ケアマネージャーの合格率はどれくらい?試験を通過するポイントとは

資格・試験 2021/02/18
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ケアマネージャーは、介護現場で欠かせない存在です。しかしケアマネージャーの試験の難易度は高いといわれています。実際の試験における合格率や難易度はどれくらいなのでしょうか?
このコラムでは、ケアマネ試験の合格率や資格取得の流れ、合格するポイントなどを詳しくご紹介します。ケアマネージャーへキャリアアップしたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

【目次】


ケアマネージャーの合格率
ケアマネージャーの合格率が低い理由
ケアマネージャーとは
ケアマネージャーになるには
ケアマネージャーの資格取得までの流れ
ケアマネージャーの資格を取得するメリット
ケアマネ試験の効果的な対策方法
ケアマネージャー廃止の噂は本当?
まとめ

ケアマネージャーの合格率


2020年に実施された「第23回介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は、17.7%です。2019年の合格率19.5%と比較すると、1.8%減少していることがわかります。ここで過去5年の試験実施状況を見てみましょう。

第19回(2016年) 受験者数124,585人 合格者数16,281人 合格率13.1%
第20回(2017年) 受験者数131,560人 合格者数28,233人 合格率21.5%
第21回(2018年) 受験者数49,332人 合格者数4,990人 合格率10.1%
第22回(2019年) 受験者数41,049人 合格者数8,018人 合格率19.5%
第23回(2020年) 受験者数46,415人 合格者数8,200人 合格率17.7%

介護支援専門員実務研修受講試験の合格率は、10~20%前後が平均になっていることがわかります。

ケアマネ試験の難易度


合格率70%前後の介護福祉士の資格と比べると、ケアマネージャーの資格試験は難易度が高いことがわかります。介護支援専門員実務研修受講試験は、解答方式による難しさが特徴です。5肢複択方式で出題され、5つの選択肢から複数の解答を選ぶ必要があります。

介護福祉士やほかの資格試験では1つだけ答えを述べる形式ですが、ケアマネージャーの試験では選択した答えに1つでも不正解があれば、点数を獲得できません。幅広く正確な知識がないと解答できないため、試験の難易度は比較的高いと考えられます。

出典:厚生労働省「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2021年02月10日)

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ケアマネージャーの合格率が低い理由


ケアマネージャーの合格率が低いのは、難易度が高いという理由だけではありません。以下の内容を参考に、合格率が低い背景を理解しましょう。

2018年から受験資格が厳格化されたから


試験の合格率が低い理由は、ケアマネージャーの質を向上させるために2018年から受験資格が厳格化されたからです。2017年までは、無資格者は実務経験10年以上、初任者研修修了者は実務経験5年以上の実務経験があれば受験できました。しかし、2018年から実務経験だけではケアマネ試験を受けられなくなったのです。
そのため受験者数が激減し、受験要件の見直しと試験問題の合格ラインが高くなったことも加わり、合格率も下がっています。

学習時間を確保しにくいから


ケアマネ試験を受ける人の中には、仕事をしながら試験対策を行う人もいます。仕事や家事、育児の合間に学習時間を確保するのは難しいでしょう。ケアマネ試験合格の可能性を上げるためにも、傾向と対策に沿った学習が求められます。

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ケアマネージャーとは


ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、介護を必要としている方を対象にケアプランの作成をしたり、市区町村や事業者とサービス内容を調整したりする職種です。ケアマネージャーには「居宅ケアマネ」と「施設ケアマネ」の2種類があります。将来的にケアマネとして活躍したい方は、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

居宅ケアマネ


居宅ケアマネは、居宅介護支援事業所に在籍するケアマネージャーを指します。地域のご高齢者の自宅を訪問し、一人ひとりの希望や状態に適したケアプランを提供。ご利用者の状態を確認する時間が限定されているので、最適なケアを見極める必要があります。なお、居宅ケアマネの担当件数は35件程度が基準です。

施設ケアマネ


施設ケアマネは、介護施設で勤務するケアマネージャーを指します。介護施設のご入居者を対象にケアプランを作成。施設内ではご入居者の生活状況を見守れるので、心身状態を掴みやすいの強みです。職場の方針に沿って対応するため、施設ケアマネの担当は100件以上になる場合もあります。

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ケアマネージャーになるには


ケアマネージャーの資格を取得するには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。ここでは、ケアマネージャーになる方法についてまとめました。

介護支援専門員実務研修受講試験に合格する


介護支援専門員実務研修受講試験を受けるためには、「国家資格に基づく実務経験が5年以上かつ900日以上ある」または「介護施設などで生活相談員や支援相談員といった相談援助業務の経験が5年以上かつ900日以上ある」のどちらかの要件を満たさなければなりません。

また、受験を申し込むときは、実務経験証明書の提出が必要です。応募者が受験資格を満たしているかを判断する重要な書類なので、必ず提出しましょう。実務経験証明書は勤務先から発行してもらえます。
ただし、定められた期日までに提出しなければ受験資格が無効となってしまうので、注意が必要です。

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ケアマネージャーの資格取得までの流れ


介護支援専門員実務研修受講試験を受けるには、申し込み期間内に願書を提出しましょう。願書は都道府県や試験実施団体、市町村、社会福祉協議会などで配布されています。宛名の不備や郵送事故になる可能性もあるので、余裕をもって送付することが大切です。申し込み期間内に間に合わないと受験できないので注意しましょう。

期間内に手続きが完了したら、受験票が自宅に届きます。試験日当日までなくさないよう、大切に保管しましょう。万が一試験日の2週間前までに受験票が届かない場合や紛失してしまった場合は、受験要項に記載されている問い合わせ先に確認してください。

介護支援専門員実務研修受講試験に合格したら、「介護支援専門員実務研修」を受講します。試験に合格すればすぐにケアマネージャーとして働ける訳ではないので注意しましょう。介護支援専門員実務研修の内容は全国共通で、講義・演習15日間(87時間)と実習3日間で構成されています。
詳細は都道府県によって異なりますが、年に数回実施されているようです。研修を修了すると、介護支援専門員資格登録簿へ登録できるようになります。登録申請したら、「介護支援専門員証」を交付してもらいましょう。
介護支援専門員証が交付されて初めて資格を得られ、ケアマネージャーとして働けるようになります。なお、登録は自分が住んでいる都道府県で行う必要があるため、居住地と異なる地域で申請しないようにしましょう。

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ケアマネージャーの資格を取得するメリット


ケアマネージャーの資格を取得すれば、給料アップや希望のライフスタイルを築けるようになる強みがあります。資格取得のメリットについては、下記を参考にしてください。

給料アップにつながる


介護職員からケアマネージャーになれば、給料を上げられます。厚生労働省の調査によると、2020年時点の介護職員の給料は31万5,850円、ケアマネージャーの給料は35万7,850円が平均です。業務の専門性も上がりますが、収入を上げられるのはケアマネージャーの資格取得の強みといえます。

キャリアアップにつなげられる


ケアマネージャーとしての経験を積めば、介護や福祉に関する理解があることの証明になります。実務経験があれば、地域包括支援センターへの転職や独立を実現することも可能です。キャリアアップの選択肢が広がることは、資格取得の大きなメリットといえるでしょう。

ワーク・ライフ・バランスを整えやすい


居宅介護支援事業所ならケアマネ業務に専念できるため、夜勤に携わることがありません。決まった時間に業務を行うため、生活リズムを整えられるはずです。また、施設ケアマネで介護を兼務する場合でも、介護職員より身体的な負担を減らせます。

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2021年02月10日)

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ケアマネ試験の効果的な対策方法


ケアマネ試験を通過するには、過去問を解いたり正答率を上げたりすることが重要です。下記では、効果的な試験対策についてご紹介します。

過去問題を活用する


ケアマネ試験では重要な項目が繰り返し出題されているため、試験対策として過去問題を活用するのがおすすめです。過去問題集やテキストを購入する際は、「継続して勉強できそうなもの」「解説がしっかり書かれているもの」「重要なポイントが明確なもの」を選びましょう。本番を意識して時間を図り、どれくらいの時間で問題を解けるのかを確認することも大切です。

得点源となる問題は確実に正解する


試験では、全60問を120分で解答しなくてはなりません。1問2分程度の計算ですが、1つの問題に時間がかかってしまうと、全問解答できずに終わる可能性があります。そのため、試験の際は「解答に困った問題は後回しにする」「正解ではないと思うものは選択肢から外す」などして、正解できるものから解答しましょう。得意分野から解答し、得点源を確保するのも一つの手です。

用語を正確に理解する


試験問題には、介護や医療に関する専門用語が多く使われているので、正しく解答するためにも一つひとつ理解することが大切です。法律や制度に関する専門用語は小難しいものもあるため、意味や内容をしっかり調べましょう。

分野ごとの正答率70%を目指す


試験問題は、介護支援分野と保健医療福祉サービス分野から構成されています。点数が偏っていると合格できないので、分野ごとに正答率70%を目指しましょう。介護支援分野は15点前後、保健医療福祉サービス分野は25点前後を目安に、試験勉強へ取り組むことがポイントです。

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ケアマネージャー廃止の噂は本当?


最近では「ケアマネージャーの資格が廃止されるのではないか?」と噂されることがあります。なぜこのような噂が立つのかというと、ケアマネージャーの受験資格が厳格化されたことが影響しているようです。ケアマネージャーの能力の向上を求めて行われた受験要件の見直しは、介護の質を向上させる一方で、門戸が狭くなったことで若い人が受験しづらくなりました。そのため、2017年には10万人以上いた受験者が、2019年には4万人程度まで激減しています。
また、介護職員処遇改善加算の取得率が向上し、ケアマネージャーと介護職員の収入差が小さくなりました。介護職員にとって、キャリアアップの対象であったケアマネージャーとの給料差が縮まったことで、資格取得のメリットが少なくなったと考えられます。

ケアマネージャーの資格は、超高齢社会の日本において欠かすことのできない資格です。超高齢社会の深刻化に伴い、介護のプロフェッショナルであるケアマネージャーは、今後も需要の増加が予想されます。そのため、世間的にも信頼度が高く、需要のあるケアマネージャーの資格が突然廃止されることはないでしょう。
また、厚生労働省によると2021年に行われる介護報酬改定によって、ケアマネージャーの役割や給与などの処遇について検討・改善を図るようです。ケアマネージャーの減少を防ぐための施策は国や地域を上げて行われることが決まっているので、資格取得を通して得られるメリットは大きいでしょう。

出典:厚生労働省「今後の検討事項」(2021年02月10日)

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まとめ


ケアマネージャーの合格率は平均10~20%です。2018年から受験要件が厳しくなったことが合格率の低下につながっています。ケアマネージャーの資格を取得するには、「介護支援専門員実務研修受講試験」への合格が必要です。試験を通過するには各分野の正答率70%以上を目指し、得点源を確実に正解することが求められます。ケアマネージャーの資格を取得すれば、給料アップやキャリアアップにつなげられるでしょう。

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