生活相談員を辞めたい…仕事でストレスや大変さを感じるときの対処法とは?

介護職の悩み 2022年10月14日
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女性看護師

「生活相談員を辞めたい」と悩んでいる方は、今の状況を見つめ直す機会が必要なのかもしれません。生活相談員の仕事は、利用者さんをはじめ、そのご家族、関係各所などとのやり取りが多く、一定の大変さがあります。慣れないうちは、ストレスを感じて「辞めたい」と考えることもあるでしょう。本記事では、生活相談員がつらい、辞めたいと思うときの対処法をご紹介。今後の働き方を考える際の参考にしてみてくださいね。

生活相談員とは?仕事内容や必要な資格などの転職に役立つ概要を解説

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目次

生活相談員を辞めたいと思う主な理由

生活相談員を辞めたいと思う理由には、仕事量や給料に対する不満や人間関係のストレスなどがあるようです。以下で具体的な内容をチェックしてみましょう。

業務量が多く大変

「生活相談員の業務量が多過ぎる」という声はよく聞かれます。生活相談員の仕事は、利用者さんとそのご家族の相談・援助業務だけでなく、関係各所との連絡・調整、書類作成など、多岐にわたっているのが特徴です。施設や事業所の窓口として、入退所の手続きやクレーム対応を行うことや、事務作業をこなすこともあります。介護職と兼任する場合はさらに業務の幅が広がるので、「しんどい」「大変」と感じる人もいるでしょう

施設や事業所によっては一人で業務をこなす必要がある

そもそも、生活相談員の配置基準は介護職員より少なく、施設や事業所によって在籍数1名の場合もあります。厚生労働省の「【資料8】介護老人福祉施設」によると、特養における生活相談員の配置基準は「利用者100名につき常勤の生活相談員が1名以上」です。仮に、ぎりぎりの人員配置を行っている施設に在籍した場合、100名分の相談業務や関係各所とのやり取りを一人で行う必要があります。仕事が予定どおりに進まなかったり連携がうまくいかなかったりすれば、一気に疲労を感じてしまうかもしれませんね。

仕事に見合った給料をもらえない

生活相談員の給料は、介護職員よりも高い傾向があります。実際、厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」を見てみると、2020年の平均給料は介護職員より生活相談員のほうが2万7,000円ほど多いことが分かるでしょう。

職種給料
生活相談員・支援相談員343,310円
介護職員315,850円
介護支援相談員(ケアマネ)357,850円

引用:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

一見すると、給料の不満が生じるのは不自然に感じるかもしれませんが、介護職員は夜勤に入ることで時間外手当がつくため、働き方によっては平均よりも高い給料をもらえることがあります。

一方、生活相談員は日勤が多いため時間外手当がつかず、給与アップはあまり期待できません。介護職員として平均以上の給料をもらっていた方が生活相談員になった場合、「思ったよりも給料が低い」「仕事量は増えたのに給料が見合っていない」と不満を感じることもあるでしょう。

人間関係のストレスが大きい

前述のとおり、生活相談員は利用者さんとそのご家族、関係各所など、さまざまな人と関わります。利用者さんの悩みやニーズは一人ひとり異なるうえ、関わる人すべての意見がいつも一致するとは限りません。利用者さんの要望と現場の介護職員、看護師、施設の意見が合わないときは、生活相談員が板挟みになってしまう可能性もあります

仕事に慣れるまでは、「苦情を受け止めきれない」「板挟みになるのがつらい」といったように、大きなストレスを感じることも。生活相談員を辞めたいと思う人は、こうした人間関係のストレスの影響もあるでしょう。

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生活相談員を辞めたいときの4つの対処法

生活相談員を辞めたいほどつらくなってしまったときは、次のような対処法を試してみることをおすすめします。ストレスで限界になる前に具体的な対策を講じておきましょう。

1.衝動的な退職を避けるために落ち着く

「もう無理!」「辞めたい!」と思っても、一度落ち着くことを心がけましょう。感情的になり冷静さを欠いてしまうと、衝動的な行動をしてしまいがちです。勢いで退職願を出してしまったり、無断欠勤してしまったりすると、介護サービスを必要とする利用者さんや一緒に働く職員を困らせるだけでなく、円満退職を望めなくなります。「やらなければ良かった」と後悔しないためにも、まずは落ち着いて「なぜこんなにも辞めたいのか」を考えることが大切です。

2.ストレスや不満は抱え込まずに発散する

ストレスや不満が限界になる前に、適度に発散をさせましょう。つらい気持ちを抱えたままでいると、心身の不調をきたす恐れも。気持ちに余裕がないことで、利用者さんの不安や不満を受け止めきれなくなることもあります。業務をきちんと行うためにも、早めに誰かに相談したり、趣味や好きなことをしてリフレッシュしたりするなど、日頃からストレスや不満を溜め込まないように工夫してみてくださいね。

3.職場の上司に相談して仕事内容や働き方を見直す

生活相談員の仕事内容や業務範囲については、職場の上司に改善を求めましょう。今の働き方が大変なのは、職場の上司が実態を把握していないからかもしれません。相談するときは、「生活相談員をもう一人増やして欲しい」「(介護職と兼任している場合は)生活相談業務専任にして欲しい」など、具体的に相談するのがポイントです。

4.ほかの施設や生活相談員以外の職種へ転職する

先述した3つの対処法を試してみても辞めたい気持ちが収まらないときは、ほかの施設や生活相談員以外の職種へ転職するのも方法の一つです。施設や事業所によって、同じ生活相談員でも利用者さんの対応人数や働き方は異なります。自分に合った職場に出会えれば、今までの悩みや不満がふっと軽くなるはずですよ。

また、生活相談員自体が合わない場合は他職種へ転職することで、心機一転できる場合もあります。

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生活相談員の仕事は大変?向いている人の特徴と辞めたいときの対処法を解説

辞める前に考えるべき生活相談員を続けるメリット

「せっかく生活相談員になれたのに辞めるのはもったいないかも…」と転職を躊躇している方は、続けるメリットも考えてみましょう。「辞めたい」から一転して「続けたい」に変わる可能性もありますよ。

夜勤なしの日勤で働ける

生活相談員の勤務形態は日勤が基本なので、生活リズムが乱れることがなく、プライベートの時間も充実して過ごせます。一方、早番・遅番・夜勤で交代制の介護職員の場合、夜勤によって、家族や友人との時間が合わなかったり、生活リズムが乱れたりすることも。もちろん、介護職員だからといって必ずしも夜勤に対応する必要はありません。ただ、その分給料は低くなる傾向があるので、夜勤に入るか否かはよく考える必要があります。

専任の場合は介護職員よりも体力的な負担が少ない

生活相談員専任の場合は、介護職員よりも体力的な負担が少なめです。介護職員として従事する場合、入浴介助や排泄介助といった身体介護が欠かせません。1日に何名も担当すれば、体力的にきついと感じる人もいるでしょう。生活相談員はデスクワークが多めなので、身体を動かす業務は少なく済みます

ケアマネの資格要件になる

生活相談員の実務経験は、ケアマネの資格要件になります。将来的にケアマネを目指したいと考えているのなら、生活相談員としての実務経験が5年以上になるまで続けることも考えてみましょう。生活相談員として「業務量に見合った給料がもらえない」と感じている方は、ケアマネになることで給与アップが期待できます。

利用者さんが抱える課題を間近で支えるやりがいがある

生活相談員の仕事は、利用者さんと施設の橋渡し的な役割を担います。利用者さんの悩みや不安をしっかり汲み取れるかどうかで、利用者さんが受けるサービスの方向性や充実度が変わることもあるでしょう。利用者さんが抱える根本的な課題に触れ、間近で支えられるのは、働くうえでの大きなやりがいになるはずです。

生活相談員を辞めて転職を成功させるポイント

冷静になっても生活相談員を辞めたい気持ちが変わらないなら、転職を成功させることへ気持ちをシフトさせましょう。転職を成功させるコツは3つあります。

1.今の職場を辞める前に転職活動を進める

今すぐに生活相談員を辞める必要がないのであれば、仕事を続けながら転職活動を進めるのがおすすめです。一度職場を離れてしまうと、仕事がない不安から焦って転職先を決めてしまう恐れがあります。ブランク(空白期間)ができるのも、採用担当者にマイナスの印象を与える場合があるので、できるだけ在職中に転職先を見つけておきましょう。

2.職場環境や待遇面は事前にしっかり調べておく

応募する求人は、職場環境や待遇面をきちんと調べるのを忘れないようにしてください。せっかく転職をしても、同じような職場を選んでは、再び辞めたいと思う可能性があるためです。調べる際は、「前の職場を辞めたい理由」を洗い出したうえで、希望の働き方が叶う職場はどんなところかを考えます。「業務量に見合った給料を貰える」「スタッフ同士のコミュニケーションが活発」「生活相談員が2人以上在籍している」など、具体的に考えておけば、求人情報を調べやすくなりますよ。

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3.転職後のキャリアビジョンを考えておく

生活相談員を続ける場合もそうでない場合も、「転職先で何を成し遂げたいのか」のようなキャリアビジョンを考えておくのが大切です。将来のビジョンが見えていないと、面接で志望動機を聞かれたときに働く意欲を示せません。「前職の待遇が悪くて…」のようなネガティブな退職理由だけ伝えても、面接官には響かないでしょう。「生活相談員として、一人でも多くの利用者さんをサポートしたい」「相談業務の経験を積みスキルアップを考えている」など、今後の方向性はしっかり固めておきましょう。

生活相談員の退職に関してよくある質問

生活相談員の退職に関してよくある質問に回答します。「生活相談員を辞めたい…」と、お悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

生活相談員を辞めたいときはどうすれば良いの?

生活相談員を辞めたいと感じたときは、本当に辞めても良いのかをもう一度しっかりと考えましょう。ネガティブになっていると何でも退職につなげてしまうことも。「生活相談員を辞めたいときの4つの対処法」で紹介している方法を試しても、退職の決意が揺るがない場合は、上司に辞意を伝えましょう。希望退職日の1ヶ月前までに伝え、退職日までに業務をしっかりと引き継ぐことで円満に退職できます。

生活相談員を続けるメリットってあるの?

生活相談員を続けるメリットは、ケアマネージャーの資格要件になることと、専任であれば介護職員より体力的な負担が少ないことです。ほかにも、日勤勤務であることや利用者さんの役に立つやりがいを身近に感じられることも。生活相談員を続けるメリットは複数あるので、自分の辞めたい気持ちとメリットを比較して、仕事を続けるかどうか判断しましょう。

まとめ

生活相談員として働いているうちに、業務量の多さや給与に対する不満、人間関係のストレスなどから「仕事を辞めたい」と考える人は意外と多くいます。ただ、その場の勢いで辞めてしまうと、職場や利用者さんに迷惑がかかる恐れがあり、できるだけ冷静になって考えてみることが大切です。

もちろん、明らかに給料が業務量に見合っていなかったり、仕事が手に付かないほど悩んでいたりするときは、転職を検討してみるのも手。上司に相談しても状況が改善しない場合は、職場が合っていないことが原因かもしれません。

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※この記事の掲載情報は2022年10月14日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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