介護職員初任者研修は役に立たない?無資格と上位資格との違いを解説

介護の資格 2021年12月24日
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人差し指を立てる男性介護スタッフの画像

「介護職員初任者研修は役に立たない?」と悩んでいる方も多いでしょう。介護職員初任者研修は介護職で働く際の入門資格といえ、未経験者でも取得しやすい資格です。この記事では、介護職員初任者研修と無資格・上位資格との違いを解説しています。介護職員初任者研修を取得するメリット・デメリットや方法も紹介しているので、資格を取得しようか悩んでいる方は参考にしてみてください。

目次

介護職員初任者研修とは

介護業務についての基本的な知識や技術を有していることを保証する資格です。介護職員初任者研修を修了している人の仕事は「生活援助」と「身体介助」の2つ。炊事や掃除、洗濯などを行う生活援助と入浴介助などの利用者の身体に触れる介護を行います。

介護職員初任者研修は、介護業界未経験の方が介護について一から学べる資格なので、これから介護士として働きたいと考えている方は資格取得を目指してみると良いでしょう。

ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修に変更

介護職員初任者研修は、2013年4月にホームヘルパー2級から名称が変更されました。名称が変更された理由としては、変更以前のキャリアパスが不明確だったからです。「ホームヘルパー1級」や「ホームヘルパー2級」「介護職員基礎研修」などさまざまな資格があり、研修制度が複雑になっていました。キャリアパスを明確にするために既存の資格を統合。「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」にまとめることによって、資格を取得しやすい環境を整えました。

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介護職員初任者研修は役に立たない?

介護職員初任者研修はキャリアアップの一歩目、つまりこれからの基礎となる資格なので役に資格立たない資格とは言えません。しかし、介護職員初任者研修を修了しても、正職員になれない可能性があります。介護職員初任者研修では基本的な介護の知識・技術しか保証されません。正職員には高い専門性を求められることがあり、正職員の応募条件が「介護福祉士」からという求人も。

介護職員初任者研修を修了したからといってすぐに正職員になれるとは限りませんが、無資格のまま就職を希望するよりは有利にはたらきます。また、介護経験が浅い方はいきなり実務者研修を受けるよりも初任者研修を先に修了するほうがハードルも下がって取り組みやすくなります。

介護職員初任者研修と無資格との違い

介護職員初任者研修の資格を取得した人と無資格の人の違いを解説します。資格を取得することで無資格と比べてどんな利点があるか知っておきましょう。

求人数

介護職員初任者研修を取得している人の方が無資格の人より求人数が豊富です。無資格者は

「無資格可」の求人しか応募できませんが、有資格者は介護職員初任者研修の取得が条件になっている求人にも応募可能。応募可能な求人が多いので、就職・転職では有利になります。また、選択肢が増えるので、希望の勤務形態や待遇の求人も見つかりやすくなるでしょう。

平均勤続年数

令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職員(月給・常勤)の勤続年数は介護職員初任者研修の取得者が7.3年で、無資格者が5.5年です。資格を有している職員の方が長く働き続けていることが分かります。無資格者の勤続年数は最も少なく、無資格者は早めに別の仕事に挑戦するか、介護職員初任者研修をはじめとした介護系の資格を取得する傾向があるといえるでしょう。

平均給与

令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職員(月給・常勤)の平均給与額は、介護職員初任者研修の取得者は30万1,210円、無資格者は27万5,920円です。月給の差は2万5,290円あり、単純計算で年収に30万3,480円の差が出ることになります。介護職員初任者研修の資格を取得すれば、無資格者の給与より約1ヶ月分多くもらえる計算です。勤続年数が伸びるほど、介護職員初任者研修取得者と無資格者の給与の差は広がります。

介護職員初任者研修と上位資格との違い

ここでは、介護職員初任者研修と上位資格との違いを解説します。介護職員初任者研修を取得後、上位の資格取得を目指す際の参考にしてみてください。

求人数

介護職員初任者研修を取得している人より上位資格を有している人の方が求人数は豊富です。上位資格者の取得者は下位資格を内包した条件の求人に応募可能。また、同じ条件の求職者がいた場合、上位の資格を有している方が活躍が期待できるため、採用の確率が高まります。そのため、介護職員初任者研修を取得した人は、上位資格を有している人がライバルだと、就職で不利になる可能性も。応募可能な求人を増やすためにも上位資格取得を目指すと良いでしょう。

平均勤続年数

令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職員初任者研修を修了した人と上位資格を取得した介護職員(月給・常勤)の勤続年数は以下のようになっています。

保有資格勤続年数
介護職員初任者研修7.3年
介護福祉士実務者研修6.7年
介護福祉士8.9年
社会福祉士8.4年
介護支援専門員12.0年

介護職員初任者研修を修了した人は、介護福祉士実務者研修を修了した人の勤続年数をやや上回っていますが、それ以外の上位資格取得者の勤続年数は下回っています。

平均給与

令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の値を元に、介護職員初任者研修取得者と上位資格取得者の平均給与額の比較をします。平均年収は平均給与額に12を掛けて算出しているので、参考としてご覧ください。

保有資格平均給与額平均年収額
介護職員初任者研修30万1,210円361万4,520円
介護福祉士実務者研修30万3,230円363万8,760円
介護福祉士32万9,250円395万1,000円
社会福祉士35万3,020円423万6,240円
介護支援専門員36万8,030円441万6,360円

介護職員初任者研修を取得するメリット・デメリット

介護職員初任者研修の資格を取得するメリット・デメリットについて解説します。資格を取得するかどうかはメリット・デメリットをきちんと理解してから判断しましょう。

介護職員初任者研修を取得するメリット

介護職員初任者研修を取得するメリットは、「仕事の幅が広がる」「介護の知識が深まる」「上位資格を目指しやすくなる」「家族を介護する際に資格を活かせる」ことです。以下で詳しく解説します。

仕事の幅が広がる

介護職員の仕事は主に生活援助と身体介助ですが、施設では、無資格者が身体介助を行う場合、有資格者が見守る必要があります。無資格の方は介護職員初任者研修を取得することで、1人で身体介助を行えるように。また、訪問介護業務も行えるようになり、積める経験も増えるため、介護業界で働き続けたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

介護の知識が深まる

介護職員初任者研修は基礎的な介護の知識技能を身につけられるため、未経験者は介護の流れや基本的な介助の動作を覚えられ、働きやすくなります。また、経験がある方も知識を深めることでより安全な介護を行うことが可能です。

上位資格を目指しやすくなる

介護職員初任者研修の上位資格である、介護福祉士実務者研修の資格を取得する際に共通科目が免除され、取得しやすくなります。共通科目は全9科目、合計130時間分のカリキュラムが免除。また、介護職員初任者研修を先に受講した方が基礎から段階的に学べるので、より理解しやすくなるでしょう。

家族を介護する際に資格を活かせる

家族を介護する際に介護職員初任者研修で身につけた知識やスキルを活かせます。高齢者社会である現在、いつ家族の介護をするようになるか分かりません。家族に介護が必要になった場合も、資格を有しておけば安全な介護を行えます。また、介護計画や介護サービスの利用方法などに対する知識も役立たせることが可能です。

介護職員初任者研修を取得するデメリット

介護職員初任者研修の資格を取得するデメリットは費用と時間がかかること。スクールによって異なりますが4~12万円ほどの費用がかかります。取得までの期間は一般的には3~4ヶ月で、最短でも1ヶ月です。スケジュールによってはさらに期間が長くなることも。ほとんどの人が受かる資格ですが、スクール費は安い値段ではないので、受講を悩んでしまう方もいるでしょう。

介護職員初任者研修の取得の仕方

介護職員初任者研修の資格はスクールに通い、規定のカリキュラムを修了後、筆記試験を受けることで取得できます。

取得方法は2通りある

介護職員初任者研修の取得方法は以下の2通りあります。自身が取得しやすい方法を選択しましょう。

  • 通学講座
  • 通学講座と通信講座

通学講座は、全130時間をスクールに通って学ぶ方法です。夜間・平日のみなど、自身のスケジュールに合ったスクールを選んで受講しましょう。集中して短期間で資格を取得したい方におすすめの方法です。

通学講座と通信講座の併用は、自宅で学習できます。しかし、自宅学習ができるのは40.5時間以内と決まっているので注意しましょう。仕事しながら資格取得を目指す方におすすめの方法です。

研修内容

介護職員初任者研修で学ぶカリキュラムは10科目・130時間で、講義と演習を一体的に学びます。筆記試験は約1時間です。

研修科目学習時間
1.職務の理解 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間
3.介護の基本6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間
6.老化の理解6時間
7.認知症の理解 6時間
8.障害の理解 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
10.振り返り4時間
合計130時間

まとめ

介護職員初任者研修は、介護業界未経験者や無資格者が取得すると役に立つ資格です。資格を取得すると応募可能求人が増えたり、給与が上がったりします。ほかにも、仕事の幅が広がる、介護の知識が深まるなどのメリットも。経験者も介護職員初任者研修を取得しておくと上位の資格を取得する際に役立ちます。基礎的な介護の内容で資格取得の難易度も低いので、介護業界で働き続けたいと考えている方は、ぜひ一度取得を目指してみてください。

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