なくてはならない存在!介護施設におけるソーシャルワーカーの役割

介護の仕事 2022年9月21日
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高齢化が進むなか、地域の包括支援体制の構築が急がれています。そういった状況下において、各方面から注目を集めているのがソーシャルワーカーという職業です。ここではソーシャルワーカーが介護業界においてどのような役割を担っているのか、詳しく解説します。現在介護の仕事に従事している方はもちろん、これから就業を考えている方も、ぜひ参考にしてください。

目次

ソーシャルワーカーの社会的役割は?

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生活していく上で困っている人たち、または社会的に疎外されている人たちと関係を結び、生活をサポートする専門性を持った職業の総称がソーシャルワーカーです。ソーシャルワーカーは相談者本人だけでなく、その周囲の家族や友人、その他の関連する機関や環境にも働きかけて問題解決を目指します。

介護業界でソーシャルワーカーとして活躍しているのは、生活相談員や支援相談員、介護支援相談員(ケアマネージャー)といった職種の人たち。ソーシャルワーカーは訪問介護事業所や通所介護事業所、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ショートステイ、高齢者福祉施設などに所属しています。そして困っている人たちの相談対応に応じ、問題解決に向けて各方面のエキスパートを総動員して生活のサポートを行っているのです。

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ソーシャルワーカーの職種と仕事内容

カウンセリングをしている様子

ソーシャルワーカーには生活相談員や支援相談員、介護支援相談員(ケアマネージャー)などさまざまな職種があります。それぞれの仕事内容を見ていきましょう。

生活相談員

生活相談員は有料老人ホームや特別養護老人ホーム、ショートステイ(短期滞在型介護施設)、訪問介護事業所や通所介護事業所などに所属して、入居者さんや施設の利用者さんのさまざまな相談相手になります。困っている方がいれば、医療分野や介護業界などさまざまな関係部署と連携をはかりながら、問題解決に向けて手はずを整える仕事です。たとえば介護がなければ生活が困難な状態の相談者に対し、要介護認定を受ける手はずを整えて、介護サービスが受けられるように周囲の環境を整えます。

【老人ホームの生活指導員】

老人ホームに所属する生活相談員は、入居者さんの安全確認なども業務の1つです。定期的にホームを巡回して、挨拶を交わしながら問題がないか確認。もし体調がすぐれない入居者さんがいれば、介護スタッフや看護スタッフなどと情報共有して対応を考えます。必要な場合には、医師の診察を受けてもらうことも必要です。

有料老人ホームに所属する生活相談員は、入居を希望する方やそのご家族への対応も行います。ホームの詳しい説明から契約まで、すべてを一貫して生活相談員がこなすのです。施設を見学したいという希望者がいれば案内してまわり、生活している方のくらしぶりなどについてわかりやすく説明します。有料老人ホームに所属する生活相談員の重要な仕事の1つに、入居者と退去者の人の動きを把握することが挙げられるでしょう。現在どのくらいの定員が埋まっているのかを把握することで、円滑な施設の運営管理に結びつけることができます。

なお、特別養護老人ホーム(特養)の生活相談員は、入居希望の方へ施設の説明や入居にあたっての疑問に答えるといった業務があります。待機している希望者の優先順位を決めるための情報収集も、生活相談員の業務の1つです。

【生活相談員の資格条件】
生活相談員として勤務するためには、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のうちいずれかの資格が必要です。ただし自治体によって異なる場合があり、以下の資格があれば条件付きで認められるケースもあるでしょう。

・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・特養などでのケアプラン作成の実務経験(1年以上)

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支援相談員

支援相談員は、介護老人保健施設(老健)で生活相談員とよく似た仕事をしています。入居する方やその家族へ施設の説明を行ったり、入居後の暮らしについてわかりやすく解説したりすることも支援相談員の業務です。

介護老人保健施設に所属する支援相談員の役割に、退所後の生活のサポートがあります。介護老人保健施設は原則として、病院を退院して自宅へ戻るまでの一時期を過ごす施設です。そのため、支援相談員は入所後すぐに在宅復帰へのサポートを開始させます。介護老人保健施設には医師や看護師、リハビリスタッフなど、介護だけでなく医療関係者も働いており、支援相談員は医療分野と介護業界の調整役も果たす仕事です。

利用者さんの中には、在宅復帰が難しい方もいるでしょう。その場合、介護や医療のサービスが受けられる施設を本人や家族に紹介したり、施設へスムーズに入居できるように手はずを整えたりという業務も支援相談員が担います。

【支援相談員の資格条件】

支援相談員として介護老人保健施設(老健)などで活動するためには、以下の資格が必要です。

・社会福祉士
・精神保健福祉士
・社会福祉主事任用資格

ただし自治体によっては、以下の資格があれば条件付きで認められるケースがあります。

・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・介護福祉士
・特養などでのケアプラン作成の実務経験(1年以上)

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介護支援相談員

介護支援相談員はケアマネージャーやケアマネとも呼ばれて、介護業界におけるキーパーソンとも言える職種です。ケアマネージャーは訪問介護事業所や通所介護事業所、介護老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム(特養)、有料老人ホームなどに所属。介護が必要な施設の利用者さんや入居者さんがいれば、適切な介護サービスが受けられるように環境を整えます。

ケアマネージャーの具体的な仕事は、主に「ケアプランの作成」「モニタリング」「給付管理」の3つです。ケアプランは介護を必要とする方の要介護度や心身の状態を分析して、適切な介護サービスを提供するための計画書のこと。介護サービスが開始されたら、ケアプラン通りの介護がなされているかのチェックするモニタリングを行います。また、介護利用者の自己負担額以外の費用は介護保険から出ているので、介護保険側へ介護報酬の請求をすることもケアマネージャーの仕事の1つです。

【介護支援相談員の資格条件】

法定資格(医師や看護師など)を保有する、もしくは相談援助業務(生活相談員や相談支援専門員など)に従事し、それぞれの専門分野の業務で5年(900日)以上の実務経験があればケアマネージャー試験を受験できます。

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ソーシャルワーカー(生活相談員)の1日のスケジュールを紹介

時間の管理イメージ

一般的なソーシャルワーカー(生活相談員)について、1日のスケジュール例をご紹介します。実際にソーシャルワーカーがどんな役割を担っているのか、イメージしてみてください。

9:00 出勤
出勤後は1日のスケジュールを確認。他スタッフのスケジュールなどに合わせて、柔軟に自分のスケジュールを組みます。また、入居者の数の変動を確認して管理することも生活指導員の業務です。入居する方の人数と退去する方の人数を把握して、新規の受け入れ態勢を整えます。

10:00 情報収集
館内の各エリアを挨拶しながら巡回して、健康に問題のある入居者さんがいないかの確認。健康上問題のありそうな方がいれば、介護スタッフや看護スタッフらと情報共有して対応策を検討します。

13:00 窓口対応
窓口対応とは、面会に訪れた家族や施設を見学に訪ねてこられたお客様の対応です。施設見学を希望される方には、一緒についてまわって施設内をご案内します。

14:00 入所相談・入所契約
入所希望の方やそのご家族に施設の説明を行います。場合によっては、そのまま契約を交わすことも少なくありません。

17:00 記録業務
健康状態に問題のある入居者さんの情報を記録して、スタッフ全員で情報共有します。

18:00 業務終了

ソーシャルワーカーについてよくある質問

ソーシャルワーカーについてよくある質問に回答します。「ソーシャルワーカーって名前は聞くけど、何をするの?」と疑問に思う方は、ぜひチェックしてみましょう。

ソーシャルワーカーって何の仕事をするの?

ソーシャルワーカーの仕事は、利用者さんからの相談対応や施設の入退所・利用の手続き、サービスを行うための連絡・調整などです。ソーシャルワーカーは、介護の現場だけではなく、医療や児童福祉の現場でも働いているので、具体的な仕事内容は、職場によって異なります。ソーシャルワーカーの仕事内容は、「ソーシャルワーカーの仕事内容を解説!必要な資格や年収についてもご紹介」の記事でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

ソーシャルワーカーの役割って何?

ソーシャルワーカーの役割とは、支援や援助を必要とする方が適切なサービスを受けられるようにさまざまな事業所や職種との連絡・調整を行うことです。介護の現場では、ソーシャルワーカーは、生活相談員や支援相談員とも呼ばれています。

ソーシャルワーカーの役割については、「ソーシャルワーカーの社会的役割は?」で詳しく解説しているので、ソーシャルワーカーとして働こうか悩んでいる方は、ぜひご一読ください。

まとめ

爽やかなビジネスウーマンの画像

生活上の困ったことに直面している方や社会的に疎外されている方たちと関係を結び、生活をサポートできる専門性を備えた職業の総称がソーシャルワーカーです。日本の介護業界でソーシャルワーカーとして活躍しているのは、生活相談員、支援相談員、介護支援相談員(ケアマネージャー)といった方たち。いずれも社会福祉士か精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格を持つこと資格要件となりますが、自治体によって介護支援専門員(ケアマネージャー)や介護福祉士、・特養などにおけるケアプラン作成の実務経験(1年以上)でも条件付きで認められることがあるでしょう。

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