ケースワーカーの資格は難易度が高い?状況別に効率の良い取得方法をご紹介

介護の資格 2026年7月23日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ケースワーカー資格難易度に関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

「ケースワーカーの資格を取得するのは難易度が高いの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ケースワーカーになるための資格を取得する方法は5通りで、難易度はルートごとに異なります。この記事では、ケースワーカーとして働くために必要な資格や、取得の難易度を解説します。また、福祉業界で活躍できるケースワーカー以外の仕事も紹介するので、参考にしてみてください。

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

ケースワーカーになるために必要な資格は?

ケースワーカーとして勤務するには、「社会福祉主事任用資格」を取得して、地方公務員試験に合格することが必須です。任用資格とは、公務員が特定の業務に従事するために必要な資格を指します。

次の項目からは、社会福祉主事任用資格や公務員試験について解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

登録は1分で終わります

アドバイザーに相談する(無料)

▼関連記事
ケースワーカーとは?必要な資格や仕事内容、ソーシャルワーカーとの違い

社会福祉主事任用資格の取得難易度

社会福祉主事任用資格を取得する方法は5通りあります。厚生労働省の「社会福祉主事任用資格の取得方法」を参考に解説するので、資格取得の難易度をチェックしてみましょう。

大学などで指定科目を3科目以上修業して卒業する

こちらは、大学や短期大学で福祉系の単位を取得した方や、これから大学などに通学する予定のある方におすすめのルートです。「任用資格を取得しやすい」「成績証明書または履修証明書と卒業証明書が任用資格の証明書になる」といった点がメリットといえます。

同ページを参考に、該当科目の一部を以下に挙げたのでご確認ください。

  • 社会福祉概論
  • 社会保障論
  • 老人福祉論
  • 心理学
  • 社会福祉施設経営論
  • 看護学
  • 栄養学
  • 教育学
  • 経済政策
  • 法学

指定科目は変更される可能性があるため、大学や短期大学を卒業した際の科目名が現在の指定科目に該当するか、確認しておきましょう。

自身の学歴が該当しない場合は学校で学び直す必要があるので、こちらのルートで社会福祉主事任用資格の取得を目指すのは難易度が高いと感じるかもしれません。

指定の通信教育課程を修了する

指定の学校の通信教育課程を修了するルートは、社会福祉事業所ですでに働いている方におすすめ。通信教育課程を修めるのに要する期間は1年間で、スクーリングと課題提出が必要です。

社会人として働きながら目指せる方法であるものの、「1年間の教育課程と仕事を両立させることが難しい」と感じる可能性があります。

都道府県等の講習会を受講する

地方自治体の社会福祉事業に従事している方には、「都道府県の講習会を受講するルート」が適しています。講習会のカリキュラムは、19科目279時間です。
受講方法は通信教育やスクーリングなどで、講義やグループ演習を通して必要な知識を学習します。受講要件を満たす場合、ほかの資格取得ルートと比較して履修の難易度は低めといえるでしょう。

社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得する

「社会福祉士」または「精神保健福祉士」の資格を持っている方は、すでに社会福祉主事の任用要件を満たしています。

これから社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得しようか検討している方は、以下を参考にしてみてください。

社会福祉士

社会福祉士の資格を取得するには、受験資格を得てから、年1回開催される社会福祉士国家試験に合格する必要があります。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「[社会福祉士国家試験]受験資格」をもとに、社会福祉士試験の受験資格を得るルートを、以下にまとめました。

福祉系大学・短大で指定科目を履修するルート福祉系の大学や短大に通い、指定科目を履修する。3年制の場合は1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験が必要。4年制の場合は実務経験は不要。
短期養成施設ルート福祉系大学や短大に通い、基礎科目を履修する。3年制の場合は1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験を積む。4年制の場合は実務経験は不要。基礎科目を履修して必要な実務経験を積んだ後、短期養成施設等に6ヶ月以上通う。
一般養成施設ルート一般大学や短大を卒業している場合は、一般養成施設等に1年以上通うことが必要。3年制の場合は、養成施設で学ぶ前に1年間の実務経験、2年制の場合は2年間の実務経験が求められる。4年制の場合は実務経験は不要。
実務経験ルート相談援助の実務経験を4年間積み、一般養成施設に1年以上通う。もしくは、特定の実務経験を4年間積み、短期養成施設に6ヶ月以上通う。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[社会福祉士国家試験]受験資格」

福祉系の大学や短期大学を卒業していない方が、社会人になってから社会福祉士を目指すことも可能です。たとえば、一般の4年制大学を卒業している方は、一般養成施設等に1年以上通えば、社会福祉士国家試験を受験できます。
相談援助業務の実務経験が4年以上ある方も、一般養成施設を卒業すれば、社会福祉士国家試験の受験資格を満たすことが可能です。

厚生労働省の「第38回社会福祉士国家試験合格発表」によると、2026年に行われた社会福祉士国家試験の合格率は、60.7%でした。これまでの試験の平均合格率は30.9%ですが、社会福祉士国家試験の合格率は近年上昇傾向にあります。
ただし、社会福祉士国家試験では専門的な内容が出題されるため、難易度が高いと感じる可能性もあるでしょう。

精神保健福祉士

精神保健福祉士になるには、受験資格を満たしたうえで、年1回開催される精神保健福祉士国家試験に合格する必要があります。資格取得のルートは、以下のとおりです。

精神保健福祉士の資格取得のルートのイメージ

引用:厚生労働省「資格取得方法」

精神保健福祉士試験の受験資格を満たす方法は、「保健福祉系大学ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」「実務経験ルート」があり、学歴によって細かな流れが異なります。

厚生労働省の「第28回精神保健福祉士国家試験合格結果を公表します」によると、2026年の精神保健福祉士国家試験の合格率は78.2%でした。合格率で見ると、社会福祉士よりも取得の難易度は低めです。

専門学校などの指定の養成機関を卒業する

上記のルートに当てはまらない場合、専門学校など指定の養成機関を卒業する方法があります。社会福祉主事任用資格を取得するには、養成機関に2年以上通学し、22科目(1500時間)を履修することが必要です。

福祉分野の実務経験がなくても取得できる方法ですが、「期間が2年以上かかる」「養成機関が近くにあるとは限らない」といった理由から、難易度が低いとはいえないでしょう。

▼関連記事
社会福祉主事任用資格とは?取得方法は?メリットや活かせる仕事も解説!

地方公務員の合格難易度

地方公務員には複数の種類があり、合格難易度は職種や自治体によってさまざまです。ここでは、埼玉県を例に「ケースワーカーを含む福祉職」の合格難易度を紹介します。

埼玉県では、大学卒業程度を対象とした「上級試験」のほか、社会人を対象とした「経験者試験」を春と秋の年2回実施しています。令和7年度の選考結果を見ると、上級試験(福祉)は1次試験の受験者数55人に対して最終合格者数が32人で、倍率は1.7倍でした。
一方、経験者試験(福祉)の倍率は、第1回(春期)が2.3倍、第2回(秋期)が4.1倍という結果です。

なお、自治体によっては募集枠が少ない年があるほか、そもそも採用を行っていない場合もあるため、誰でも簡単にケースワーカーになれるとは限りません。福祉職の試験に合格した場合も、必ずケースワーカーとして配属されるわけではないでしょう。
また、埼玉県ではケースワーカーは福祉職に分類されますが、行政職など別の区分として扱う自治体もあるため、事前の確認が必要です。

▼関連記事
ケースワーカーは公務員?仕事内容や必要な資格、働くメリットも解説!

地方公務員の概要

地方公務員試験の流れや内容は、自治体によって異なります。
ここでは埼玉県の福祉職を例に挙げ、公務員試験の概要を見ていきましょう。前述のように、埼玉県では福祉職の試験を上級試験、経験者採用(春期、秋期)と年3回実施しています。

大学卒業程度を対象とした上級試験の選考の内容は、一次試験が専門試験(専門分野の筆記試験)で、二次試験が論文試験・個別面接2回です。社会人を対象とした経験者採用試験の選考は、1次試験がエントリーシートによる書類審査、2次試験が論文試験、3次試験が個別面接2回となっています。
上級試験の一般行政職では教養試験が課されるものの、福祉職ではすべての区分において実施されないため、出題範囲の広い教養試験の対策をする必要はありません。

ただし、自治体によっては公務員試験が年1回しか実施されなかったり、教養試験が必須だったりする場合もあるようです。また、非常勤(会計年度任用職員)のケースワーカーの選考は、書類審査と面接がメインの傾向にあります。
ケースワーカーを目指す方は、志望する自治体のWebサイトで、試験日程や試験科目を事前にチェックしておきましょう。

公務員試験の受験資格として年齢制限がある

公務員試験は、自治体によっては年齢制限があり、誰でも受験できるわけではありません。年齢制限がある場合、上限は30歳~39歳程度に設定される傾向があります。ケースワーカーを目指す方は、自身が公務員試験の受験資格を満たしているかを確認しましょう。

条件に当てはまる場合であっても、1回目の受験で合格できるとは限らないため、早めに行動することが重要です。

ケースワーカー以外の福祉業界で活躍できる仕事

ここでは、ケースワーカー以外の福祉業界で活躍できる仕事を紹介します。「公務員試験は年齢制限も考えると難易度が高い…」「介護業界にも興味がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士

介護福祉士は、介護業務だけではなく、利用者さんやご家族から生活に関する相談を受けたり、アドバイスをしたりもします。ケースワーカーに興味があり、「困っている方の役に立ちたい」という方にもおすすめの仕事です。

また、下記で紹介する「介護支援専門員」の資格取得を目指す場合、介護福祉士として実務経験を積むことで、受験資格を満たせます。「将来的には、利用者さんへの相談援助業務をメインに行いたい」とお考えの方は、まず介護福祉士を目指してみるのも一つの手です。

▼関連記事
社会人として働きながら介護福祉士になるには?資格取得のルートを解説!

▶介護福祉士の求人一覧ページはこちら
▶資格取得支援の求人一覧ページはこちら

生活相談員

社会福祉主事の任用資格を持っている方は、生活相談員として働くことが可能です。社会福祉主事任用資格を取得しているものの、「今から公務員試験を受けてケースワーカーになるのは大変かも…」と感じている方に適しているでしょう。
主な仕事内容は、介護施設の利用者さんやご家族の相談対応、契約に関する手続き、他職種との連携です。

生活相談員の要件は、社会福祉主事・社会福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格を保有していることが基本。ただし自治体によっては、介護福祉士として実務経験を積むことなどで要件を満たせる場合もあります。

▶生活相談員の求人一覧ページはこちら

生活支援員

生活支援員は、無資格・未経験から現場で働き、社会福祉に貢献できる仕事です。また、働くにあたって特定の学歴も必要ないため、ケースワーカーと比較すると難易度は低めといえるでしょう。

生活支援員の具体的な業務は、障がいがあり日常生活を自立して送ることが困難な方の相談に乗り、支援やアドバイスを行うこと。障害者支援施設や地域活動支援センター、就労支援施設などに勤務するのが一般的です。無資格・未経験の方も、入職後の講習会やOJTなどを通して、必要な知識や技術を学べます。

社会福祉士

社会福祉士は、相談援助を行う仕事で、高齢者や障がいがある方などの生活を支援する役割を担います。

社会福祉士の資格を保有している方は、医療ソーシャルワーカーや児童指導員、母子支援員、生活相談員などの職種として働くことが可能です。主な職場は、介護施設や障害者支援施設、地域包括支援センター、病院など。社会福祉士のスキルは、さまざまな職場で活かすことができます。

▼関連記事
介護福祉士と社会福祉士の違いとは?仕事内容や給与、資格の取得方法を比較

精神保健福祉士

精神保健福祉士の主な仕事は、精神障がいがある方の社会復帰支援や退院後の生活支援、相談対応です。

精神保健福祉士が活躍できる分野は、障がい者分野や医療分野、行政分野など多岐にわたります。主な職場は、病院や就労継続支援施設、就労移行支援施設、地域活動支援センター、精神保健福祉センターなど。精神保健福祉士を取得し、相談員や指導員として働く方もいるようです。

精神保健福祉士について、詳しくは「精神保健福祉士になるには?受験資格や取得の方法を解説」の記事もチェックしてみてください。

介護支援専門員

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護支援のスペシャリストとして利用者さんやご家族の相談に乗る仕事です。
施設ケアマネと居宅ケアマネがあり、どちらも利用者さんが適切な介護サービスを受けられるように、ケアプランの作成を担います。主な就職先は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、小規模多機能型居宅介護事業所、居宅介護支援事業所などです。

介護支援専門員として働くには、以下の手順を踏む必要があります。

  • 1.特定の国家資格等に基づく業務もしくは、相談援助業務の実務経験を5年以上積む
  • 2.介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)に合格する
  • 3.介護支援専門員実務研修の課程を修了する
  • 4.介護支援専門員証の交付を受ける

ケアマネ試験の受験資格の対象となる「特定の国家資格等」に含まれるのは、介護福祉士や看護師、社会福祉士などで、福祉業界で実務経験を積んだ方が受験できます。

厚生労働省の「第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、2025年度のケアマネ試験の合格率は25.6%でした。ケアマネ試験の合格率は低く、専門的な実務経験も必要なため、資格を取得する難易度は高めです。

▼関連記事
ケアマネジャー(介護支援専門員)とはどんな仕事?業務内容や役割を解説!

ケースワーカーの資格に関するよくある質問

ここでは、ケースワーカーの資格取得の難易度に関するよくある質問に回答します。ケースワーカーを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ケースワーカーは無資格でもなれるの?

ケースワーカーになるには、「社会福祉主事任用資格の取得」と「公務員試験への合格」の2つの条件を満たさなければいけません。社会福祉主事任用資格の取得方法はいくつかあり、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」を取得することでも、社会福祉主事の任用要件を満たせます。
社会福祉主事任用資格については、この記事の「社会福祉主事任用資格の取得難易度」で解説しているので、あわせてご覧ください。

ケースワーカーの資格には年齢制限があるって本当?

ケースワーカーの要件である「社会福祉主事任用資格の取得」には年齢制限がありませんが、もう一つの要件である「地方公務員試験」には、年齢制限が設けられている傾向があります。公務員試験の受験資格は自治体によって異なりますが、30歳~39歳を上限としていることが多いようです。ケースワーカーを目指す方は、働きたい都道府県の公務員試験の年齢制限を確認しておきましょう。

まとめ

ケースワーカーになるには、社会福祉主事任用資格を取得し、公務員試験に合格することが必要なため、難易度が高いと感じるかもしれません。

社会福祉主事任用資格を得るには、人によっては2年以上養成施設に通う必要があり、長い道のりといえます。また、公務員試験に年齢制限を設けている自治体が多いため、受験できない場合もあるでしょう。ケースワーカーを目指す方は、自身の学歴や年齢、現在の業務などを考慮したうえで、転職を検討しましょう。

「人を支える仕事に就きたい」とお考えの方は、介護業界で働くのもおすすめです。無資格・未経験から目指せる職種も多くあり、働きながらスキルアップを目指せます。介護施設・事業所や病院など、活躍の場が幅広いのもメリットです。

介護の仕事が気になる方は、レバウェル介護(旧きらケア)にご相談ください!レバウェル介護(旧きらケア)は、介護業界に特化した転職エージェントです。
業界を熟知した専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりのお悩みをヒアリングして、豊富な求人の中から希望に合った職場をご提案いたします。条件交渉や選考対策のアドバイスなども行うので、転職活動が初めての方もご安心ください。

登録は1分で終わります

アドバイザーに相談する(無料)

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の資格

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年7月23日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の資格」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧