉施設

生活介護事業所や共同生活援助事業所(グループホーム)、就労支援事業所などの障害者福祉施設も、社会福祉士の就職先です。生活支援員や職業指導員、就労支援員などとして働くことになるでしょう。また、社会福祉士として実務経験を積んで要件を満たし、相談支援専門員やサービス管理責任者の資格を取得してキャリアアップする方もいます。

利用者さんができる限り自立して生活できるよう支援するのが、社会福祉士の役割です。具体的には、障がいのある利用者さんとそのご家族の相談に乗ったり、入退所の手続きを行ったりします。障がいのある方の就労を支援する施設では、就労に必要な知識の習得や能力向上のための訓練にも携わることがあるようです。

障害者福祉施設は、障がいのある方とご家族の精神的なケアや、社会参加の支援を行いたい方に向いているでしょう。

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医療機関

病院や診療所などの医療機関で活躍する社会福祉士もいます。医療機関では、患者さんの相談援助を行う職種である「医療ソーシャルワーカー(MSW)」として働くことになるでしょう。

医療ソーシャルワーカーの仕事は、患者さんの相談に応じ、抱えている悩みが解消するよう支援を行うことです。相談内容は、治療に必要な費用や退院後の仕事・育児、入院時のご家族の介護に関することなどがあります。

また、入退院時の手続きや調整、ご家族の相談対応なども業務の一環です。必要に応じて、患者さんの自宅や関連機関を訪問することもあります。ケアマネジャーや医療職といった専門職と連携し、退院後も必要な支援を利用して生活できるよう調整するのが、社会福祉士の役割です。医療ソーシャルワーカーは、入院前から退院後まで一貫して患者さんに携われます。

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社会福祉協議会

社会福祉協議会も、社会福祉士の就職先の一つです。社会福祉協議会は、高齢者や障がいのある方を支援するために、市区町村や都道府県に設置されています。地域社会や社会福祉法人、NPO、行政と協力し、福祉の支援が必要な方をサポートする非営利目的の組織です。

社会福祉士は、福祉活動専門員や地域福祉コーディネーター、ボランティアコーディネーターなどの職種として活躍しています。仕事内容は、地域住民や団体の相談対応、地域の交流の場の調査や企画・立案、ボランティアの募集と調整などです。

児童・母子福祉施設

児童・母子福祉施設も社会福祉士の活躍の場です。社会福祉士は、児童養護施設や乳児院の「児童指導員」、母子生活支援施設の「母子支援員」、児童相談所の「児童福祉司」などの任用要件を満たしています。ただし、公立の施設で働く場合は、公務員試験に合格して該当の職種に配置されることが必要です。

児童・母子福祉施設で働く社会福祉士には、子どもや保護者の相談に乗り、必要な支援に結びつける役割があります。具体的な仕事内容は、関係機関と連携して子どもが成長できる環境を整えたり、保護者が経済的・精神的に自立できるための制度を案内したりすることです。また、虐待を受けた児童の精神的なケアや、保護者の就労支援を行うこともあります。

行政機関

自治体の設置する福祉事務所や役所の生活保護課で、ケースワーカーとして働く社会福祉士もいます。社会福祉士は、公務員試験に合格して行政機関に配置されれば、ケースワーカーとして働くことが可能です。

ケースワーカーは、生活が困窮して相談に来た方の面談や、自宅や入院先への訪問による状況調査を行い、生活保護の必要性の判断や手続きの支援を行います。また、生活保護受給者の自立支援や定期的な状況確認も仕事内容です。

ケースワーカーの仕事について詳しく知りたい方は、「ケースワーカーとは?必要な資格や仕事内容、ソーシャルワーカーとの違い」の記事をご覧ください。

学校

小学校や中学校、高校、特別支援学校などの教育機関も、社会福祉士の就職先の一つです。教育機関の場合、スクールソーシャルワーカー(SSW)として働きます。

スクールソーシャルワーカーの仕事内容は、児童が抱えているいじめや虐待、不登校などの問題を解決に導くことです。具体的には、児童の相談に乗ったり、保護者や教職員に対する支援や情報提供を行ったりします。

関連機関とのネットワーク構築・連携や、教職員への研修などを実施し、社会福祉の専門家として外部からの状況改善を行うのが、学校における社会福祉士の役割です。

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社会福祉士の就職先・職種ランキング

ご紹介しているように、社会福祉士の就職先の選択肢は幅広く、さまざまな分野の職場で活躍しています。社会福祉士の就職先・職種ランキングを下記にまとめたので、ぜひご一読ください。

就職先ランキング

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.9)」をもとに、社会福祉士の就職先をランキング形式でまとめました。

1位高齢者福祉関係39.3%
2位障害者福祉関係17.6%
3位医療関係15.1%
4位地域福祉関係8.4%
5位児童・母子福祉関係8.2%
6位行政機関6.7%
7位その他1.3%
8位学校教育関係1.0%
9位生活保護関係0.7%
10位就業支援関係0.6%
11位生活困窮者自立支援関係0.5%
12位司法関係0.4%

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.9)

社会福祉士の就職先は、高齢者福祉関係が約4割を占めており、なかでも特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所で働く方が多いという結果でした。そのほかの分類では、障害者支援施設や病院・診療所で働く方が多いようです。

職種ランキング

同ページを参考に、社会福祉士が何の職種として働いているのかを、ランキング形式でご紹介します。

1位相談員13.3%
2位介護支援専門員(ケアマネジャー)11.4%
3位医療ソーシャルワーカー10.0%
4位施設長・管理者9.9%
5位その他9.7%
6位支援員8.6%
7位主任・相談部門のリーダー7.7%
8位事務職員7.5%
8位介護職員7.5%
10位地域包括支援センターの社会福祉士5.0%
11位指導員3.2%
12位相談支援専門員2.8%
13位経営者2.4%
14位スクールソーシャルワーカー0.8%
15位児童自立支援専門員0.2%

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.9)

社会福祉士は、相談員として働く方が最も多い13.3%で、次いで介護支援専門員(ケアマネジャー)が11.4%でした。社会福祉士の資格があれば就職できる場合が多い相談員が、1位という結果です。

しかし、社会福祉士がケアマネジャーになるには、5年以上の実務経験を積まなければ試験を受験できません。ランキングを見ると、資格を活かして福祉業界で活躍しながら、さらに上位の資格を取得してキャリアアップする社会福祉士の方も多いことがうかがえます。

福祉系の仕事は、職種によって任用要件が異なるため、自身の希望する就職先や職種がある方は、順調にキャリアを歩めるよう事前に調べておくと良いでしょう。

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社会福祉士の就職先・職種別の給料

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.12)」によると、2019年における社会福祉士の平均年収は403万円でした。

以下では、社会福祉士の平均年収を、就職先・職種別にご紹介します。社会福祉士の給料事情が知りたい方はぜひご覧ください。

就職先別の平均年収

同資料(p.13)によると、2019年における社会福祉士の就職先別の平均年収は、次のとおりです。

就職先平均年収
高齢者福祉関係392万円
障害者福祉関係401万円
医療関係399万円
地域福祉関係444万円
児童・母子福祉関係414万円
行政機関443万円
学校教育関係306万円
生活保護関係453万円
就業支援関係378万円
生活困窮者自立支援関係362万円
司法関係433万円
その他363万円

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.13)

社会福祉士の平均年収が最も高いのは「生活保護関係」の453万円で、保護施設などが該当します。また、「学校教育関係」の平均年収がほかの就職先より低いのは、非常勤で働く職員が多い傾向にあるからかもしれません。

職種・雇用形態別の平均年収

同資料(p.12)によると、社会福祉士の職種・雇用形態別の平均年収は、次のとおりです。

職種正社員契約社員パートタイム職員
相談員391万円270万円183万円
介護支援専門員(ケアマネジャー)386万円296万円183万円
医療ソーシャルワーカー391万円315万円191万円
施設長・管理者559万円454万円267万円
支援員376万円254万円132万円
主任・相談部門のリーダー499万円376万円270万円
事務職員478万円254万円153万円
介護職員354万円260万円131万円
地域包括支援センターの社会福祉士392万円286万円188万円
指導員389万円270万円130万円
相談支援専門員403万円274万円169万円
経営者549万円※経営者の平均値
スクールソーシャルワーカー464万円295万円241万円
児童自立支援専門員442万円243万円120万円
その他462万円271万円168万円

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書(p.12)

職種別に見ると、施設長・管理者や主任・相談部門のリーダーなど、事業所の管理や職員の教育に携わる役職に就く社会福祉士の平均年収が高い結果でした。

同じ職種でも、雇用形態によって平均年収は異なります。正社員は、責任の範囲が広い分、手当やボーナスが充実している傾向があるでしょう。また、契約社員やパート職員は、労働時間が短いことから、年収が低くなることがあります。

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就職先による社会福祉士の働き方の違い

ここでは、就職先による社会福祉士の働き方の違いを解説します。「自分に向いている職場が分からない…」「勤務実態はどんな感じなの?」といった疑問がある方は、ぜひご一読ください。

勤務時間帯

社会福祉士は日勤のみで働く場合が多いですが、職場によっては夜勤に対応することもあります。たとえば、入居型の高齢者福祉施設で介護職員として働く場合は、早番・遅番・夜勤といった事業所のシフトに対応することになるでしょう。また、生活相談員やケアマネジャーと介護職員を兼任する場合も、夜勤を行う可能性があります。

勤務曜日

社会福祉士は、就職先によって勤務する曜日が異なります。行政機関は基本的に平日出勤でカレンダー通りの休日です。ただし、行政機関で働く場合も、必要に応じて土日出勤が発生することがあるかもしれません。

また、土日も運営している高齢者福祉施設や医療機関などで働く場合は、土日に仕事が入る可能性があります。勤務する曜日は職種によって異なることもあるため、希望がある場合は事前に確認しておくと安心です。

残業

社会福祉士の残業の有無や多さは職場によって異なり、ほぼ定時で帰れる場合もあれば、残業が発生する場合もあります

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.119)」によると、常勤の生活相談員・支援相談員の平均実労働時間は164.1時間でした。月20日・8時間勤務を所定内労働時間と仮定すると、月の残業時間は4.1時間。生活相談員は、残業が少ない傾向にあると分かります。

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社会福祉士の就職先選びの観点

社会福祉士の就職活動では、どのような仕事がしたいのか、どのように働きたいのかを洗い出し、できるだけ希望に合う就職先を選ぶことが大切です。

支援対象者

社会福祉士の主な就職先と仕事内容」の項目で触れたように、社会福祉士の支援対象者は、就職先によって異なります。高齢者や障がいのある方、ひとり親、子ども、生活困窮者などが支援対象者です。

就職先を選ぶ際は、自身が社会福祉士を目指した理由を振り返り、どのような人に対して、どのような支援がしたいのか明確にしましょう

働き方

仕事を長く続けるためには、希望の働き方ができる職場を選ぶことも重要です。家庭環境やキャリア像によっては、日勤のみでしか働けない人もいれば、夜勤も入って稼ぎたい人もいるでしょう。

希望条件に優先順位を付けることで、自身が働くうえで重視することが明確になります。すべての希望が叶う就職先を見つけるのは難しい可能性があるので、ゆずれない条件と妥協できる点に分けて整理しておくと良いでしょう。

給与などの待遇や福利厚生

給与や福利厚生は生活に直結するため、入職前後のギャップが生じないようしっかりリサーチをしましょう。複数の求人の収入を比較する際は、基本給だけではなく、賞与実績や昇給制度も確認するのがポイントです。

福利厚生は、社会保険など法律で定められているもののほかに、職場が独自で設けているものもあります。たとえば、居住費の一部を補助する「住宅手当」や、身内に不幸があった場合に休暇が付与される「忌引き休暇」などは、職場が任意で実施する福利厚生です。

職場の雰囲気や人間関係

仕事へのモチベーションを保ちながら働き続けるには、職場の雰囲気や人間関係も重要です。機会があれば、職場見学やボランティアに参加すると、実際の雰囲気を確認できます。また、就職先の情報に詳しい転職エージェントを活用し、職場環境を調べるのもおすすめです。

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社会福祉士のやりがいと大変なところ

社会福祉士のやりがいと大変さを、以下にまとめました。魅力だけではなく大変な部分も理解したうえで、前向きに仕事に取り組むことで、社会福祉士として活躍できるでしょう。

やりがい

社会福祉士の仕事には、社会貢献できたり、幅広い分野で活躍できたりするやりがいがあります。

社会貢献ができる

高齢化の進む日本において、高齢者の方や、疾病の影響で障がいがある方は、増加傾向にあります。社会全体が抱える課題の解決を担う存在である社会福祉士になると、社会貢献できるやりがいを感じられるでしょう。

心身の健康状態や経済状況などに課題を抱えている方に直接関わり、安定した生活を送れるようサポートするのが、社会福祉士の役割です。感謝の言葉をもらえることも多いため、相談者の方に貢献している実感を得られるやりがいがあります。

幅広い分野で活躍できる

ご紹介しているように、社会福祉士の資格を持っていれば、高齢者福祉、障害者福祉、医療、児童・母子福祉など、さまざまな分野で活躍できます。そのため、「高齢者施設で生活相談員としての経験を積んだのち、医療ソーシャルワーカーに挑戦する」など、描けるキャリアは多様です。

社会福祉士として実務経験を積むことで任用要件を満たせる職種もあり、働きながらキャリアアップを目指すこともできます。

多職種連携してより良い支援を模索できる

より良い支援を行うために多職種連携し、相談者の方の状況の改善につながったときにも、社会福祉士としてのやりがいを感じられます

相談者の方の状況によっては、支援の難易度が高いこともあるでしょう。ベストを尽くすには、知識やスキルを活かし、複数の関係機関と連携して改善に向けて働きかける必要があります。社会福祉士は、関係者間で協力して試行錯誤した末に良い支援ができたときに、達成感を得られるようです。

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大変なところ

相談者の方と関わることに精神的な負担を感じ、仕事を大変に感じる社会福祉士もいます。相談者の方は日常生活に何らかの課題を抱えており、生じている問題が想像より深刻なことも。生活状況を詳しく聞いているなかで、相談者の方の置かれている環境にショックを受けたり、ネガティブな感情になったりして、精神的な負担を感じる場合があるようです。

また、相談者の方の状況によっては、社会福祉士が働きかけても、適切な支援を行えない場合があります。たとえば、必要なサービスを受ける権利がなかったり、相談者の方が拒否したりすることにより、思うように支援できないことがあるようです。

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社会福祉士の資格取得方法

社会福祉士の資格を取得するには、社会福祉士国家試験に合格しなければなりません。社会福祉士国家試験には受験資格が設けられており、受験ルートは12パターンあります。養成施設への通学や相談援助の実務経験といった要件を満たし、社会福祉士になる素質があると認められることで、試験の受験資格を得られるようです。

短大や大学で学んだ科目や修業期間によって、受験資格を満たすための要件は異なります。また、短大や大学を卒業せずに社会福祉士を目指す場合のルートは、「実務経験+養成施設への通学」です。

社会福祉士になる方法を詳しく知りたい方は、「ソーシャルワーカーに必要な資格の取り方や難易度は?職種別の要件も解説!」の記事をご参照ください。

社会福祉士についてよくある質問

ここでは、社会福祉士として就職を目指す方からよくある質問に回答します。「就職先が見つかるか不安…」「仕事が大変と聞いて自信がなくなった」といったお悩みがある方は、ぜひチェックしてみてください。

社会福祉士は就職が難しいって本当?

日本では、高齢化の進行や福祉業界の人手不足が問題になっており、支援の窓口ともいえる社会福祉士の需要は高いようです。希望する職種や就職先によるものの、一概に「社会福祉士は就職が難しい」とはいえません。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると、2023年度における「福祉ソーシャルワーカー」の有効求人倍率は1.23倍、「医療ソーシャルワーカー」は3.26倍でした。つまり、求職者1人あたり1~3件程度の求人がある状態です。

「社会福祉士はやめとけ」と言われるのはなぜ?

精神的な負担の大きさや忙しさに対して給料が安いと感じ、「社会福祉士はやめとけ」と言う人もいるようです。社会福祉士の仕事には専門性が求められるため、大変な部分がありますが、知識やスキルを活かして相談者の方に貢献できるやりがいがあります。どのような仕事にも、大変な部分とやりがいがあるので、両方を理解することが自分に合った仕事を選ぶためのポイントです。
自分に社会福祉士の仕事が向いているのか不安な方は、「「社会福祉士はやめとけ」と言われる理由は?向いている人やメリットを解説」も参考にしてください。

まとめ

社会福祉士は幅広い分野で活躍しており、さまざまな就職先があります。就職先のランキングによると、高齢者福祉関係や障害者福祉関係、医療関係の職場に勤務している社会福祉士の割合が高いようです。また、職種ランキングを見ると、相談員や介護支援専門員、医療ソーシャルワーカーとして働く方が多いことが分かります。

支援対象者や相談者との関わり方は、選ぶ仕事によって異なるので、どのような支援がしたいのかを考えて就職先や職種を選ぶと良いでしょう。

自分に合った仕事を見つけたい方には、レバウェル介護(旧 きらケア)がおすすめです。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護・福祉業界に特化した就職支援サービス。生活相談員や医療ソーシャルワーカーなどの求人を取り扱っています。専任のキャリアアドバイザーが相談に乗るため、不安なことを解消したうえで就職活動を進められるのが、利用するメリットです。サービスは無料なので、ぜひご活用くださいね!

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執筆者

  • 元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

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※この記事の掲載情報は2025年3月6日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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