ケアマネージャーの資格の難易度とは?試験の合格率についても解説!

資格・試験 2020/11/27
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ケアマネージャーとは、正式名称を介護支援専門員といい、介護の現場で欠かせない存在です。超高齢社会の日本において非常に需要の高い職種で、キャリアアップのためにゆくゆくはケアマネージャーを目指しているという方も少なくないでしょう。しかし、ケアマネージャーの資格は難易度が高いとよく聞きます。このコラムでは、ケアマネージャー資格試験の難易度や合格率、取得までの流れ、取得するメリットなどをまとめました。

【目次】


ケアマネージャーの資格取得の難易度
介護支援専門員実務研修受講試験の合格率が低い理由
介護支援専門員実務研修受講試験の概要
資格取得までの流れ
試験に合格するためのポイント
介護支援専門員取得によるメリット
まとめ

ケアマネージャーの資格取得の難易度


ケアマネージャーは、介護職の一つの到達点ともいえる仕事です。キャリアアップして、ゆくゆくはケアマネージャーの資格を取得しようと思っている方も少なくありません。しかし、資格取得の難易度はどれほどなのでしょうか?こちらではケアマネージャーの資格取得の難易度について解説します。

介護支援専門員実務研修受講試験の合格率


2019年に実施された、第22回介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は19.5%でした。
2018年に実施された試験の合格率は10.1%。比較してみると9.4%上昇していますが、過去5年の試験実施状況を見てみると、受験者数・合格者数共に大きく減少しています。

第18回(2015年) 受験者数134,539人:合格率15.6%
第19回(2016年) 受験者数124,585人:合格率13.1%
第20回(2017年) 受験者数131,560人:合格率21.5%
第21回(2018年) 受験者数 49,332人:合格率10.1%
第22回(2019年) 受験者数 41,049人:合格率19.5%

介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、10%~20%前後。試験内容は年々難しくなり、合格率も低下傾向にあるため、誰でも簡単に合格できるものではないことが分かります。

介護福祉士との難易度の違い


2019年に実施された介護福祉士国家試験の合格率は73.7%です。介護支援専門員実務研修受講試験の合格率と比べると、介護福祉士の合格率はかなり高く、介護福祉士国家試験のほうが難易度が低いといえます。
介護福祉士国家試験との難易度の違いは、解答方式です。介護支援専門員実務研修受講試験は5肢複択方式で出題され、5つの選択肢から正しい解答を複数選ばなければなりません。一方、介護福祉士やほかの資格試験では1つだけ答えを述べる形式です。介護支援専門員実務研修受講試験では選択した答えのうち1つでも不正解があれば、点数は獲得できません。幅広く正確な知識がないと解答できないことが、難易度が高くなっている理由の一つといえます。

出典:
厚生労働省「第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2020年11月26日)
厚生労働省「第32回介護福祉士国家試験合格発表」(2020年11月26日)

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介護支援専門員実務研修受講試験の合格率が低い理由


介護支援専門員実務研修受講試験の合格率が低い理由は、ケアマネージャーの質を高めるために国が資格取得のハードルを上げたためです。
2017年まで無資格者は10年以上の実務経験、初任者研修修了者は5年以上の実務経験があれば受験できました。しかし、2018年からは実務経験に加え、特定の資格や経験も求められるようになり、受験のハードルがグッと上がりました。受験のハードルが上げられたということは、それだけ質の高いケアマネジャーが求められているということ。人数よりも質が求められるようになったため、合格率が下がっているといわれています。

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介護支援専門員実務研修受講試験の概要


ここでは、介護支援専門員実務研修受講試験の概要をご紹介します。

試験日程:年1回(毎年10月頃)
受験申込期間:6月上旬~7月上旬
合格発表:11月下旬頃
問題数:60問
試験時間:120分
受験手数料:6,600円~14,400円(東京都は12,800円)

試験は都道府県ごとに受験料や研修費用などが異なるので注意しましょう。

受験資格


介護支援専門員実務研修受講試験を受けるには、以下の要件のどちらかを満たさなくてはなりません。詳しい受験資格は、以下のとおりです。

1.国家資格に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上ある者


該当する国家資格は以下のとおりです。
医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士)・精神保健福祉士

2.介護施設などで相談援助業務に従事した経験が5年以上かつ900日以上ある者


該当する職種は以下のとおりです。
生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員

試験を受けるには通算5年以上の実務経験が必要ですが、この日数には試験日前日までを含みます。申込み時点で日数が足りない場合でも、証明書を提出すれば受験が可能です。
また、通算5年以上の条件を満たせば、パートや非常勤であっても試験を受けられます。

試験科目


試験科目は、介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の2つです。

介護支援分野


・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識

保健医療福祉サービス分野


・保健医療サービスの知識
・福祉サービスの知識

出典:厚生労働省「第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2020年11月26日)

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資格取得までの流れ


ケアマネージャーになるまでには、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。こちらでは試験を受験するまでの流れと、合格後にケアマネージャーとして働き始めるまでに必要な手続きをご紹介します。

1.受験資格を満たして試験に合格する


先述した受験資格を満たしたら、介護支援専門員実務研修受講試験を受験します。試験は年に1回しか実施されないため、ケアマネージャーを目指している方は受験の機会を逃さないように注意しましょう。また、申し込み期間は都道府県によって異なるので、詳細を確認してください。

2.介護支援専門員実務研修を受講する


試験に合格すると、都道府県ごとに行われる介護支援専門員実務研修を受講します。合格通知に研修の案内が記載されているので、指示に従って申込み手続きを行ってください。87時間の実務研修を全日程受講すると、介護支援専門員資格登録簿に登録されます。その後、介護支援専門員証の交付を申請することで、正式にケアマネージャーと名乗ることができます。

3.介護支援専門員資格登録簿の登録申請


実務研修を修了したら、介護支援専門員資格登録簿への登録申請を行います。登録は研修から3ヶ月以内という期限があるので気をつけてください。また、登録簿への登録だけではケアマネージャーになれないので、介護支援専門員資格登録簿への登録申請を必ず行いましょう。

4.介護支援専門員証の交付申請を行う


介護支援専門員証の交付申請は、介護支援専門員資格登録簿への登録申請とあわせて行います。介護支援専門員証の交付申請に必要な書類は都道府県によって異なりますが、申請書と写真、手数料などが一般的です。介護支援専門員証が交付されれば、ケアマネージャーとして働けるようになります。なお、申請から発行までは1~2カ月ほどかかるようです。

5.介護支援専門員証は5年ごとに更新する


介護支援専門員の資格は有効期間が5年と定められています。5年が経過したら必要な研修を受講し、有効期間を延長しなくてはなりません。更新し忘れてしまうと、ケアマネージャーの資格を失効してしまうので気をつけましょう。

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試験に合格するためのポイント


試験に合格するには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。こちらで、合格するために押さえるべきポイントをご紹介します。

得点源となる問題は確実に正解する


試験では、全60問を120分で解答しなくてはなりません。しかし、1つの問題を解くのに時間がかかってしまうと全問解答できずに終わってしまう可能性があります。そこで、試験の際は「解答に困った問題は後回しにする」「正解ではないと思うものは選択肢から外す」などして、正解できるものから解答していきましょう。また、「得意分野から解答する」など工夫して、得点源を確実に正解することがポイントです。

専門用語をしっかり理解する


試験問題には医療や福祉に関する専門用語が多く使われているので、正しく解答するためにも専門用語をきちんと理解しておくことが大切です。介護に関する法律や制度に出てくる専門用語は分かりづらいものが多いため、事前に意味や内容についてもしっかり理解しておきましょう。

過去問題を活用して学習する


試験では、重要な項目が繰り返し出題されています。そのため、試験勉強は過去問題を活用しましょう。過去問題集やテキストを購入する際は、値段や売れ筋だけで決めずに「解説がしっかり書かれていて分かりやすいもの」「重要ポイントが明確で分かりやすいもの」を選ぶのがオススメです。

正答率を偏らせない


試験問題は、介護支援分野と保健医療福祉サービス分野から構成されています。介護支援分野の総得点は25点。保健医療福祉サービス分野の総得点は35点。計60点満点の試験ですが、点数がどちらかの分野に偏っていては合格できません。介護支援分野は15点前後、保健医療福祉サービス分野は25点前後を目指しましょう。

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介護支援専門員取得によるメリット


ケアマネージャーの資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。こちらでご紹介します。

仕事の幅が広がる


ケアマネージャーは一般的な介護職員に比べて活躍の場が広いため、資格を取得すれば仕事の幅を広げられます。介護を必要とする方のためにケアプランを作成したり、介護施設や事業所、各自治体との連絡調整をしたりするなど、幅広い業務に携われるでしょう。やりがいを求めて介護職員からケアマネージャーを目指す方は少なくありません。

給料がアップする


ケアマネージャーの資格は「高度な介護の知識とスキルがある」ことを証明できます。そのため、資格を取って今よりもキャリアアップし、給料アップを目指す方は少なくありません。厚生労働省のデータによると、常勤のケアマネージャーの平均給与額は357,850円。介護職の中でも高い給料を得ています。収入が高いということは、仕事を継続するうえでのモチベーションにもつながるでしょう。

体力面での心配がなくなる


ケアマネージャーになると、デスクワーク中心になります。ご利用者の自宅や役所、地域包括支援センターなどを訪問するために外出することもよくありますが、介護職に比べると身体的な負担や体力面での心配は軽減されるでしょう。基本的に日勤のみの勤務なので、仕事と家庭を両立しやすいです。腰痛など不調がある方にとっては、体を労わりつつこれまでの経験を活かし、介護現場の司令塔としてスキルを発揮できます。

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2020年11月26日)

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まとめ


介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、10%~20%前後です。介護福祉士の国家試験の合格率は70%前後なので、介護支援専門員実務研修受講試験のほうがはるかに難易度が高いことがわかるでしょう。試験の難易度が高い理由としては、国がケアマネの質を高めるために資格取得のハードルを上げたことが挙げられます。そのため受験者数が大幅に激減し、試験問題も年々難しくなっていることも加わって、合格率が下がっているのです。しかし、ケアマネージャーは超高齢社会の日本において非常に需要の高い仕事。狭き門をくぐり抜けた先には仕事の幅が広がる、給料がアップする、体力的な不安がなくなるといった大きなメリットがあります。必要とされる知識が多く苦労もありますが、介護業界でキャリアアップにおける一つの到達点といえるケアマネージャーの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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