「初任者研修は働きながらでも受けられる?」「費用がどれくらいなのかが気になる…」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。介護職員初任者研修は、介護職のスタートを切るために役立つ資格です。しかしいざ取得しようと思ったときに、「受講の仕方が分からない」「仕事と両立できるか」などの心配があると挑戦しづらいですよね。この記事では、初任者研修にかかる費用や期間を解説していますので、ぜひ役立ててください。
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目次
初任者研修の取得にかかる期間
初任者研修の研修は1~4ヶ月で取得するのが一般的です。初任者研修のカリキュラムは130時間と定められており、この130時間をどのように割り振るかで研修を終えるまでの期間が変わります。
初任者研修の修了にはスクールへの通学が必須。そのため、週何回通学できるかによってある程度の取得期間が決まります。ここでは、ケース別に取得期間の目安を見ていきましょう。
最短で取得したい場合の受講期間
最短で取得する場合の期間は約1ヶ月です。週4回通学し、自宅で通信講座を計画的に進めることで実現できます。離職中で資格取得に時間を使える方向けです。
働きながら取得したい場合の受講期間
働きながら取得する場合は2〜4ヶ月程度かかると考えておくと良いでしょう。初任者研修の講座は、午前9時30分~午後5時30分など、丸1日受講するスケジュールで開講されることが多いです。社会人の場合、週に何度も通うのは難しいかもしれません。
仕事が休みの日に週1〜2回通学すれば、無理なく仕事と両立しながら通えます。週1通学の場合は4ヶ月、週2通学の場合は2ヶ月で取得できます。
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初任者研修の取得方法
初任者研修を受けるにはすべてのカリキュラムを通学で受講する方法と、通学と通信講座を組み合わせて受講する方法の2つがあります。研修場所や地域によって異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。ここでは、通学・通信について解説します。
通学ルート
通学ルートは実際に学校で講師から学べるので、実践力が身に付きやすいのが特徴です。ほかの受講生と交流が持てるため、孤独感を感じずに学べるのもメリット。週1〜4回の多様なコースから選択できます。働きながら通うなら、仕事との調整をしながらのスクール選びが大切です。
通学のデメリットは学習時間の融通が利きにくいこと。授業時間が決められているので自分のペースで学習を進めることが難しいと感じるかもしれません。研修場所が地元にない場合もあるので、移動に時間がかかるケースもあります。
スクールの開講スケジュールに合わせなければならない場合もあるので、働きながら受講する場合はしっかり確認しましょう。職場の施設や病院にかけあえばシフト調整をしてくれることもあります。
通学&通信ルート
交通の便が悪いところに住む方や、仕事と両立しながら受講したい方は、通信コースのあるスクールを選ぶと良いでしょう。テキスト学習やオンライン授業などを活用して課題に取り組むのが一般的です。研修場所から離れたところに住んでいても学べるため、毎回の通学が難しくても無理なく勉強できます。
ただし、通学&通信ルートの場合、スクーリング(介護演習)が89.5時間必要なため、すべてのカリキュラムを通信で完結させることはできません。スクールを選ぶ際は、通学できる範囲内で通信講座を開講しているところを選びましょう。
また、対面でのコミュニケーションは通学ルートよりも不足しやすいのが特徴です。周囲との関わりが少ないので、モチベーションの維持が難しいと感じる方は通学ルートの方が向いているかもしれません。
「スクールが遠い」「1人でもコツコツ勉強できそう」と感じたら、通学&通信ルートを検討してみましょう。
勤務先の法人が初任者研修を主催するケースもある
勤務先が大きな法人の場合、法人内の施設が初任者研修を行う場合があります。シフトの相談もしやすく、近隣であることが多いので通いやすいでしょう。研修後にすぐ職場の先輩や上司に疑問点を相談できるのも嬉しいポイントです。
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初任者研修で学習するカリキュラム
介護職員初任者研修のカリキュラムは以下のとおりです。
1.職務の理解 | 6時間 |
2.介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
3.介護の基本 | 6時間 |
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
5.介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
6.老化の理解 | 6時間 |
7.認知症の理解 | 6時間 |
8.障害の理解 | 3時間 |
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
10.振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
引用:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
「職務の理解」「振り返り」は通信での履修は認められていませんが、ほかのカリキュラムについてはそれぞれ通信で実施できる上限時間が設定されています。全カリキュラムを終えたら1時間程度の筆記試験を受けるのが一般的です。
それぞれのカリキュラム内容について詳しく確認したい方は、「介護職員初任者研修の受講内容と資格取得の方法を解説」の記事もご覧ください。
出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2024年1月15日)
初任者研修の取得費用
スクールで学ぶ場合、費用は3万〜10万ほどが目安です。費用は、サポート内容によって変わる場合があります。たとえば、スクールの中には無料で学習内容の復習をサポートしてくれるところも。こうした手厚いサポートがあるスクールは、費用が高くなる場合があるので調べておきましょう。
また、入学時期やキャンペーンの有無によっても費用は変動します。複数のスクールの資料を比較検討するのがおすすめです。
費用を抑えたい方は、資格取得支援制度の活用も検討しましょう。「介護職員初任者研修を無料で取得するには?4つの方法とメリットを解説!」で解説しているのでチェックしてみてください。
▼関連記事
介護職員初任者研修の費用はいくら?お得に資格を取得する方法を解説
働きながら初任者研修を受ける場合スクール選びが重要
スクール選びは仕事と両立しながら通いやすいところを選ぶのがポイントです。仕事が平日だけの場合は、土日に開講しているスクールを選ぶと仕事と学習を両立できます。予定が入って受講できないときに、無料で授業日の振替ができるスクールもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
働きながらの受講はしんどいと感じるかもしれませんが、基礎的な介護技術や考え方を身に付けるなら介護職員初任者研修は有用です。仕事と両立しやすいスクール選びのポイントについては、「介護職員初任者研修は働きながら取れる!取得する方法とメリットを解説」で詳しく解説しているのであわせてお読みください。
初任者研修を取得するメリット
介護職員初任者研修では、介護の基礎知識や技術を幅広く学べます。介護の知識や技術を身に付けることで、仕事に自信を持って取り組めるようになるのがメリットです。
ここでは、初任者研修を取得するメリットについて具体的に説明します。
介護業界での就職・転職活動が有利になる
介護職員初任者研修を取得していれば、介護業界で働くための最低限の知識と技術を身に付けていることが証明されます。そのため、無資格者よりも就職や転職に有利です。
介護職員は無資格でもなれますが、研修を修了していることで介護への熱意や向上心をアピールできます。身体介護を行うには、初任者研修以上の資格がマストのため、職場によっては即戦力として頼りにしてもらえることもあるでしょう。
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資格手当がついて給料がアップする
介護職は未経験の方でも比較的就きやすい仕事ですが、その場合の給与は最低ラインからのスタートとなります。介護職員初任者研修を修了すれば、有資格者として給料がアップする可能性があるほか、職場によっては資格手当が期待できるでしょう。
介護の基礎知識・技術が身につき仕事に活きる
初任者研修を受けることで、介護の基本的な技術や知識を習得できます。具体的には、介護利用者さんの移乗動作、ベッドからの起き上がりの介助、歩行介助、入浴介助など実践的な介護スキルが習得可能です。介護スキルがあることで現場での介護がより安全に行えるようになるため、利用者さんからの信用度も高くなるでしょう。
また、仕事を離れたプライベートでも、介護の基本的な知識や技術を身近な家族の介護に役立てられます。要介護認定やケアプランに関する基礎知識も習得できるため、家族が介護を必要としたときスムーズな介護サービスの手続きができるでしょう。
介護福祉士資格の取得に役立つ
介護職員初任者研修は介護職としてスキルを身に付ける第一歩です。初任者研修から介護福祉士実務者研修を受け、介護福祉士国家試験に挑戦すれば、段階的にスキルアップを図れます。介護資格唯一の国家資格である介護福祉士を取得する際には、介護福祉士実務者研修が必須。初任者研修を受けておくと、実務者研修の勉強がぐっと楽になります。基礎を固める意味でも初任者研修の受講はおすすめです。
また、要介護認定やケアプランに関する基礎的な知識を習得できるので、現場の仕事以外のシーンでも役立ちます。介護の現場で働きたい方はもちろん、将来的に相談員やケアマネを目指したい方も受講しておきたい研修です。
介護職員初任者研修についてよくある質問
介護職員初任者研修について、よくある質問に回答します。
介護職員初任者研修はしんどいの?
介護職員初任者研修はスクーリングが必須の講座なので、働きながらスケジュールを調整して通学することが難しいと感じる方もいるようです。休日や仕事終わりに学習を進めなければならないため、「疲れが取れない」「勉強時間を確保できない」という悩みを抱える方もいます。ただし、修了試験については、研修内容を確認する程度のレベル。万が一落ちてしまったとしても再試験を受けることができるので、介護系の資格のなかでは比較的難易度が低いといえるでしょう。
介護職員初任者研修は最短15日で取得できるって本当?
初任者研修のスクーリングは、15~16回ほど授業があります。そのため、最短で15日間通学すれば取得することが可能です。ただし、多くのスクールでは週4回の通学を最短コースとしています。週4回の通学で15回通学するには4週間ほどかかるため、初任者研修の取得には最短でも1ヶ月程度はかかると考えておきましょう。
初任者研修と実務者研修の取得期間はどちらの方が短い?
初任者研修と実務者研修では、初任者研修のほうが取得にかかる期間が短いのが特徴です。初任者研修は130時間分のカリキュラムで、最短1ヶ月で取得可能。一方で、実務者研修のカリキュラムは450時間分あり、すべて受講する場合は6ヶ月ほどかかります。
初任者研修を持っている方は130時間分の受講が免除になりますが、それでも最短で4ヶ月程度はかかるでしょう。実務者研修は初任者研修よりも学習範囲は広いため、取得の難易度が上がります。基礎から学びたい方は、初任者研修、実務者研修の順で段階的に取得するのがおすすめです。
まとめ
介護職員初任者研修を取得するまでの期間は、1~4ヶ月程度が一般的です。週4日程度スクールに通う場合は最短1ヶ月で取得することもできます。働きながら取得を目指す場合は、週1日程度スクールに通って4ヶ月程度が目安です。
なお、初任者研修は通学&通信ルートで取得することも可能。頻繁にスクールに通うのが難しく、少しでも通学の期間を減らしたい場合は通信課程のあるスクールを選ぶと良いでしょう。
介護職員初任者研修で介護の基礎をしっかり学んだあとは介護職への転職を考えるようになるかもしれません。そんなときは、レバウェル介護(旧 きらケア)へ相談してみてください。あなたの現状と希望、キャリアプランに沿っておすすめの職場を紹介します。
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「レバウェル介護」編集部
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