
この記事のまとめ
- 2024年における常勤の実務者研修取得者の平均年収は約392万円
- 実務者研修の資格手当の有無や支給額は、職場によって異なる
- 実務者研修取得後に年収アップを目指す方法は、介護福祉士を取得するなど
介護福祉士実務者研修を取得した場合の年収が気になる方もいるのではないでしょうか?実務者研修を取得した人の2024年における平均年収は、約392万円でした。この記事では、実務者研修を取得した人の平均年収や資格手当の相場をご紹介。介護職の保有資格・勤続年数別の平均給与や、実務者研修取得後に年収アップを目指す方法もまとめました。資格取得による給料アップに興味がある方は、ぜひご覧ください。
介護資格の種類29選!取得方法やメリットを解説します目次
実務者研修を取得した人の平均年収は約392万円
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、実務者研修を取得した月給制・常勤の介護職員の平均給与(月収)は32万7,260円でした。これに12を掛けて算出すると、平均年収は392万7,120円になります。
また、一般的に手取り額は総支給の8割程度が目安です。これに基づいて計算すると、実務者研修を取得した人の平均的な手取り年収は314万円程度となります。
なお、平均給与は、基本給だけではなく手当や一時金(賞与)も含めた額です。介護職員の賞与については「介護職員のボーナス(賞与)は平均でいくら?施設や資格別に支給額を解説」の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
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介護福祉士実務者研修とは?資格取得のメリットや初任者研修との違いを解説
実務者研修を取得した人の施設形態別の平均年収
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」によると、実務者研修を取得した介護職員(月給制・常勤)の施設形態別の平均年収は、以下のとおりです。なお、平均年収は、参考元の平均給与(月収)の12ヶ月分で算出しています(千の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161、p.162)」
実務者研修を取得した人の平均年収が最も高い施設は、介護老人福祉施設(特養)で417万8,520円、次いで訪問介護事業所が417万6,240円でした。
特養は、原則要介護度3以上の方が入居対象で、レベルの高い介護が求められるため、専門性を評価して給与を高く設定する傾向があります。また、実務者研修を取得している場合、夜勤を含む業務に対応することが多く、深夜割増賃金や夜勤手当によって給与が上がることもあるでしょう。
訪問介護事業所の平均年収が高いのは、「基本的に1人で利用者さんに対応する」「実務者研修保有者はサービス提供責任者として働ける」といった理由が考えられます。
施設別の給料事情が気になる方は、「介護職の年収ランキング!施設形態・職種・都道府県別に給与事情を紹介」の記事もご一読ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
実務者研修を取得した人の時給相場
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.165)」をもとに、実務者研修を取得した時給制・非常勤の介護職員の平均時給を算出すると、1,552円でした(小数点以下切り捨て)。こちらの平均時給は、平均給与額13万5,720円を実労働時間数の87.4時間で割って求めたものです。
勤務先によっては資格手当や一時金が支給される場合があり、実際の平均時給(基本給)は上記より低いと考えられるので、参考程度にご覧ください。
介護職員の平均時給の詳細は、「介護職員の平均時給はどれくらい?給与を上げる方法もご紹介!」の記事で確認できます。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
実務者研修の資格手当の相場
レバウェル介護(旧 きらケア)が実務者研修を取得した介護職員69人を対象に行ったアンケートの結果をもとに、実務者研修の資格手当の相場をご紹介します。調査人数が少ないデータなので、参考程度にご覧ください。

※調査期間:2023年10月11日~11月1日
「手当なし」が53.6%と、実務者研修に資格手当を支給しない職場が半数以上を占める一方で、「5,000円以上」支給する職場が15.9%ありました。実務者研修の資格手当の支給状況は、職場によって大きく異なるといえます。
保有資格別の手当に興味がある方は、「【介護職の資格手当一覧表】相場はいくら?給料アップに繋げる方法を解説!」の記事もご一読ください。
介護職員の条件別の年収相場
ここでは、介護職員(月給制・常勤)の条件別の年収相場をご紹介するので、保有資格や勤続年数が介護職員の給与にどのように影響するのか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。なお、ご紹介する平均年収は、参考元の平均給与(月収)の12ヶ月分で算出しています。
保有資格別の平均年収
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」をもとに、保有資格による介護職員の平均年収の違いを以下にまとめました(千の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」
実務者研修保有者の平均年収は、無資格者と比べて44万円程度、初任者研修保有者と比べて3万円程度高い結果です。保有資格に応じて基本給や手当の金額が上がる傾向にあるため、専門性の高い資格を持っている介護職員ほど平均年収が高いと考えられます。
勤続年数別の平均年収
同資料(p.146)によると、介護職員の継続年数別の平均年収は、以下のとおりです(千の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.146)」
勤続1年(勤続1年~1年11ヶ月)の介護職員の平均年収は約358万円です。平均年収は勤続6年まで上昇しており、勤続1年と勤続6年の平均年収の差は48万円ほどあります。
勤続6年以降の平均年収は増減を繰り返しているものの、勤続15年では約430万円、勤続20年以上では約459万円と増加。介護職員の年収は、勤続年数を重ねることでアップする傾向にあります。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
実務者研修の概要
ここでは、実務者研修の取得方法や受講期間、費用を解説します。実務者研修の取得を検討している方は、参考にしてみてください。
取得方法
実務者研修は、資格スクールの講座を受講することで取得できます。座学と演習を組み合わせた20科目・約450時間のカリキュラムを履修すれば取得可能です。
実務者研修のカリキュラムの詳細は「介護福祉士実務者研修の学習内容は?資格取得にかかる時間や難易度も解説」の記事で解説しているので、あわせてご一読ください。
受講期間
実務者研修は、保有資格に応じてカリキュラムの一部が免除されるため、取得にかかる期間が受講者によって異なります。たとえば、無資格の場合は最短6ヶ月程度かかりますが、初任者研修を取得している場合は最短3ヶ月程度で取得可能です。
取得費用
受講期間と同様に、実務者研修の受講費用も保有資格によって異なります。実務者研修の受講費用の目安は、下記のとおりです。
| 保有資格 | 取得費用の目安 |
| 無資格 | 8万~18万円程度 |
| 介護職員初任者研修/ホームヘルパー2級 | 7万~12万円程度 |
| ホームヘルパー1級 | 5万~9万円程度 |
| 介護職員基礎研修 | 3万~7万円程度 |
実務者研修を取得するには、基本的に数万~十数万円ほどの費用がかかります。ただし、ハローワークの職業訓練や自治体の資格取得支援制度などを利用すれば、取得費用を抑えることが可能です。
お得に実務者研修を取得する方法が気になる方は、「介護の資格を安く取りたい!「初任者研修」と「実務者研修」を無料or割引で受講する方法」の記事をチェックしてみてください。
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介護職の資格取得支援制度とは?給付金の種類や利用するメリットを解説
実務者研修を取得するメリット
ここでは、レバウェル介護(旧 きらケア)が実務者研修の取得者に行ったアンケート結果をもとに、実務者研修を取得するメリットを紹介します。受講しようか迷っている方は参考にしてみてください。
無資格よりも年収水準が高い
実務者研修の取得者は、無資格者よりも年収が高い傾向にあります。「保有資格別の平均年収」の項目でご紹介したように、実務者研修を取得した人の平均年収は無資格者より約44万円高い結果。実務者研修を取得すると、資格手当や昇給による収入アップが期待できるでしょう。
スキルアップできる
実務者研修を取得すると、介護技術のスキルアップにつながるでしょう。カリキュラムには喀痰(かくたん)吸引や経管栄養などの医療的ケアが含まれており、現場で役立つ専門的な知識・技術を学べます。
また、アンケートの結果によると、「介護技術など学んだことを業務に活かせた」という声がありました。仕事に活かせる介護スキルが身につくと、利用者さんにより質の高いケアを提供できるようになるでしょう。
介護福祉士試験の受験要件の一つを満たせる
働きながら介護福祉士を目指す方にとって、試験の受験要件の一つを満たせることは、実務者研修を取得する大きなメリットです。「実務者研修修了」と「介護等の実務経験を3年以上積む」という2つを満たすことで、介護福祉士試験の受験資格を得られます。
介護福祉士は、介護職のキャリアパスの上位に位置づけられる資格です。管理職へのキャリアアップや給与アップを目指す場合、取得すると希望の働き方に近づける可能性があります。
サービス提供責任者の任用要件を満たせる
実務者研修を修了すると、訪問介護の「サービス提供責任者」の任用要件を満たすことが可能です。サービス提供責任者になると、訪問介護サービスの管理やマネジメント業務を担えます。
サービス提供責任者がどのような職種か気になる方は、「サービス提供責任者とは?仕事内容や資格要件、やりがいや魅力を解説!」の記事をチェックしてみてください。
就職・転職で有利に働く可能性がある
実務者研修を取得すれば、就職や転職で有利に働く可能性があります。専門的なスキルが身についている人材は、介護事業所にとって魅力的な存在です。
実務者研修を受講した体験談にも、「転職に有利だった」という声がありました。介護度の高い利用者さんが多い介護施設などでは、実務者研修などの有資格者を求める傾向があるため、資格取得によって選択できる求人の幅が広がるでしょう。
実務者研修を取得した人がさらに年収アップを目指す方法
実務者研修を取得後、さらに年収アップを目指したいなら、介護福祉士を取得したりサービス提供責任者になったりなど、キャリアアップを目指すと良いでしょう。以下で解説するので、高給与で働きたい方は確認してみてください。
介護福祉士の資格を取得する
年収アップを目指す介護職員は、介護福祉士の資格を取得すると良いでしょう。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、実務者研修の平均給与は32万7,260円、介護福祉士は35万50円です。平均給与12ヶ月分で平均年収を比較すると、介護福祉士のほうが約27万円高いことが分かります。
国家資格である介護福祉士を取得すれば、給与が上がる可能性が高いでしょう。介護福祉士を取得した場合の給料事情は、「介護福祉士の平均年収はいくら?500万円稼げる?給与アップの方法も解説」の記事で詳しく確認できます。
また、介護福祉士になった後も、ケアマネジャーや社会福祉士などを取得すれば、さらなる給与アップを目指すことが可能です。
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介護福祉士とはわかりやすくいうとどんな資格?取得方法や試験概要を解説!
サービス提供責任者になる
年収を上げたいなら、サービス提供責任者になるのも方法の一つです。
同資料(p.143)によると、訪問介護事業所で働くサービス提供責任者の平均給与は36万7,190円です。前述したように、実務者研修を保有する介護職員の平均給与は32万7,260円なので、4万円程度の差があります。
サービス提供責任者は、訪問介護計画書を作成したり、介護職員のマネジメントを担ったりする重要な職種です。専門的な知識や経験が求められる分、一般的な介護職員より高い年収が期待できるしょう。
サービス提供責任者の給料について詳しく知りたい方は、「サービス提供責任者の給料はいくら?必要な資格や収入アップの方法を解説」の記事をご確認ください。
管理職にキャリアアップする
管理者や施設長などの管理職に就くと、年収が増える可能性があります。
同資料(p.143)によると、管理職として働く介護職員の平均給与は37万8,110円、管理職でない場合は32万7,720円。平均年収に換算すると、管理職は約453万円、管理職でない場合は約393万円で、管理職のほうが60万円程度高い結果です。
管理職は、給与が一般の介護職員より高い分、スキルや実務経験が求められます。そのため、具体的なキャリアプランを立て、計画的なキャリアアップを狙うと良いでしょう。
「施設長の年収はどれくらい?仕事内容や資格要件、必要なスキルを解説!」の記事では、施設長の年収相場を確認できるので、興味がある方はぜひご一読ください。
同じ職場で長く勤務する
前述したように、介護職員は勤続年数に応じて給与が上がる傾向にあるため、同じ職場で働き続けるのも年収アップの方法の一つです。
「勤続年数別の平均年収」の項目を見ると、勤続10年の介護職員は、勤続1年と比較して平均年収が46万円程度高いことが分かります。同じ職場で地道に実務経験を重ねていくと、職場から評価してもらえる可能性があるでしょう。
給与が上がる職場へ転職する
施設形態や勤続年数別の年収相場を見て、「自分の年収が妥当ではない」と感じる場合は、思い切って今より給与の高い職場に転職するのも選択肢の一つです。地域の給与相場や支給される手当の種類などを自力では調べられない場合は、転職エージェントの力を借りてみる方法があります。
介護業界に特化した就職・転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)なら、介護業界に精通したキャリアアドバイザーから給料事情を聞くことが可能です。働きながら転職先の情報収集をするのが難しいと感じる方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月1日)
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実務者研修についてよくある質問
ここでは、実務者研修に関するよくある質問にお答えします。実務者研修を取得すると給料や仕事内容が変わるのか気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
実務者研修を取得すると給料は上がる?上がらない?
無資格者や初任者研修の取得者と比べて、実務者研修を取得した方の給料は高い傾向にあるため、取得によって昇給する可能性があります。勤務先が資格取得による昇給を制度化していたり、資格手当を支給していたりすると、給料アップが期待できるでしょう。施設・事業所によって状況は異なるので、勤務先へ確認してみてください。
資格手当の支給額の相場については、「実務者研修の資格手当の相場」の見出しで解説しています。
実務者研修を取得するとできるようになる仕事は?
無資格の方が実務者研修を取得すると、1人で身体介護を行えるようになります。介護施設においては、1人夜勤を任されるなど、携われる業務が増えるでしょう。また、実務者研修の資格があると、訪問介護のホームヘルパーやサービス提供責任者として働けます。
実務者研修を取得するとできることは、「実務者研修の資格でできる仕事は?取得のメリットや活躍できる職場をご紹介」の記事でも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
まとめ
厚生労働省の調査によると、2024年における実務者研修を取得した介護職員の平均年収は約392万円。ここから手取り年収の相場を計算すると、約314万円でした。また、実務者研修の資格手当の有無は職場によって異なります。
無資格者と比較して実務者研修の取得者は年収が高い傾向にあるので、収入アップを狙う方は取得を検討してみると良いでしょう。実務者研修の取得後も、介護福祉士を取得したり、サービス提供責任者になったりすることで、さらなる年収アップを目指せます。
「今より高給与の職場で働いて年収を上げたい」「転職で年収が上がるのか気になる」という方は、レバウェル介護(旧 きらケア)をご利用ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、専任のキャリアアドバイザーが、保有資格や職歴を考慮し、ご希望に合わせて介護求人をご紹介いたします。キャリアアップや資格取得に関するお悩みにも対応可能です。サービスはすべて無料なので、まずは気軽にご相談ください。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


