介護職員初任者研修の受講内容と資格取得の方法を解説

介護の資格 2022年6月20日
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講義を受ける女性のイメージ

「介護職員初任者研修ってどんな内容なの?」と疑問に思う方もいるでしょう。介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識やスキルを有していることを証明する資格です。この記事では、介護職員初任者研修の受講内容や筆記試験、学習方法を解説しています。介護職員初任者研修資格の取得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

介護職員初任者研修の受講内容

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介護職員初任者研修の受講内容は以下のとおりです。

科目時間数
1.職務の理解6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間
3.介護の基本6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間
6.老化の理解6時間
7.認知症の理解6時間
8.障害の理解3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
10.振り返り4時間
合計130時間

介護職員初任者研修のカリキュラムは、10科目あります。研修の内容は、講義と演習で構成されており、カリキュラムは全体で130時間です。

介護福祉士実務者研修との受講内容の違い

介護福祉士実務者研修も誰でも挑戦できる資格ですが、介護職員初任者研修とは受講内容が違います。

介護福祉士実務者研修の受講内容は以下のとおりです。

科目時間数
人間の尊厳と自立5時間
社会の理解I5時間
社会の理解II30時間
介護の基本I10時間
介護の基本II20時間
コミュニケーション技術20時間
生活支援技術I20時間
生活支援技術II30時間
介護過程I20時間
介護過程II25時間
介護過程III(スクーリング)45時間
発達と老化の理解I10時間
発達と老化の理解II20時間
認知症の理解I10時間
認知症の理解II20時間
障害の理解I10時間
障害の理解II20時間
こころとからだのしくみI20時間
こころとからだのしくみII60時間
医療的ケア50時間
合計450時間

介護福祉士実務者研修のカリキュラムは、20科目です。介護職員初任者研修より専門的な内容を学ぶため、講義時間も増加しており、修了するまでに450時間かかります。また、「医療的ケア」は、50時間の講義とは別に演習を修了しなければなりません。

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介護職員初任者研修のカリキュラムで学ぶ内容

介護職員初任者研修のカリキュラムで学ぶ内容を詳しく解説しています。資格を取得しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

職務の理解

「職務の理解」では、介護の多様なサービス、施設の種類、仕事内容などについて学び、介護職への理解を深めます。介護職員がどのような環境で、どのようなスタイルで、どのような仕事を行うのか、理解を深めて具体的なイメージを持てるようになるのが目的です。「職務の理解」は、最初に行われるオリエンテーションと共に実施されることが多く、介護の知識やスキルを学ぶうえで欠かせない、基本的な知識といえます。

介護における尊厳の保持・自立支援

「介護における尊厳の保持・自立支援」は、個人の基本的人権や尊厳、権利、自立支援などの理念を学ぶ科目です。介護職員は、利用者さんの尊厳を尊重した介護の提供をしなければなりません。介護サービスを提供する際の基本を身につけ、利用者さんの尊厳も守るためにどのようなケアを行うべきか理解します。

介護の基本

「介護の基本」では、高齢の方が急増している超高齢社会の日本で、どのような介護が求められているのか、介護環境がどうなっているのかを学びます。介護の専門性と職業倫理の必要性を理解し、ほかの職種との連携の取り方や事故・感染、リスクマネジメントなど、実際の仕事で知っておくべき介護の基本を理解することが目的です。

介護・福祉サービスの理解と医療の連携

「介護・福祉サービスの理解と医療の連携」では、介護保険制度の仕組みや障害者総合支援制度の仕組みについて学習し、医療やリハビリテーションとの連携などの理解を深めます。

介護に欠かせない制度のサービス理念や仕組み、リハビリの基礎知識を理解すれば、制度の目的、サービス利用の流れなどを掴めるようになるでしょう。

介護施設や事業所では、利用者さんの安全で健康な生活をサポートするために、医療機関やリハビリテーションとの連携が欠かせません。医療機関と連携をとる際に、専門用語が求められることも多いので、「介護・福祉サービスの理解と医療の連携」でしっかりと学びましょう。

介護におけるコミュニケーション技術

「介護におけるコミュニケーション技術」では、介護サービスを受ける利用者さんやそのご家族と信頼関係を築くためのコミュニケーションについて学びます。介護職員として最低限行うべきこと、取るべきでない行動例を理解できるようになることが目的です。利用者さんのコミュニケーション能力は一人ひとり異なるため、個人の特性を把握したうえでコミュニケーションを取らなければいけません。

職員同士の情報共有やコミュニケーションの意義・重要性、相手への情報伝達についての理解を深めるためにも重要な科目です。

老化の理解

「老化の理解」では、加齢や老化に伴う心身の変化、疾病による症状など、老化による日常生活への影響について学習します。利用者さんが老年期を健康に過ごせるようにサポートするためにも必要な科目です。

認知症の理解

「認知症の理解」では、認知症ケアの理念や利用者さんの健康管理、行動と心理、生活にもたらされる変化、必要なケアなどを学び、認知症とはどのようなものなのかを学びます。介護の知識として認知症の基礎はもちろん、取り巻く環境や認知症によるこころとからだの変化を知ることが可能です。認知症を理解する必要性に気づき、認知症の利用者さんを介護する際の判断基準となる原則を理解できるようにしっかりと勉強しましょう。

障害の理解

「障害の理解」は、障害福祉の基礎知識や心理・行動の特徴、本人やご家族への支援などについて学ぶ科目です。介護における障害への基本的な考え方について理解できるようになります。障害がある方やそのご家族の気持ち、心理的に受けやすいストレス、「かかわり支援」についての理解を深められるでしょう。

こころとからだのしくみと生活支援

「こころとからだのしくみと生活支援」は、初任者研修のカリキュラムで75時間を占める科目です。基本知識の学習が10~13時間、生活支援技術の学習が50~55時間、生活支援技術演習が10~12 時間で実施されます。これまでの科目と共通した内容も多く、介護技術の根拠となる人体構造・機能についてや、現場で必要とされる「車いす介助」「入浴介助」「体位変換」などの介護サービスを安全に提供する方法を学ぶことが可能です。

「こころとからだのしくみと生活支援」は、安全な介護サービスの提供方法などを理解し、基礎的な介護を受講者が実施できるようになることを目的としています。高齢者の自立、および自律を尊重し、持てる力を発揮してもらいながら、在宅や地域での生活を支える介護技術や知識を習得できる科目です。

振り返り

「振り返り」では、これまで学んだことを振り返り、介護業務の備えについて講義を行います。重要なポイントや疑問を改めて確認でき、介護職員として就業したあとも学習や研鑽を継続する姿勢の形成、学習課題の認識を図るのが目的です。

介護職員初任者研修の研修科目は、各都道府県の実施要綱に沿って養成機関が決めているので、受講する通信講座やスクールによって、多少内容に違いが生じる可能性があります。基本的には厚生労働省の指針に基づいて構成されているので、大きな違いはあまりありません。

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介護職員初任者研修には筆記試験も含まれる

介護職員初任者研修を取得するには、講座修了後、筆記試験を受けなければなりません。初任者研修の筆記試験は、1時間程度で行えます。テストの合格ラインは、70点以上です。

筆記試験の内容

介護職員初任者研修の筆記試験の内容は、カリキュラムで学んだ内容の確認程度なので、それほど難易度は高くないといえるでしょう。試験形式は、選択式・記述式ともに出題されます。

不合格になった場合は再試験を受けられる

介護職員初任者研修の筆記試験は、多くのスクールで再試験を受けることが可能です。万が一不合格になっても、次の試験日などに再試験を受けられ、合格すれば資格の取得ができます。

再試験になったときは、試験でできなかった部分をしっかりと復習して臨みましょう。

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介護職員初任者研修に必要な知識を学ぶ2つの方法

介護職員初任者研修の講座をスクールで受講するには、「通学」と「通学と通信」の2通りの方法があります。以下で詳しく解説するので、勉強方法を選択する際の参考にしてみてください。

通学

学ぶ方法の1つ目は、通学のみで学習する方法です。通学は、スクールに通う仲間たちと共に助け合いながら勉強ができ、資格取得へのモチベーションも保ちやすい環境といえます。

スクールは、サポート体制が充実しているところや通学しやすい場所を選びましょう。

通学と通信

学ぶ方法の2つ目は、通学だけでなく、通信も併用する方法です。通信は、空いた時間を有効活用して自宅で学習できるため、自分のライフスタイルに合わせて受講できます。ただし、通信講座は、40.5時間までしか受講できないので、それ以上の学習時間は通学しなければいけないことを覚えておきましょう。

まとめ

介護職員初任者研修は、講義と演習で構成されており、全10科目、130時間で介護の基礎を学習できます。

受講内容は、「職務の理解」「介護における尊厳の保持・自立支援」「介護の基本」「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」「介護におけるコミュニケーション技術」「老化の理解」「認知症の理解」「障害の理解」「こころとからだのしくみと生活支援技術」「振り返り」の10科目です。

介護福祉士実務者研修のカリキュラムとの違いは、科目数と学習時間が異なります。初任者研修の方が基礎的な内容なので、科目数や学習時間が少なく設定されており、介護職未経験者でも取得しやすい資格です。

介護職員初任者研修資格を取得するには、スクールで講習を受けるだけではなく、筆記試験に合格する必要があります。筆記試験の合格ラインは70点以上です。試験内容は、講習の振り返りで、それほど難易度は高くないので、しっかりと勉強した方は合格できるでしょう。また、介護職員初任者研修は、不合格になってしまった場合も、追試や再試験を受けられることが多いようです。

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