サービス提供責任者の仕事内容|なり方と魅力や業務のやりがいについて紹介

介護の仕事 2021年9月3日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
車椅子に乗った高齢者とサービス提供責任者が会話をしながら散歩を楽しんでいるイメージ

何かしらの役職に就きたいと考えている介護職員のなかには、サービス提供責任者の仕事が気になっている人もいるのではないでしょうか?

この記事では、サービス提供責任者の具体的な仕事内容や、サービス提供責任者になる方法を詳しくご紹介します。また、サービス提供責任者の給料・魅力・やりがいについてもまとめました。介護に携わりキャリアップを目指している方はぜひ参考にしてください。

目次

サービス提供責任者とは

サービス提供責任者とは、ケアマネージャーとヘルパーの調整役のことを指します。ケアマネージャーが作成したケアプランを基に「訪問介護計画書」をつくり、計画通りに介護が行われるようにヘルパーに指示を出す存在です。なお、サービス提供責任者は介護業界において「サ責」と略されるのが一般的です。

ケアマネージャーと異なる点

ケアマネージャーは介護用品のレンタル事業者やデイサービスの事業所と連携し、利用者さんとその家族が希望するケアができるようプランを作成することが主な業務です。

サービス提供責任者はケアマネージャーが作成したケアプランを基盤に訪問介護計画書を作成し、より細かな介護内容を計画。利用者さんや実際に介護サービスを提供する職員との調整を行ったり、サービス提供責任者本人が介護サービスに携わったりする場合もあります。

働く場所

サービス提供責任者の働く場所は、訪問介護事業所です。訪問介護事業所では、ご利用者40名につき1名以上のサービス提供責任者の配置が義務づけられています。サービス提供責任者は、訪問介護サービスにおいて欠かせない役割といえるでしょう。

サービス提供責任者の6つの仕事内容

サービス提供責任者の仕事内容は、訪問介護計画書の作成や介護サービスの提供、利用者さんやその家族との面談などです。ここでは、サービス提供責任者の仕事内容6つを詳しくご紹介します。

1.利用申し込みや相談の対応および調整

サービス提供責任者と一般的なヘルパーの大きな違いは、「調整」の仕事をしなければならないことです。訪問介護を申し込みに来られた利用者さんとその家族の必要としているサービスを把握し、それらを提供するヘルパーや環境を整える必要があります。利用者さんの要望に応えられるかどうかを検討し、調整することがサービス提供責任者の重要な役割といえるでしょう。

2.利用者さんやご家族との面談

サービス提供責任者はケアマネージャーが作成したケアプランを基に、訪問介護計画書を作成しなければなりません。そのため利用者さんの自宅を訪問し、訪問介護が提供できる環境があるかどうかを把握する必要があります。利用者さん本人やご家族の協力がなくては成り立たないため、面談も調整役を担うサービス提供者の仕事です。

3.訪問介護計画書の作成

訪問介護計画書には、訪問介護を実施する曜日やサービスの具体的な内容、ご家族の希望、利用者さんの短期・長期の目標などを記載します。作成した計画書は利用者さんとご家族に内容を説明し、同意を得ることが大切です。

また、訪問介護サービスが始まったあとも、サービス提供責任者は利用者さんの様子をモニタリングします。その結果をケアマネージャーに伝え、必要に応じて訪問介護計画書を見直すのも業務の一つです。

4.同行訪問

ヘルパーが利用者さんの自宅を初めて訪れる際や新人として仕事に入るときに同行し、サポートを実施。同行訪問が不要になったら順次ヘルパーから報告を受け、利用者さんの状況を確認します。

5.ヘルパーの教育・指導

サービス提供責任者は、ヘルパーに指示を出したり、介護技術の指導を行ったりします。また、ヘルパーの勤怠管理や利用者さんに合ったヘルパーの選定も仕事の一つです。ヘルパーに何かあれば相談に対応し、適切なアドバイスを伝えます。ヘルパー関してクレームがきた際は、クレームに対応しつつ、原因を追究してサービス改善を考えることも必要です。

6.サービス担当者会議への出席

サービス提供責任者は、サービス担当者会議に出席し、ケアプランに対する意見や提案を行う必要があります。サービス担当者会議とは、ケアプランの原案についてサービス機関の担当者が話し合う会議です。ケアマネージャーが司会を行い、利用者さんやそのご家族も会議に参加します。

サービス提供責任者は兼務可能?

サービス提供責任者は、ヘルパーの欠勤時に助っ人として現場で介護業務をこなす場合もあります。サービス提供責任者になったとしても、現場での介護業務を兼務することが可能です。

また、サービス提供責任者が常勤で勤務している訪問介護所でなら、管理者を兼務できます。同じ事業所が一体で管理・運営している随時対応訪問介護事業所の巡回業務も兼務が可能です。ただし、原則としてサービス提供責任者は専従による配置が望ましいとされています。条件によっては兼務が不可能な場合があるので、事業所の詳細を確認するようにしましょう。

サービス提供責任者になるには?

「サービス提供責任者」は職種名であり、資格名ではありません。サービス提供責任者になるには、以下の要件を満たす必要があります。

・実務者研修を修了している

・介護福祉士の資格がある

2017年までは上記に加えて、「3年以上の実務経験を積んだ介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)修了者」も任用要件を満たすとされていました。しかし、2018年1月より資格要件が改正され、この要件は現在廃止されているのでご注意ください。改正の背景には、訪問介護の質を上げるため、サービス提供責任者の専門性を高める目的があったと考えられます。

実務者研修の修了方法

実務者研修は、実務者研修の講座を開講しているスクールに通い、必要なカリキュラムを受講すると資格が得られます。スクールによっては修了試験がありますが、落とすことが目的ではなく、学習内容の復習の意味合いが強いようです。また、スクールによって土日コース・平日コース、通信講座といった学び方があるので、自分に合った方法を選びましょう。

介護福祉士の取得方法

介護福祉士は「介護福祉士国家試験」に合格することで資格を得られます。試験には受験要件があるため、まずは受験資格を得るのが合格への第一歩です。福祉系の高校や介護福祉士の養成施設を卒業して受験要件を満たす道もありますが、社会人が働きながら目指すなら実務経験を積んで受験資格を得るのが向いているでしょう。

実務経験ルートでは、3年間(1095日)以上の経験を積み、なおかつ実務者研修を修了することで受験資格が認められます。資格要件に必要な経験年数は正社員だけでなく、パートタイムやアルバイトでも問題ありません。介護福祉士国家試験の対策はスクールだけでなく、独学で学ぶことも可能です。過去問を中心に学習し、国家試験に備えましょう。

サービス提供責任者の給料はどのくらい?

厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、サービス提供責任者の平均給与額は32万510円です。一般的なヘルパーの平均給与額は28万3,220円のため、サービス提供責任者の方が平均給与が高くなります。なお、事業所の規模や地域によって実際の給与は異なる可能性があるため、相場などの情報を事前にしっかり調べておきましょう。

サービス提供責任者の魅力

サービス提供責任者になれば、高収入を得られるメリットがあります。常勤専従の求人が多いので、正社員として雇われやすいのも魅力の一つです。サービス提供責任者はヘルパーと比較するとデスクワークの割合が高いため、年齢を重ねたとしても身体に負担がかかりにくく、比較的働きやすい職種といえます。

また、ケアマネージャーや医療関係者といった多職種と関わる機会があるので、介護やサービス提供に役立つ幅広い知識が学べるのも魅力です。

サービス提供責任者のやりがい

サービス提供責任者は、ケアマネージャーとヘルパー、利用者さんの間で調整を行う仕事です。業務関係者とコミュニケーションをとるなかで、信頼関係を築ける喜びがあります。

自分が作成した計画書によって利用者さんの状況が改善したり、「ありがとう」と感謝の言葉をかけられたりすると、仕事のやりがいを感じられるでしょう。また、サービス提供責任者は新人ヘルパーの教育も担当するので、職員の成長を目の前で見られるのも喜びにつながります。

サービス提供責任者の3つのキャリアプラン

サービス提供責任者になったあとは、サービス提供責任者としてスキルを磨く人もいれば、キャリアチェンジやさらなるステップアップを視野に入れる人もいます。ここでは、サービス提供責任者のキャリアプランについてまとめました。

1.ケアマネージャーになる

ケママネージャーには、介護施設で働く「施設ケアマネ」と、居宅介護支援事業所で働く「居宅ケアマネ」の2種類があります。サービス提供責任者は在宅介護のノウハウがあるため、経験を活かして居宅ケアマネになるのも難しくはありません。ケアマネージャーになってケアプランをつくる際は、サービス提供責任者として培った経験が活かせるはずです。

2.事業所長になる

サービス提供責任者として実績を積んだ後は、事業所長になる道もあります。事業所を増やしている企業では、サービス提供責任者の経験がある人を新規事業所の所長に任命することがあるようです。

3.独立して事業所を立ち上げる

サービス提供責任者として経験を積めば、独立して自分で事業所を開設することも可能です。独立にはある程度の資金や優秀な人材の確保が求められます。独立は簡単なことではありませんが、自ら事業所を運営すれば、自身の理想とする介護に近づけるでしょう。

まとめ

サービス提供責任者は、ケアマネージャーとヘルパーの調整役です。サービス提供責任者は、訪問介護計画書の作成やヘルパーの教育といった業務を行います。サービス提供責任者になるには、実務者研修や介護福祉士といった資格が必要です。サービス提供責任者としての経験が重ねれば、ケアマネージャーや事業所長といったキャリアパスがあります。

「介護職員としてさらなるスキルアップを図りたい」「サービス提供責任者として活躍していきたい」とお考えの方は、きらケアにご相談ください。

介護業界に特化したきらケアでは、求人の紹介や応募書類の書き方のアドバイス、企業とのやり取りの代行などのサービスを提供しています。専任のアドバイザーが手厚くサポートするので、転職が初めての方も安心です。転職を通じて介護業界で実力をつけたい方は、きらケアのサービスを活用してみましょう。

登録は1分で終わります!

アドバイザーに相談する(無料)

関連記事

関連ジャンル: 介護の仕事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「介護の仕事」の人気記事一覧

「総合」の人気記事一覧