訪問介護の給料事情を解説!平均年収や給与アップのコツもご紹介

介護職の給料 2022年11月8日
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紙幣を持つ二人の女性

訪問介護に携わっている人のなかには、「自分の給料が平均と比べてどうなのか知りたい」という方もいるでしょう。訪問介護のホームヘルパーの平均給料は、勤務形態や給与形態によって大きく異なります。この記事では、訪問介護のホームヘルパーの給与事情や給料アップのコツを解説。相場を知っておくと、今の給料が多いのか、少ないのかを知る目安になるので、ぜひチェックしてみてください。

目次

訪問介護の正社員の平均給料

厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p147)」によると、2021年における訪問介護のホームヘルパーの平均給与額は、常勤で31万4,590円、非常勤で20万1,120円でした。常勤=正社員とは限りませんが、一般的なフルタイムの正社員を常勤として考えると、訪問介護の正社員の平均給与は31万ほどといえます。

訪問介護の正社員の手取り・年収

同調査をもとに計算すると、訪問介護における正社員の手取りは約25万2,000円、年収は約377万円です(常勤を正社員と考えた場合)。具体的な金額は以下をご覧ください。

平均給与(額面)31万4,590円
手取り25万1,672円
年収(額面)377万5,080円

なお、同調査の平均給与は、基本給(月額)に各種手当や一時金(賞与)を含めた額面給与です。手取りは額面給与から保険料や税金などを差し引いた金額で、7.5〜8.5割程度になるといわれています。今回は手取りを額面給与×0.8で算出。年収を額面給与×12ヶ月分で算出しています。上記はあくまで目安なので、自分の正確な手取りや年収の金額が知りたい場合は、給与明細や源泉徴収票を確認するようにしてくださいね。

ほかの介護施設や事業所との給料比較

同調査から、訪問介護とほかの介護施設や事業所の介護職員(常勤)の平均給与を比べてみると、以下の表のようになります(※すべて処遇改善加算I~Vを取得している事業所)。

サービスの種類平均給与(常勤)
訪問介護事業所31万4,590円
介護老人福祉施設34万5,590円
介護老人保健施設33万8,390円
通所介護事業所27万8,180円
認知症対応型共同生活介護事業所29万1,460円

引用:厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p147)

訪問介護の介護職員の平均給与は、通所介護事業所(デイサービス)や認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)に比べて2〜3万円ほど高いという結果でした。ただ、医療依存度の高い利用者さんの多い介護老人福祉施設(特養)や介護老人保健施設(老健)と比べると、やや低い傾向にあるようです。

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訪問介護のパート・登録ヘルパーの平均給料

訪問介護のパートや、登録ヘルパーといった非正規雇用の職員の給料は、日給の場合と時給の場合とで異なります。以下で詳しく見ていきましょう。

日給の場合

厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p148)」によると、日給のホームヘルパーの平均給与は、常勤で26万2,650円、非常勤で11万1,820円でした。なお、常勤の場合は約21.8日、非常勤の場合は10日が実労働日数です。約10日間の差が、給与額の違いに表れています。

時給の場合

同調査(p149)によると、時給のホームヘルパーの平均給与は常勤で23万6,910円、非常勤で9万3,960円でした。常勤の場合は、平均して約169時間勤務しているのに対し、非常勤の場合は約56時間の勤務と少ないため、このような給与差が生じています。

訪問介護の管理者(サービス提供責任者)の平均給料

訪問介護にはホームヘルパーだけでなくサービス提供責任者の存在も欠かせません。厚生労働省の同調査によると、サービス提供責任者(常勤)の平均給与は32万7,020円でした。以下に、サービス提供責任者(非常勤)とそれ以外の職員の平均給料をまとめたのでご覧ください(※すべて処遇改善加算I~Vを取得している事業所)。

月給(常勤)時給(非常勤)
サービス提供責任者32万7,020円15万8,490円
サービス提供責任者ではない29万6,770円9万1,690円

引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p161p163)」

前述のとおり、常勤で働く訪問介護のホームヘルパーの平均給与は31万4,590円なので、サービス提供責任者の給料よりも1万3,000円ほど高いといえます。なお、非常勤の場合は時給扱いが多く、日勤のデータはありません。

訪問介護の職員が給料アップを図る5つの方法

訪問介護の平均給与と比較して、「給料が少ない…」と感じた場合は、資格取得や勤務時間の変更、転職などの収入アップ法を試してみましょう。

1.実務者研修や介護福祉士の資格を取得する

訪問介護に関わらず、介護業界では保有する資格の難易度に応じた資格手当がつく傾向にあります。ホームヘルパーとして従事している方はすでに介護職員初任者研修以上の資格を保有しているはずですが、まだ実務者研修や介護福祉士といった上位資格を取得していない場合は、目指してみるのも方法の一つです。

2.夜間や早朝などを中心にシフトを入れる

今の勤務日数や実働時間を変えずに給料を上げたい方は、夜間や早朝などを中心にシフトに入るのも手です。訪問介護事業所のなかには、夜間や早朝など24時間サービスに対応しているところもあります。夜間や早朝は時間外手当や夜勤手当がプラスされるため、効率的に稼げるでしょう。

3.サービス提供責任者(サ責)を目指す

訪問介護のホームヘルパーとしての経験を活かして、サービス提供責任者(サ責)を目指してみるのもおすすめです。前述のように、管理職は給料も高い傾向にあります。サ責は、利用者さんの訪問介護計画を作成したり、事業所に在籍するホームヘルパーを管理・指導したりするのが仕事です。実務者研修や介護福祉士の資格を取得すれば目指せます。

4.身体介護をメインに勤務する

生活援助業務を中心にサービスを提供している場合は、身体介護をメインに担当してみるのもおすすめです。そもそも訪問介護の業務には、生活援助と身体介護の2種類があります。生活援助は調理や買い物代行、掃除といった「利用者さんの身体に触れずにできる生活のサポート」がメイン。身体介護は入浴介助や食事介助、排泄介助などの「利用者さんの身体に直接触れるケア」を行います。

ホームヘルパーの給料は身体介護の有無で変わる

ホームヘルパーの給料は、身体介護の方が高めに設定されているのが特徴です。生活援助に比べて仕事の難易度は上がるものの、利用者さんに提供できるサービスが増えたりスキルアップにつながったりするなどやりがいも増えます。生活援助を中心に仕事をしている方は、事業所側に身体介護メインで業務を実施できないか提案してみると良いでしょう。

5.今より条件の良い職場へ転職する

一般企業と同様、事業所が違えば基本となる給料や手当、福利厚生は変わります。もし就職した訪問介護事業所の業務内容と給料・待遇が見合わないと感じるのであれば、転職を検討してみましょう。ただし、給料だけで、転職先を決めてはいけません。給料が良くても職場環境が合わなければ早期退職につながる恐れがあるため、転職先は慎重に選ぶようにしてくださいね。

パート・アルバイトの場合は正社員になる

パートやアルバイトの介護職員、登録ヘルパーとして訪問介護に従事している場合は、正社員のホームヘルパーを目指してみるのもおすすめ。先述のとおり、平均給与は時給制や日給制の給与形態よりも月収制のほうが高い傾向にあります。一般的にも正社員は非正規雇用の社員よりも給料が高いので、就職を検討してみましょう。

訪問介護事業所への就職・転職で見るべきポイント

最後に、訪問介護事業所への就職や転職を考えるときに見るべきポイントをご紹介します。訪問介護事業所によって職場の雰囲気や業務の進め方、待遇などが大きく異なるので、細かな点も確認するようにしましょう。

給料は周辺の事業所の求人情報を比較して相場を知る

求人情報を見るときは、周辺の事業所と比較して相場を知り、違和感がないかをチェックすることが大切です。今より高い給料を得たい場合、ついつい給与事情ばかりに目を向けてしまうかもしれませんが、それだけに注目するのは避けたほうが無難。給料は、高ければ良いというものではありません。周辺の事業所と比べて給料設定が高過ぎる場合、人手不足で休みづらかったり業務が大変だったりする可能性があるからです。
入所後に「仕事がきつくて辞めたい」「貯金は貯まるけど忙し過ぎてプライベートが楽しくない」と後悔することのないよう、情報は納得のいくまで調べましょう。

キャリアアップ制度が整っているかを確認する

入所後もコンスタントに給料を上げていきたいのなら、キャリアアップ制度について知っておきたいところです。どのくらいの経験・年数を積めば次のステップへ上がれるのか、事業所内での研修・教育制度にはどのようなプログラムがあるのかを調べましょう。もしできそうであれば、面接時にその制度の利用実績や具体的なステップアップについて聞いてみるのもおすすめ。「自分で聞くのは不安…」という方は、転職エージェントにサポートしてもらうのも方法の一つです。

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訪問介護の給料についてよくある質問

訪問介護の給料についてよくある質問に回答します。「問題なく生活できるくらい給料がもらえるの?」と、気になる方はぜひご覧ください。

訪問介護はどれくらい給料をもらえるの?

訪問介護員の給料は、常勤で31万4,590円、非常勤で20万1,120円です。サービス提供責任者(常勤)の平均給与は32万7,020円。正社員の平均給与は約30万円と考えると良いでしょう。給料は施設によって異なるので、あくまで参考としてご覧ください。
訪問介護の正社員の平均給料」で、訪問介護で働く職員の平均給料を詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみましょう。

訪問介護の給料はほかの介護施設より低いの?

訪問介護は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設より給与が低い傾向にあります。給与が低い理由は、基本的に夜勤業務がないためと考えられるでしょう。「給料をアップさせたい!」という方は、上位資格を取得したり、サービス提供責任者を目指してみたりするのがおすすめです。「訪問介護の職員が給料アップを図る5つの方法」で、給料を上げるコツを詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

まとめ

訪問介護のホームヘルパーの平均給料(月収)は常勤で31万円程度、非常勤で20万円程度です。パートや登録ヘルパーなどで時給制や日給制の場合は、これよりも平均給料は低い傾向があります。
また、訪問介護の管理者であるサービス提供責任者の平均給料(月収)は常勤の場合32万円程度。収入アップを図りたい場合は、資格取得や正社員就職、サービス提供責任者へのキャリアアップなどが有効でしょう。
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