
「介護職員初任者研修って独学で取得できるの?」「働きながらでも資格取得を目指せる?」などといった疑問をお持ちの方も多いでしょう。この記事では、これらの疑問を解決するだけではなく、介護職員初任者研修に合格するための5つのポイントや自分に合ったスクールを選ぶポイントについても解説しています。介護職員初任者研修の資格取得を検討されている方やスクール選びに迷っている方は、ぜひご一読ください。
目次
介護職員初任者研修は独学で取得ができるの?
介護職員初任者研修の資格取得を検討している方のなかには、「独学で取得できるの?」と気になっている方も多いでしょう。結論から述べると、独学での取得はできません。ここでは、その理由を2つご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
カリキュラムの内容に演習が含まれている
介護職員初任者研修のカリキュラムの詳細は、以下のとおりです。
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
- 振り返り
参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」
介護職員初任者研修のカリキュラムの内容には、演習が含まれています。たとえば、こころとからだのしくみと生活支援技術の科目では、食事や入浴、排泄などの身体介助の演習が必須です。同資料(p.2)に「講義と演習を一体的に実施すること」と明記されていることからも、演習が必須であることが分かります。
また、演習で学ぶ技術は介護のプロである講師の指導のもと、実践経験を積みながら習得していく必要があるため、独学での取得はできません。
出典
「介護職員・介護支援専門員」(2022年12月23日)
通信学習以外に通学での学習も必要
介護職員初任者研修では、通信学習以外に通学での学習も必要です。厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.5)」に通信学習について、「全130時間のうち、各科目ごとの上限を超えない範囲で最大合計40.5時間について実施することができるものとする」と明記されています。つまり、残りの約90時間は通学での学習が必要ということです。
上記の項目でも述べたように、カリキュラムの内容によっては講師から直接指導してもらって習得しなければならないため、独学での取得はできないということが分かります。
出典
「介護職員・介護支援専門員」(2022年12月23日)
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アドバイザーに相談する(無料)介護職員初任者研修に合格するためのポイント5選
介護職員初任者研修の資格取得を目指している方のなかには、「資格がスムーズに取れるか不安」「合格するためにやっておくと良いことって?」といったお悩みや疑問をお持ちの方も多いはず。ここでは、介護職員初任者研修に合格するためのポイント5選をご紹介します。ぜひ、ご一読ください。
1.講義の内容を理解する
介護職員初任者研修に合格するためには、まず講義をしっかり受け、内容を吸収していくことが大切です。万が一、分からないところがあってもそのままにせず、復習を行ったり、講師に質問したりして内容をきちんと理解できるように努めましょう。
2.不明な点は講師に質問する
講義を受けていると介護用語が多く出てきます。講師によっては、初学者向きでない表現や言葉を使う人もいるため、「この用語ってどういう意味なんだろう?」と感じることも。不明な点は、その都度講師に質問して解消していくことが大切です。
また、講義中だけではなく、自宅で学習している際にも不明な点が出てくることがあるかもしれません。そのような時は、「分からない」と感じた部分に目印をつけたり、付箋をつけたりして、後で講師に質問できるようにしておきましょう。
3.テキストの内容をしっかり復習する
介護職員初任者研修に合格するためには、テキストの内容をしっかり復習することも大切です。復習を行うことで知識が定着するため、試験の際にミスを防ぎやすくなるでしょう。
また、「復習する時間がなかなか取れない」という方はスキマ時間を利用するのもおすすめです。通勤などの移動時間や休憩時間にテキストを読み込んだり、提出したレポートの重要な部分を再確認したりして、自分のペースで少しずつ復習していきましょう。
4.講師のアドバイスを参考にする
試験問題を作成するのはスクールの講師や職員なので、講義中に講師がアドバイスしてくれた部分は試験に出やすい傾向があります。
特に、「ここは頻出問題です」「重要な部分です」とアドバイスしてくれた部分は、参考にすると良いでしょう。あとで見返しやすいよう、メモをとったり、マーキングしたりしてしっかりチェックしておくことが大切です。
5.模擬問題を解いてみる
実際の試験問題の雰囲気や流れなどに慣れるために、模擬問題を解いてみるのもおすすめです。模擬問題を解くことで、解答ペースだけではなく、自分の苦手な問題も把握できるのがメリットといえます。
また、解き終えたあとの見直しも重要です。間違えた部分はそのままにするのではなく、確認や復習をして次につなげられるように対策しましょう。
働きながら介護職員初任者研修の取得を目指せるの?
介護職員初任者研修の資格取得を目指す方のなかには、「働きながら資格を取りたい」と考えている方も多いでしょう。介護職員初任者研修は、働きながら資格取得を目指すことが可能です。ここでは、その理由を3つご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
介護資格のなかでもっとも短時間で取得しやすい
介護職員初任者研修は、ほかの介護資格に比べると短時間で取得することが可能です。たとえば、実務者研修の場合、450時間(約6か月)の受講が必要になります。しかし、初任者研修に必要な受講時間は130時間(約3~4か月)とされているため、働きながらでも取得しやすいといえるでしょう。
また、介護職員初任者研修は介護分野の登竜門といえる資格なので、ほかの介護資格よりも取得を目指しやすいといえます。
修了試験の難易度が低め
修了試験は、講義をしっかり受けていれば問題なく解答できるレベルで作られているため、難易度が低めです。ほとんどの人が一発で合格を勝ち取っているので、「働きながら試験に合格できるか不安」と感じている方は、安心して試験に臨みましょう。
万が一、不合格となってしまった場合も再試験を受けることが可能なので、心配することはありません。ただし、再試験を受ける際にスクールによっては費用が発生することも。「再試験に費用が発生するなんて知らなかった…」という状況にならないためにも、事前に確認しておくことが大切です。
スクールやコースの種類が豊富
上述したように、介護職員初任者研修は介護分野の登竜門といえる資格のため、受講を検討する人が多い傾向にあります。そのため、全国の各地域でスクールが展開されており、職場や自宅から通いやすいスクールを選ぶことが可能です。
また、スクールで展開されているコースの種類も豊富なので、自身のライフスタイルに合わせて選択することができます。働きながら資格取得を目指す方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
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自分に合ったスクールを選ぶポイント
ここでは、「自分に合ったスクールってどう選べば良いの?」という方のために、スクール選びのポイントをまとめました。ぜひ、お役立てください。
働きながらでも通える
スクールを選ぶ際は、「働きながらでも無理なく通える」ということがポイント。そのため、自宅からだけではなく、職場からも通いやすいところを選ぶと良いでしょう。家事や育児などで忙しい方も、自身のライフスタイルに合ったスクールを選ぶことが大切です。
また、スクール周辺の環境もチェックしておきたいポイントの一つです。駅からのアクセスの良さだけではなく、ランチや休憩時に行きやすい飲食店、コンビニは近くにあるかなどもチェックしておくと良いかもしれません。
講義のスケジュール変更がしやすい
仕事や家事・育児などで忙しいなか、スクールに通わなければならない方も多いでしょう。そのため、「講義のスケジュール変更がしやすい」という点もスクールを選ぶうえで重要なポイントです。
急な用事や体調不良などで講義のスケジュール変更を行いたい時に、柔軟に対応が可能なスクールを選ぶようにしましょう。コースの種類が豊富なスクールでは、振り替えが自由にできるところが多い傾向にあります。安心して通学するためにも、しっかり確認しておきましょう。
講師の介護経験や知識が豊富
介護職員初任者研修は、介護の基本的な知識や技術を学ぶ資格です。そのため、講師の介護経験や知識が豊富であるかもチェックしておきたいポイントの一つといえます。
講師の介護経験や知識が豊富だと質問しやすかったり、現場の話を聞いたりすることができるのが大きなメリットです。ほかにも、「分かりやすい講義を行っているか」「経験年数や保有資格」なども確認しておくと良いでしょう。
割引やキャンペーンを行っている
介護職員初任者研修の受講費用は、スクールや地域によって違いはありますが、一般的に4万~10万円ほどが相場です。受講するうえで、「少しでも費用を抑えたい!」とお考えの方は、割引やキャンペーンを行っているところを選ぶのがおすすめ。気になるスクールがある場合は、最新情報をチェックしてみましょう。
「スクール選びに迷っている」
「勉強しながら就職・転職のサポートも受けられると嬉しい!」
このようなお悩みやお考えをお持ちの方には、「きらケアSTEPUPスクール」がおすすめです!
きらケアSTEPUPスクールでは、現役で活躍している医療福祉職員から学べるため、現場ですぐに活用できる知識や技術を身につけることができます。また、週1コースや最短コースなど、自身のライフスタイルに合わせてコースを選ぶことも可能です。
きらケアSTEPUPスクールは介護業界専門の転職エージェントサービスのきらケアが運営しているので、資格の勉強だけではなく、働きながらでも仕事探しのサポートを受けることができます。
さらに、きらケアを利用して就職・転職をした場合、受講料41,980円が無料になる「特待生制度」も!こちらの金額はテキスト代も含めた金額なので、おトクに資格取得ができます。ただし、特待生になるためには条件が3つあるため、詳しく知りたい方は、「初任者研修が無料!就職・転職に強い「きらケアステップアップスクール」とは?」の記事をご参照ください。
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介護職員初任者研修の費用はいくら?無料で受講する方法はある?
介護職員初任者研修を独学で取得することに関するよくある質問
ここでは、介護職員初任者研修を独学で取得することに関するよくある質問に回答します。年齢制限や勉強方法について気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
介護職員初任者研修に年齢制限はあるの?
介護職員初任者研修に年齢制限はありません。多くのスクールでは、中学校卒業後から受講ができます。しかし、スクールによっては受講の年齢制限を16歳以上としているところがあるので、注意が必要です。
介護職員初任者研修の勉強方法は?
まずは、講義をしっかり受け、テキストの内容を確認しながら復習を行うことが大切です。特に講師からアドバイスがあった部分は試験に出やすいので、参考にすると良いでしょう。また、不明な点がある場合は、その都度講師に質問し、解消していくことが重要です。ほかにも、模擬問題を解くことで、自身の苦手な部分や実力などを把握できるため、チャレンジしてみると良いでしょう。
本記事の「介護職員初任者研修に合格するためのポイント5選」で合格するためのポイントについて詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
介護職員初任者研修は、厚生労働省の定めるカリキュラムに演習が含まれており、「講義と演習を一体的に実施すること」と明記されています。そのため、通信と通学での学習が必要となり、独学では資格を取得することができません。
資格取得を検討されている方のなかには、「働きながら資格が取れるか不安」と思われる方も多いでしょう。しかし、介護職員初任者研修は、働きながらでも取得を目指すことが可能です。資格取得を目指す際は、自身のライフスタイルに合ったスクールを選びましょう。ほかにも、「講義のスケジュール変更がしやすい」「講師の介護経験や知識が豊富」「割引やキャンペーンを行っている」といった部分もスクール選びをするうえで重要なポイントです。
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アドバイザーに相談する(無料)執筆者
おいもッコ
元介護士ライター
グループホームを中心に、有料老人ホームやデイサービスなどの施設で約7年半ほど介護士として勤務。リーダー業務なども経験しながら、多くの認知症高齢者や介護業務に携わる。2021年に介護福祉士を取得。現在は今までの経験を活かし、「元介護福祉士ライター」として介護士さんに共感してもらえるような、お役立ち情報などを発信している。