介護職はボーナスなしが多い?実際の相場や賞与アップの方法を解説

介護職の給料 2021年5月12日
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給与封筒と計算機

介護職はやりがいがある仕事ではありますがが、普段の給料やボーナスといった収入も大切です。しかし、職場によってはボーナスがなかったり、支給額が少なかったりして不満を持つケースも少なくありません。そこで、この記事では介護職のボーナス事情や賞与を増やす方法を解説します。ボーナスなしで働く介護職の割合や、勤続年数や施設形態による違いもご紹介。介護職でボーナスを増やしたい方は、チェックしてみてください。

目次

介護職の中にはボーナスなしの人もいる

「令和元年度介護労働実態調査」によると、介護職で働く人のうち19.4%が「ボーナスなし」と答えており、経営状況次第で支払われるという人は14.5%います。仕事のモチベーションにも繋がるため、多くの人がボーナスがある職場で働きたいと考えるはず。ここでは、同じ介護職でもボーナスの有無が分かれる理由や、支給される場合の相場や査定基準についてご紹介します。

事業所はボーナスの支払い義務がない

結論からいうと、雇用主である事業所にはボーナスを払う義務がありません。これは介護に限った話ではなく、法律上のボーナスは「通常の給与と違って、勤務成績次第で支給されるもの」と定められているため、支給しない事業所もあるのです。多くの事業所はボーナスの支給条件を就業規則にまとめているので、目を通しておくことをおすすめします。不明点や疑問点があれば、職場の相談窓口や事務担当者に聞いてみてください。

介護職のボーナスの相場

資格の有無や職種によっても異なりますが、介護職のボーナスの平均は約58万円です。男女で比べると、女性が約57万円なのに対して男性は約61万円とやや高い傾向にあります。また、就業形態別に比べると正社員のボーナスが約60万円で、非正規の職員は約35万円です。

非正規の職員はボーナスに関する制度が決まっていないことが多く、正社員と比べて支給額が少なくなりがちです。しかし、近年ではパートや契約社員にもボーナスを支給する事業所が増えつつあります。雇用形態に関わらずボーナスを支給する事業所が多くなれば、非正規の職員の平均支給額も上がっていくかもしれません。

ボーナスの査定基準と支給時期

介護職のボーナスの支給時期は、一般的な企業と同じく夏と冬の年2回が多いようです。施設によって異なりますが、基本的には7~8月と12月にボーナスが支給され、冬のほうが支給額がやや高くなる傾向にあります。入社したばかりの介護職員の場合は、就業規則によってボーナスの支給タイミングや金額が異なるので、しっかり確認しておきましょう。

また、ボーナスの査定基準は事業所によって異なりますが、勤続年数や個人の能力など総合的に判断することが多いようです。業績によってボーナスが変動することもありますが、査定で良い評価を得るには、日頃からしっかり働くことが大切だといえます。

介護職のボーナスは勤続年数や施設形態によって変わる

介護職のボーナスに明確な査定基準がないものの、一般的には保有資格や職種、勤続年数、施設形態によって変動します。ここでは「令和元年度介護労働実態調査」をもとに、それぞれの基準から見たボーナスの支給額をまとめているので、参考にしてみてください。

保有資格ごとのボーナス支給額

介護職には介護福祉士や介護職員初任者研修、社会福祉士など仕事に役立つ資格が多く、これらを基準にボーナス支給額を決定する事業所もあります。

ベースとして、介護職で働く無資格者のボーナスは平均で約39万円です。介護職員初任者研修や実務者研修といった資格を持つ人は、無資格者よりもボーナス支給額が上がって、平均で約44万円。次にボーナスの支給額が高い資格が介護福祉士で、介護職全体の平均とほぼ同じ約59万円です。また、介護に関する資格の中でも取得難易度が高い社会福祉士の資格を持っていると、平均で約65万円と介護職の中でも高いボーナスをもらえます。

職種ごとのボーナス支給額

介護職には訪問介護員や介護支援専門員などさまざまな職種があり、必要な資格や仕事内容が異なるためボーナスの支給額もばらつきがあります。

たとえば、介護職員のボーナスの平均支給額が約54万円なのに対して、訪問介護員は約43万円です。一方で、管理業務を伴うサービス提供責任者(サ責)はボーナスの平均支給額は約60万円、仕事の専門性が高いケアマネージャーは約68万円と高い傾向にあります。仕事の難易度が高く、資格を求められる職業はボーナスが高くなる傾向にあるようです。

勤続年数ごとのボーナス支給額

介護職のボーナス支給額は、勤続年数によっても異なります。勤続年数1年未満だとボーナスなしもありえるため、平均支給額は約31万円と少ないですが、1年以上2年未満では金額が少し増えて約37万円です。勤続年数が長いほどボーナス支給額の平均も高くなるため、5年以上10年未満は約57万円、10年以上15年未満は約67万円と増えていきます。15年以上20年未満ではボーナスは平均で約80万円になり、20年を超えると約99万円になるので、収入を多く得るためには同じ施設で働き続けたほうが良いと考えられるかもしれません。

施設形態ごとのボーナス支給額

介護施設は目的ごとに施設形態が異なるため、どこで働くかによってもボーナス支給額が異なります。たとえば、介護老人福祉施設(特養)で働く場合のボーナスは平均で約79万円で、グループホームの場合は約38万円です。ほかにも訪問介護のボーナスは平均で約44万だったり、介護老人保健施設(老健)は約67万円だったりします。夜勤がある入居型の施設や日中だけの通所型施設、利用者さんの自宅で介護を行う訪問系など、介護職の職場は多岐にわたるためボーナスの平均額にも違いが出るようです。

介護職のボーナス事情

介護職でボーナスがある人は正社員では69.5%、非正規では38.5%を占めており、年々増加傾向にあります。現在では介護職の待遇を改善するためにさまざまな取り組みが行われているので、この調子でいけばボーナスなしの割合が減っていくかもしれません。

介護職員処遇改善加算によるボーナスの変化

介護職のボーナスが今後も増加していく理由として、「介護職員処遇改善加算」の実施が挙げられます。介護職員処遇改善加算とは、要件を満たした事業所に対して介護職員一人あたり月額37,000円を支給する制度で、介護職で働く人々の収入を増やすことが目的です。そのため、事業所では介護職員処遇改善加算をそのままボーナスとして支給することがあり、平均支給額が増えつつあります。

しかし、介護職で働く人の多くはボーナスや月給が上がっておらず、現状では恩恵を受けているとはいえません。介護職全体がボーナスアップするためには、まだまだ課題が多いようです。

黒字の施設はボーナスカット禁止

介護職員処遇改善加算の実施によって、月給を上げる代わりにボーナスなしになる事例を避けるために、厚生労働省は「黒字の事業所はボーナスカット禁止」という通達を出しました。つまり、職場の経営が黒字である限りはボーナスなしにはなりません。現在働いている事業所の経営状況が気になる方は、施設長や上司に聞いてみることをおすすめします。

介護職がボーナスを増やす方法

介護職のボーナスは増加傾向にありますが、中には今の支給額を上げたいと考えている人もいるはず。そこで、介護職がボーナスアップを目指す方法をいくつかご紹介します。ボーナスを増やしたい方は、参考にしてください。

介護に関する資格を取る

先述したように、介護職に活かせる資格があるとボーナスの査定で有利になりやすいもの。資格取得に不安がある方は、介護職の経験が浅くても取りやすい介護初任者研修や、実務者研修からチャレンジしてみましょう。また、介護職全体の58.4%が取得している介護福祉士は、ボーナスアップを狙いやすく転職にも有利な国家資格なのでおすすめです。ほかの資格に比べて難易度は高くなりますが、ボーナスアップと仕事の幅を広げるのに役立つため、社会福祉士を目指すのも良いでしょう。

役職に就く

事業所によって役職の名前は異なりますが、介護主任やサ責などの役職に就くとボーナスが増える可能が高め。介護職としての経験年数や資格が必要になりますが、役職手当が付くためボーナスのほかに月収アップも狙えます。やりがいを感じて働けるうえ、ボーナスアップを目指せるので介護職が好きな方にはおすすめの方法です。

基本給が高い職場に転職する

基本給が高い職場に転職するのも、ボーナスを上げる一つの手段です。基本給が高いと毎月の月収も増えるので、ボーナスだけでなく年収を上げたい方にピッタリの方法といえます。ただし、転職する場合はボーナスの金額だけではなく、年収やそのほかの待遇も確認しましょう。ボーナスが多くてもその分月収が少なかったり、勤務時間や休日数に不満があると長続きしないことも。転職する際は、慎重に条件を見極めることをおすすめします。

まとめ

介護職のボーナスの相場は約58万円で、勤続年数や施設形態、保有資格によって支給額が異なります。また、介護職員処遇改善加算によって介護職の待遇は改善されつつあるため、今後ボーナスなしの職場は少なくなる可能性が高いです。すぐにボーナスを増やしたい方は、介護に関する資格を取ったり転職したりすることを視野に入れてみましょう。

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