実務者研修取得の最短期間は?介護福祉士国家資格を取る方法も解説!

介護の資格 2026年5月25日
  • この記事をシェアする
  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
実務者研修期間に対する記事のメイン画像

この記事のまとめ

「実務者研修の取得にかかる期間はどれくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。実務者研修の取得にかかる期間は、無資格から取得する場合は最短6ヶ月程度です。この記事では、保有している介護資格別に、実務者研修の取得にかかる期間を解説します。実務者研修の概要や、介護福祉士国家試験を受験する際の注意点も紹介。スキルアップを目指して資格を取得したいとお考えの方は、ぜひご一読ください。

現在のストレス度と傾向がわかる!介護職のストレスタイプ診断

目次

実務者研修を取得するための最短期間とは?

介護福祉士実務者研修は、保有資格によって取得にかかる期間が異なり、無資格者は6ヶ月程度かかります。実務者研修を取得するまでにかかる期間を保有資格別にまとめました。

保有資格取得期間の目安
無資格者6ヶ月程度
介護職員初任者研修4ヶ月程度
ホームヘルパー1級2ヶ月程度
介護職員基礎研修1ヶ月程度

以下で、保有資格別の取得期間を解説するので、実務者研修の取得を考えている方はチェックしてみましょう。

無資格から取得する場合は最短6ヶ月程度

無資格から実務者研修を取得する場合は、6ヶ月程度が取得期間の目安とされています。実務者研修を取得するには、およそ450時間の研修の受講が必要です。
厚生労働省の「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について(p.3)」をもとに、実務者研修のカリキュラムを以下にまとめました。

  • 人間の尊厳と自立:5時間
  • 社会の理解l:5時間
  • 社会の理解ll:30時間
  • 介護の基本l:10時間
  • 介護の基本ll:20時間
  • コミュニケーション技術:20時間
  • 生活支援技術l:20時間
  • 生活支援技術ll:30時間
  • 介護過程l:20時間
  • 介護過程ll:25時間
  • 介護過程lll(スクーリング):45時間
  • 発達と老化の理解l:10時間
  • 発達と老化の理解ll:20時間
  • 認知症の理解l:10時間
  • 認知症の理解ll:20時間
  • 障害の理解l:10時間
  • 障害の理解ll:20時間
  • こころとからだのしくみl:20時間
  • こころとからだのしくみll:60時間
  • 医療的ケア:50時間

医療的ケアの科目は、座学50時間に加えて、シミュレーターを用いて実際の手順を学ぶ2日程度の演習を修了しなければなりません。

介護職員初任者研修を取得している場合は最短4ヶ月程度

介護職員初任者研修を取得している場合、実務者研修の取得にかかる期間は最短4ヶ月程度です。実務者研修には介護職員初任者研修と重複する科目があり、共通の科目の受講が免除されます。また、ホームヘルパー2級の資格を保有する方も同様の扱いです。

同ページによると、介護職員初任者研修を取得していると、実務者研修の以下の科目が免除されます。

  • 人間の尊厳と自立:5時間
  • 社会の理解I:5時間
  • 介護の基本I:10時間
  • 生活支援技術I:20時間
  • 生活支援技術II:30時間
  • 介護過程I:20時間
  • 認知症の理解I:10時間
  • 障害の理解I:10時間
  • こころとからだのしくみI:20時間

介護職員初任者研修の資格を持っていれば、実務者研修の科目の130時間分をすでに受講していることになります。そのため、無資格の場合に必要な450時間から受講時間が短縮され、およそ320時間で実務者研修を取得することが可能です。

ホームヘルパー1級を取得している場合は最短2ヶ月程度

同ページによると、ホームヘルパー1級の資格保有者は、以下の2科目の受講のみで実務者研修の取得が可能です

  • 介護過程III:45時間(スクーリング)
  • 医療的ケア:50時間+演習

上記のカリキュラムを受講するのにかかる期間は、最短2ヶ月程度です。介護過程IIIと医療的ケアの演習は通学が必要なので、通学のペースによって取得にかかる期間は異なるでしょう。

介護職員基礎研修を取得している場合は最短1ヶ月程度

同ページによると、介護職員基礎研修の資格保有者は、医療的ケアの科目を修了すれば実務者研修を取得できます。介護職員基礎研修と実務者研修のカリキュラムは共通する部分が多いですが、医療的ケアは資格制度の変更に伴って追加された科目です。

なお、「ホームヘルパー2級・1級」と「介護職員基礎研修」はすでに廃止された資格なので、新たに取得することはできません。また、通学するペースによって実務者研修の取得にかかる期間は異なるので、上記は参考程度にご覧ください。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

▼関連記事
介護の資格はどんな順番で取れば良い?取得方法やメリットも解説!

そもそも実務者研修とは?

実務者研修とは、介護資格の登竜門といわれる「介護職員初任者研修」の上位資格で、正式名称を「介護福祉士実務者研修」といいます。実践的な知識と技術を持つ介護のプロを育成するために設けられました

実務者研修の講義や演習では、質の高い介護サービスの提供に必要な、専門性の高い知識や技術を学習します。そのため、実務者研修の資格を持っていると、介護の高いスキルを有していることの証明になるでしょう。

実務者研修は介護福祉士国家試験の受験要件の一つ

実務者研修は介護福祉士国家試験の受験要件の一つです。以前は実務経験のみで介護福祉士試験を受験できましたが、2017年の試験から実務者研修の受講が要件に追加されました。

そのため、介護福祉士試験を実務経験ルートで受験する場合、介護等の実務経験3年と実務者研修の修了が必要です。介護職員基礎研修を保有している方は、実務者研修ではなく喀痰吸引等研修を修了することでも受験できます。

実務者研修に有効期間はない

実務者研修に有効期間の制約はありません。受講を検討している方のなかには、「資格を取得しても有効期限があるのでは…」と不安に思う人がいるかもしれませんが、一度取得すれば更新の必要はないのでご安心ください。

▼関連記事
実務者研修は難しい?資格取得の難易度やスムーズに修了するコツを解説
実務者研修修了証明書の発行手順は?紛失時の手続きや手数料について解説

実務者研修の資格を取得する3つのメリット

以下では、実務者研修の資格を取得するメリットを3つご紹介します。

1.サービス提供責任者(サ責)として活動できる

実務者研修の資格があれば、訪問介護のサービス提供責任者(サ責)として活動できます。サ責になるためには、実務者研修か介護福祉士の資格が必要です。そのため、実務者研修を保有していると、転職で有利になる可能性があるでしょう。
なお、ホームヘルパー1級もしくは介護職員基礎研修を保有する方も、サ責の仕事に従事できます。

サービス提供責任者の要件は、「サービス提供責任者になるには資格が必要?要件と取得方法、仕事内容を解説」の記事でも解説しているのであわせてご覧ください。

2.高度な介護の知識や技術を習得できる

実務者研修では、「介護計画を作成するための課題分析の方法」「医療的ケアの手順や声掛け」などの高度な技術を学びます。さらに、実務者研修修了後に実地研修を受講すれば、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアに携わることも可能です。

根拠をもとに介護を行えたり、医療的ケアへの理解があったりする介護職のニーズは高いので、資格取得によって活躍の場が広がるでしょう。

3.収入アップやキャリアアップが期待できる

実務者研修は、収入アップやキャリアアップにつながる資格です。介護施設や事業所は、実務者研修の保有者に資格手当を出すことも少なくありません。また、介護のプロとして職場での信頼度が上がると、責任あるポジションに就きやすくなるでしょう。

レバウェル介護(旧 きらケア)が2023年11月に実施した独自調査によると、実務者研修を取得した方の約4割が資格手当をもらっています。資格手当が支給される方の中では、「5,000円以上1万円未満」の金額が支給される方が最多でした。

▼関連記事
実務者研修を受けた感想をご紹介!メリットや大変な部分、取得するコツは?

▶実務者研修(ヘルパー1級)の求人一覧ページはこちら

実務者研修は働きながら取得可能?

実務者研修は、介護職員として働きながら取得することが可能です
働きながら取得を目指せる理由は、カリキュラムの多くを通信講座で学習できるからです。「介護課程lll(45時間)」と「医療的ケアの演習」は通学で履修する必要がありますが、それ以外のカリキュラムは通信講座で学習できます。そのため、通勤中や寝る前のスキマ時間などを活用して勉強に取り組めるでしょう。

以下で、実務者研修の受講要件を解説するので、働きながら取得したい方はチェックしてみてください。

実務者研修の受講要件

実務者研修は、介護職員初任者研修と同様に、学歴や経歴の受講要件がありません。基本的に誰でも受けられるので、興味を持ったら積極的に挑戦してみると良いでしょう

実務者研修の難易度

実務者研修は専門的な内容を学びますが、基本的にすべてのカリキュラムを修了すれば取得できます。とはいえ、きちんと学習する時間を確保できないと取得は難しいでしょう。課題の提出や医療的ケアの演習時の手技のテストなどにもしっかり対応する必要があります。

働きながら資格を取得する場合は、学習時間を確保できるよう、無理のない通信・通学のスケジュールのコースを選びましょう。無資格で専門的な知識を学ぶ自信がない方は、介護職員初任者研修からスタートする選択肢もあります。

▼関連記事
介護福祉士実務者研修は働きながら取れるの?資格を取得する方法を解説

▶資格取得支援の求人一覧ページはこちら

実務者研修から介護福祉士国家資格を取る際の注意点 

最後に、実務者研修を取得後に介護福祉士を目指す際の注意点をご紹介します。介護福祉士は、介護資格のなかでは難易度の高い国家資格のため、前もって対策をしておくことが大切です。

介護福祉士国家試験の受験資格を満たす必要がある

すでに少し触れましたが、実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受験する場合、実務者研修の修了だけではなく、介護等の業務の従事期間3年以上(かつ従事日数540日以上)という要件を満たす必要があります
介護福祉士試験を受験する年の3月末までに3年間の実務経験を積まなければ、要件を満たせないので注意しましょう。

実務者研修は試験を受験する年の年度末までに取得する

実務経験ルートでは、介護福祉士国家試験を受験する年の3月31日までに実務者研修を取得する必要があります。介護福祉士国家試験は、例年1月下旬の実施です。受験の受付期間は8月上旬から9月上旬ごろなので、期間中に必要書類を社会福祉振興・試験センターへ提出しましょう。
なお、要件を満たす見込みの状態で受験を申し込む場合、その旨を申請し、要件を満たしたら再度書類を提出します。

資格の有無から逆算して実務者研修を受講する時期を考えよう

先述のとおり、無資格から実務者研修を取得するには6ヶ月ほどの期間を要します。そのため、年度末から逆算して7~8月ごろから実務者研修の受講をスタートすれば間に合うでしょう。
介護職員初任者研修の資格があれば、最短4ヶ月ほどで実務者研修を取得できるので、9~10月ごろから実務者研修を受講すれば間に合う計算になります。

なお、実務者研修の日程は研修機関やコースによって異なるので、いつ取得できるのか確認してから申し込むことが大切です。また、介護福祉士国家試験の受験勉強に専念したい場合、早めに実務者研修を受講しておく選択肢もあります。

▼関連記事
実務者研修の講座はどこがいい?スクールの選び方や資格取得支援制度を紹介

実務者研修の取得期間についてよくある質問

ここでは、介護福祉士実務者研修の取得期間についてよくある質問に回答するので、受講を検討している方はチェックしてみてください。

実務者研修は取得に何ヶ月かかる?

無資格から実務者研修を取得するまでには、最短6ヶ月ほどかかります。また、介護職員初任者研修を取得している方の場合、実務者研修を取得する際にかかる期間は、最短4ヶ月ほどです。実務者研修の取得を成功させるには、自分のペースで無理なく学習を進めると良いでしょう。
実務者研修の詳細は、「介護福祉士実務者研修の学習内容は?資格取得にかかる時間や難易度も解説」の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

実務者研修に年齢制限はある?

実務者研修は基本的に16歳以上なら誰でも受けられ、受講における年齢の上限はありません。通学を含むすべてのカリキュラムを修了できる健康状態の方であれば、受講できるでしょう。スクールやコースによって、受講スケジュールや課題提出の期限は異なるので、「年齢的に体力が不安…」という方は学習期間に余裕のあるコースを選ぶのがおすすめです。

まとめ

実務者研修の資格を取得するために必要な期間は、無資格の場合は約6ヶ月、介護職員初任者研修を取得している場合は約4ヶ月が目安です。実務経験ルートで介護福祉士国家試験を受ける場合は、実務者研修の取得に加え、「実務経験3年」という受験資格も満たす必要があるので気をつけましょう。

「今の職場では働きながらの資格取得が難しそう」「資格取得支援制度の整った職場へ転職したい」とお考えの方は、介護専門の転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。
レバウェル介護(旧 きらケア)では、専任のキャリアアドバイザーが仕事に関するお悩みや希望を丁寧にヒアリングしたうえで、希望条件に合った求人をご紹介。豊富な求人のなかから、資格取得支援制度や研修制度の整った施設や事業所をご提案いたします。サービスはすべて無料で、「キャリアの相談をしてみたい」という方も利用できるので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

関連記事

関連ジャンル: 介護の資格

この記事をシェアする

  • facebook
  • X
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※この記事の掲載情報は2026年5月25日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

レバウェル介護の新着一覧

「介護の資格」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧

新着記事一覧