
この記事のまとめ
- 実務者研修は、履歴書の免許・資格欄に記載できる公的資格
- 実務者研修を履歴書へ書く際は、「介護福祉士実務者研修課程 修了」と書く
- 実務者研修を履歴書に書くメリットは、介護スキルを証明できること
「実務者研修は履歴書に書ける?」と気になる方もいるのではないでしょうか。実務者研修は公的な資格で、履歴書に記載することで十分なアピールポイントとなります。この記事では、実務者研修の履歴書への書き方を解説。実務者研修を活かした志望動機の例文もご紹介します。実務者研修を履歴書に記載するメリットや、書類作成の注意点もまとめたので、介護業界での就職・転職活動をスムーズに進めるための参考にしてください。
介護職の履歴書の書き方を解説!テンプレートや例文を活用して転職しよう目次
実務者研修は履歴書に書ける資格?
実務者研修は公的資格で介護業界での信頼性が高いため、履歴書の免許・資格欄に書くことでスキルの証明になります。実務者研修の正式名称は、「介護福祉士実務者研修課程」です。すでに修了した方だけではなく、受講中の方も「修了見込み」や「受講中」として履歴書に記載できます。
実務者研修では、約450時間のカリキュラムを受講するなかで、実践的な介護技術をはじめ、認知症に関する知識や医療的ケアまで学べます。ホームヘルパーやサービス提供責任者の要件の一つなので、特に訪問介護に携わる場合は必ず履歴書に記載しましょう。
また、実務者研修は国家資格である「介護福祉士」を実務経験ルートで取得するために必須のため、介護施設や障害者支援施設で働く場合もキャリアアップに活かせます。
受講要件がなく無資格・未経験からチャレンジできる資格でありながら、質の高い介護スキルやキャリアアップへの意欲を証明できるのがメリットです。実務者研修を履歴書に記載することで、採用担当者へ効果的にアピールできるでしょう。
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実務者研修の履歴書への書き方
実務者研修の履歴書への書き方は、「介護福祉士実務者研修課程 修了」です。以下で解説するので、応募書類をミスなく丁寧に仕上げたい方は参考にしてみてください。
正式名称で記載する
履歴書の資格欄には、修了証の表記に沿って正式名称の「介護福祉士実務者研修課程」と書きましょう。普段は資格の通称である「実務者研修」と呼ぶことが多いかもしれませんが、履歴書は公的な応募書類のため、略称ではなく正式名称を記載するのが適切です。
受講状況に合わせて「修了」「修了見込み」と記載する
実務者研修は試験を受けて取得する資格ではなく、講習を修了する研修課程のため、「取得」ではなく「修了」と記載するのが正式な表現です。履歴書では、現在の受講状況に合わせて、「修了」や「修了見込み」「受講中」と書き分けます。
以下は、受講状況別の記入例です。
| 受講状況 | 履歴書への記入例 |
| 修了済み | 20○○年 ○月 介護福祉士実務者研修課程 修了 |
| 受講中(修了予定あり) | 20○○年 ○月 介護福祉士実務者研修課程 修了見込み |
| 受講中(修了時期未定) | 20○○年 ○月 介護福祉士実務者研修 受講中 |
実務者研修をすでに修了している場合や、受講中で修了時期が分かる場合は、修了年月や修了見込みの年月を記載しましょう。受講を開始したばかりで修了予定の時期が分からない場合は、開始年月を記入したうえで「受講中」と書きます。
介護に関するほかの資格もあわせて記載する
実務者研修以外にも介護関連の資格を持っている場合は、履歴書の「免許・資格欄」へあわせて記入してアピールすると良いでしょう。複数の資格を並べる際は、原則として修了・取得した日付が古いものから時系列で書きます。記入スペースが限られている場合は、業務に関連する資格や上位資格を優先的に記載しましょう。
たとえば、初任者研修を修了済みの場合は、「介護職員初任者研修課程 修了」と書きます。介護福祉士国家試験を受験予定の場合は、「介護福祉士国家試験 受験予定」と書くと意欲を示せるでしょう。
このほか、運転免許がある場合は記載しておくと、利用者さんの送迎や移動、買い出しなどの業務に活かせる可能性があります。
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【例文】履歴書の志望動機で実務者研修を活かす方法
履歴書の志望動機に実務者研修での学びや今後の目標を盛り込むことで、介護に対する熱意や長期的に貢献したい姿勢を効果的に伝えられます。実務者研修を活かした志望動機の例文をご紹介するので、確認してみましょう。
実務者研修で学んだ知識や技術をアピールする場合
以下は、実務者研修で学んだノウハウを活かし、即戦力として貢献したいことを示す場合の例文です。
入職後は、これまでの実務経験に加え、研修で得た根拠に基づくケアの視点を活かし、即戦力として貴施設に貢献したいと考えています。
これまでの介護経験と実務者研修での学びを紐づけ、応募先でどのように活かせるかを具体的に記載すると良いでしょう。単に「研修を受けた」と伝えるだけではなく、「介護過程の展開」や「医療的ケア」といった学習内容に触れることで、知識やスキルの習得を具体的にアピールできます。
介護福祉士取得の意欲を示す場合
実務者研修を修了し、上位資格である「介護福祉士」の取得を目指す意欲を伝える場合の志望動機の例文をご紹介します。
2029年の国家試験合格を目指して勉強と経験を重ね、チームの中心として活躍できる人材に成長し、貴施設に貢献する所存です。
実務者研修を修了した方は、次に目指す資格や役職など、将来的な目標やキャリアプランを明確に示すことで、長期的に働く姿勢をアピールできます。
なお、介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験するには、「実務者研修の修了」と「介護等の3年以上の実務経験」が必要です。介護福祉士試験の受験要件については、「介護福祉士の受験資格を得るルートを解説!必要な実務経験や試験概要は?」の記事をチェックしてみてください。
サービス提供責任者へのキャリアアップを目指す場合
以下は、訪問介護事業所への転職において、将来的にサービス提供責任者になることを目指す場合の志望動機の例文です。
これまで介護老人保健施設で2年間勤務しましたが、訪問介護は未経験のため、まずはホームヘルパーの業務を覚えたいと考えています。研修で学んだ介護計画の作成や多職種連携の知識を活かして実務経験を重ね、利用者さんやスタッフから信頼されるサービス提供責任者になって地域福祉を支えたいです。
研修で学んだ介護計画の立案や多職種連携の知識を活かして、サービス提供責任者として活躍したい意欲を伝えると良いでしょう。知識や経験をどのように仕事に活かしたいのかと、将来の目標をあわせて示すことで、長く貢献してくれる人材という評価につながります。
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実務者研修を履歴書に記載するメリット
実務者研修を履歴書へ記載すれば、専門知識や実践的なスキルがあることを客観的に証明できたり、無資格者より採用が有利になったりするメリットがあります。履歴書に記載することで得られる具体的なメリットを解説するので、作成時の参考にしてみてください。
専門知識や実践スキルがあることを客観的に証明できる
すでに少し触れましたが、実務者研修を修了していることで、現場で即戦力として活躍できる高度な専門性と実践スキルを備えている客観的な証明になります。
ただ「勉強している」と伝えるだけでは、具体的なスキルやレベルは伝わりません。しかし、公的研修を修了したことを履歴書に明記することで、「根拠に基づいたケアができる即戦力」として採用担当者にアピールできるでしょう。
無資格者より採用に有利になる
実務者研修を履歴書に記載することで、無資格の応募者より選考が有利に進む可能性があります。介護現場では即戦力となる人材のニーズが高く、職場によっては介護資格の保有を入職の要件としているところもあるようです。
また、実務者研修修了者は、介護過程を展開する際の視点や順序に加え、喀痰吸引・経管栄養という医療的ケアの基礎知識も身につけています。そのため、「入職後の教育や指導の手間を軽減できる」と高く評価する職場も少なくありません。スムーズに現場に馴染むための介護知識があるため、選考時に評価されやすいでしょう。
スキルアップやキャリアアップへの熱意を伝えられる
実務者研修の修了や受講により、介護職としてスキルアップやキャリアアップを目指す前向きな姿勢を示すことが可能です。介護福祉士やサービス提供責任者といった将来の目標もあわせて記載すれば、成長意欲が一層伝わります。
履歴書の志望動機などに具体的なキャリアプランを盛り込むと、採用担当者の早期離職の懸念を払拭し、「職場に長く貢献してくれそうだ」と好印象を与えられる可能性があります。
履歴書を作成する際に気をつけたいポイント
履歴書を手書きで作成する場合は、黒のボールペンか万年筆で書き、修正テープは使わないようにしましょう。履歴書を作成する際に気をつけたいポイントを、以下で解説します。
黒のボールペンか万年筆を使って書く
履歴書を作成する際は、黒のボールペンや万年筆を使用しましょう。水性ペンは水濡れで文字が滲んだり消えたりするおそれがあるので、油性またはゲルインクのペンを選ぶのがマナーです。
また、消せるボールペンはコピー機の熱などで文字が消えてしまうリスクがあるため、履歴書などの公的書類での使用は避けましょう。
修正テープは使用しない
書き間違えてしまった場合は、修正液や修正テープを使わずに、最初から履歴書を書き直すのが原則です。二重線や訂正印による修正も避け、新しい履歴書を用意するのが望ましいでしょう。公的書類に修正跡が残っていると、信憑性が下がったり、雑に作成したと判断されたりする原因になります。
書き損じに備えて予備の履歴書を用意し、時間に余裕を持って作成を進めるのがポイントです。ミスを防ぎたい場合は、あらかじめ鉛筆で薄く下書きをしてから清書し、インクが完全に乾いてから消しゴムで消す方法もあります。
日付の表記は和暦・西暦のどちらかに統一する
履歴書の生年月日や学歴・職歴、資格取得年月といった日付を書く際は、和暦・西暦のどちらかの表記に統一しましょう。同じ書類に和暦と西暦の両方を使用すると、時系列が分かりにくくなってしまうので避けます。
和暦で書く場合は、「R8年」「H30年」のようにアルファベットで省略せず、「令和8年」「平成30年」と正しく書くのが基本です。
なお、年号だけではなく学校名や会社名なども略称を使わず正式名称で書きます。「○○高校」は「○○高等学校」、「(株)」は「株式会社」と正しく記載し、同じ名称が続く場合でも「〃」や「同上」を使わずに毎回記入が必要です。
証明写真は3~6ヶ月以内に撮影したものを使用する
履歴書に貼る証明写真は、直近3~6ヶ月以内に撮影したものを使いましょう。撮影から時間が経ち過ぎていると、現在の容姿や雰囲気とギャップが生じ、本人確認の役割を果たせません。
また、証明写真を撮影する際の服装にも配慮が必要です。介護現場では特に清潔感や信頼感が重視されるため、スーツやオフィスカジュアルの服装で、髪型や表情を整えて撮影に臨むと良いでしょう。
他社に応募した写真の使い回しやスナップ写真、過度な修正・加工が施された写真はマナー違反と判断される可能性があります。
なお、万が一履歴書から写真が剥がれ落ちてしまった場合に備え、写真の裏面に油性ペンで氏名や生年月日を記入しておくことも重要です。
履歴書の証明写真については、「介護職の履歴書に使う証明写真のマナーとは?撮影場所や注意点を解説」の記事を参考にしてみてください。
誤字や脱字がないか提出前に確認する
履歴書が完成したら、提出や投函を行う前に必ず全体を見直し、誤字・脱字がないかを確認しましょう。名前や住所、資格名などの基本情報を間違えていると、魅力的な経歴であっても、「確認不足で大雑把な対応をする人物ではないか」と仕事への姿勢を疑問視されてしまうかもしれません。
自分で黙読するだけでは、頭のなかで無意識に文章を補正してしまい、誤字脱字を見落としてしまうことがあります。声に出して音読したり、家族や友人などの第三者にチェックしてもらったりすると、ミスに気づきやすいでしょう。時間をかけて作成した履歴書で評価を下げてしまわないよう、細部まで入念にチェックすることが大切です。
提出時のマナーを守る
郵送・持参・メールなど、履歴書の提出方法に応じたマナーを守ります。郵送する場合は、履歴書を二つ折りのまま保管できる大きさの白封筒を用意しましょう。挨拶や同封書類を記した送付状を一番上に重ね、水濡れや折れ曲がりを防ぐために書類一式をクリアファイルに挟みます。
封筒の表面には赤字で「履歴書在中」と記載し、書類をクリアファイルごと封筒に入れて投函するのが基本です。
面接などで直接手渡す場合は、送付状を同封する必要はありません。封筒のまま渡すのではなく、クリアファイルごと取り出して封筒の上に重ね、相手から読みやすい向きにして両手で渡すのがマナーです。
メールで送付する際は、WordやExcelの形式のまま送らずPDF形式のファイルに変換し、件名やファイル名を一目で内容が伝わる表記に整えて送信しましょう。
履歴書を提出する際のマナーについては、「履歴書の封筒の書き方とは?手渡し・郵送の方法やマナーを解説【見本付き】」の記事をご覧ください。
実務者研修を履歴書に書く際によくある質問
ここでは、実務者研修を履歴書に記載する際によくある質問に回答します。「実務者研修受講中は履歴書にどうやって書く?」「履歴書に書ける介護資格は?」と気になる方は、参考にしてください。
実務者研修取得中は履歴書へどのように書けば良い?
実務者研修を取得中の方は、「20○○年○月 介護福祉士実務者研修課程 修了見込み」または「20○○年 ○月 介護福祉士実務者研修 受講中」と記載しましょう。実務者研修は修了に数ヶ月かかるので、修了の時期が分かる場合はあわせて記入するのがポイントです。応募先が「無資格OK」という職場だとしても、受講中であることを記載すれば「介護の仕事に意欲的」というアピールにつながります。
介護職の履歴書に記載できる資格を教えてください
介護職が履歴書でアピールできる資格は、初任者研修や実務者研修、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、普通自動車免許などです。また、レクリエーション介護士などの民間資格を記載する場合は、資格の認定機関と資格名をあわせて書きます。介護以外の資格を記入しても良いですが、資格欄に収まらない場合は、介護業務に活かせそうな資格を優先的に書きましょう。
実務者研修に有効期限はある?
実務者研修は有効期限がなく、一度修了すれば生涯活用できる資格です。更新手続きも不要なため、修了から年数が経っている場合やブランクがある場合も、問題なく履歴書に記載できます。採用時に提出を求められる場合に備えて、修了証明書を用意しておくと良いでしょう。万が一紛失した場合は、早めに受講したスクールへ再発行を依頼すると安心です。
実務者研修の修了証明書の発行手順については、「実務者研修修了証明書の発行手順は?紛失時の手続きや手数料について解説」の記事をご一読ください。
まとめ
実務者研修は、履歴書に書ける公的資格です。履歴書の資格欄には、略称ではなく正式名称を使って「介護福祉士実務者研修課程 修了」と記入します。すでに全課程を終えた方は「修了」ですが、現在勉強を進めている最中であれば「受講中」や「修了見込み」と書きましょう。
履歴書を手書きで作成する場合、黒のボールペンを使い、誤字が生じても修正テープは使わずに新しい用紙に書き直すのがマナーです。提出時は水濡れや折れ曲がりを防ぐ配慮としてクリアファイルを活用すると、丁寧な姿勢が採用担当者へ伝わります。
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働きながら資格を取る方法教えます
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


