生活相談員には残業がある?向いている人の特徴や大変さを解説

介護の仕事 2025年8月8日
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この記事のまとめ

生活相談員の仕事に興味があるものの、「残業が大変そう」というイメージから、なかなかチャレンジできない方もいるのではないでしょうか。生活相談員は日勤で働くことが多いため、介護職員のように夜勤は発生しません。しかし、所定労働時間を超えて残業を行う場合もあります。この記事では、生活相談員の仕事について、残業の有無や大変さ、やりがいなどを解説します。福祉の仕事に興味がある方はぜひご覧ください。

生活相談員とは?未経験者向けに仕事内容や資格要件、やりがいを解説!

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目次

生活相談員とは

生活相談員とは、介護施設において利用者さんやそのご家族にサービス内容を説明し、契約の手続きを行う職種です。施設の窓口となってケアマネジャーや現場の介護職員との連絡・調整業務を行うため、利用者さん側と施設の橋渡し役を担う存在ともいえます。

仕事内容

生活相談員の仕事内容は、利用者さんからの相談に対応し、ニーズを現場の介護職員やケアマネジャーに共有することです。勤務先の施設形態や方針によって、細かい業務内容は異なりますが、相談・調整業務はいずれの施設でも要となる仕事といえます。
生活相談員の具体的な業務内容を下記に挙げたので、確認してみましょう。

  • サービスの利用開始や利用中止に関する手続き
  • 利用者さんやそのご家族の相談対応
  • ケアマネジャーとの連絡、調整
  • 地域や他機関との連絡、調整
  • クレーム対応
  • ケアプランや個別援助計画作成のサポート

利用者さんの対応から他職種との連携まで、生活相談員の仕事は多岐にわたります。詳しくは後述しますが、業務の範囲やボリュームによっては残業が発生する場合もあるようです。生活相談員の仕事をスムーズに行うには、優先順位をつけたタスク管理が大切といえます。

活躍できる施設

生活相談員として活躍できる介護施設は、以下のとおりです。

  • デイサービス
  • ショートステイ
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 介護老人保健施設(支援相談員)

生活相談員の活躍の場は多くあるので、就職や転職を検討する際は広い視野を持って応募先の施設を探すと良いでしょう。施設形態だけで業務内容を判断することはできないので、必ず施設の規模や運営方針などもチェックするようにしてくださいね。

勤務時間

生活相談員の勤務時間は、午前8時~9時ごろから午後5時~6時ごろまでの日中に働く場合が多いようです。とはいえ、施設によって勤務時間は異なるので、応募前にきちんとチェックしておくと安心できるでしょう。

夜勤の有無

利用者さんや関係機関との調整という業務の特性があるため、生活相談員は基本的に日中に業務を行います。入居型介護施設で介護職員などを兼任する場合を除き、夜勤が発生することはないと考えて良いでしょう

休日数

休日数は施設によって異なりますが、24時間体制の施設では4週8休のシフト制、施設に定休日がある場合は週休2日制のように取得するのが一般的です。また、夏季休暇や年末年始休暇などの特別休暇があるかどうかは、職場によって異なります。

必要な資格・要件

生活相談員になるには、国が定める資格要件もしくは、自治体が独自に設ける任用要件を満たす必要があります

【国が定める条件 ※いずれか1つ】

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉主事任用資格

【各都道府県が定める条件の例】

  • 介護福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 老人福祉施設の施設長を経験している
  • 一定期間以上の介護経験がある
  • ケアプラン作成に1年以上関わった経験がある

国が定める条件を満たしていれば、日本全国で生活相談員の任用要件を満たせます。自治体が定める生活相談員の要件は地域によって異なるため、生活相談員を目指したい方は、自治体のWebサイトなどを確認しましょう。
自治体ごとの生活相談員の要件は、「介護福祉士のみで生活相談員になれる?都道府県別の資格要件を解説」の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。

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生活相談員には残業がある?

生活相談員に残業があるかどうかは、職場によって異なります。生活相談員の所定労働時間は1日8時間程度で、週に換算すると40時間以内というのが基本です。所定労働時間を超えて仕事を行う場合は、「残業」となります。

公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査:介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書 資料編(p.63)」によると、生活相談員の1週間の平均残業時間は2.9時間でした。また、「残業なし」と回答した生活相談員の割合は40.5%で、生活相談員の残業の有無や長さは職場によって異なることが分かります。

残業しないと業務が終わらないこともある

生活相談員は、施設の業務量によっては、残業をしないと仕事が終わらない場合もあるようです。応募先の施設に残業があるかどうか知りたいときや、家庭の事情によってどうしても残業ができない場合は、事前にしっかり情報収集を行いましょう。

なお、残業時間は、36協定(時間外労働・休日労働に関する協定)によって、あらかじめ「月45時間」のように上限が決められています。特別な事情がない限りは上限を超えてはいけないことになっているので、疑問がある場合は問い合わせてみましょう。

残業手当(時間外手当)が支給される

生活相談員が所定労働時間にプラスして仕事を行った場合は、残業手当(時間外手当)が支給されます。残業したからといって、損をするわけではないので安心してください。
もしも、時間外労働をしたのにもかかわらず勤務先が残業手当を支給しない場合は、法律違反に該当します。サービス残業を求められる場合は、早めに対応を申し出ましょう。

ただし、みなし残業制度で給与に残業代が加算されている場合は、追加で残業代が発生しない場合があります。

残業以外は?生活相談員として働く4つの大変さ

生活相談員を目指すなら、残業以外についても理解しておく必要があります。生活相談員が大変だと感じることを、以下で確認してみましょう。

1.業務範囲が広過ぎて体力的にきつい

生活相談員の業務は法令による明確な定めがないことから、施設によって幅広い業務を任せられる場合があります。たとえば、メインとなる相談業務のほかに、介護の仕事を兼務するのはよくある話です。特に、規模が小さい施設では、オールラウンダーとして扱われやすい傾向があります。業務範囲が広いことで仕事量が多くなると、体力的に大変だと感じるようです

2.頼れる仲間がいないとストレスが溜まってしまう

生活相談員は1人で多数の利用者さんを担当できる配置基準なので、「職場で生活相談員は自分1人のみ」ということも少なくありません。配置人数の多い介護職員は仲間同士で悩みを相談できますが、生活相談員は同職の仲間が少ないため、ストレスを抱えてしまうこともあるようです。

3.利用者さんと職員との間で気苦労が絶えない

施設の窓口としての役割がある生活相談員は、利用者さんと施設側の間で板ばさみになりやすく、気苦労が絶えないと感じる人もいます。ときには、利用者さんやそのご家族から理不尽なクレームを受けることもあるかもしれません。
生活相談員は、利用者さんと職員の両方の立場を考えて調整する仕事なので、大きなプレッシャーを感じてしまうことがあるようです

4.業務量に見合った給与が支給されない

生活相談員の仕事は多岐にわたるため、業務に見合った給与が支給されないと不満を持つ人も少なくありません。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」によると、介護職員の平均給与は338,200円で、生活相談員・支援相談員の平均給与は353,950円です。任用要件が定められている生活相談員は、無資格から従事できる介護職員よりも給与が高い傾向があります。しかし、専門性を活かして幅広い業務に対応する仕事なので、「もっと仕事に見合った給与が欲しい」と考える人もいるようです。

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生活相談員の仕事のやりがいと魅力

生活相談員の仕事には大変な部分がある一方で、やりがいや魅力も多くあります。マイナスの面ばかり注目せず、良い面も確認しておくことで、前向きに仕事に取り組めるでしょう。

1.利用者さんのニーズを間近で聞ける

利用者さんの相談を受ける生活相談員は、介護のニーズや意見を直接聞くことが可能です。クレーム対応には一定の大変さがありますが、そこから「介護に何が求められているのか」を考え、より良いサービスの提供につなげられるやりがいがあります。利用者さんの悩みや問題を聞き取る力を磨くことで、自身のスキルアップにもなるでしょう。

2.利用者さんから直接「ありがとう」の言葉をもらえる

利用者さんやそのご家族から、「ありがとう」と直接感謝の言葉をかけられることも多く、自分が誰かの役に立っているという実感を得られるのも、生活相談員として働く魅力です。多くの利用者さんと出会うなかで、多様な価値観や考え方に触れるため、人として成長できるメリットもあります。

3.キャリアアップのチャンスがある

生活相談員には、将来的にケアマネジャーになったり、施設長になったりするキャリアパスもあります。生活相談員としての経験は、キャリアアップに役立つでしょう。業務範囲が広く大変かもしれませんが、目標があれば「この経験も将来の糧になる」と前向きに取り組めるはずです。

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生活相談員に向いている人

「生活相談員としてやっていけるか不安…」という人は、生活相談員に向いている人はどのような人なのか、以下でチェックしてみましょう。

人と関わるのが好きな人

生活相談員に向いているのは、人と関わるのが好きで、相手の立場になって物事を考えられる人です。相談業務では、悩みや不安を抱えた利用者さんやご家族の話を聞くこともあるので、相手の気持ちをくみ取りながら対応することが求められます。

中立な立場を保てる人

中立な立場を保つことも、生活相談員に必要なことです。生活相談員は、利用者さんと介護職員のどちらかに偏った意見ではなく、客観的な視点で物事を判断しなくてはなりません。そのため、理不尽な要求や現状の介護サービスで解決が難しい相談があったときも、冷静に対応できる人に向いているでしょう。

残業がつらい…生活相談員を辞めたいと思ったら?

お伝えしてきたように、生活相談員の仕事は大変なだけではなくやりがいもあります。最初は業務をこなすことで精一杯になったり、残業が多くなったりすることもあるかもしれませんが、慣れれば大変なだけではないと感じる可能性があるでしょう。仕事を辞めたいと思ったときは、辞めたときのメリット・デメリットや、残業を減らせる方法はないかなどを冷静に整理して見ましょう。
以下では、「生活相談員の仕事を辞めたい…」と思ったときの対処法をご紹介いたします。

1.生活相談員のやりがいやメリットを考えてみる

仕事がつらいと感じたら、今一度生活相談員のやりがいやメリットを思い浮かべてみてください。「利用者さんから直接感謝される」「地域の役に立てる」といったやりがいを感じられるのは、生活相談員ならではの魅力です。
ほかにも、生活相談員の待遇や給与なども総合的に考え、辞めるべきかどうか判断すると良いでしょう。

2.職場の上司や周囲の人へ相談してみる

「残業がつらい…」「生活相談員の業務範囲が広過ぎて体力的に厳しい…」など、辞めたい明確な原因がある場合は、状況を改善するために職場の上司へ相談してみましょう。「現在○時間残業している」「○○の業務までこなすのは難しい」のように具体的に相談すれば、仕事の割り振りを見直したり、効率的な仕事の進め方をアドバイスしてもらえたりするかもしれません。
また、人間関係のストレスを抱えている場合は、家族や友人に話してみるだけで気持ちが軽くなることもあるでしょう。

3.どうしてもつらいときは転職するのも方法の一つ

つらい状況がなかなか改善せず、よく考えたうえで辞めることを決めた場合は、転職するのも現状を打破する方法の一つです。原因が職場の業務体制や人間関係などにある場合、別の職場に転職することで解決を図れるでしょう。生活相談員の仕事そのものがつらい場合は、介護職員に転職したり、異業種へ転職したりする選択肢があります。

どのような仕事や職場が合うかは人それぞれ違うので、転職を検討する際は、自己分析をして適性を知ることからスタートしましょう。

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生活相談員の仕事に関するよくある質問

ここでは、生活相談員の仕事に関するよくある質問に回答します。「生活相談員には残業があるの?」「生活相談員の仕事のやりがいは?」といった不安や疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

生活相談員って残業があるの?

生活相談員の仕事は残業が発生する場合もあります。残業の有無は施設によって異なるので、面接時に平均残業時間を聞いてみたり、施設見学の際に職場の雰囲気を確認してみたりすると良いでしょう。
生活相談員の残業については、「生活相談員には残業がある?」の項目で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

生活相談員として働くやりがいは?

生活相談員は、利用者さんから直接感謝の言葉をかけてもらえることがやりがいにつながるようです。利用者さんやそのご家族から介護サービスに対する相談を受け、悩みを解決することで「人の役に立っている」という実感を得られるでしょう。
生活相談員の仕事のやりがいについては、「生活相談員の仕事のやりがいと魅力」で解説しているので、ぜひご一読ください。

まとめ

生活相談員の仕事は特別残業が多いわけではありませんが、業務量によっては時間外労働を行うこともあります。残業が発生した場合は、残業手当(時間外手当)が支給されるので、給与アップにつながるでしょう。

「残業が大変そう」と思うかもしれませんが、利用者さんから直接感謝の言葉をもらえたり、今後のキャリアにつながったりするなど、生活相談員の仕事には魅力があります。どのような仕事でも一定の大変さはあるので、興味がある方は前向きに挑戦してみてはいかがでしょうか。

また、サービス残業が常態化していて困っているという生活相談員の方は、介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、業界に精通したアドバイザーがカウンセリングを行い、ご希望や経験、適性に合った求人をご提案。施設の雰囲気や人間関係といった情報まで提供できるので、納得のうえで応募先を決めていただけます。転職を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年8月8日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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