実務者研修に落ちた難しいという声を聞くけど本当?

介護の資格 2020年6月30日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

セミナー風景

「介護福祉士実務者研修」は、介護分野の国家資格である介護福祉士の受験要件に入っている重要なもの。実務者研修を受ける場合、落ちた人がいるのか不安に感じる方もいるでしょう。実際のところ、実務者研修はどれくらい難しいのでしょうか?このコラムでは、そんな実務者研修について詳しく解説していきます。これから介護業界でステップアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

介護福祉士実務者研修について

介護福祉士実務者研修に落ちる人はいるのでしょうか?実際のところ、実務者研修に落ちる人は珍しいと言った方がいいかもしれません。落ちるというより、研修時間がとても長いため、途中であきらめる人はいるようです。実務者研修のカリキュラムがどれだけ充実した内容なのか、以下でご紹介しましょう。

介護福祉士実務者研修のカリキュラム

介護福祉士実務者研修は、下記の20科目によって形成されています。研修内容を簡単に解説していますので、参考にしてください。なお、実務者研修の受講時間数は合計450時間となります。

人間の尊厳と自立:5 時間

福祉のプロとしての基本を学ぶ内容です。障害のある人も健康な人も、それぞれが平等な立場で共存しあえる社会の在り方について考えます。介護職にとって大切な自立支援の定義についても学ぶ科目です。

社会の理解Ⅰ:5 時間

介護業界と密接につながっている、介護保険制度について学ぶ研修です。介護保険制度の目的や社会的な役割、要介護認定などさまざまな手続きや申請方法、介護現場で役立つ介護保険の知識を習得します。

社会の理解Ⅱ:30 時間

社会の理解Ⅱでは、介護保険制度の仕組みについてさらに詳しく理解します。介護保険制度を運営する財源、社会保障制度や障害者自立支援制度の目的と社会的な役割についても理解を深める内容です。

介護の基本Ⅰ:10 時間

介護職として働くうえでの気構えなどの基本。介護福祉士制度の歴史、職業倫理についての理解も深めます。

介護の基本Ⅱ:20 時間

介護利用者に対する生活支援のアセスメント方法をはじめ、介護分野だけでなく医療分野や福祉機器分野などさまざまな部署間との調整方法や連携方法を習得。また、事故防止策や感染対策についても学びます。

コミュニケーション技術:20 時間

介護利用者やその家族とのコミュニケーション術について学ぶ研修です。介護利用者が抱えているさまざまな問題をどうやって聞き出すか、家族とどのようにして円滑な人間関係を築くかといったコミュニケーション能力を養います。

生活支援技術Ⅰ:20 時間

身体介護の基本、食事や入浴の介助、排せつや移動の介助など、介護技術の基本を習得する研修内容です。また、介護利用者が暮らしやすい住環境の整備についても学びます。

生活支援技術Ⅱ:30時間

生活支援技術Ⅰの内容をさらに発展させて、介護利用者に合わせた介護術を習得します。

介護過程Ⅰ:20 時間

介護過程は、日頃の介護を重ねることで徐々に機能を回復させて、生活の質を高めていくためのプロセスです。その人らしい生活を目指した介護計画の立て方を学びます。

介護過程Ⅱ:25時間

その人らしい生活を目指した介護計画の立てるための、より具体的なテクニックを学びます。たとえば「情報集め→情報をもとにしたアセスメント→介護計画の立案→介護サービスの提供→モニタリング」といった内容です。

介護過程Ⅲ(スクーリング):45 時間

介護過程Ⅰ・介護過程Ⅱで学んだ内容を、実践的な演習を通して介護現場で役立つように習熟します。

発達と老化の理解Ⅰ:10時間

「いきがいの喪失」「体形や姿勢の変化」「皮膚の変化」「免疫機能の変化」など、老化にともなうさまざまな問題を理解します。

発達と老化の理解Ⅱ:20時間

発達と老化の理解Ⅰをさらに発展させた、死に直面する人の「こころ」について深く理解する研修内容です。

認知症の理解Ⅰ(認知症実践者研修):10時間

認知症の原因やさまざまな症状、心理状態や行動の特徴などを理解して、認知症の方への対処法を学びます。

認知症の理解Ⅱ(認知症実践者研修):20 時間

認知症の進行にともなってどのような問題が発生するのか、治療に関する医学的な知識なども学びます。認知症の方やその家族をサポートするためのアセスメント方法や、地域の支援体制を活用するためのノウハウなども習得するための内容です。

障害の理解Ⅰ:10 時間

障害者福祉の歴史をふまえ、先進的な障害者福祉について理解します。

障害の理解Ⅱ:20 時間

障害の種類や症状、原因をはじめ、身体機能面の医学的なメカニズムなどを理解。障害がある方への適切な介護方法を学びます。

こころとからだのしくみⅠ:20時間

介護のための心と身体の機能について学びます。

こころとからだのしくみⅡ:60 時間

人間の精神と身体の基本的な仕組み、機能を理解して、適切な介護方法を理解します。

医療的ケア(喀痰吸引等研修):50時間

介護業務において医療的ケアを安全に施すための基礎的知識を学びます。

▼関連記事
実務者研修を取るまでの期間はどのくらい?最短で介護福祉士になる方法

無料の介護資格取得制度あり

まずは相談してみる(無料)

介護福祉士実務者研修の難易度は?

実務者研修の難易度はそれほど高くありません。研修をきちんと受けておけば合格できるでしょう。実務者研修試験の修了試験は義務付けられていないので、実施するスクールとしないスクールがあります。もし修了試験があったとしても、追試があるのでほぼ100%の合格率です。もしスクールの合格率が100%でない場合は、修了試験に落ちたのではなく研修を途中で放棄したと考えられます。

▼関連記事
介護職員実務者研修とは?初任者研修との違いや取得するメリット

介護福祉士実務者研修に落ちた理由で多いのは?

ほとんどの方が介護福祉士実務者研修を修了しています。もし落ちた方がいるとしたら、どういった事例が考えられるのでしょうか?「必要な研修要件を満たしていない」「修了試験の勉強をしていない」など、実務者研修に落ちたさまざまな事例について考えます。

修了試験の勉強をまったくしなかった

実務者研修は修了試験が義務付けられていないので、試験の有無はスクールによって異なります。修了試験を実施するスクールだとして、まったく勉強していなかったり研修や講義を聞いていなかったりすると、不合格になるかもしれません。

研修やスクーリングを落としている

うっかりミスで研修やスクーリングに出席しておらず、終了間際になってそれが判明したという場合も考えられます。落としているカリキュラムはないか、確認するようにしましょう。

課題を提出しなかった

実務者研修では、理解度を確認するために定期的に課題の提出を求められることがあります。課題は忘れず提出するようにしましょう。

実務者研修に合格するにはどうすれば良い?

介護福祉士実務者研修の資格を取得するためには、計画的にカリキュラムを履修していくことが大切です。チェック表を用意し、終わった研修には印を入れるようにすると科目を落とす心配がありません。研修中は講師の話をしっかりと聞き、内容を理解すれば落ちることはないでしょう。

▼関連記事
介護資格の勉強法とは?初任者研修から介護福祉士まで!

まとめ

実務者研修に落ちる人は珍しいと言った方がいいかもしれません。落ちるというより、研修時間がとても長いため途中であきらめる人はいるでしょう。また、うっかりミスで研修科目を落としているケースもあるので、チェック表を用意しておくと安心です。終わった研修にチェックを入れれば、科目を落とす心配がなくなります。しっかり研修を受けていれば、実務者研修に落ちる心配はほとんどないはずです。

関連ジャンル: 介護の資格

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「介護の資格」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧