訪問介護と施設介護はどっちが働きやすい?働き方の違いや仕事を選ぶ方法

介護の仕事 2025年8月29日
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この記事のまとめ

「訪問介護と施設介護はどっちが働きやすい?」と気になる人もいるのではないでしょうか。訪問介護と施設介護のどちらの仕事が合うかは人によって異なるので、違いを理解して仕事を選ぶことが大切です。この記事では、訪問介護と施設介護の仕事内容や働き方の違いをご紹介。それぞれのメリット・デメリットや給料についても解説します。自分に合う仕事を選ぶ方法もまとめたので、就職・転職の参考にしてください。

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目次

訪問介護と施設介護はどっちが働きやすい?

訪問介護と施設介護のどちらが働きやすいと感じるかは、職場環境や働く人の価値観によって異なります。以下の表は、訪問介護と施設介護の仕事内容と人員体制、働き方の違い、就職に必要な資格をまとめた表です。訪問介護と施設介護の違いを知り、職場を検討しましょう。

訪問介護施設介護
仕事内容生活援助、身体介護身体介護が中心
介護職員の人員配置基準常勤換算で2.5人以上
(自宅への訪問は1人で行う)
サービスの種類によって異なる
(特養の場合:利用者さん3人に対して1人以上)
働き方・日勤が中心
・土日休みの事業所もある
・パートタイマーの割合が高い
・日勤と夜勤を組み合わせるシフト制が多い
・サービス形態によっては、曜日関係なく働く
・パートより正社員の割合が高い
就職に必要な資格「介護職員初任者研修」以上の資格が必要な求人が多い無資格OKの求人も少なくない

訪問介護と施設介護は、利用者さんの生活をサポートする点は共通していますが、仕事内容や働き方が異なります。それぞれについて以下で確認してみましょう。

訪問介護

訪問介護の概要や仕事内容、人員配置基準、働き方などについて解説します。

訪問介護の概要

訪問介護とは、利用者さんができるだけ自宅で自立した生活を送れるよう、ホームヘルパー(訪問介護員)が訪問し、必要なケアを行うサービスのことです。ホームヘルパーは、車や自転車などを使い、基本的に1人で利用者さんの自宅に訪問します。

訪問介護の仕事内容

訪問介護では、ホームヘルパーが利用者さんの自宅で生活援助や身体介護を行います。施設介護に比べて、調理や掃除、洗濯といった生活援助の割合が高い傾向にあるのが特徴です。外出が難しい利用者さんの場合、買い物や薬の受け取りを代行することも。介護サービスの内容や時間は、サービス提供責任者が作成する「訪問介護計画書」で決まっています。

ホームヘルパーの仕事内容について詳しくは、「ホームヘルパーの仕事内容を解説!訪問介護員の仕事範囲や必要な資格を紹介」の記事をご一読ください。

訪問介護の人員配置基準

厚生労働省の「資料4:複合型サービス(訪問介護と通所介護の組合せ)(p.15)」によると、訪問介護事業所の人員配置基準は、以下のとおりです。

職種配置基準
管理者1人(原則常勤専従)
サービス提供責任者利用者数40人に対して1人以上
要件を満たせば50人に対して1人以上
(原則常勤専従)
ホームヘルパー(訪問介護員)常勤換算で2.5人以上

参考:厚生労働省「資料4:複合型サービス(訪問介護と通所介護の組合せ)(p.15)」

訪問介護事業所には、常勤換算で2.5人以上のホームヘルパーの配置が必要です。また、サービス提供責任者と管理者の配置も義務付けられています。

訪問介護事業所で働く職種については、「訪問介護で働く職種の違いを解説!仕事内容や必要な資格、お給料を比較」の記事を参考にしてみてください。

訪問介護の働き方

訪問介護は、日中利用者さんの自宅へ訪問してサービス提供するので、夜勤がないのが一般的です。また、土日休みの事業所が多い傾向があります。ただし、訪問介護の夜勤や土日出勤の有無は、職場や雇用契約によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

ホームヘルパーの雇用形態は、正社員やパート・アルバイト、登録ヘルパー、派遣社員など多様です。職業情報提供サイト(job tag)の「訪問介護員/ホームヘルパー」によると、訪問介護における一般的な就業形態は、正規の職員・従業員が49.0%、パートタイマーが54.9%、派遣社員が3.9%となっています。短時間勤務をしやすい環境のためか、非常勤の職員が多いようです。

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訪問介護に必要な資格

厚生労働省の「訪問介護・訪問入浴介護(改定の方向性)(p.42)」によると、訪問介護を1人で行うためには、以下のいずれかの資格が必要です。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 生活援助従事者研修(生活援助のみ対応可能)
  • ホームヘルパー2級・1級(現在は廃止)
  • 介護職員基礎研修(現在は廃止)

訪問介護事業所は、上記の資格を応募条件として定めていることが多いでしょう。「介護職員初任者研修」以上の資格を取得すれば、訪問介護の身体介護や生活援助の業務を1人で行えます。

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施設介護

施設介護の概要や仕事内容、人員配置基準、働き方などを以下にまとめたので確認してみましょう。

施設介護の概要

施設介護とは、介護保険施設を利用する方に対してケアを行うサービスのことです。具体的には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームといった入居型の施設や、デイサービスなどの通所型の施設があります。

施設介護の仕事内容

施設介護の仕事内容は、食事介助や入浴介助、排泄介助など、利用者さんに直接触れて行う身体介護が中心です。

入居型の施設の利用者さんは介護度が高い方もおり、訪問介護に比べて身体介護の割合が高い傾向があります。夜間もサービスを提供する施設では、歯磨きや着替えのサポートといった就寝介助を行ったり、夜間の巡回・見守り、コール対応をしたりするのも仕事内容です。

施設形態によってサービスの特徴は異なり、レクリエーションが充実している通所型施設の「デイサービス」や、リハビリに対応している「デイケア(通所施設)」「介護老人保健施設(入所施設)」などもあります。

施設介護の人員配置基準

施設介護の人員配置基準は、サービスによって異なります。例として、厚生労働省の「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.40)」をもとに、特別養護老人ホームの人員配置基準を以下にまとめました。

職種配置基準
医師利用者さんに健康管理および療養上の指導を行うために必要な人数
生活相談員利用者さん100人またはその端数を増すごとに1人以上
介護職員または看護職員利用者さん3人またはその端数を増すごとに1人以上
看護職員1人以上(利用者さんの人数に応じた配置が必要)
栄養士または管理栄養士1人以上
機能訓練指導員1人以上
介護支援専門員(ケアマネジャー)1人以上

参考:厚生労働省「資料1:介護老人福祉施設・ 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 (改定の方向性)(p.40)」

特別養護老人ホームでは、利用者さん3人に対して1人以上の介護職員の配置が必要です。ほかにも、ケアマネジャーや生活相談員、看護職員などの配置が求められます。

施設介護の働き方

施設介護の勤務形態は、サービスによって異なります。24時間体制でサービス提供をする入居型の施設の場合、「日勤・夜勤」の2交代制や、「早番・遅番・夜勤」「日勤・準夜勤・深夜勤」などの3交代制といったシフト勤務が一般的です。また、入居型の施設は、土日祝日も曜日関係なく勤務することが多い傾向があります。

一方、デイサービスやデイケアなどの通所型の施設は日中のケアが中心なので、夜勤がなく、土日祝休みの施設も少なくないでしょう。

施設介護の雇用形態は、正社員やパート・アルバイト、派遣社員などさまざま。職業情報提供サイト(job tag)の「施設介護員」によると、施設介護員の一般的な就業形態は、正規の職員・従業員が72.9%、パートタイマーが29.2%、派遣社員が14.6%です。フルタイムで働く場合が多いためなのか、正社員の割合が高い傾向にあります。

施設介護に必要な資格

介護施設で働き始めるために必須の資格はなく、無資格OKの求人も少なくありません。ただし、無資格で入職した場合は、1年以内に「認知症介護基礎研修」を取得する必要があります。

認知症介護基礎研修は、認知症ケアに関する基礎的な知識やスキルを学べる資格で、2024年4月から無資格の介護職員へ取得を義務付けられました。インターネットで1日で取得できる難易度の低い資格です。

認知症介護基礎研修について詳しく知りたい方は、「認知症介護基礎研修とは?義務化の理由や対象者と取得方法を解説」の記事をご一読ください。

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訪問介護のメリット・デメリット

訪問介護または施設介護で働くうえでは、どちらもメリット・デメリットがあります。まずは、訪問介護のメリット・デメリットを紹介します。

訪問介護のメリット

訪問介護のメリットは、利用者さんと1対1で丁寧なケアができることや、夜勤がなく生活リズムを一定に保てることなどです。

1対1で丁寧なケアができる

一度に大勢の利用者さんに対応する施設介護と違い、訪問介護は利用者さんと1対1で関われます。マンツーマンでの対応が可能なので、利用者さんの変化に気づきやすく、ニーズに沿ったケアを提供しやすいのがメリットです。

夜勤がなく生活リズムを一定に保てる

訪問介護は一般的に日勤のみで夜勤がないので、生活リズムを一定に保てます。仕事によって昼夜逆転することがないため、睡眠や食事の時間を決めて生活したい人にとって魅力的な働き方といえるでしょう。

自分のペースで働ける

訪問介護では、利用者さんの自宅に1人で訪問してケアを行うので、自分のペースで働けます。「ほかの職員に気を遣ってしまう…」という方は、働きやすいと感じるかもしれません。
また、アルバイト・パートや登録ヘルパー、派遣スタッフは、1日に訪問する件数を調整したり、直行直帰をしたりといった働き方がしやすいのが特徴です。家庭での子育てや介護がある人も、仕事量を調整しながら働けるメリットがあります。

施設介護に比べて時給が高い

時給制で働く場合、訪問介護はほかのサービスより時給が高い傾向があります。ただし、手当や賞与も含めた給与は、施設介護のほうが高い場合があるので、総合的に判断することが大切です。
この記事の「訪問介護と施設介護の給料」の項目で、施設・事業所形態別に給料データの比較をしているので、ぜひ最後までご覧ください。

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訪問介護のデメリット

訪問介護のデメリットは、1人で利用者さんの自宅に訪問する不安があることや、利用者さんの生活ルールに合わせる必要があることなどです。

1人で利用者さんの自宅に訪問する不安がある

訪問介護は、トラブルが起きたときに現場の対応を1人で行う必要があります。利用者さんの転倒や急変時などの緊急時の初期対応を、1人で判断して行うことに不安を抱えるホームヘルパーは少なくありません。

ほかにも、利用者さんやご家族から対応範囲外の仕事を頼まれ、どのように対応して良いか分からず困る場合も。適切な対応方法をすぐにほかのスタッフに聞ける環境ではないので、プレッシャーを感じることがあるようです。

ホームヘルパーができないことに関しては、「【ヘルパーができないこと一覧】どこまでが業務の範囲なのか」の記事をご覧ください。

利用者さんの生活ルールに合わせる必要がある

訪問介護では、掃除や料理の手順などを利用者さんの家のルールに合わせる必要があるため、「慣れないうちは覚えるのが大変」と感じる人もいるようです。調理や掃除では、利用者さんの自宅にあるものを使うので、使い慣れていないものだと作業のしにくさを感じる場合があるでしょう。

また、身体介護を行う際も、「トイレが狭くて介助をしにくい」「必要な物品が見当たらない」など、施設とは異なる環境に戸惑いやすいようです。

サービス提供を時間内に終えなければならない

訪問介護では、訪問介護計画書で決められた時間内にケアを終える必要があります。時間が超過してしまうと、次の利用者さんの訪問に間に合わないことも。短い時間の中で1人で業務をこなさなければならないので、「時間内にケアを終えられるか心配…」とプレッシャーを感じる人もいるかもしれません。

先輩の仕事ぶりを間近で見られない

1人で行う訪問介護は先輩の仕事ぶりを見る機会が少ないため、慣れないうちは不安を感じる可能性があるでしょう。利用者さんの状態やサービス内容によっては、初回だけ先輩スタッフが同行し、2回目からは一人で訪問する場合もあります。
介護業務に関する研修の機会は事業所が設けているものの、短時間で実際の業務を覚える必要があることに大変さを感じる人もいるようです。

規模が小さい事業所では希望休を取りにくい

訪問介護のホームヘルパーは、曜日ごとに決まった仕事を担当する傾向があります。「週1回のみの利用者さんで、普段は自分だけが担当している」など、担当するヘルパーが固定されやすいので、施設に比べて休みにくさを感じる人もいるかもしれません。
また、ほかの職員が体調不良などで欠勤し、急遽代わりに仕事に入る場合もあり、「休みの予定を立てにくい」と感じることもあるようです。

移動に負担を感じる

悪天候の日に利用者さんの自宅を訪問する場合、大変さを感じることがあります。移動距離によっては、自転車や徒歩で移動することもあり、暑い日や寒い日などは天候によって体力的な負担が大きいこともあるでしょう。
また、車の場合は雨や雪の日に運転をする可能性があり、運転に自信のない方は不安を感じるかもしれません。

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施設介護のメリット・デメリット

ここでは、施設介護のメリット・デメリットを紹介します。訪問介護のメリット・デメリットと比べてみましょう。

施設介護のメリット

施設介護のメリットは、チームで助け合って働けることや、希望休を比較的取りやすいことなどです。

チームで助け合って働ける

施設介護は、1人で利用者さんの自宅に訪れる訪問介護と違い、チームで働けるのがメリットです。利用者さんの情報を共有しやすく、何かトラブルがあったときも周りのスタッフや上司にすぐ相談できます。

マニュアルに基づいて対応しつつ、分からない部分は先輩職員に相談できるので、安心して業務にあたれるでしょう。

希望休を比較的取りやすい

施設介護では、利用者さんの情報を把握している職員が多いため、訪問介護に比べて希望休を取りやすいでしょう。入居型の施設はシフト制で、すべての職員が同時に働くわけではないので、ほかの職員と調整できれば希望休を取れる可能性があります。

また、施設内に複数の介護職員が常駐している職場は、体調不良などの突発的な休みもカバーしやすい環境です。

夜勤で給与アップを目指せる

夜勤がある施設は、深夜割増賃金や夜勤手当の支給により、日勤のみで働くよりも給与が高い傾向があります。1回の夜勤で3,000円~10,000円程度の手当が支給される職場もあるため、夜勤シフトに入ることで給与アップを目指せるでしょう。
なお、深夜割増賃金の支給は労働基準法で定められていますが、夜勤手当の支給の有無は職場によって異なるので、事前に確認しておくと安心です。

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施設介護のデメリット

施設介護のデメリットは、施設によっては一人ひとりに合わせたケアが難しいことや、夜勤による負担があることなどです。

施設によっては一人ひとりに合わせたケアが難しい

施設介護では、決められたスケジュールに合わせて、複数の利用者さんに同時進行で対応するので、一人ひとりに使える時間が限られています。特に、利用者さんの人数が多い施設では、「一人ひとりに満足に寄り添えない」「ケアの時間が足りない」という悩みを抱える介護職員も少なくありません。

夜勤による負担がある

24時間体制でサービス提供を行う入居型の施設では、夜勤による負担を感じる場合があります。2交替制の職場では、16時間勤務をすることもあり、拘束時間が長く体力的な大変さを感じるかもしれません。昼夜逆転で生活リズムが崩れると、体調不良につながる場合もあります。

また、友人や家族が日中働いている場合、夜勤があることで予定を合わせにくい可能性があるでしょう。

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人間関係が複雑な場合がある

チームで働く施設介護は、職場によっては人間関係が複雑で疲れてしまうこともあるようです。チームワークが重要な施設では、人間関係にトラブルが起きると働きにくさを感じることも。職員同士の連携が上手くできないと、利用者さんへ提供するサービスの質が低下してしまうことにもつながります。

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訪問介護と施設介護の給料

ここでは、訪問介護と施設介護の給料について解説するので、就職・転職の参考にしてみてください。

施設ごとの平均基本給(時給)

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.181)」をもとに、時給制で働く介護職員の平均基本給を施設形態ごとにまとめました。

介護施設・事業所の種類平均基本給(時給制/常勤)平均基本給(時給制/非常勤)
全体平均1,110円1,220円
訪問介護事業所1,240円1,380円
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)1,100円1,130円
介護老人保健施設(老健)1,030円1,110円
通所介護事業所(デイサービス)1,090円1,080円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)1,040円1,060円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.181)」

訪問介護事業所の介護職員の平均基本給(時給)は、常勤が1,240円、非常勤が1,380円です。施設介護に比べて高く、全体平均も上回っていることが分かります。

訪問介護の時給が高いのは、人手不足解消のために処遇改善が進められていることや、資格が必要な仕事であることなどが理由と考えられるでしょう。
訪問介護の時給が高い理由については、「訪問介護の時給が高い理由とは?介護施設との比較や給料アップの方法も解説」の記事を参考にしてみてください。

施設ごとの平均給与

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに、月給制で働く介護職員の平均給与額を施設形態ごとにまとめました。なお、給与とは、残業代や各種手当、ボーナスを含む「雇用主から支給されるすべてのお金」を指します。

介護施設・事業所の種類平均給与額(月給制/常勤)平均給与額(月給制/非常勤)
全体平均338,200円196,060円
訪問介護事業所349,740円177,090円
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)361,860円257,620円
介護老人保健施設(老健)352,900円226,310円
通所介護事業所(デイサービス)294,440円218,710円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)302,010円201,810円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」

月給制で働く介護職員の平均給与は、常勤・非常勤ともに介護老人福祉施設(特養)が最も高い結果です。特養の給与が高いのは、夜勤があり手当の支給があることや、利用者さんの介護度が高く身体的な負担を考慮していることなどが理由と考えられます。

訪問介護の平均給与は、常勤として働く介護職員の場合、全体平均より高い結果でした。非常勤の場合は、全体平均を下回っています。

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訪問介護と施設介護はどっちが良い?自分に合う仕事を選ぶ方法

自分が仕事をするうえで何を重視するかによって、向いている職場は異なります。「訪問介護と施設介護、どっちが自分に合うの?」と悩んでいる方は、以下の項目を検討して希望を叶えられる職場を選ぶと良いでしょう。

自分の将来を想像する

訪問介護と施設介護どちらを選ぶか悩むときは、自分の理想とする将来像を思い浮かべることが有効です。たとえば、将来独立して介護事業所を立ち上げたい場合は、開業コストの低い訪問介護を選択するのも良いでしょう。
先輩などほかのスタッフのケアの方法を間近で見て吸収しながら、スキルアップやキャリアアップを目指したい場合は、施設介護が向いているかもしれません。

訪問介護と施設介護それぞれについて、自分にとってのメリットやデメリットを整理してキャリアを考えることで、仕事を選びやすくなるでしょう。

どのような介護をしたいか考える

仕事選びに悩んだら、利用者さんに対してどのような介護をしたいか考えてみましょう。たとえば、1対1で寄り添ったサポートをしたい場合は、訪問介護が向いています。多くの高齢者の方のサポートをチームで行いたい場合は、施設介護が向いているでしょう。

介護事業所の種類によって、利用対象者や目的などは異なります。職場ごとの特徴を理解して就職先を選べば、自分に合った環境でやりがいを感じながら働けるでしょう。

活かせる資格を考える

活かせる資格について考えて、仕事を決めるのも良いでしょう。介護職員初任者研修の資格があれば、訪問介護でも施設介護でもスキルを活かして活躍できます。また、介護福祉士実務者研修や介護福祉士の資格がある方は、訪問介護事業所の管理職である「サービス提供責任者」の資格要件を満たすことも可能です。

なかには、無資格で就職してから資格を取得できる訪問介護事業所もありますが、求人数は少ない傾向があります。そのため、働きながら資格を取得したい無資格の方は、施設介護のほうが就職先の選択肢が多いでしょう。就職後に資格取得のバックアップをしてくれる施設もあり、現場で経験を積んで学びながらキャリアアップを目指せます。

働きながらの資格取得を考えている方は、「働きながら取得しやすい介護の資格とは?必要な期間や方法、費用も解説!」の記事もチェックしてみてください。

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希望の給与額を考える

訪問介護と施設介護のどちらで働くか迷う場合は、給与についても考えてみましょう。時給は、施設介護より訪問介護のほうが高い傾向があります。ただし、訪問介護は利用者さんの入院などの事情によって、訪問件数がいつも一定とは限りません。訪問件数が減ると収入も減る場合があり、事業所の規模によっては施設介護に比べて給与が安定しない可能性があります。

また、月給制で夜勤手当や賞与などの支給がある場合、施設介護ほうが給与が高くなることも。収入の多さを軸に仕事を決めるなら、手当も含めた総合的な給与を確認して比較しましょう。

どのような働き方をしたいか考える

どのような働き方をしたいか考え、仕事を選ぶのも一つの方法です。ライフスタイルに合わせて勤務時間や出勤日を調整したい方は、訪問介護が向いています。訪問介護は、「1日○件」と訪問件数を自分で決められる事業所もあるので、子育てや介護などで勤務時間が限られる場合も仕事量を調整しやすいでしょう。

夜勤なしの働き方を希望する方は、訪問介護やデイサービスなどならほかの職員と同じように働けます。入居型の施設でも日勤のみの求人があるため、幅広く仕事探しをすると良いでしょう。

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訪問介護と施設介護に関するよくある質問

ここでは、訪問介護と施設介護についてよくある質問に回答します。「どっちが自分に向いているか知りたい」という方は、参考にしてください。

訪問介護と施設介護はどっちの給料が高いの?

パート職員などの時給は、施設介護より訪問介護のほうが高い傾向があります。一方、月給制で働く場合の平均給与は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などが高いようです。介護職員の給与は、仕事内容や求められるスキル、夜勤の有無などによって異なります。職場によって支給される給料は異なるので、事前に確認しておきましょう。
介護職員の給料については、「介護職の年収ランキング!施設形態別や職種別の平均給与を紹介」の記事で解説しているので、チェックしてみてください。

訪問介護と施設介護はどっちが大変?

訪問介護と施設介護どちらを大変に感じるかは、人によって異なります。訪問介護では、1人で利用者さんの自宅を訪問して仕事をすることや、時間内にサービス提供を終えなければならないことにプレッシャーを感じる人もいるでしょう。施設介護では、複数の利用者さんに同時に対応することや、夜勤による負担があることを大変に感じる可能性があります。訪問介護と施設介護それぞれの働くデメリットのほか、メリットややりがいも踏まえて仕事を選択することが大切です。
訪問介護と施設介護のメリット・デメリットについては、この記事の「訪問介護のメリット・デメリット」「施設介護のメリット・デメリット」の項目をご覧ください。

施設内訪問介護って何?

施設内訪問介護とは、個人宅ではなく有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居する利用者さんの居室に訪問し、訪問介護を提供するサービスです。仕事内容は、身体介護や生活援助など、個人宅への訪問介護と同じ。施設内の居室を訪問するので、移動による負担が一般的な訪問介護より少ない特徴があります。
「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)での訪問介護の仕事内容を解説」の記事では、サ高住での訪問介護について解説しているのでご覧ください。

まとめ

訪問介護と施設介護のどちらを働きやすいと感じるかは、人それぞれです。1対1で丁寧なケアができたり、夜勤がなく一定の生活リズムで過ごせたりする訪問介護を魅力的に感じる人もいます。一方で、チームで働けることや希望休を比較的取りやすいことを理由に、施設介護にメリットを感じる人もいるでしょう。

自分に合う仕事を選ぶためには、「将来何をしたいのか」「どのようなサポートがしたいのか」を考えることが大切です。給料や働き方なども調べ、無理なく続けられる職場を選ぶと良いでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年8月29日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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