看護師からケアマネジャーになるには?転職するメリット・デメリットを解説

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カウンセリングする介護士と老人の画像

「看護師からケアマネジャーになるにはどうしたら良いの?」と疑問に思う方も多いでしょう。ケアマネジャーは、利用者さんに介護サービスを提案したり、ケアプランを作成したりする仕事です。

この記事では、看護師からケアマネジャーになる方法と転職するメリット・デメリットを解説しています。ケアマネジャーの仕事内容も紹介しているので、看護師からケアマネジャーに転職したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

看護師からケアマネジャーになるには?

看護師からケアマネジャーになるには、介護支援専門員の資格を取得する必要があります。介護支援専門員の資格を取得するには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりません。

介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格は、「介護施設での相談援助業務など、指定業務の実務経験が5年以上あること」もしくは、「国家資格に基づく実務経験が5年以上あること」です。看護師は、受験資格となる特定の国家試験に該当するため、看護師として5年以上の実務経験がある方は、介護支援専門員実務研修受講試験を受験できます。

ケアマネジャーになるまでの流れを「ケアマネージャーになるには最短で何年?受験資格や取得までの流れを解説」の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。

「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験する

受験資格を満たしている方は、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)を受験しましょう。介護支援専門員実務研修受講試験は、年に1回、10月頃に実施されています。試験科目は以下のとおりです。

介護支援分野(25問)介護保険制度の基礎知識要介護認定等の基礎知識居宅・施設サービス計画の基礎知識
保健医療福祉サービス分野(35問)保健医療サービスの知識(基礎・総合)福祉サービスの知識

試験はマークシート形式で60問あり、試験時間は120分です。

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ケアマネ試験の看護師免除は廃止された

介護支援専門員実務研修受講試験で、看護師を対象として特定の科目が免除される制度は、2015年から廃止されました。廃止されたのは、ケアマネジャーの質や専門性を高めるためです。

2014年以前は、看護師などの国家資格を取得している人は一部の解答が免除されていましたが、廃止されたため、2015年からは看護師もすべての科目を受けなければいけません。

ケアマネ試験での看護師の合格率は?

令和3年に実施された「第24回介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は、23.3%です。職種別合格者数の看護師・准看護師の構成比率は16.8%で、2番目に多い比率を有しています。もっとも合格者が多い職種は、介護福祉士ですが、ほかの介護系職種の社会福祉士や精神保健福祉士よりも、看護師の合格者の方が多い傾向にあります。

看護師からケアマネジャーに転職するメリット

看護師からケアマネジャーに転職するメリットを解説します。どのようなメリットがあるのかしっかりと確認しておきましょう。

ケアマネになる条件を満たしやすい

看護師から転職するとケアマネジャーになる条件が満たしやすくなります。国家資格を有している看護師や介護福祉士は、5年間の経験を積んでいれば、すぐに介護支援専門員実務研修受講試験を受験することが可能です。

介護未経験者や無資格者がケアマネジャーになるには、介護福祉士実務者研修を修了してから、介護福祉士試験に挑戦しなければならないため、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格をクリアするのに少なくとも8年以上かかります。

看護師とケアマネのダブルライセンスで市場価値が上がる

ダブルライセンスを有していると市場価値が上がり、転職で有利になります。看護師からケアマネジャーに転職すると、看護師としての知識を仕事に活かせるので、看護師経験のないケアマネジャーよりも活躍が期待され、採用される確率が高まるでしょう。

医師との連携がうまいケアマネジャーになれる

看護師は医師との連携の経験者なので、医療機関とのスムーズな連携ができるケアマネジャーになれるでしょう。また、医療的な専門知識を有しているので、医師と円滑にコミュニケーションがとれます。より良いケアを実施するためにも、医師の意見は欠かせません。

体力的負担が少ない

ケアマネジャーの仕事は事務作業が多いため、看護師として働いていたときより体力的な負担が少なくなります。看護師は、患者さんの入浴介助や移乗介助など、自分より背の高い方の体を支えることも多く、体力的な負担が多くなりがちです。ケアマネジャーは、利用者さんや介護事業者との調整や訪問、ケアプランの作成などが主な仕事なので、看護師よりも体力的な負担は少ないといえるでしょう。

夜勤が少ない

ケアマネジャーは、日勤勤務がメインなので、夜勤を行うことは少なく、プライベートの時間も確保可能です。看護師は夜勤を行うことも多く、負担に感じている方もいます。夜勤は、体調や生活バランスに影響が出ることもあるので、夜勤が少ないケアマネジャーに転職することは大きなメリットといえるでしょう。

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看護師からケアマネジャーに転職するデメリット

看護師がケアマネジャーに転職すると、給与が下がったり、時間外に呼び出されたりする可能性があります。

給与が下がる可能性がある

「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の給与は34万4,300円で、ケアマネジャーの給与は28万7,400円です。月ごとの給与差は、約6万円あり、年間だと約72万円の給与差があります。看護師からケアマネジャーに転職すると給与が下がる可能性があることを覚えておきましょう。

時間外に呼び出される可能性がある

ケアマネジャーの仕事は、時間外に呼び出される可能性があります。事業所によっては、時間外にも連絡をとれるようにしておかなくていけないことも。プライベートな時間に電話が掛かってくることもあるので、事業所の方針を事前に確認しておきましょう。

ケアマネジャーの仕事内容

ケアマネジャーの主な仕事内容は、利用者さんからの介護サービスに対する相談に乗ることです。ほかにも、ケアプランの作成や介護事業所との連携、介護認定申請の代行などを行っています。

利用者さんからの相談対応

利用者さんからの介護サービスに関する相談に対応をすることもケアマネジャーの仕事の一つです。相談者さんの状態・状況に適した介護サービスを紹介して、悩みを解説します。介護サービスは多種多様で、利用者さん自身で適したサービスを見つけることは難しいため、介護サービスのプロであるケアマネジャーの知識が求められます。

利用者さんのケアプラン作成

ケアマネジャーは、利用者さん一人ひとりに合ったケアプランを作成します。ケアプランを作成する際には、利用者さんの介護度や状態、ライフスタイルなどの把握が必要です。ケアマネジャーは、サービスの種類やケアの方針、利用者さんの目標を設定し、原案を作成。原案が完成したら、サービス担当会議を開催し、最終的なケアプランを作成します。

介護サービス事業所との連携

ケアマネジャーは、介護サービス事業所としっかりと連携して、質の良いケアを提供できるようにします。サービス担当会議や利用者さんと施設担当者の面談の場を用意するために、ケアマネジャーは連絡や日程調整をしなければなりません。普段から連携をとって、利用者さんの状態や施設の空き状況などの情報を交換しておけば、利用者さんにスムーズに介護事業所を紹介できるでしょう。

利用者さんが事業所に要望や不満を直接伝えづらいときにケアマネジャーが間に入り、利用者さんの要望を事業所に伝えることも。介護事業所の意見を利用者さんに伝えることもあります。

要介護認定のための訪問調査

ケアマネジャーは、要介護認定の申請をした方の自宅に訪問調査をして、要介護認定が必要な方なのか確認する必要があります。要介護認定が必要なのかどうか、必要だとしたらどのレベルの要介護認定に当てはまるか、申請者さんの自宅を訪問して調査しなければなりません。

介護認定の申請代行

要介護認定の申請代行もケアマネジャーの仕事です。要介護認定の申請は、利用者さんやそのご家族が申請を行うこともできますが、慣れていない方は申請手続きを複雑に感じることもあるので、ケアマネジャーが申請の代行をすることがあります。

モニタリング

ケアマネジャーは、介護サービスが開始したあとも、利用者さんがしっかりとサービスを受けられているか、要望はないか確認する必要があります。問題点や利用者さん・ご家族からの要望があれば、ケアプランを変更することも。サービス担当介護を開催し、より良いケアを提供できるように尽力します。

看護師からケアマネの転職に関してよくある質問

看護師からケアマネに転職するときのよくある質問と解答を紹介します。ケアマネジャーを目指している看護師の方は、ぜひ参考にしてみてください。

看護師とケアマネの社会的評価はどちらが上ですか?

知名度が高い看護師のほうが社会的評価は高いかもしれません。しかし、どちらの職種も社会福祉の面から社会を支える重要な職種です。看護師もケアマネジャーもやりがいの多い仕事なので、医療の面から支えたいという方は、看護師として働き、介護の面から支えたいという方はケアマネジャーの道を目指すと良いでしょう。

看護師がケアマネ試験に有利なのはなぜですか?

看護師がケアマネジャー試験に有利なのは、看護師としての知識や経験が試験で役立つからです。看護師の試験の解答免除は2015年に廃止されてしまいましたが、医療の知識を試験で役立てられるため、ほかの職種より試験で有利になるようです。

まとめ

看護師からケアマネジャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格は、「相談援助業務などの指定業務の実務経験が5年以上あること」または、「国家資格に基づく実務経験が5年以上あること」です。看護師資格は国家資格なので、5年以上看護師として働いている方は、介護支援専門員実務研修受講試験の受験資格を満たせます。

看護師がケアマネジャーに転職すると、ダブルライセンスを獲得できたり、医師との連携がスムーズなケアマネジャーになれたりするなどメリットが豊富です。ほかにも、体力的な負担減少や夜勤が少なくなるなどの魅力もあります。ケアマネジャーに転職するデメリットは、給与が下がる可能性や勤務時間外に呼び出される可能性があることです。

介護の面から人々を支えたいと考えている看護師の方は、ケアマネジャーを目指してみると良いでしょう。

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