介護職員初任者研修の内容とは?実際にどんなことを学ぶのかを詳しく解説!

資格・試験 2020/07/28
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講義を受ける女性のイメージ

介護職員初任者研修は、介護の入門資格です。受験資格は特になく、誰でも受講することができます。介護の基礎を身に付けられる資格とされていますが、実際にどんなことを学ぶのか、詳しい内容を知らない方もいるのではないでしょうか。そこで当コラムでは、初任者研修のカリキュラムの内容について詳しくご紹介していきます。介護の仕事や資格に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

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【目次】


介護職員初任者研修の内容とは
初任者研修のカリキュラム
初任者研修の勉強方法
資格取得までの流れ
難易度はそれほど高くない
初任者研修を取得するメリット
まとめ

介護職員初任者研修の内容とは



ベッドメイキングのイメージ

初任者研修の内容は、講義と演習で構成され、研修は約130時間を要します。
基本的な介護業務を行えるようになることを目的とした資格なので、無資格・未経験の方でも、誰でも受講が可能です。
これから介護の知識やスキルを身に付けて家族の介護に役立てたい、介護職員として働いてみたい、という方はまず初任者研修を受講しましょう。
初任者研修の研修科目は以下のとおりです。

初任者研修の研修科目



・職務の理解(6時間)
・介護における尊厳の保持と自立支援(9時間)
・介護の基本(6時間)
・介護と福祉サービスの理解と医療の連携(9時間)
・介護におけるコミュニケーション技術(6時間)
・老化の理解(6時間)
・認知症の理解(6時間)
・障害の理解(3時間)
・こころとからだのしくみと生活支援(75時間)
・学習内容とカリキュラムの振り返り/修了試験(4時間)

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初任者研修のカリキュラム



カリキュラムのイメージ

こちらでは、初任者研修のカリキュラム内容について詳しくご紹介していきます。

職務の理解



・多様なサービスの理解
・介護職の仕事内容や働く現場の理解

介護の多様なサービス、施設の種類、仕事内容などについて学びます。
介護職員がどのような環境で、どのような形で、どのような仕事を行うのか、理解を深めて具体的なイメージを持てるようにするのが狙いです。

介護における尊厳の保持と自立支援



・人権と尊厳を支える介護
・自立に向けた介護

介護をするにあたって大切な、個人の基本的人権や尊厳、権利、自立支援など基本的な理念を学ぶ科目です。
介護職員が、ご利用者の尊厳ある暮らしを支える専門職であることを自覚し、介護サービスを提供する際の基本や、やってはいけない行動を理解できるようになることを狙っています。

介護の基本



・介護職の役割、専門性と多職種との連携
・介護職の職業倫理
・介護における安全の確保とリスクマネジメント

この科目では、ご高齢者が急増している超高齢社会の日本で、どのようなことが求められているのか、介護環境は今どうなっているかなどを学びます。
介護の専門性と職業倫理の必要性を理解し、他の職種との連携、事故や感染などのリスクマネジメントなど、実際の仕事で知っておくべき基本を理解できるようになることが目的です。

介護と福祉サービスの理解と医療の連携



・介護保険制度
・医療との連携とリハビリテーション
・障害福祉制度およびその他制度

こちらでは、介護保険制度の仕組みや障害者総合支援制度の仕組み、医療、リハビリテーションとの連携などを学びます。
介護に欠かせない制度やサービスの理念や仕組み、リハビリの基礎知識を理解することで、
制度の目的、サービス利用の流れなどを知ることができるようになる
でしょう。
また、この科目では介護・福祉サービスの概要や医療の連携のポイントを述べることができるようになることを狙っています。

介護におけるコミュニケーション技術



・介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割
・介護におけるチームのコミュニケーション

こちらでは、介護サービスのご利用者やそのご家族と信頼関係を築くためのコミュニケーションについて学びます。
職員同士の情報共有など、コミュニケーションの意義や重要性、相手への情報伝達についても理解を深められるでしょう。
ご高齢者とのコミュニケーション能力は一人ひとり異なります。その違いを理解した上で、コミュニケーションを取ることが専門職に求められていることを認識しなくてはなりません。
また、介護職員として最低限の取るべき行動と、取るべきでない行動例を理解できるようになることが狙いです。

老化の理解



・老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴
・ご高齢者と健康

こちらでは、6時間かけて老化について理解を深めます。
誰もが老化を防ぐことはできませんが、ご高齢者が老年期を健康に過ごせるようにするには重要な科目です。
最終的に、加齢や老化に伴う心身の変化、疾病による症状など、日常生活への影響を理解することを狙っています。

認知症の理解



・認知症を取り巻く状況
・医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理
・認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活

こちらでは、認知症とはどのようなものなのか、基礎知識や健康管理、心身や生活にもたらされる変化、必要なケアなどを学びます。
認知症は超高齢社会にとって大きな課題の一つ。そのため、介護の知識として認知症の基礎はもちろん、取り巻く環境や認知症によるこころとからだの変化を知ることができます。
認知症の理解の必要性に気づき、認知症のご利用者を介護する時の判断基準となる原則を理解できるようになることが狙いです。

障害の理解



・障害の基礎的理解
・障害の医学的側面、生活障害、心理や行動の特徴、かかわり支援などの基礎的知識
・ご家族の心理、かかわり支援の理解

こちらは、障害福祉の基礎知識や心理・行動の特徴、本人やご家族への支援などについて学ぶ科目です。
基礎知識だけでなく、ご家族の気持ちや受けやすいストレスなどの心理面、かかわり支援についての理解も深められるでしょう。
介護における、障害への基本的な考え方について理解できるようになることが目的としています。

こころとからだのしくみと生活支援



・基本知識の学習
・生活支援技術の学習
・生活支援技術演習

こちらは、約130時間のカリキュラムの中で約75時間を占める科目です。
基本知識の学習が10時間~13時間。生活支援技術の学習が50時間~55時間。生活支援技術演習が10時間~12 時間で実施されます。
これまでの科目と共通した内容も多く出題され、介護技術の根拠となる人体構造や機能、安全な介護サービス提供方法など、現場で必要とされる基礎を学ぶことが可能です。
最終的に、安全な介護サービスの提供方法などを理解し、基礎的な介護が実施できるようになることを目的としています。
ご高齢者の自立及び自律を尊重し、持てる力を発揮してもらいながら、在宅や地域などでの生活を支える介護技術や知識を習得できることが狙いです。

学習内容・カリキュラムの振り返り/修了試験



・振り返り
・就業への備えと研修修了後における継続的な研修

4時間かけて、これまで学んだことを振り返り、ヘルパー業務の備えについて講義を行います。
重要なポイントや疑問を改めて確認することができ、知識と理解を深められ、就業後も継続して学習や研鑽する姿勢の形成、学習課題の認識を図るのが目的です。
また、最後には修了試験も行います。

なお、研修科目は各都道府県の実施要綱に沿って養成機関が決めているので、受講する通信講座やスクールによって多少内容に違いが生じることがあるようです。
しかし、基本的には厚生労働省の指針に基づいて構成されているので、大きな違いはあまりありません。

出典:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」(2020年7月20日)

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初任者研修の勉強方法



勉強道具とパソコンが置かれたデスクの様子

初任者研修の勉強方法は、通信と通学の2種類から選べます。
通信は空いた時間を有効活用して自宅で学習できるため、働きながら資格を取得することが可能。自分のライフスタイルに合わせて受講できるでしょう。
通学では介護を学びたい方たちと切磋琢磨し、モチベーションを保ちながら勉強することができます。
通信も通学も受講時間は約130時間で、自分に合った方法で講習を受けることができますが、通信の場合は40時間以上のスクーリング期間が設けられているようです。

通信講座は種類が豊富



初任者研修の通信講座は種類が豊富です。
全国展開しているニチイやベネッセ、三幸福祉カレッジをはじめ、各地方でさまざまな通信講座が開かれています。
自分が住んでいる地域ではどの通信講座が受けられるのか、気になる方はネットで検索したり、資料請求したりしてみましょう。
また、通信は講座によって費用が異なるので、費用が気になる方は、できる限り多く初任者研修講座の情報を収集して比較することをおすすめします。

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資格取得までの流れ



スタートからゴールに進む人のイメージ

初任者研修を取得するには、初任者研修講座を開講しているスクールに通って、カリキュラムを修了し、修了試験に合格する必要があります。
通信の場合、自宅学習とスクーリングを通して、介護の知識と技術を効率よく身に付けていくことができるでしょう。
こちらでは、通信講座の資格取得までの流れを、大きく4つに分けてご紹介します。

1.自宅学習



基礎知識の習得は、自宅でテキストを使用して行います。
自分のペースで計画的に、テキストで学習し、レポート問題を提出。担当講師による添削を受ける、という流れを繰り返すことで、介護現場で必要となる知識を身に付けられます。

2.スクーリング



自宅から一番近い教室や指定の場所に通い、座学や実技を通して実践力を磨きます。
実際に体を動かしながら、ボディメカニクスを活用した介護テクニックなど、実際の介護を想定した、実践的な知識と技術を習得することができるのが特徴です。

3.実習



講座やスクールによっては、希望する方に実習も用意しています。
実際に施設やご利用者の自宅に行き、介護を提供しているところを見てみたい、介護の仕事を体験してみたい、という方が対象です。
実際の現場を見ることで、介護の仕事のやりがいを感じられるでしょう。

4.修了試験



カリキュラムがすべて修了したら、最後に筆記試験を受けます。
試験内容は、介護の基本的な知識やコミュニケーション技術から、ご高齢者の発達に伴う心身の変化や認知症についての理解といった専門的な知識まで。
問題に対する解答方法は選択式と記述式の2種類あり、1時間という限られた時間内に回答しなければいけません。
しっかりと知識を身に付け、試験に臨みましょう。

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難易度はそれほど高くない



OKサインを出す女性のイメージ

初任者研修の難易度は、それほど高くありません。
この試験は、研修内容をしっかりと理解しているかを確認するための試験なので、カリキュラムをきちんと受けていれば合格できるはずです。
重要なポイントを重点的に勉強すれば、不合格になる確率はかなり低いと言えます。

もし不合格になってしまったら



もし、修了試験で不合格になってしまっても安心してください。
初任者研修の修了試験は、多くのスクールで再試験や追試を受けることができるようになっています。
万が一不合格でも、次の試験日などに再試験を受けられ、合格すれば資格の取得が可能です。

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初任者研修を取得するメリット



メリットのイメージ

初任者研修を取得することで得られるメリットはたくさんあります。
こちらでご紹介していきましょう。

信頼できるスキルがあると証明できる



資格があれば、介護において信頼できるスキルを持っていると客観的に証明できます。
初任者研修は民間資格ですが厚生労働省からも認定されている資格なので、取得しておけば上司や同僚だけでなく、ご高齢者やご家族からも信頼度が高くなるでしょう。
また、無資格だと仕事内容がよくわからず、すぐに動けなかったり、理解するのに時間がかかったりすることがあります。
しかし、初任者研修を修了し、資格を取得しておけば自信を持って仕事に取り組めるでしょう。

訪問介護で身体介護ができるようになる



訪問介護の身体介護は、資格がないとしてはいけないと定められています。
施設や事業所でなら、無資格でも介護福祉士の指示に従い身体介護を行うことができますが、自宅を訪問して身体介護を行う際は資格が必要不可欠です。
そのため、初任者研修を取得すれば、ホームヘルパーとしてご利用者に身体介護を提供することができるようになります。

家族の介護に活かせる



初任者研修は、家族が介護を必要とするようになったときにも活かせます。
「家族が要介護状態になったとしたら、面倒を見るのは自分かもしれない」と思っている方は少なくはないでしょう。
そのため、家族が元気なうちに介護の経験を積んでおくことで、将来的にメリットがあると言えます。

資格手当が付いて給料がアップする



施設によっては、初任者研修にも資格手当がもらえます。
資格を取得することで毎月一定額をもらえるのは大きなメリットです。
初任者研修を取得した方は、資格手当を設けている施設や事業所で働けば給料アップを目指せます。

キャリアアップのスタートライン



初任者研修は、介護の入門的資格です。
実務者研修を一番最初に取得する方もいますが、大抵の方が初任者研修を最初に取得します。
その後、実務者研修を経て、3年間の実務経験を積み、国家資格である介護福祉士を取得するのが一般的なキャリアパスです。
資格があれば正社員になりやすく、リーダーや主任といった管理職へのキャリアアップにも繋がりやすくなるでしょう。

介護業界に就職する際に有利になる



初任者研修があれば、就職や転職の際に即戦力として採用されやすくなります。
超高齢社会の日本では、介護業界のニーズが非常に高まっているのが特徴です。
2025年には国民の3人に1人が65歳以上になるとされており、約245万人もの介護人材が必要になると言われています。
しかし、介護業界は常に人材不足。介護人材を求めている施設や事業所は全国に多数存在し、中には無資格や未経験でも募集しているところもあるほどです。
そんな介護業界では、介護資格があれば歓迎されること間違いなし
経験がなくても資格さえあれば、就職や転職が非常に有利になるでしょう。

出典:厚生労働省「介護人材確保に向けた取り組み」(2020年7月20日)

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まとめ



ファイル片手に微笑む介護士のイメージ

・初任者研修の内容は講義と演習で構成され、約130時間で介護の基礎を学ぶ
・カリキュラムは10科目に分けられ、介護への理解を身に着けることを目的としている
・勉強方法は通信と通学の2種類あり、自分のライフスタイルに合わせて選べる
・初任者研修の難易度はそれほど高くなく、不合格になってしまっても再試験を受けられる
・資格があると信頼度が上がり、家族の介護にも活かすことができ、転職も有利になる

介護業界は人材不足なので、無資格・未経験でも働ける職場を見つけるのは難しくありません。
しかし、何も資格がないと、選べる職場が制限されてしまうのも事実。資格があれば、より多くの求人から職場を選べるようになるでしょう。
初任者研修は、介護の入門的な資格。取得すれば、介護に必要な基本スキルを身に付けているとして、即戦力を求めている待遇の良い施設やキャリアアップに力を入れている事業所など、希望の条件にあった職場に転職しやすくなります。

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