特養の施設長の年収はどれくらい?仕事内容や求められるスキルも解説

介護職の給料 2021年9月29日
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「特養の施設長の年収はいくらくらい?」と気になっている介護士さんも多いのではないでしょうか?特養の施設長の年収は、ほかの施設の管理者に比べてやや高めの傾向があります。年収が高めなのは、利用者さんの介護度が高いことが要因の一つ。求められるスキルが高いので、きちんと理解してから目指しましょう。本記事では、特養の施設長について、年収や仕事内容、求められるスキルなどをご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

目次

特養の施設長の年収は?

公益財団法人介護労働安定センターの資料によると、特養の施設長を含む管理者全体の平均年収は約536万円(男性約601万円、女性約467万円)でした。ここでは、データを基に、特養の施設長の年収について詳しく解説します。

特養の施設長の平均年収は他の施設に比べて高め

同資料によると、特養の施設長の年収は約692万円、中央値は 652万円でした。前述のとおり、管理者全体の平均年収や約536万円であることから、特養の施設長の年収はほかの施設に比べて高い傾向にあることが分かりますね。

なお、特養の施設長の年数が高い理由は、特養の多くが社会福祉法人や自治体などが運営していることや、要介護度の高い利用者さんが入所しているためその分仕事量が多いことなどが考えられます。

特養の施設長は賞与額も高い

同資料によると、特養の施設長を含む管理者の61%が賞与があると回答しています。また、賞与があると回答した人の平均賞与額は約87万円でした。特養の施設長の場合は、85.4%の人が賞与ありと回答。平均賞与額は、149万円という結果でした。このことから、特養の施設長の賞与額は、年収と同様に高い傾向があるようです。

そもそも特養の施設長とは?

特養の施設長とは、施設の責任者として施設全体の管理やマネジメントを行う管理職のことです。介護の現場では、利用者さんに対して直接ケアをする介護士さんの上に副主任、主任がいます。主任は主にチームをまとめるリーダーとして働き、施設長の指示のもと働くのが一般的です。

特養の施設長の働き方

施設長の勤務形態はシフト制が多いといわれています。多くは日勤で、夜勤を請け負うことは少なく、休みは不定期であることが多いようです。施設によっては人手が足りず、シフトを補ったり遅くまで残ったりすることも。大規模な施設の場合、異動や転勤の可能性もあります。

特養の施設長の主な仕事内容

特養の施設長の仕事内容は、主に利用者さんの介助はもちろん、スタッフの育成や勤怠状況の管理といったマネジメント業務など、多岐に渡ります。ここでは、施設長の主な仕事内容についてまとめました。

1.利用者さんに適切なサービスが行き届くよう配慮する

特養の施設長は、利用者さん一人ひとりに適切なサービスがきちんと提供されているかを把握しておかなければなりません。利用者さんそれぞれの既往歴や現在の病状をチェックし、それをもとにどんな介護方針でいくのか、どんなサービスの提供を行うのかを計画する必要があります。利用者さんが入所する際や退所する際には、ご本人とそのご家族との面談を実施し、充実した生活ができるように工夫を凝らすのも施設長の仕事です。

2.特養で働く人材の採用や育成を行う

特養の施設長は、介護士さんや看護師さんなどのスタッフを採用するために求人を出したり、研修や教育などの育成をしたりします。施設にとって、人材を確保するのはもちろん、スタッフの研修や教育、指導を行い、より良い介護体制を整えることが大切です。人材が適切に配置されているかを確認し、何らかの問題が発生したときには配置変換を行うなどの調整も行います。

3.スタッフの勤怠状況や労務の管理を行う

大きな介護施設であれば、シフト管理を専門に行う労務スタッフがいることもありますが、施設の規模によっては、施設長がスタッフの勤怠状況や労務の管理を行うこともあります。また、スタッフから働き方についての相談があれば対応するのが施設長の役割です。

特養の施設長に求められる3つのスキル

ここでは、施設管理を全体的に任されている施設長に求められるスキルや経験について解説します。施設長を目指している介護士さんはぜひ参考にしてみてください。

1.やり取りを円滑にするコミュニケーションスキル

利用者さんや介護士さんなど多くの人と関わる施設長には、コミュニケーションスキルが必要です。日ごろからしっかりとコミュニケーションを取ることによって、利用者さんの体調の変化や悩みなどに気づくことができます。さらに、その施設で働く介護士さんをはじめ、看護師さん、ケアマネージャーといった他職種とのコミュニケーションを取ることによって、やり取りを円滑に進められるようになるでしょう。

2.施設全体を管理するマネジメントスキル

特養の施設長には、施設全体を管理するマネジメントスキルも必要です。スタッフの採用はもちろん、それぞれのスタッフの能力を見極め人員を配置し、職場の環境をより良くしていくことが求められます。スタッフ1人ひとりが能力を発揮できるように担当を決める工夫も必要です。

3.スタッフをまとめるリーダーシップ

スタッフが率先してスキルアップを図ったり、仕事に打ち込んだりするためには、リーダーシップも欠かせません。施設長自身のモチベーションが低ければ、スタッフも意欲を削がれてしまう可能性があります。スタッフ一人ひとりに対して、伸ばすべきところは伸ばし、改善すべきところは対策を行うなど、自ら率先して動くことが大切です。

特養の施設長になるには?必要な資格要件

公的な介護施設である特養の施設長になるには、厚生労働省が指定する資格要件を満たさなくてはなりません。ここでは、特養の施設長になるにはどうすれば良いのかをご紹介します。

特養の施設長の資格要件とは?

厚生労働省の「施設長の資格要件等」によると、特養の施設長の資格要件は以下のとおりです。

  • 社会福祉主事の要件を満たす者
  • 社会福祉主事に2年以上従事した者
  • 社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

なお、社会福祉施設長資格認定講習会とは、社会福祉法人全国社会福祉協議会中央福祉学院が実施する、通信授業6カ月、面接授業5日間に渡る研修のことです。研修では、施設長の仕事に役立つ、社会福祉概論や老人福祉論、地域福祉論、財務管理などを学びます。

特養の施設長になるまでのキャリアパス

特養の施設長になるまでのキャリアパスは主に2つ考えられます。1つ目は、医療や介護関係の専門学校などを卒業後に介護職に就き、やがてリーダーや主任として経験を積んだり資格を取ったりして施設長へ進むコース。2つ目は、異業種からの転職で介護職に就き、経験やスキルを磨くとともに資格を取得して施設長になるコースです。いずれの場合でも前述の資格要件を満たす必要があり、決して楽な道ではないといえるでしょう。

特養以外で施設長として働ける施設

特養で施設長として働くことのできる方は、特養以外でも施設長として働くことが可能でしょう。ここでは、特養以外で施設長として働ける施設についてご紹介します。

認知症の利用者さんがいるグループホーム

グループホームとは、主に認知症の利用者さんが入所する介護施設のことです。特養と比べると要介護度は低め。利用者さん自身が主体となって日常生活を送り、そのお手伝いとして介護サポートを提供します。グループホームの施設長になるには、特養や訪問介護施設の職員としての経験が3年以上あること、認知症対応型サービス事業者管理者研修を修了していることなどが要件となっているので、あらかじめ確認しておきましょう。

自立生活が可能な利用者さん中心の有料老人ホーム

有料老人ホームは、自立生活をすることが可能な利用者さんが中心に入居する施設です。必要に応じて介護サービスや食事のサービス、家事サービスなどを行います。有料老人ホームの施設長になるのに必須となる要件はありませんが、各施設で条件を設けているのが一般的です。介護現場での一定経験やマネジメント経験があれば、採用される可能性はあるでしょう。

特養の施設長を目指すなら年収以外の部分も大切!

特養の施設長の年収は、ほかの介護施設に比べて高い傾向があります。とはいえ、年収だけで職場を決めるのはおすすめしません。施設によって、規模や求められるスキル、業務内容が異なるので、採用後に「思っていた働き方ではなかった」とミスマッチを起こす可能性があるためです。特養の施設長を目指している方は、施設の規模や雰囲気、業務内容などをよく確認するようにしてくださいね。

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