介護職員初任者研修を取得するメリットとは?資格の取り方とあわせて解説

介護の資格 2026年5月12日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
初任者研修メリットに関する記事のタイトル画像

この記事のまとめ

介護職員初任者研修の資格を取得しようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。介護職員初任者研修は、仕事に役立ったり資格手当がもらえたり、取得するメリットが豊富にあります。介護系資格の中でも取得しやすく、未経験の方におすすめの資格です。この記事では、介護職員初任者研修を取得するメリット・デメリットを解説します。取得方法やカリキュラムも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット

→レバウェル介護の資格スクールはこちら

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは、介護に関する基礎的な知識・技能を有していることを証明する資格です。2013年4月から始まった資格で、それ以前のホームヘルパー2級が介護職員初任者研修と同程度の研修に該当します。

介護職員初任者研修を修了した人の業務は、食事介助や入浴介助、排泄介助など生活のサポート全般です。資格保有者は、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの介護施設や、訪問介護事業所、デイサービス、デイケアなどのさまざま場所で活躍しています。

働きながら資格を取る方法教えます

アドバイザーに相談する(無料)

▼関連記事
介護職員初任者研修の内容を解説!筆記試験や実技テストの難易度、取得方法

介護職員初任者研修の資格を取得する7つのメリット

介護職員初任者研修の資格を取得すると多くのメリットがあります。以下では、実際に受講した方の体験談を交えて7つのメリットを解説するので、取得を検討している方は確認しておきましょう。

1.介護職の就職・転職で有利になる

介護職は無資格・未経験から始められる仕事ですが、資格を有しているほうが就職や転職で有利になります
無資格で入職したとしても、研修やサポートによって介護職員初任者研修の取得を促す施設もあり、介護職として働くうえで重視されている資格です。そのため、介護職員初任者研修を修了している人材は、施設側から活躍が期待されるでしょう。

無資格よりは就職に有利だと感じます。未経験でしたが、即戦力になると言われて自信につながりました。

2.応募可能な求人が増える

介護職員初任者研修の資格を取得すると、「無資格不可」の求人にも応募できます。「介護職員初任者研修以上の資格必須」のように、資格要件を定めている介護求人は珍しくありません。応募可能な求人が増えることで、自身の希望する給与や勤務時間で働ける職場を探しやすくなるでしょう。

無資格の人は面接をしてもらえない施設があるなか、初任者研修のおかげで、合否に関わらず面接というスタートラインに立てていると感じます。

3.資格手当をもらえる

介護職員初任者研修の資格があると、資格手当や基本給アップによる収入増加が期待できます。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」によると、介護職員(常勤・月給制)のひと月当たりの平均手当額は、9万7,980円でした。平均手当額には資格手当以外の手当も含まれるため、参考としてご覧ください。

また、同資料(p.161)によると、月給制・常勤で介護職員初任者研修の資格を有している介護職員と無資格の介護職員の、平均給与と平均年収の違いは以下のとおりです。平均年収は、平均給与12ヶ月分として計算しています。

保有資格平均給与平均年収
介護職員初任者研修32万4,830円389万7,960円
無資格29万620円348万7,440円

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)

介護職員初任者研修を取得している方は、無資格者より平均給与が3万4,210円高い結果でした。平均年収の差は年収は41万520円です。なお、給与は職場によって異なるので、参考程度にご覧ください。

▼関連記事
介護職員初任者研修を取得すると給料が増える?手当の相場や平均給与を解説

4.介護の知識を身につけることができる

介護職員初任者研修を受講すると、介護の基本的な知識・技能が身につき、安全に介護が行えるようになります。未経験から介護職に挑戦する方や、無資格で入職した方は、体系的に学習する機会があると、正しい介護技術や職業倫理を習得しやすいでしょう。

利用者さんの尊厳への配慮、傾聴の姿勢、介助の際に許可を取ること、褥瘡(じょくそう)についてなど、介護に関わる際に必要な視点を学び、知識を習得できたことがメリットでした。

車いすの移乗の際は健側の方向に移乗するなど、介護の基本が学べたことが良かったです。

5.仕事の幅が広がる

介護職員初任者研修を取得することで、無資格ではできない仕事ができるようになります。施設勤務の介護職員は、排泄介助や入浴介助などの身体介護と、掃除や洗濯などの生活援助が主な業務です。無資格で利用者さんの身体に触れる身体介護を行う際は、有資格者の監督が必須。介護職員初任者研修を修了した介護職員であれば、1人で身体介護を行うことが可能です。

また、介護職員初任者研修を取得すると、1人で利用者さんの自宅を訪れて介護サービスを提供する「訪問介護」の業務に従事できるようになり、キャリアの選択肢が広がります

6.着実なキャリアアップが狙える

着実なキャリアアップを狙えることも、介護職員初任者研修を取得するメリットです。介護職員のキャリアパスは明確で、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」という資格取得の道筋があります。

資格の難易度が上がるにつれ、学べる知識・技能が基礎的なものから専門性の高いものへ変わるため、段階的に資格を取ると少しずつ介護技術を身につけることが可能です。介護職員初任者研修の修了は、そんな介護業界でのキャリアアップへの第一歩といえるでしょう。

7.家族の介護に役立つ

介護職員初任者研修を取得し、介護について学んでおくと、家族や身近な人に介護が必要になった際にも知識やスキルを活かせます。身体介護の技能やコミュニケーション技法だけではなく、介護計画や介護サービスについても理解できるのがメリットです。

▼関連記事
介護職員初任者研修を活かせる仕事は?取得するメリットや働ける職場を解説

▶介護職員初任者研修(ヘルパー2級)の求人一覧ページはこちら

介護職員初任者研修の資格を取得するデメリット

介護職員初任者研修の資格を取得するデメリットは、費用や時間がかかることです。受講費用は4万~10万円程度とスクールによって差はありますが、決して安くはありません。また、資格取得まで最短でも1ヶ月、一般的には3~4ヶ月程度かかるため、「スクールに通うことが大変…」と感じる方もいます。

資格取得支援を行っている職場であれば、取得費用を負担したりシフトを調整したりしてくれることも。働きながら介護職員初任者研修を取得したいと考えている方は、研修・支援制度に注目して求人を探すと良いでしょう。

通信制の最短コースで取ったので、1ヶ月間週4で通学したことと、たくさんあるレポートを期限までに提出し切ることが大変でした。

介護職員初任者研修の資格を取得する方法

介護職員初任者研修は、講座を受講して130時間のカリキュラムを修了し、筆記試験に合格することで取得できます。基本的に要件はないので、誰でも受講可能です。

介護職員初任者研修の講座を受講する方法は、「通学して取得する方法」と「通学・通信を併用して取得する方法」の2通りあります。以下で解説するのでご確認ください。

通学して取得する方法

スクールに通学することで介護職員初任者研修を取得できます。学習スケジュールは多様で、自身の状況に合わせたスクールを選択可能。働きながら取得を目指す方には、週1回からのコースがあるスクールがおすすめです。

通学であれば、一緒に講座を受講する仲間がいるので、資格取得のモチベーションを保ちやすいでしょう。気になる点があればすぐに講師に質問できるのもメリットといえます。

通学と通信を併用して取得する方法

「近隣にスクールがない」「通学する時間があまり取れない」という方は、通学と通信を併用して介護職員初任者研修の取得を目指すと良いでしょう。自宅学習には、空いた時間を有効活用できるメリットがあります。

ただし、通信のみでは資格を取得できないことに注意が必要です。介護職員初任者研修の通信による学習は、最大40.5時間までと定められています。通信講座を利用する場合も通学が必須ですが、通学にかかる時間や費用を削減できるので、働いている方も無理なく受講しやすいでしょう。

働きながら資格を取る方法教えます

アドバイザーに相談する(無料)

首都圏限定!資格取得が無料!

転職活動しながら資格を取る

資格取得のみでもOK!

レバウェル介護の資格スクール

▼関連記事
初任者研修は通信のみで取れる?取得の流れや最短日数、メリットを解説!

介護職員初任者研修の試験内容

介護職員初任者研修の試験は基礎的な内容なので、難易度は低いといえます。しっかり勉強しておけば受かる可能性が高く、不合格になったとしても再試験を受けられるのが一般的です。筆記試験では、約1時間でカリキュラムで学んだ内容の確認を行い、70点以上で合格となります。

介護職員初任者研修のカリキュラム

厚生労働省の「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)」によると、介護職員初任者研修のカリキュラムは以下のとおりです。

研修科目研修時間
1.職務の理解6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援9時間
3.介護の基本6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術6時間
6.老化の理解6時間
7.認知症の理解6時間
8.障害の理解3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術75時間
10.振り返り4時間
合計130時間

参照:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(p.2)

介護職員初任者研修の筆記試験を受けるためには、全130時間のカリキュラムを修了する必要があります。カリキュラムの半数以上の時間を占める「こころとからだのしくみと生活支援技術」は、入浴介助や排泄介助などの基本的な動作を学習する内容です。研修では、講義と演習を一体的に実施します。

介護職員の仕事に役立つ介護職員初任者研修以外の資格

ここでは、介護職員初任者研修を取得した後に、スキルアップやキャリアアップのために取得すべき資格を紹介します。キャリアプランを立てるための参考として、介護の資格について確認してみましょう。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位の資格で、根拠に基づく介護や医療的ケアについて学びます。受講資格はないため、誰でも受験可能です。

介護福祉士実務者研修は450時間ですが、介護職員初任者研修を修了していると、共通科目130時間の受講が免除されます。そのため、段階的に学びたい方は、介護職員初任者研修を先に受講するのも良いでしょう。介護福祉士実務者研修は、介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する場合に必要です。

▼関連記事
初任者研修と実務者研修の違いは?共通点やどっちの取得が向いているか解説

介護福祉士

介護福祉士は国家資格であり、介護福祉士実務者研修の上位資格です。介護福祉士を取得するには試験への合格が必要で、受験資格として実務経験や介護福祉士実務者研修の取得が求められます。専門性の高い資格で、過去の試験の平均合格率は58.9%です。直近5年間の合格率は70~80%台となっています。
介護業界で働くうえで、介護福祉士の資格があると役立ちますが、取得するには事前の準備が必要です。

▼関連記事
介護福祉士とはわかりやすくいうとどんな資格?取得方法や試験概要を解説!

介護職員初任者研修を取得するメリットに関する質問

ここでは、介護職員初任者研修を取得するメリットに関する質問にQ&A形式で回答します。

介護職員初任者研修は役に立たないの?

介護職員初任者研修の資格は、介護の仕事において役立ちます。介護に関する基礎知識を身につければ、安心・安全なサービスを提供することが可能です。利用者さんやご家族だけでなく、採用側からも基本的なスキルを有していると評価してもらえるでしょう。
介護職員初任者研修を取得することの利点については、この記事の「介護職員初任者研修の資格を取得する7つのメリット」にまとめています。

介護職員初任者研修の取得ってしんどいの?

介護職員初任者研修を受講する場合、提出課題や仕事との両立、費用などの負担を「しんどい」と感じることがあるようです。130時間の講座を修了しなければ資格を取得できないので、勉強する時間がなかなか取れないと悩む人もいます。
介護職員初任者研修の受講には大変さもありますが、取得することで応募可能な求人が増えたり、キャリアアップにつながったりするメリットがあるので、介護職として活躍したい方は取得を検討すると良いでしょう。
初任者研修がしんどい理由は?仕事と両立させながら乗り越える方法を解説」の記事でしんどい理由を紹介しているので、不安な方はあわせてご一読ください。

介護職員初任者研修の試験の出題範囲は?

介護職員初任者研修の修了試験の問題は、研修で学ぶ10科目から出題されます。各科目の内容を理解しているか確かめる内容なので、総合的に学習することが大切です。「選択式」または「選択式と記述式」で回答します。この記事の「介護職員初任者研修のカリキュラム」では、修了試験にも出題される科目を一覧でご紹介しているので、あわせてご確認ください。

まとめ

介護職員初任者研修の資格を取得すると、就職・転職で有利になったり応募可能な求人が増えたりします。ほかにも、「1人で身体介護ができるようになる」「着実なキャリアアップにつながる」などさまざまなメリットがあるので、介護業界で働くうえで取得しておくと良い資格です。
介護職員初任者研修の取得方法は「通学」と「通学・通信併用」の2通りあり、自身のライフスタイルに合わせて学習できます。要件はないので誰でも受講可能です。

介護業界で働きたいと考えている方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。ご利用ください。レバウェル介護(旧 きらケア)は、介護業界に特化した就職・転職エージェントです。
専門のキャリアアドバイザーがあなたに合った求人をご提案。実際の施設の雰囲気など、レバウェル介護(旧 きらケア)ならではの情報がございます。資格取得に関するお問い合わせも歓迎なので、ぜひお気軽にご相談ください。

働きながら資格を取る方法教えます

アドバイザーに相談する(無料)

先に資格を取りたい方へ

無料相談はこちら

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の資格

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年5月12日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の資格」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧