
この記事のまとめ
- 実務者研修をいつ受けるのがベストかは人によるが、早めがおすすめ
- 実務者研修を早めに取得するメリットは、給与アップを期待できることなど
- 実務者研修の取得にかかる時間は、初任者研修の有無によって異なる
「実務者研修はいつ受けるべき?」と気になる方もいるのではないでしょうか。実務者研修を受講するベストな時期は人によって異なりますが、介護職として活躍の場を広げたい方は早めのタイミングがおすすめです。この記事では、実務者研修の取得に最適なタイミングを解説します。実務者研修を早めに取得するメリットもご紹介。取得に必要な時間や受講のポイントにも触れているので、参考にしてください。
目次
実務者研修はいつ受けるのが良い?
実務者研修をいつ受けるのがベストかは人によって異なるものの、思い立ったら早めに行動することが重要です。特に介護福祉士を目指している方は、介護福祉士国家試験が1月にあるため、前月の12月までに取得すると良いでしょう。
実務者研修を受講するなら早いタイミングがおすすめ
実務者研修を取得する過程で、介護業務に役立つ知識や技術を習得できるため、早めに取得することをおすすめします。取得によって、職場の同僚や上司、利用者さんからの信用度が高まったり、介護職として活躍の幅が広がったりするでしょう。
資格を取得するには受講費用や勉強時間など一定の準備が必要です。準備期間の余裕を持ち、計画的に実務者研修の取得を目指しましょう。
介護福祉士を見据えた実務者研修を取得するタイミング
介護福祉士の取得を見据えて実務者研修を検討する場合、介護福祉士国家試験を受ける年度の3月31日までに取得するようにしましょう。
介護福祉士国家試験は、「実務者研修修了見込証明書」を提出することによって、実務者研修が修了見込みの段階から応募することが可能です。介護福祉士国家試験は1月下旬に行われるため、遅くとも同年度の3月末までに実務者研修を修了している必要があります。
たとえば、2026年の1月に介護福祉士国家試験の筆記試験を受験する場合は、2026年の3月末までに実務者研修を修了すれば受験することが可能です。ただし、「実務者研修修了見込証明書」の提出を忘れた場合、たとえ合格しても無効になることも。ギリギリにならないよう、余裕を持って受講することをおすすめします。
なお、働きながら介護福祉士を目指す場合は、実務者研修の修了のほかに「介護の実務経験3年以上」という受験要件があります。
出典
厚生労働省「第38回介護福祉士国家試験の施行について」(2025年9月24日)
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実務者研修を早めに取得するメリット
実務者研修を早めに取得すると、資格手当により給料が上がったり、介護福祉士国家試験に向けた勉強時間を確保できたりするといったメリットがあります。以下で詳しく解説するので、実務者研修の取得を検討している方はチェックしてみましょう。
取得後は資格手当により給料が上がる
実務者研修を取得すると、資格手当が支給され、給料が上がる可能性があります。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、月給制・常勤で働く資格なしの介護職員の平均給与額は、290,620円でした。実務者研修を保有している介護職員は327,260円で、約37,000円の差があることが分かります。
「早く収入をアップさせたい!」という方は、実務者研修の取得を早めに検討しても良いかもしれません。ただし、資格手当の有無や金額は職場によって異なるので、事前に確認しましょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年9月24日)
介護福祉士の受験申し込みがスムーズにできる
早めに実務者研修を修了していると、介護福祉士の受験申し込みがスムーズにできます。受験申し込み時に実務者研修を修了していれば、「実務者研修修了証明書」を提出するだけで修了の証明が可能です。
一方で、試験年度末までに実務者研修を修了予定の場合は、受験申し込み時の「実務者研修修了見込証明書」の提出に加え、「実務者研修修了証明書」を実務者研修を終えた後に試験センターに送る必要があります。
手間が増えるだけでなく、「実務者研修修了証明書」の発行には1~2週間ほどかかることもあり、実務者研修の修了の時期によっては「締め切りまでに間に合わないかも」と不安を感じる可能性があるでしょう。
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実務者研修修了証明書の発行手順は?紛失時の手続きや手数料について解説
介護福祉士国家試験に向けた勉強時間を確保できる
早めに実務者研修を取得することで、介護福祉士国家試験に向けた勉強時間を確保できるでしょう。
介護福祉士国家試験が行われるのは、毎年1月です。たとえば、10月末までに実務者研修を取得すれば、介護福祉士国家試験に向けて2~3ヶ月ほど勉強期間を確保できることになります。必要な勉強期間を逆算して、実務者研修の取得のタイミングを考えると良いでしょう。
サービス提供責任者へのキャリアアップを効率的に目指せる
実務者研修を早めに取得すると、サービス提供責任者へのキャリアアップを効率的に目指せます。
厚生労働省の「訪問介護・訪問入浴介護(改定の方向性)(p.44)」によると、サービス提供責任者になるには、以下の資格が必要です。
- 介護福祉士
- 実務者研修
- 介護職員基礎研修
- ホームヘルパー1級(訪問介護員1級養成研修課程)
「介護職員基礎研修」と「ホームヘルパー1級」はすでに廃止されているため、これからサービス提供責任者を目指す人は、「介護福祉士」または「実務者研修」の取得が求められます。
実務者研修は受講要件がないため、より短期間でサービス提供責任者になることが可能です。キャリアアップを効率的に目指すなら、実務者研修の取得を検討すると良いでしょう。
サービス提供責任者に必要な資格に関しては、「サービス提供責任者に資格は必要!要件と取得方法、サ責の仕事内容を解説」の記事をご一読ください。
出典
厚生労働省「第230回社会保障審議会介護給付費分科会資料」(2025年9月24日)
実務者研修を取得するまでにかかる時間
実務者研修を取得するまでにかかる時間は、初任者研修を保有しているかどうかで異なります。実務者研修の取得にかかる時間を知りたい方は、以下を参考にしてください。
初任者研修を保有していない場合
介護職員初任者研修のない状態から実務者研修を受ける場合、研修時間は450時間で6ヶ月ほどの期間を要します。450時間の研修時間のうち405時間は通信でも受講可能で、残りは通学が必須です。
3月末までに実務者研修を終えるためには、3月から逆算して遅くとも8月ごろから受講をスタートすると良いでしょう。
初任者研修を保有している場合
初任者研修を持っている場合は、重複する130時間の研修が免除されるため、受講スケジュールによっては最短2ヶ月ほどで実務者研修を取得できます。計算上は1月から始めても年度末に間に合うものの、余裕を持って11~12月には実務者研修をスタートすると良いかもしれません。
なお、実務者研修は民間のスクールで受講できます。スクールによってスケジュールの流れが異なるので、自分に合ったところを選ぶことが重要です。
実務者研修の受講を考えている方は、レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)介護をご利用ください。
「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)介護」は、介護業界専門の転職エージェントであるレバウェル介護(旧 きらケア)が開講する介護資格スクールです。自宅学習と通学を組み合わせた講座なので、働きながら資格取得を目指す方にもおすすめ。「どのスクールが良いか分からない…」という方は、ぜひご相談ください。
先に資格を取りたい方へ
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実務者研修取得の最短期間は?介護福祉士国家資格を取る方法も解説!
実務者研修を受けるときのポイント
ここでは、実務者研修を受ける際のポイントを紹介します。効率的に資格を取得できるよう、必要な情報を覚えておきましょう。
介護の基礎を学びたい場合は初任者研修から取得する
実務者研修の受講には条件がないため、無資格の方や実務経験なしの方も受講できます。
ただし、実務者研修は、介護の基本を理解している介護職向けのカリキュラムが組まれているため、介護業務に従事し、基礎的な知識を保有しているほうが受講しやすいかもしれません。スクールによっては、実務者研修を受講するのに初任者研修の修了を要件にしているところもあるようです。
「業務経験が浅いので介護の基本を学びたい」「まずは取得しやすい資格を目指したい」という方は、初任者研修から始めると良いでしょう。
なお、初任者研修から実務者研修の取得にかかる最短期間は、合計で3~4ヶ月程度。初任者研修は、最短1ヶ月ほどで取得可能です。働きながら週1・2日のペースでスクールに通う場合、初任者研修の取得までに2~4ヶ月ほどかかるでしょう。
「レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)」では、実務者研修のほかに初任者研修のスクールも開講しています。土日や夜間のコースもあるので、働きながら資格取得を目指す方も無理なく続けられるでしょう。
レバウェルスクール介護(旧 きらケアSTEP UPスクール)で初任者研修を取得された方は、実務者研修の受講料が割引になる資格取得サポートをご用意しています。お気軽にお問い合わせください。
先に資格を取りたい方へ
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介護職員初任者研修の取得期間はどれくらい?最短で修了する方法を解説
実務者研修を無資格で受講するメリットは?初任者研修とどっちがいい?
初任者研修なしの場合は受講期限内に実務者研修を取得する
初任者研修なしの方は、約450時間の研修を受講期限内に修了する必要があります。
先述したように、初任者研修を取得していない場合、実務者研修は6ヶ月ほどあれば修了可能です。ただし、この6ヶ月は研修に必要な期間であって、「6ヶ月以内に必ず取得しなくてはいけない」というわけではありません。
受講期限はスクールによって異なり、3年と定めているところが多いようです。研修の申し込み前に最大の受講期間を確認しておきましょう。
職場によっては、介護資格の取得をサポートしてくれるところがあります。資格取得支援制度を実施する職場では、資格取得にかかる費用を一部または全額負担してくれたり、試験対策の研修を施設内で開催してくれたりする場合があるようです。実務者研修の取得を目指す方は、資格取得支援制度の実績のある職場も検討してみると良いでしょう。
実務者研修から介護福祉士を目指すには
ここでは、実務者研修から介護福祉士を目指す最短ルートと、スケジュール例を紹介します。「どのような手順を踏めば良いのか分からない」という方は、以下をチェックしてみてください。
実務者研修の取得から介護福祉士までの最短ルート
介護福祉士の受験資格を実務経験ルートで得るには、「実務者研修の修了」と「3年以上の介護実務経験」が必要です。働きながら介護福祉士の資格を取得するには、最短でも3年かかります。
介護の仕事をしている方が介護福祉士を取る場合、申し込みから資格取得までにかかる期間は約8ヶ月です。8月上旬から9月上旬に介護福祉士国家試験の受験を申込み、介護福祉士の国家試験に合格すると、4月上旬ごろまでに合格証書や必要書類が届きます。
出典
厚生労働省「介護福祉士の資格取得方法」
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受験要件の「実務経験3年間」を有効活用しよう
無資格の状態から介護職として働きながら介護福祉士になるまでの、介護職1年目~4年目のスケジュール事例を、以下でご紹介します。どのタイミングで実務者研修を受けるのか迷っている方は、参考にしてみましょう。
介護職1年目
4月から介護施設に就職して、介護の仕事をしながら初任者研修を受講します。3月末で、実務経験1年です。
介護職2年目
実務者研修を受講し、修了します。3月末で実務経験2年です。
介護職3年目
3月末で実務経験3年を迎えます。年度末までに実務経験3年の見込みがある場合は、「実務経験見込証明書」を提出することで、該当年度の介護福祉士国家試験を受験することが可能です。
3年目の8月上旬〜9月上旬に介護福祉士国家試験の受験を申込みます。すでに実務者研修を修了しているため、申し込み時に「実務者研修修了証明書」を提出。同じ年度の1月の介護福祉士国家試験を受験します。合格発表は3月下旬です。
介護職4年目
3年間の実務経験の証明ができます。介護福祉士国家試験に合格したら、期限内に「実務経験証明書」を試験センターに提出します。
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実務者研修から介護福祉士を経てケアマネを目指すには
実務者研修から介護福祉士を経て、ケアマネを目指すルートやプロセスについて解説します。介護業界でさらなるキャリアアップを考えている方は、参考にしてみてください。
ケアマネ試験を受験するための要件
ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)を受験するためには、次のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 生活相談員(特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護など)や支援相談員(介護老人保健施設における支援相談員)、相談支援専門員(計画相談支援、障害児相談支援における相談支援専門員)、主任相談支援員(生活困窮者自立相談支援事業などの主任相談支援員)としての実務経験が、5年以上かつ900日以上ある
- 保健・医療・福祉系の国家資格に基づく実務経験が、5年以上かつ900日以上ある
「保健・医療・福祉系の国家資格」とは、以下の資格です。
厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」によると、職種別合格者数は「介護福祉士」が65.7 %と最も高い結果でした。介護福祉士の資格を要件に、ケアマネへステップアップする方が多いことが分かります。
出典
厚生労働省「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」(2025年9月24日)
ケアマネ試験受験から受験後までの流れ
ケアマネ試験の受験要件を満たしたら、各都道府県で実施される「介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)」を受験します。ケアマネ試験の実施は、例年10月ごろです。
試験に合格後、「介護支援専門員実務研修」(87時間)を修了することで、「介護支援専門員(ケアマネ資格)」が得られます。
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実務者研修に関するよくある質問
ここでは、実務者研修に関するよくある質問に回答します。「実務者研修を受講するときの注意点は何?」「実務者研修のスクール選びのポイントって?」と気になる方は、参考にしてください。
実務者研修を受講する際の注意点はありますか?
実務者研修は無資格者や未経験者も受講できますが、介護の基礎的な知識やスキルがない場合は、難しいと感じるかもしれません。また、スクールによっては介護職員初任者研修を修了していないと受けられないところがあるため、事前に確認が必要です。
実務者研修を受講する際のポイントについては、この記事の「実務者研修を受けるときのポイント」をご覧ください。
実務者研修のスクール選びのポイントはありますか?
実務者研修を取得できるスクールは複数あり、金額やサポート体制、学習コース・スケジュールはさまざまです。「働きながら受講したい」「受講に集中して早めに取得したい」など、自身の希望に合ったスクールを選びましょう。
実務者研修のスクール選びに悩んでいる方は、「実務者研修の講座はどこがいい?スクールの選び方や資格取得支援制度を紹介」の記事をチェックしてみてください。
実務者研修は働きながら取得できますか?
夜間帯や土日に開講しているスクールもあるため、働きながら実務者研修を取得することが可能です。働きながら資格取得を目指す場合、通信講座がメインでスクーリングが少なめのコースがあるスクールを選ぶと、取得しやすいでしょう。
実務者研修を働きながら目指す方は、「介護福祉士実務者研修は働きながら取れるの?資格を取得する方法を解説」の記事をご一読ください。
まとめ
実務者研修をいつ受けるべきなのかは人によって異なりますが、「介護福祉士を目指したい」「スキルアップしたい」という方は、早めに取得することをおすすめします。早めに実務者研修を修了すると、資格手当による給与アップが期待できたり、介護福祉士国家試験への勉強時間を長く確保できたりするといったメリットがあります。
実務者研修に受講要件はなく、働きながら取得を目指すことが可能です。資格取得支援制度のある施設や事業所へ転職して、職場のサポートを受けながら取得を目指すのも良いでしょう。
自分の状況や希望に合った職場を探すには、転職のプロに相談してみることをおすすめします。介護業界に特化したレバウェル介護(旧 きらケア)では、豊富な求人の中から一人ひとりに合った職場を紹介。専任のキャリアアドバイザーが、条件交渉をはじめ、面接日の調整など幅広くサポートします。サービスはすべて無料ですので、安心してご相談ください。
働きながら資格を取る方法教えます
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


