ソーシャルワーカーの年収とは?需要がないと噂される仕事の給料事情

介護職の給料 2021年1月27日
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お金に対する疑問イメージ

ソーシャルワーカーは、日常生活を送るうえで困ったことやご家庭内で解決できない問題が起こったとき、相談に乗ってくれる心強い存在です。近年は、地域の包括支援の観点からも注目を集めているソーシャルワーカーですが、果たしてどの程度の年収を得ているのでしょうか。このコラムでは、ソーシャルワーカーという仕事の、年収にスポットを当てて詳しく解説していきます。







目次

ソーシャルワーカーの年収はどのくらい?

ソーシャルワーカーとは、主に社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用のいずれかの資格を持つ方を指します。こちらでは、国家資格の社会福祉士に注目して、ソーシャルワーカーの年収について確認しましょう。

社会福祉士の平均年収

厚生労働省のデータによると、常勤の社会福祉士の平均月給は35万3,020円です。これを×12として単純計算すると、平均年収は約420万円になります。
介護業界では比較的高い収入を得ているといえるでしょう。理由としては社会福祉士は国家資格の一つで、専門的な知識や豊富な経験が必要とされる仕事だから。そのため、専門職として基本給が高めに設定されているのです。

ほかの福祉系の職業と比較

・看護職員    37万9,610円×12=約455万円
・機能訓練指導員 35万8,560円×12=約430万円
・介護支援専門員 35万7,850円×12=約429万円
・生活相談員   34万3,310円×12=約411万円
・介護職員    31万5,850円×12=約379万円

平均年収が一番高いのは看護師です。その次に介護支援専門員、機能訓練指導員と続きます。ほかの福祉系の職種と比較すると、社会福祉士の給料は介護支援専門員に次いで高いことが分かります。

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2021年1月27日)

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ソーシャルワーカーの収入は上がる?

ソーシャルワーカーの給料は、勤務年数に応じて昇給が見込めます。最初は給料が低くても、勤続年数を重ねれば、昇給できる可能性が高いでしょう。また、資格を取得したり、役職についたりすれば、基本給や手当のアップが期待できます。こちらでは、ソーシャルワーカーの収入を増やす方法について解説しましょう。

資格手当をもらう

ソーシャルワーカーは必ずしも資格が必要というわけではありません。地域や勤務先によっては資格がなくても実務経験があれば、支援が必要な方に対する相談業務を行えます。
しかし、病院であれば社会福祉士、精神科病院であれば精神保健福祉士が求められるでしょう。資格が必要な職場では、資格手当が支給される可能性があります。金額は職場によって異なりますが、月1~3万円の資格手当が支給されることが多く、収入アップが期待できるでしょう。

役職に就く

ソーシャルワーカーは主任や課長、部長などの役職に就くことで、基本給アップや役職手当の支給が期待できます。役職が上がれば上がるほど支給額もアップするでしょう。介護施設ではホーム長や施設長といった管理職に就けば、月1~10万円の役職手当が支給されることもあるようです。

兼務する

ほかの仕事や役職を兼務することで、給料アップを図ることができます。たとえば介護施設のソーシャルワーカーは生活相談員なので、生活相談員と管理者、生活相談員と介護職員というように、仕事を掛け持ちできるでしょう。管理職を兼務すれば役職手当がつき、介護職員を兼務すれば施設によっては夜勤が発生することもあり、夜勤手当がつきます。

独立する

ソーシャルワーカーとして独立することで、高収入を得ることができます。独立する方法は、介護施設や福祉事務所を開業するか、成年後見人として独立するかの、どちらかのケースが多いようです。ただし、独立するには開業資金を用意しなくてはなりません。さらに、人脈や経営センス、さらにはソーシャルワーカーとしての経験も求められ、簡単にできることではありません。しかし、開業が成功し、経営も上手く行けば介護施設の介護職員や公務員として働くより、高収入を得られる可能性があります。

副業をする

ソーシャルワーカーの副業として、成年後見人が挙げられます。成年後見人とは、認知症などにより判断力や認知力が衰えている方が不利益を被らないようサポートをする仕事。たとえば、判断能力が低下している方が騙されて不当な契約をしてしまったり、お金を騙し取られたりしないよう支援を行います。普段の業務に加えて、休日を利用して請け負えるので、副業として成年後見人を行っている方は少なくないようです。ただし、副業は職場によっては許可が必要になる場合があるので、きちんと確認しておきましょう。

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ソーシャルワーカーの種類

介護業界におけるソーシャルワーカーには、生活相談員やケースワーカーなどいくつか職種があります。こちらで、どんな種類があるか見ていきましょう。

生活相談員・支援相談員

生活相談員は介護施設のご入居者やご利用者、またはそのご家族からの相談に乗るソーシャルワーカーです。介護を必要とする方のさまざまな悩みや生活上の問題を聞き出して、関係各方面と連携しながら解決に向けて導いていきます。なお、生活相談員と支援相談員は職場によって呼称が違うだけで、仕事内容に違いはありません。

医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーは、患者やそのご家族が抱える医療費などの経済的な問題を解説するために調整や援助を行い、退院後の生活や社会復帰へ向けた相談や援助を行うのが仕事です。医療ソーシャルワーカーになるために必要な資格は特に定められていませんが、多くの病院で社会福祉士の資格を必須条件としているようです。

精神科ソーシャルワーカー

精神科ソーシャルワーカーは、日常生活を送るうえで、精神的に支障がある方や問題を抱えている方に対し、医師や関係各所と連携を取りながら支援や指導を行うのが仕事です。精神科ソーシャルワーカーになるために必要な資格は法律で定められているわけではありませんが、求人を見てみると精神保健福祉士の資格を必須としているところが多くあります。

スクールソーシャルワーカー

スクールソーシャルワーカーまたは児童福祉司は、学校や家庭で、いじめや不登校、虐待、育児放棄などの問題を抱える子どもやそのご家族の支援を行うのが仕事です。スクールソーシャルワーカーになるために必要な資格は特にありませんが、多くの場合、社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士の資格が求められます。

ケースワーカー

ケースワーカーは、身体的・精神的・社会的問題から日常生活を送ることが難しい方に対し、医師や身体障害者福祉司などと連携を取りながら、生活保護の手続きをしたり、法的な援助が受けられるようにしたりするのが仕事です。ケースワーカーになるには、社会福祉主事の任用資格が求められます。さらに、公的機関である福祉事務所に就職するには、まずは地方公務員試験に合格しなければなりません。

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ソーシャルワーカーの仕事内容

ソーシャルワーカーは、日常生活を送るうえで困っていることや問題を抱えている方の相談を受け、解決のために適切な助言や援助を行なうのが仕事です。必要に応じて介護福祉士や看護師などの福祉サービス関係者や医療関係者などとも連携し、法的な援助や支援を利用できるように福祉サービスの仲介やアドバイスを行ないます。
対象は身体的・精神的・経済的に困っている人すべてなので、ご高齢者から子どもまで幅広いのが特徴。そのため、さまざまな種類のソーシャルワーカーが存在しており、その仕事内容も実に多種多様です。

ソーシャルワーカーの1日のスケジュール

ソーシャルワーカーの仕事内容をイメージしやすいよう、1日のスケジュール例をご紹介しましょう。ここでは、介護施設での勤務を例にとって見ていきます。

9:00 出勤
出勤したら、前日の記録と今日1日のスケジュールを確認。生活相談員の多くが、毎日同じ作業をしているわけではなく、自分でスケジュールを組んで動いています。生活相談員の重要な任務の一つが、ご利用者の管理業務です。入所する人数と退所する人数を確認して、ご利用者の動きを把握します。

10:00 情報収集
各フロアを巡回してご入居者の健康状態などを確認。なにか異常があれば、介護職員や看護師、管理栄養士などと連携して対応にあたります。ご家族に報告が必要な場合は、電話連絡して情報の共有を図ることも大切です。

13:00 窓口対応
面会に訪れたご家族の対応にあたります。面会はご入居者のご家族とコミュニケーションを図る大切な機会です。最近の様子などをお伝えするなど、詳しく状況報告するようにしています。

14:00 入所相談、施設案内
入所を希望する方の相談対応もソーシャルワーカーの仕事です。また、施設見学を希望される方には一緒について施設内を案内し、ご入居者の日常生活などを説明します。

17:00 記録の作成、家族への報告
ご入居者が体調を崩して病院にかかった場合などは、生活相談の部署内で情報共有できるように診断結果を記録します。また、ご家族へ速やかに報告しなくてはいけません。

18:00 業務終了

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ソーシャルワーカーが活躍できる場所

ソーシャルワーカーが活躍できる場所は多岐に渡ります。介護業界、医療機関、最近では学校などの教育機関に配属されているソーシャルワーカーも少なくありません。

介護業界

超高齢社会の近年では、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなどの介護施設で働くソーシャルワーカーの活躍が増えています。介護施設では、入所の受け入れや入所者からの相談を受けるのが主な仕事です。また、地域のご高齢者の相談支援を行うために、地域包括支援センターで活躍するソーシャルワーカーもいます。

医療機関

病院や保健所といった医療機関では、医療ソーシャルワーカーが活躍しており、患者やご家族の問題解決をはかり、社会復帰を支援。また、精神保健福祉センターや精神障害者生活訓練施設などの社会福祉施設では、精神科ソーシャルワーカーが活躍し、障害を持つ方の生活指導や職業訓練のサポートをしています。

教育機関

小学校や中学校、高等学校などの教育機関では、スクールソーシャルワーカーが活躍しており、子ども達への支援を行っています。児童福祉施設では指導員として自宅での生活や学校生活などを指導。スクールソーシャルワーカーとして、子どもや保護者への面接、教職員と保護者間の調整を行うこともあります。

公務員としても働ける

ソーシャルワーカーは、職場によっては公務員としても働けます。たとえば福祉事務所や役所の社会福祉課、児童相談所といった行政機関で働きたい場合、社会福祉士や精神保健福祉士、あるいは社会福祉主事任用のいずれかを取得したうえで、公務員採用試験を突破しなくてはなりません。行政機関のソーシャルワーカーは採用人数が少ない傾向にあるため、高倍率を勝ち抜かなければなりませんが、採用されれば「経済的に安定して働ける」「制度が充実していて働きやすい環境が整っている」といったメリットが得られるでしょう。

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ソーシャルワーカーは需要がない?

ソーシャルワーカーは、福祉の専門家として超高齢社会の日本において欠かせない職業です。にも関わらず「ソーシャルワーカーは需要がない」ともいわれています。なぜ世間から求められる仕事なのに需要がないといわれているのかというと、離職した方たちがインターネットに書き込んだ「稼げない」「儲からない」「仕事が思うようにいかない」という投稿が目立ってしまっているからです。
ソーシャルワーカーは、実務経験や援助方法の知識・技術がないと、実際に働いたときに不利に感じてしまうことがよくあります。資格を取得しただけでは、採用されても仕事をスムーズにすすめられないことが多いのです。そのため、長い実務経験をある程度積んで、知識や技術、人脈などが増えてくるまでは、粘り強く仕事と人間力を磨くことが求められます。しかし、途中で挫折してしまう方が多いことから、離職する方も少なくありません。そういった方たちが、ソーシャルワーカーは「稼げない」「儲からない」などとインターネットやSNSに書き込み、需要がないと思われてしまっているのです。
しかし、ソーシャルワーカーは幅広い業界・分野で求められている職種。需要も高く、「稼げない」「儲からない」といいうのは信憑性が低いといえるでしょう。事前にインターネットなどで情報を集めることは大切ですが、すべての情報が正しいとは限らないので正確に情報を見極めることが大切です。

ソーシャルワーカーのこれから

超高齢社会の日本では、今後ますますご高齢者の人口が高くなると予想されています。ご高齢者が増えるということは、福祉サービスを必要とする方が増えるということ。福祉サービスのスペシャリストであるソーシャルワーカーの需要はこれからも高まり続けるとされており、非常に将来性があるといえるでしょう。

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まとめ

厚生労働省のデータによると、ソーシャルワーカーに必要とされることが多い社会福祉士を持つ方の平均年収は約420万円です。平均月給に換算すると約35万円。介護業界のソーシャルワーカーである生活相談員・支援相談員の平均年収は約411万円です。平均月給は約34万円。一般的な介護職員と比べると高めの収入を得ているといえるでしょう。理由としてはソーシャルワーカーは専門的な知識や豊富な経験が必要とされる仕事だから。そのため、専門職として基本給が高めに設定されているのです。
超高齢社会の日本において、福祉のスペシャリストであるソーシャルワーカーは今後、ますます需要が高まると予想されています。ソーシャルワーカーへの転身は、介護職員から年収アップを目指すうえでも有効といえるでしょう。

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