介護職員初任者研修の試験に落ちた理由は?難易度や合格するコツを解説

介護の資格 2026年4月10日
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この記事のまとめ

「介護職員初任者研修の試験に落ちたらどうすれば良いの?」と不安な方もいるかもしれません。初任者研修の修了試験に落ちたとしても、再試験を受けて合格を目指すことが可能です。この記事では、初任者研修の試験に落ちた後の再試験や、不合格になる理由について解説。試験に受かるコツや学習内容を覚える方法もご紹介します。初任者研修の難易度にも触れているので、試験に合格して資格を取得したい方は参考にしてみてください。

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目次

介護職員初任者研修の試験に落ちたらどうすれば良い?

介護職員初任者研修の修了試験に落ちても、再試験を受けられます。厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.5)」によると、初任者研修の規則には受験回数を制限する定めがありません。
研修事業者には、受講生が修了できるように努力することが求められており、受講者が辞退しない限りは合格するまで何度でも挑戦することが可能です。ただし、「再試験ごとに補講が必要となるか」「補講はどの程度行われるか」など、実際の対応はスクールによって異なります。

再試験に別途費用がかかるかどうかも、スクールごとに対応が分かれるでしょう。また、再試験の日程もスクール次第です。補講の有無や試験費用、再試験の流れは、事前にスクールに確認しておきましょう。

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介護職員初任者研修の試験に落ちた理由

再試験の合格を目指すなら、修了試験に落ちた原因を明確にしたうえで対策を取ることが重要です。以下で、介護職員初任者研修の試験に落ちた理由をご紹介するので、参考にしてみてください。

試験勉強が不足していたから

勉強時間が足りなかった結果、試験対策を十分に行えず、不合格になってしまった方がいるようです。試験に向けて具体的な学習スケジュールを立てないと、場当たり的に勉強することになります。

仕事や家事、育児などに追われて忙しいと、「今日は疲れたから明日勉強しよう…」とつい後回しにしてしまうことも。試験間近で慌てて勉強をしても、知識が定着していなければ試験をクリアするのは難しいかもしれません。

学習内容が身についていなかったから

勉強時間を確保できていたとしても、カリキュラムの内容が身についていないと試験問題に正答するのは厳しいでしょう。たとえば、「テキストを一通り読むだけ」「過去問の回答を覚えるだけ」といった暗記では、問題文のニュアンスが違うだけで理解できなくなってしまうことがあります。知識を自分のものにできていないと、試験問題に対応するのは困難です。

苦手分野を克服していなかったから

苦手分野をそのままにすることも、介護職員初任者研修の試験に落ちる理由の一つです。事前に対策をしていない状態で、試験で苦手科目が出題されると正答するのが難しいでしょう。苦手分野で得点できず合格ラインに届かないと、不合格となってしまいます。

試験本番に緊張してしまったから

本番の緊張で、日ごろの実力を思うように発揮できなかったという方もいます。試験当日の慣れない雰囲気に落ち着かず、正しい答えを分かっているのに解答欄を間違えたり、問題文を読み飛ばしたりするといったミスが生じることも。また、時間配分を誤ることで制限時間内に解答しきれなかったというケースもあるようです。

介護職員初任者研修の試験に合格するコツ

介護職員初任者研修の試験に合格するコツは、「勉強時間を確保する」「勉強方法を見直す」「復習する」「過去問を解く」「模擬試験を受ける」です。以下で詳しく確認してみましょう。

勉強時間を確保する

再試験の合格を目指すなら、まずは勉強時間を確保しましょう。勉強時間が少ないと、十分な試験対策を行えません。まとまった時間が取れない方は、通勤時間や仕事の休憩時間、就寝前などのスキマ時間を活用し、1日15~30分でも継続的に勉強することが大切です。
また、試験日から逆算して学習スケジュールを立てると、試験対策の不足を防ぎやすくなります。

勉強方法を見直す

復習したのに介護職員初任者研修の試験に落ちた場合は、勉強方法を見直してみると良いかもしれません。たとえば、長時間の詰め込み学習は集中力が続かず、知識が定着しにくい場合も。「試験勉強は週末の1日にまとめていた」という方は、1日1時間程度集中して勉強する、短時間集中型の勉強法がマッチする可能性があります。

また、テキストを読むだけのインプット学習が中心だった方は、専門用語を自分の言葉で説明したり、クイズ形式で問題を解いたりするアウトプット型の学習に切り替えてみましょう。自分の理解度を把握したり、理解を深めたりすることにつながります。

計画的に復習する

一度学習しただけでは記憶が定着しにくいため、計画的な復習は欠かせません。特に、苦手だと感じた分野や、試験・過去問で間違えた箇所を中心に繰り返し復習するのがポイントです。
復習のタイミングは、勉強した翌日、試験日の前など、複数回に分けると良いでしょう。苦手意識がなくなったり、確実に正答できたりするまで反復することが重要です。

過去問を解く

再試験の合格には、過去問を活用した試験対策が不可欠です。出題形式や問題文に慣れておけば、スムーズに解答しやすくなるでしょう。特に、再試験の日程間隔が短い場合は、限られた時間のなかで効率的に対策するために、出題傾向に沿ってポイントを絞って勉強する必要があります。

過去問を解くことで、自分の理解度や苦手分野を客観的に判断できるので、試験対策を考えるうえで役立つでしょう。実際に時間を計りながら問題を解けば、時間配分の練習にもなります。

模擬試験を受ける 

時間に余裕があれば、模擬試験に取り組んでみることも試験対策として有効です。スクールによっては、試験前に模擬試験を行っている場合があります。試験の流れや雰囲気に慣れておくことで、本番での緊張感を軽減できるかもしれません。

介護職員初任者研修の内容が覚えられない場合の対策

介護職員初任者研修の学習内容は、介護技術だけではありません。介護保険制度や障害福祉サービス、認知症の原因疾患や症状といった専門知識もカリキュラムに含まれます。そのため、未経験の方や新人の介護職の方は、聞き慣れない言葉が多くてとまどったり、覚えられずに困ったりすることも少なくありません。
以下で、初任者研修の内容を覚えるためのコツを解説するので、参考にしてみてください。

丸暗記を避けて理解を深める

テキストの隅々まで丸暗記するのではなく、内容のつながりや制度の背景を理解し、各項目がどのように関連しているのか意識しながら勉強しましょう。たとえば、「介助方法」と「その根拠」をセットで覚えると結びつきが理解できるので、記憶に残りやすくなります。異なる科目のなかから重複部分を見つけてみるのも良いかもしれません。

また、復習していて難しいと感じる言葉や知識がある場合、講師やほかの受講生に聞いてみることで理解が深まる可能性があります。

覚えられていない範囲を集中的に対策する

出題範囲を一通り勉強した後は、覚えられていない部分をピックアップして集中的に暗記しましょう。覚えづらい用語や理解があいまいな部分は、自分の言葉で説明したり、クイズを解いたりといったアウトプット型の学習で繰り返し覚えるのが有効です。

専用アプリや動画を活用する 

テキスト中心の学習では覚えられないと感じる場合、試験対策用のアプリやWebサイトの動画などを活用してみると良いでしょう。

アプリや動画では、図面で視覚的に説明していたり、講師が要点を絞って解説していたりするので、文字だけで学ぶよりも理解しやすいかもしれません。また、クイズ機能があるアプリなら繰り返しアウトプットができるので、暗記ツールとして有効です。

介護職員初任者研修とは?

介護職員初任者研修とは、介護の基礎的な知識や技術を学べる、介護分野の入門的な資格です。修了することで、介護職に必要な身体介護のスキルや職業倫理の知識を習得できます。

介護職員初任者研修には要件がないため、無資格・未経験の方も受講可能です。資格スクールに通い、130時間のカリキュラムを履修すれば取得できます。スクールに通う頻度によって取得までの期間が変わり、週に1回通った場合は約4ヶ月、週に3回通ったら約1ヶ月で取得できるでしょう。

介護職員初任者研修のカリキュラム

介護職員初任者研修のカリキュラムは全10科目です。厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」によると、カリキュラムと科目ごとの研修時間は以下のとおりです。

  • 職務の理解:6時間
  • 介護における尊厳の保持・自立支援:9時間
  • 介護の基本:6時間
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携:9時間
  • 介護におけるコミュニケーション技術:6時間
  • 老化の理解:6時間
  • 認知症の理解:6時間
  • 障害の理解:3時間
  • こころとからだのしくみと生活支援技術:75時間
  • 振り返り:4時間

介護や福祉の基礎的な知識から介助の技術、老化や障がい、認知症まで、利用者さんを介護するうえで求められる専門知識を学びます。合計130時間の講義や実技演習を通じて、介護現場で必要となる知識とスキルをバランス良く習得できるのが特徴です。

介護職員初任者研修は、通学が必須の科目と通信で受講できる科目があるので、「通学のみ」もしくは「通学+通信」から受講スタイルを選べます。

介護職員初任者研修の試験概要

介護職員初任者研修のカリキュラムを履修したら、1時間程度の修了試験(筆記試験)があります。修了試験の問題は、選択式や記述式。学習した32科目から1問ずつ以上出題されます。修了試験の合格基準点は、100点満点中70点前後です。

介護職員初任者研修の修了試験は、すべてカリキュラムで学んだ内容から出題されます。なお、スクールによって、出題形式や問題数、出題傾向は異なるようです。

介護職員初任者研修の難易度

ここでは、介護職員初任者研修の試験の難易度や、受講生が感じた取得難易度をご紹介します。なお、難易度の感じ方は人によって異なるため、参考程度にご覧ください。

介護職員初任者研修の試験の難易度

介護職員初任者研修の試験は、履修したカリキュラムの理解度を確認するために行われるため、介護系の資格のなかでは難易度は低めでしょう。また、公式の合格率は公表されていないものの、再試験が可能で受験回数の制限がないことから、ほぼ100%の方が合格しているといわれています。

とはいえ、合格するためには、介護業務に必要な基本知識や技術だけではなく、介護保険制度や福祉を取り巻く社会的な課題についても理解することが必要です。合格できるまで受験できるものの、「試験内容が専門的で難しい」と感じる人は少なくありません。

介護に関する知識やスキルがあることを証明する資格なので、再試験も同様の難易度と考えられます。試験に落ちた場合は、再試験当日までに十分に対策しておくことが大切です。

介護職員初任者研修の受講者が感じた取得難易度

レバウェル介護(旧きらケア)が初任者研修を取得した介護職向けに実施した調査によると、初任者研修の取得難易度の感じ方は以下のとおりです(回答数:109名、実施期間:2023年10月11日~11月1日)。

初任者研修の取得難易度の感じ方の円グラフのイメージ

初任者研修の取得難易度を「簡単だった・そこそこ簡単だった」と回答した方は約54%と半数以上でした。一方で、「そこそこ難しい・難しい」と回答した方が23%いることから、難易度の感じ方は人それぞれといえるでしょう。

なお、「初任者研修が大変だった」という声として、試験の難易度以外に、通学の負担や課題の量を理由に挙げる方もいました。

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介護職員初任者研修を取得するメリット

ここでは、介護職員初任者研修を取得するメリットを解説します。初任者研修の取得には、給与アップにつながったり、介護職としての活躍の幅が広がったりするなどの多くの魅力があるので、試験の合格を目指してみてくださいね。

無資格よりも給与アップが期待できる

介護職員初任者研修を取得すると、無資格で介護職として働くよりも給与が高くなる可能性があります。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、月給制・常勤の介護職員の保有資格別の平均給与は、無資格が29万620円、初任者研修の保有者が32万4,830円でした。無資格と初任者研修の平均給与を比較すると、約3万円の差があることが分かります。

有資格者は資格手当が支給されたり基本給が高めに設定されたりする傾向があるため、無資格よりも給与が高くなることが期待できるでしょう。

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有資格者の監督なしで身体介護ができる

初任者研修の資格があれば、1人で身体介護を担当できます。安全上の理由から、無資格では有資格者の監督・指導なしに身体介護を行うことができません。初任者研修を取得し、単独で身体介護を行えるようになることで、介護職としての自信につながったという方もいます。

介護職として活躍の幅が広がる

勤務先や働き方の幅が広がるのも、初任者研修を取得するメリットの一つです。初任者研修の資格があれば、訪問介護の現場でも働けます。
生活援助のみを担当する場合は「生活援助従事者研修(59時間)」を修了すれば訪問介護に携われますが、身体介護も提供する場合は初任者研修以上の資格が必要。これは、訪問介護員(ホームヘルパー)が基本的に1人で利用者さんのご自宅を訪問するためです。

介護事業所で夜勤に携わる場合も、初任者研修の資格が役立つでしょう。夜勤の仕事に初任者研修の資格は必須ではないものの、少人数体制である夜勤帯の仕事は、有資格者に任せる職場もあります。初任者研修を取得して介護のスキルを身につけると、夜勤の現場でも活躍しやすくなるでしょう。

転職・就職で有利に働く可能性がある

初任者研修を取得していると、介護業界での転職・就職で有利に働く場合も。介護の基礎知識・スキルを有することを証明できるため、採用担当者から「即戦力」として評価されやすくなります。人手不足の状況にある介護現場では、有資格者は貴重な存在なので、有資格者を歓迎する求人は少なくありません。

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介護職員初任者研修の試験についてよくある質問

ここでは、介護職員初任者研修の試験に関するよくある質問にお答えします。「初任者研修は何時間の勉強が必要なの?」「試験の問題数は?」といった疑問がある方は、ぜひご一読ください。

介護職員初任者研修の勉強時間はどれくらい必要?

介護職員初任者研修を履修するまでには、全体で130時間の学習が必要です。初任者研修のカリキュラムは10科目で構成されており、科目ごとに勉強時間が設けられています。「通学のみ」もしくは「通学+通信講座」で資格取得を目指せるため、自分のライフスタイルに合った方法を選択しましょう。
介護職員初任者研修の取得に必要な期間については、「介護職員初任者研修の取得期間はどれくらい?最短で修了する方法を解説」の記事にまとめています。

介護職員初任者研修の筆記テストの問題は何問ですか?

介護職員初任者研修の筆記テストは、学習する32科目から1問以上出題されるので、問題数は32問以上です。スクールごとに具体的な問題数は異なります。また、選択式のみの場合は問題数が多く、記述式が採用されている場合は問題数が少ない傾向があるようです。

まとめ

介護職員初任者研修の試験に落ちた場合は、再試験を受けられます。スクールによって、再試験を受けるための条件や追加費用の有無、試験日程などは異なるものの、受講者が辞退しない限り、合格するまで再試験を受験できるようです。

初任者研修の試験に落ちた理由として、勉強不足や学習方法のミスマッチ、苦手分野の未対策、試験当日の緊張が挙げられます。試験の合格を目指すなら、勉強時間の確保や学習方法の見直し、過去問の活用などで着実に知識を身につけ、得点アップを目指すことが大切です。
学習内容が覚えられないときは、丸暗記を避けて理解を深めたり、覚えられていない部分を集中的に対策したりすると良いでしょう。また、アプリや動画を活用するのも有効です。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年4月10日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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