
この記事のまとめ
- 2024年のサ責の平均給与は約36万円、平均年収は約440万円
- サ責になるには、介護福祉士の資格か実務者研修の修了が必要
- サ責が給料を上げる方法は、「勤続年数を積む」「上位資格を取得する」など
「サ責の給料はどれくらい?」と気になる方もいるのではないでしょうか。サービス提供責任者(サ責)の平均給与は36万7,190円で、介護従事者のなかでは高水準です。この記事では、平均給与や年収、手取りなど、サ責の給料相場をご紹介。訪問介護事業所以外で働く管理職との給与の違いもまとめました。資格要件や給料アップの方法も解説するので、サ責の仕事に興味がある方はぜひチェックしてみてください。
サービス提供責任者とは?仕事内容は?必要な資格と取得方法、給料を解説!目次
サービス提供責任者(サ責)の給料はいくら?
ここでは、サービス提供責任者(サ責)の平均給与や手取り、平均時給を紹介します。実際の給料は勤務地や施設規模、勤続年数などによって異なるため、あくまで参考としてご覧ください。
サ責の平均給与(月収)・平均年収
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」によると、月給制・常勤で働くサ責の平均給与(月収)は36万7,190円。平均給与に12を掛けて算出した平均年収は、440万6,280円です。
上記の平均給与は、基本給に残業代や各種手当、賞与の月割り額(4~9月支給分の6分の1)を加えた金額となっています。
サ責の平均的な手取り給与
手取りの目安は、一般的に総支給額の約8割といわれています。前述したサ責の平均給与に0.8を掛けて手取りの相場を算出すると、およそ29万円。手取り年収はおよそ352万円です。
ただし、手取り額は基本給や各種手当、税金、扶養家族の有無などによって異なるため、あくまで目安としてご確認ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月9日)
サ責の平均時給
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(資料編p.77)」によると、時給制で働くサ責の平均時給は1,313円です。実際の時給は勤務先ごとに異なるため、平均時給はあくまで参考としてご覧ください。
出典
公益財団法人 介護労働安定センター「介護労働実態調査:令和6年度介護労働実態調査」(2025年12月9日)
サ責の平均ボーナス
公益財団法人 介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書(資料編p.127)」によると、2022年におけるサ責の平均賞与は、63万4,355円でした。
同年の訪問介護員(ホームヘルパー)の平均賞与は47万7,657円で、サ責のほうが15万円以上高い結果です。
サ責は、訪問介護事業所のまとめ役として職員をマネジメントしたり、関係機関との調整役を担ったりします。平均賞与がホームヘルパーより高いのは、仕事の責任や専門性が評価されているためと考えられます。
出典
公益財団法人 介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査結果について」(2025年12月9日)
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サービス提供責任者(サ責)の給料は高い?低い?
ここでは、サービス提供責任者(サ責)と、介護業界で働くほかの職種の給料の違いについて解説します。訪問介護員(ホームヘルパー)やほかの介護事業所の管理職と比べて、サ責の給料が高いのか低いのか気になる方は、参考にしてみてください。
サ責とホームヘルパーの平均給与の比較
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」によると、サ責ではないホームヘルパーの平均給与は32万2,800円です(月給制・常勤)。前述したように、サ責の平均給与は36万7,190円なので、一般的なホームヘルパーより4万円ほど高いことが分かります。
サ責とほかの介護事業所の管理職の平均給与の比較
同資料(p.143)を参考に、介護事業所で働く管理職の施設形態別の平均給与を、以下のグラフにまとめました(百の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.143)」
サ責(訪問介護事業所)の平均給与は9つの施設形態のうち7番目で、管理職全体の平均給与より1万円程度低いことが分かります。ほかの事業所より平均給与が低いのは、夜間の訪問を行う事業所以外では、早朝や深夜の対応が発生しないことや、資格要件を満たせば従事できる傾向にあることが関係しているのかもしれません。
また、管理職の平均給与が最も高い施設形態は特別養護老人ホームで、43万6,850円でした。次いで介護老人保健施設が42万10円、特定施設入居者生活介護事業所(介護付き有料老人ホームなど)が40万4,740円です。
サ責と介護業界で働く他職種の平均給与の比較
同資料(p.126)を参考に、月給制・常勤で働く介護従事者における、職種別の平均給与を以下にまとめました(百の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.126)」
サ責の平均給与は、看護職員とケアマネに次いで3番目に高いと分かります。生活相談員やリハビリ専門職と比べてサ責の平均給与は高く、サ責の仕事や専門性は介護業界で高く評価されているといえるでしょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月9日)
サービス提供責任者(サ責)になるには
サービス提供責任者(サ責)になるには、資格要件などを満たす必要があります。以下でサ責の任用要件を解説するので、キャリアアップを目指す方は参考にしてみてください。
訪問介護のサ責の資格要件
厚生労働省の「訪問介護・訪問入浴介護(改定の方向性)(p.44)」によると、訪問介護のサ責になるには、以下のいずれか要件を満たす必要があります。
- 介護福祉士資格の取得
- 介護福祉士実務者研修の修了
- ホームヘルパー1級(訪問介護員養成研修1級課程)の修了
- 介護職員基礎研修の修了
「ホームヘルパー1級」と「介護職員基礎研修」はすでに廃止されています。現在も有効な資格ですが、新たに取得することはできません。そのため、これからサ責になるための資格を取得する場合は、介護福祉士資格の取得か介護福祉士実務者研修の修了が必要です。
出典
厚生労働省「第230回社会保障審議会介護給付費分科会資料」(2025年12月9日)
障害福祉サービスのサ責の任用要件
訪問系の障害福祉サービスである「同行援護サービス」や「行動援護サービス」のサ責になる場合の要件を、以下で解説します。
同行援護サービスのサ責の要件
同行援護とは、視覚障がいがある方の外出をサポートする障害福祉サービスです。
こども家庭庁の「同行援護のサービス提供責任者の資格要件の改正について(p.3~4)」によると、同行援護のサ責になるには、以下のいずれかを満たす必要があります。
- 介護福祉士資格の取得もしくは介護福祉士実務者研修修了+同行援護従業者養成研修(一般+応用課程)の修了
- 居宅介護職員初任者研修修了もしくは介護職員初任者研修修了+実務経験3年+同行援護従業者養成研修(一般+応用課程)の修了
- 同行援護従業者養成研修(一般課程)の修了+視覚障がいのある方の介護等の業務3年+同行援護従業者養成研修(応用課程)の修了
- 国立障害者リハビリテーションセンター学院の視覚障害学科の教科の修了
同行援護サービスのサ責になるには、基本的に同行援護従業者養成研修の一般課程と応用課程の修了が必要です。また、介護系の資格もしくは実務経験も求められます。
同行援護従業者養成研修について知りたい方は、「同行援護従業者養成研修とはどんな資格?取得方法やカリキュラム内容を紹介」を参考にしてみてください。
出典
こども家庭庁「社会保障審議会障害者部会(第142回)・こども家庭審議会障害児支援部会(第7回)合同会議」(2025年12月9日)
行動援護サービスのサ責の要件
行動援護介護サービスとは、知的障がいや精神障がいがあり、1人での移動が難しい方の外出をサポートする障害福祉サービスです。
厚生労働省の「行動援護に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.1)」によると、行動援護サービスのサ責になるには、原則として以下の2つの要件を満たすことが求められます。
- 行動援護従業者養成研修または強度行動障害支援者養成研修(実践研修)の修了
- 知的障がいまたは精神障がいのある方への3年以上の直接処遇経験
行動援護のサ責には、研修の修了と実務経験が必要です。
同省の「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要(p.26)」によると、2027年3月31日までは、「介護福祉士や実務者研修修了者などを行動援護従業者養成研修課程修了者とみなす」という経過措置が適用されます。これは、2021年時点で該当の資格要件を満たしていた人が対象です。
行動援護従業者養成研修に興味がある方は「行動援護従業者養成研修とは?受講要件やカリキュラム、メリットなどを解説」をご覧ください。
出典
厚生労働省「第36回「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」資料」(2025年12月9日)
厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定について」(2025年12月9日)
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サービス提供責任者(サ責)の仕事内容
サービス提供責任者(サ責)は、訪問介護事業所において、利用者さんに適切なケアを提供できるように管理や調整を行います。以下で仕事内容を解説するので、「サ責って具体的には何をしているの?」と疑問に思っている方は参考にしてみてください。
訪問介護計画書の作成・見直し
サ責は、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、利用者さんの生活状況や希望を踏まえて訪問介護計画書を作成します。
訪問介護計画書には、提供するサービスの内容や方法、到達目標などを記載。内容を利用者さんやご家族へ説明し、同意を得ます。また、定期的にモニタリングを行い、訪問介護計画書の見直しを行うのもサ責の仕事です。
関係機関との連携
利用者さんに適切なケアを提供するために、ケアマネジャーや医療機関、ほかの介護サービス事業者などへの連絡や調整を行うこともサ責の仕事です。また、サービス担当者会議にも参加し、情報共有や意見交換を行います。
ホームヘルパーの管理や育成
訪問介護員(ホームヘルパー)の管理や育成も、サ責の役割です。ホームヘルパーが訪問介護計画書に沿って適切なケアを提供できているかの確認や指導を行うだけではなく、業務における相談や悩みにも対応します。
また、新人のホームヘルパーの訪問に同行して、介護技術を指導することもあり、サ責の業務は多様です。
事務作業
サ責は、サービス提供実績の管理や介護報酬の請求に関する事務作業を担当することがあります。パソコンを使う機会もあるため、パソコンスキルがあると業務に役立つでしょう。
訪問介護業務
サ責は、ホームヘルパーとの兼務も可能です。兼務する場合は、ほかのホームヘルパーと同じように、利用者さんの自宅で介護サービスを提供します。
サービス提供責任者(サ責)が給料を上げる方法
サービス提供責任者(サ責)が給料を上げる方法には、「同じ職場で長く勤務する」「上位資格を取得する」「管理者や訪問介護員(ホームヘルパー)を兼務する」などがあります。給料を上げたい方は、以下をチェックしてみてください。
同じ職場で長く勤務する
介護業界は、同じ職場で長く働くことで給料が上がる傾向にあります。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.148)」をもとに、訪問介護事業所で働く介護職員(月給制・常勤)における、勤続年数別の平均給与を以下のグラフにまとめました(百の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.148)」
訪問介護事業所で働く介護職員の平均給与は、「勤続1年(勤続1年~1年11ヶ月)」が31万280円、「勤続5年」が33万9,870円、「勤続10年」が35万7,590円です。この結果から、勤続年数が長いほうが給与が高い傾向にあると分かります。
なお、「勤続年数20年以上」は平均年齢55.9歳と高いことから、定年退職による雇用形態の見直しが影響し、給与水準が下がっている可能性があるでしょう。
上記はサ責のみを対象とした給与データではありませんが、訪問介護事業所で長く働き続けると、勤務実績が評価されて給与が上がることが期待できます。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月9日)
上位資格を取得する
職場によっては保有資格に応じて資格手当が支給されるため、資格を取得することで給与が上がる可能性があります。
同資料(p.161)によると、訪問介護事業所で働く介護職員(月給制・常勤)の保有資格別の平均給与は、以下のとおりです(百の位以下切り捨て)。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」
実務者研修修了者と比べて、介護福祉士は約7,000円、ケアマネジャーは約4万3,000円、平均給与が高いと分かります。もし介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得していない場合は、サ責として勤務しながら資格取得を目指してみるのも良いでしょう。
資格取得支援制度を活用すると、経済的負担を減らせる場合があります。資格取得を目指す方は、勤務先の制度を確認してみましょう。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年12月9日)
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管理者やホームヘルパーを兼務する
サ責は、管理者もしくはホームヘルパーを兼務することで、給料アップが期待できます。管理者は役職手当、ホームヘルパーは処遇改善手当が支給される場合があるためです。
サ責は、業務に支障がない場合に限り、管理者もしくはホームヘルパーを兼務できます。ただし、自治体によって兼務できる要件が異なることがあるため、兼務したい場合は事前に条件を確認しましょう。
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高待遇の職場に転職する
現在の勤務先での給料アップが期待できない場合は、高待遇の職場へ転職するのも選択肢の一つです。
事業所によっては「役職手当が低い」「勤続年数を重ねてもなかなか年収が上がらない」という場合もあるでしょう。現状に不満がある方は、同じような悩みの生じる職場に転職することがないよう、事前の情報収集を十分に行うことが大切です。
また、パートで働いている場合は、正社員へ雇用形態を変えることで給料アップの可能性があります。
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サービス提供責任者(サ責)の給料についてよくある質問
ここでは、サービス提供責任者(サ責)の給料に関するよくある質問にお答えします。サ責への転職を検討している方は、参考にしてみてください。
サービス提供責任者の手当の相場はどれくらい?
サービス提供責任者に対する手当の有無や支給額は、職場によって異なります。たとえば、役職手当や資格手当として1万円~3万円程度支給される場合があるようです。資格手当の対象となる資格として、介護福祉士実務者研修や介護福祉士、ケアマネジャーなどが挙げられます。
上記のほか、サービス提供責任者に支給される手当は、処遇改善手当や通勤手当、住宅手当、扶養手当などさまざまです。求人に応募する際は、各種手当の有無や支給額を確認すると良いでしょう。
サービス提供責任者は処遇改善手当をもらえる?
勤務先が介護職員等処遇改善加算を取得していれば、サービス提供責任者も処遇改善手当をもらえる可能性があるでしょう。厚生労働省は処遇改善加算について、介護職員への配分を基本に、事業所内で柔軟な配分を認めています。そのため、職場の判断によっては、サービス提供責任者も処遇改善加算によって給料が上がるかもしれません。
処遇改善加算の支給の有無は、給与明細の「処遇改善手当」の項目などで確認が可能です。職場によって名称が異なる場合があるため、詳細は事業所の管理者に確認してみると良いでしょう。
処遇改善手当について知りたい方は、「処遇改善手当とは?介護職員はいくら支給される?もらえる条件を解説」をご覧ください。
まとめ
厚生労働省によると、2024年におけるサービス提供責任者(サ責)の平均給与は36万7,190円です。介護事業所の管理職全体の平均給与は37万8,110円で、サ責のほうが低い結果でした。一方で、介護従事者全体で見ると、サ責の平均給与は高水準です。
サ責が給料を上げるには、勤続年数を重ねたり上位資格を取得したりする方法があります。もしも、勤務先で給与アップが期待できない場合は、転職を検討するのも選択肢の一つです。
好条件の職場に転職したい方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、これまでの経歴やキャリアパスをヒアリングしたうえで、あなたに合った職場をご提案。介護業界の求人を豊富に扱っているため、幅広い選択肢から希望条件に合った求人を探せます。転職のサポートはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせくださいね。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


