サ責に夜勤はあるの?勤務実態や夜間に対応する訪問介護サービスを解説!

介護の仕事 2025年12月3日
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この記事のまとめ

「サ責は日勤で働くイメージだけど、夜勤はあるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。多くのサ責は日勤のみで働いていますが、夜間にサービスを提供する訪問介護事業所では、夜勤を行う場合があります。この記事では、サ責の夜勤実態や、夜勤が発生する可能性のある介護サービスの種類、業務内容を解説。夜勤のメリットやデメリットにも言及します。サ責の夜勤について知りたい方は、ぜひご覧ください。

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目次

サ責には夜勤がある?

サ責(サービス提供責任者)は、夜勤あり・日勤のみ両方の働き方があります。日中のみ(主に午前8時~午後6時ごろ)にサービスを提供している訪問介護支援事業所に勤務する場合は、基本的に夜勤はないでしょう。

一方、「夜間対応型訪問介護」や「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」に該当するサービスを提供する事業所では、サ責が夜勤を行う可能性があります。 

夜勤があるサ責の割合

公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 資料編(p.69)」によると、「深夜勤務がある」と回答したサ責は11.6%、「深夜勤務はない」と回答したのは86.1%でした。夜勤を行っているサ責は全体の1割程度と、少数であることが分かります。

サ責の夜勤回数

同資料(p.69)によると、夜勤がある訪問介護事業所における、サ責とホームヘルパーの1ヶ月の深夜勤務の回数は、以下のとおりです。

職種1~2回3~4回5~6回7~8回9~10回11回以上
サービス提供責任者18.0%28.0%18.4%6.7%3.8%5.4%
訪問介護員10.3%25.8%30.0%14.0%4.2%2.5%

参考:公益財団法人介護労働安定センター「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 資料編(p.69)」

サ責の1ヶ月の夜勤回数は3~4回が最も割合が多く、ホームヘルパーは5~6回が最も割合が多い結果です。平均夜勤回数はサ責が5.1回、ホームヘルパーが5.3回と、ホームヘルパーのほうが平均的な夜勤回数が多いことが分かります。
一方で、月に11回以上夜勤を行っている職員の割合は、サ責のほうがホームヘルパーより2倍以上高い結果でした。事業所によって夜勤回数に違いがあるので、参考程度にご覧ください。

サ責の夜勤における仮眠・休憩の状況

同資料(p.71)によると、サ責が深夜勤務を行う際の仮眠や休憩の状況は、「十分とれる」が19.2%、「ある程度とれる」が51.0%、「とれない」が17.2%という結果でした。サ責は常に訪問に対応するわけではないこともあり、休憩を取れている割合が高いようです。

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夜間の支援に対応する訪問介護サービスの種類とは?

ここでは、訪問介護サービスのなかで、サ責が夜勤を行う可能性が高い、「夜間対応型訪問介護」「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」について解説します。

夜間対応型訪問介護

夜間対応型訪問介護とは、夜間帯に利用者さんの自宅を訪問し、入浴・排泄・食事などの介護を行うサービスを指します。午後10時~午前6時までを含む時間帯に提供するのが特徴で、午前8時~午後6時までの時間は対象外です。

決まった時間に利用者さんの自宅へ訪問する「定期巡回」と、利用者さんから通報を受けて必要に応じて訪問する「随時対応」を一体的に提供します。また、利用者さんの連絡に対応するオペレーターサービスとして、相談対応をしたり、訪問の必要性を判断したりするのも仕事です。なお、「夜間対応型訪問介護」は、「訪問介護」と併用できます。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、訪問介護や訪問看護を24時間体制で利用できるサービスです。「定期巡回」「随時対応」「オペレーションサービス」を提供しています。ホームヘルパーが身体介護や生活援助を行うほか、医療ケアの必要性があれば、訪問看護のサービスも一体的に提供するのが特徴です。

なお、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を利用する場合は、基本的に「訪問介護」「訪問看護」のサービスを介護保険を使って利用することはできません。

サ責の夜勤の仕事内容は?

サ責が担当する主な業務は、介護サービスの管理や訪問介護です。また、夜勤の特徴的な仕事として、利用者さんからの通報に対応するオペレーター業務があります。

オペレーター業務

利用者さんからの通報を受け、アドバイスをしたり、必要に応じてホームヘルパーを派遣したりして、悩みや困りごとに対処するのがオペレーター業務です。

厚生労働省の「定期巡回・随時対応型訪問介護看護・夜間対応型訪問介護(p.31)」によると、オペレーターを担当するには、介護福祉士やケアマネジャー、看護師などの資格もしくは、訪問介護のサービス提供責任者として1年以上従事した経験が求められます。

サ責業務 

サ責の主な業務は、以下のとおりです。

  • 訪問介護サービスの受付・案内
  • 利用者さんやご家族との面談
  • サービス担当者会議への参加
  • 訪問介護計画書・援助手順書の作成
  • 初回訪問
  • ホームヘルパーの同行訪問
  • 利用者さんのモニタリング
  • ホームヘルパーの管理・マネジメント

サ責は、訪問介護を希望する方からの問い合わせから、実際にサービスを提供するまでの過程に携わります。利用者さんやご家族との面談や、関連機関との情報共有・課題の検討を行う「サービス担当者会議」への出席、訪問介護計画書の作成、援助手順書の作成など、業務はさまざまです。

ホームヘルパーに同行して手順を指導したり、利用者さんの状態をケアマネジャーに共有したりと、訪問介護サービスの責任者として中心的な役割を担います。また、利用者さんの介護に直接当たるホームヘルパーの勤怠管理や業務サポートも欠かせません。利用者さんとホームヘルパーとの間でトラブルが合った場合も、間に入って調整を行います。

なお、利用者さんやご家族との面談、サービス担当者会議などは、日勤の際に対応する場合が多いようです。

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訪問介護業務

サ責がホームヘルパーを兼任する場合は、訪問介護業務も担当します。夜勤の特徴的な業務としては、随時訪問が挙げられるでしょう。随時訪問とは、利用者さんからの通報を受け、必要に応じて訪問し、身体介護を行うことです。

訪問介護では、生活援助として夕食・朝食の調理や配膳、掃除など部屋の片づけをしたり、身体介護として食事介助、入浴介助、排泄介助、更衣介助などを行ったりします。就寝介助や就寝中の利用者さんの体位変換は、夜勤ならではの業務です。

また、定期巡回では、夜間・深夜・早朝の時間帯に定期的に巡回し、体調などに異変がないかを確認します。

利用者さんの体調が急変し、緊急対応が求められる場合もあるでしょう。緊急時には、マニュアルに沿って迅速に行動することが必要です。提携先の医療機関への連絡のほか、救急車を要請した場合は到着するまでの間、利用者さんに付き添います。夜勤における訪問介護では、どのような状況下でも落ち着いて対応する冷静さが大切です。

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サ責が夜勤をするメリット

サ責が夜勤をするメリットには、「給与アップを目指せる」「スキルアップができる」「日中の自由時間を取れる」などがあります。
以下で、サ責が夜勤をするメリットを紹介するので、夜勤がある働き方に興味がある方はチェックしてみてください。

夜勤手当がついて給与が上がる可能性がある

サ責が夜勤をすると、手当が支給されるため日勤のみより給与が上がる可能性があるでしょう
厚生労働省の「労働基準法の基礎知識(p.3)」によると、午後10時から午前5時までの勤務に対しては、深夜手当として基本給の25%増しの深夜割増賃金を支払うことが法律で定められています。そのため、深夜帯に勤務する場合は、確実に給与が増えるでしょう。

深夜手当のほかに、職場によっては夜勤手当が支給されることがあります。介護職150人を対象にしたレバウェル介護(旧 きらケア)のアンケートによると、1回当たりの夜勤手当は5,000~8,999円程度の方が多く、夜勤ありの職員のみでみれば、6割以上の方が5,000~8,999円の夜勤手当が支給されています(調査時期:2024年3月)。

夜勤手当は、法律による規定がないため、支給の有無は事業所次第です。とはいえ、多くの事業所で夜勤手当が支給されている実態があるので、高収入を目指す場合は、夜勤ありの働き方も視野に入れると良いでしょう。

対応力が身につきスキルアップできる

夜間は限られた人数で利用者さんに対応するため、判断力や対応力が身につき、スキルアップにつながるでしょう。日勤と比較して、夜間に配置される職員は少ない傾向があります。少人数でも介護サービスを確実に提供するには、状況に応じた的確な判断が必要です。

利用者さんから、「転倒した」「体調が悪くて動けない」といった連絡があれば、自ら利用者さんのもとへ駆けつけて対処する場合も。緊急時に備え、心臓マッサージやAEDの使用方法を習得するなどの救命処置を身につければ、さらなるスキルアップにつながります。夜勤ならではの業務に接し、より多くの介護経験を積むことで、キャリアアップを図れるでしょう。

利用者さんの夜間の状態を把握できる

夜勤をすることで、利用者さんの日常生活を総合的に把握できます。日中と夜間では、利用者さんの心身の状態が異なる可能性も。1日の様子を把握することで、利用者さんの問題点に気づきやすくなるでしょう。改善すべき点があれば、ケアマネジャーに報告し、ケアプランを見直してもらうことで、訪問介護計画書も更新できます。

夜勤前後の日中の時間を自由に使える

夜勤前後の時間を有効に活用できるのも、夜勤をする大きなメリットです。役所や銀行、病院などの多くが、主に平日の日中に営業しています。日勤の場合、午前8時~午後6時ごろの時間帯は勤務中のため利用が困難ですが、夜勤であれば、出勤前や退勤後に立ち寄れるでしょう。

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サ責が夜勤をするデメリット

サ責が夜勤をするデメリットは、生活リズムが乱れたり、人員配置が少なく負担に感じる可能性があったりすることです。自身の勤務時間を考える際は、夜勤のメリットだけではなく、デメリットも確認しておきましょう。

生活リズムが乱れる可能性がある

夜勤で普段と違う睡眠サイクルになることで、生活リズムが乱れてしまう可能性があります。夜勤は、夜勤専従や2交代制、3交代制といった勤務形態です。特に3交代制勤務の場合、勤務日の翌日が必ず休日とは限らないため、十分な休養が取れないことが懸念されます。生活リズムを崩さないためには、質の高い睡眠や栄養バランスの整った食事を心がけ、疲労回復に努めるようにしましょう。

なお、生活リズムが違うことで、家族や友達との時間を確保しにくいという側面もあります。夜勤をストレスなくこなすためには、周囲の理解を得ることも必要です。

日勤よりも職員が少なく責任が大きいと感じる

夜勤は日勤より配置人数が少なく、少人数で業務に当たるため、プレッシャーを感じる可能性があります

公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度 介護労働実態調査結果 労働者調査 資料編(p.73)」によると、サ責の夜勤時の職員数は「1人」が52.3%と最も多く、次いで「2人」が26.8が%でした。サ責の平均職員数は1.7人と、1~2人体制が一般的です。
また、1人のサ責が深夜勤務の際に受け持つ利用者さんの人数は「10人未満」が31.4%と最も多いものの、平均担当人数は18.2人となっています。

厚生労働省の「訪問介護・訪問入浴介護(改定の方向性)(p.44)」によると、日勤の場合、利用者さん40人に対してサ責を1人以上配置する必要があります。そのため、利用者さんが41~80人であれば2人以上、81~120人であれば3人以上のサ責が配置されるということです。
夜勤のサ責の配置人数は、日勤よりも少ない可能性が高く、相談しにくい体制に責任を感じる場合があるでしょう。
また、夜勤のサ責はオペレーター業務や訪問介護も兼務する場合があり、1人で受け持つ仕事が幅広く、大変に感じることもあるかもしれません。

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サービス提供責任者に関してよくある質問

ここでは、サービス提供責任者についてよくある質問に回答します。兼務や雇用形態など、サ責の働き方が気になる方は、ぜひ確認してみてください。

サービス提供責任者は管理者やヘルパーを兼務できる?

訪問介護の提供に支障をきたさない場合、サ責は管理者やホームヘルパーのいずれかを兼任できます。なお、兼務に関する規定は自治体ごとに異なる場合があるため、市区町村の窓口やWebサイトで確認すると安心です。サ責の兼務については「サービス提供責任者は兼務しても大丈夫?対象の職種や事業所、注意点を解説」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

サービス提供責任者は他事業所と兼務できる?

サ責は同じ敷地内で運営している「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」や「夜間対応型訪問介護」の仕事を兼務することが可能です。一方で、「有料老人ホーム」や「指定居宅介護事業所」などの業務は、同じ敷地内であっても兼務することはできません。

サービス提供責任者は非常勤でもなれますか?

サ責は、非常勤でも勤務可能です。ただし、常勤職員の勤務時間の2分の1以上勤務する必要があります。サ責の要件を満たせる人材は需要が高いため、正社員だけではなく、パートといった雇用形態で働ける職場も少なくありません。
非常勤でサ責として働くことを考えている方は、「サービス提供責任者はパート勤務できる?資格要件や配置基準をご紹介」の記事もあわせてご一読ください。

まとめ

サ責(サービス提供責任者)は、「夜間対応型訪問介護」や「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を提供する訪問介護事業所で働く場合、夜勤を行う可能性があります。

夜勤で担当する特徴的な仕事は、利用者さんからの通報に対応するオペレーター業務です。また、訪問介護業務として、利用者さんの安否確認や緊急対応を行うこともあるでしょう。

夜勤には、給与アップやスキルアップにつながりやすく、新たな介護経験を積むことができるというメリットがあります。一方、「生活リズムを保つのが難しい」「少人数対応なのでプレッシャーを感じやすい」といったデメリットもあるでしょう。そのため、自分のライフスタイルやキャリアデザインを考慮したうえで、日勤のみ・夜勤ありのどちらかを選択すると良いでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年12月3日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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