
この記事のまとめ
- デイサービスの仕事のやりがいは、利用者さんの自立支援ができること
- デイサービスで働く介護職の仕事内容は、送迎業務や入浴介助、食事介助など
- デイサービスの仕事は、プライベートと両立させやすいなどのメリットがある
デイサービスの仕事に興味があり、「やりがいについて知りたい」という方もいるのではないでしょうか。デイサービスのやりがいは、利用者さんの自立支援ができることや、ご家族の日中の介護負担を減らせることなどです。この記事では、デイサービスの仕事のやりがいやチェックしておきたいお悩みについてまとめました。また、実際に筆者がデイサービスで働いて感じたメリット・デメリットもご紹介するので、ぜひご一読ください。
デイサービスとは簡単にいうとどんな施設?介護職向けに基本を解説します目次
デイサービスの仕事のやりがいとは
デイサービスの仕事のやりがいには、「利用者さんの自立支援ができる」「ご家族の日中の介護負担を減らせる」などがあります。下記でいくつかご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
利用者さんの自立支援ができる
介護を通じて利用者さんの自立支援ができることは、デイサービスの大きなやりがいです。自立支援の視点でケアを行うと、利用者さんが今までできなかったことができるようになったり、QOL(生活の質)が向上したりする場合があります。
「自分が行った支援が利用者さんの役に立っている」と実感できることが、やりがいにつながるでしょう。
レクリエーションで利用者さんを笑顔にできる
デイサービスは、レクリエーションに力を入れていることが多く、利用者さんを笑顔にできる機会が多くあります。自身が考案したレクリエーションを実施し、利用者さんが楽しんでくれたり喜んでくれたりしたときは、大きなやりがいを感じられるでしょう。
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ご家族の日中の介護負担を減らせる
ご家族の日中の介護負担を減らせることもやりがいの一つです。送迎時に利用者さんのご家族から、「いつもありがとうございます」「日中の負担が減って本当に助かっています」などと声をかけてもらえた際に、やりがいを強く感じられます。
送迎業務がある分、ほかの施設形態よりもご家族と顔を合わせることが多いので、「役に立てている」と実感できる機会は多いかもしれません。
効率良く入浴介助を行うスキルが身につく
入浴介助のスキルが上がり、対応できる利用者さんが増えたり、スムーズに入浴介助を終わらせられたりした際に、介護職員として働くやりがいを感じられるでしょう。
デイサービスでは、夕方になると利用者さんを自宅まで送り届けなければならないため、限られた時間の中で業務をこなす必要があります。また、規模の大きいデイサービスの場合、1日に20~30人の利用者さんの入浴介助を行わなければなりません。そのため、効率良く入浴介助を行うスキルが身につきます。
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コミュニケーション能力や観察力が養われる
デイサービスは、比較的介護度が低く、意思がはっきりとされている利用者さんが多い傾向にあります。そのため、要望を聞いて対応しているうちに、自然とコミュニケーション能力が養われるでしょう。また、一人ひとりの顔色や体調を観察するスキルも養われます。
適切な対応を行い、利用者さんやほかのスタッフから、「あなたに任せれば安心」「あなたのおかげ」などの言葉をかけてもらえた際に、やりがいを強く感じられるでしょう。
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元デイサービス職員の筆者が感じたやりがい
数あるデイサービスのやりがいの中で、「効率良く入浴介助を行うスキルが身についたこと」にいちばんやりがいを感じました。
私が働いていたデイサービスでは、1日に入浴する利用者さんが20~30人ほどいたため、限られた時間の中で効率良く入浴介助を行うスキルが必要でした。最初のころは、その人に合った介助方法が分からなかったり、時間がかかってしまったりして、悩むことが多かったです。
しかし、徐々にコツを掴んでいき、周りのスタッフから「前よりもスピードが速くなったね」と言われたときは、自身の成長を感じられてうれしかったです。このとき経験したことや身についたスキルは、ほかの介護施設で勤務した際にも非常に役立ちました。デイサービスでは、入浴の前後に医療処置が必要な方もいるので、看護師との連携が重要です。利用者さん一人ひとりの心身の状況に合わせた介助や対応が求められるため、状況に合わせた対応や判断をするスキルが身についたことにも大きなやりがいを感じました。
デイサービスで働く介護職の仕事内容
デイサービスで働く介護職の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 送迎業務
- バイタルチェック
- 入浴介助
- 食事介助
- 機能訓練や体操の実施
- トイレの声かけ・排泄介助
- レクリエーションの運営・企画
- 記録業務
デイサービスでは、利用者さんが自宅での生活を継続できるよう、身体機能の維持・向上を目指して機能訓練や体操を実施します。コミュニケーションの機会を作ることや、ご家族の日中の介護負担を軽減することなどを目的にサービスを提供するのが特徴です。
デイサービスの仕事内容について詳しく知りたい方は、「デイサービスの仕事内容は?介護職の役割と1日の流れを解説」の記事もあわせてご確認ください。
デイサービスの仕事が初めての人がチェックしたい4つのお悩み
「デイサービスの仕事に興味があるけど、無資格・未経験でも働ける?」「自分はデイサービスで働く適性があるのか不安…」といった疑問やお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。ここでは、デイサービスの仕事が初めての人がチェックしたい4つのお悩みをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
1.無資格・未経験で介護職として働ける?
デイサービスでは、無資格・未経験の方も介護職として働けます。ほかの介護施設と比べて介護度の低い利用者さんが多い傾向にあるため、無資格・未経験からも始めやすいでしょう。コミュニケーション能力や観察力に自信がある方は、現場でスキルを活かせる機会が多いので、ぜひ挑戦してみてください。
無資格・未経験からデイサービスの介護職にチャレンジできますが、資格や経験があると業務やキャリアの幅を広げられます。就業先によっては、資格取得支援制度があるため、「資格取得を目指しながら、現場で経験を積みたい!」と考えている方は、制度の活用を検討してみるのも良いかもしれません。
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レバウェル介護の資格スクール2.デイサービスの仕事はきついって本当?
デイサービスの仕事をきついと感じるかどうかは人によって異なります。限られた時間の中で業務をこなしたり、レクリエーションを企画・実行したりしなければならないため、慣れるまでは大変に感じるかもしれません。また、規模が小さいデイサービスの場合、大規模な施設よりも閉鎖的になりがちなので、人間関係に関する悩みやストレスを抱えやすい場合があります。
一方で、迅速に対応する力やレクリエーションのスキルが身につくため、介護職としてスキルアップを目指せるやりがいもあるでしょう。
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3.デイサービスに向いている人の性格は?
「人とコミュニケーションを取るのが好き」「レクリエーションの企画・実行が得意で、利用者さんに喜んでもらいたい気持ちが強い」といった性格の方は、デイサービスに向いているといえます。レクリエーションに力を入れているデイサービスは多いので、自身の強みを活かして働けるでしょう。
ほかにも、「プライベートと仕事を両立させたいと考えている人」も向いています。デイサービスは通所型の介護施設なので、基本的に日勤のみで夜勤がありません。土日またはどちらかを休みとしているデイサービスも多いので、家族や友人との予定を合わせやすいでしょう。
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4.デイサービスに向いていない人ってどんな人?
「少人数の利用者さんとコミュニケーションを取りたい人」「給与を重視する人」「レクリエーションの企画・実行が不得意な人」は、デイサービスに向いていないかもしれません。
ただし、デイサービスと一口に言っても、規模や特色はそれぞれ違うので、自分に合ったデイサービスがある可能性もあります。
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筆者が感じたデイサービスで働くメリット・デメリット
ここでは、筆者が実際にデイサービスで働いて感じたメリット・デメリットをご紹介します。「デイサービスで働くか悩んでいる方」や「デイサービスの仕事に興味がある方」は、ぜひ参考にしてみてください。
デイサービスで働くメリット
デイサービスで働くメリットは、以下のとおりです。
プライベートと仕事を両立させやすい
上記でも触れましたが、デイサービスは基本的に日勤のみで夜勤がありません。また、残業が少なめで、土日や日曜休みのデイサービスが多いため、プライベートと仕事を両立させやすいのがメリットです。
入居型の介護施設で勤務していたときよりも、家族や友人との予定を合わせやすく、生活リズムが崩れることも少なかったので、働きやすかったと感じています。
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利用者さんの介護度が低めで身体的な負担が少ない
デイサービスは、ほかの介護施設と比べて介護度が低い利用者さんが多いため、身体的な負担が少ない傾向にあります。
筆者が勤務していたデイサービスも、介護度が低い利用者さんが多く、オムツ交換や移動・移乗介助などによる腰への負担は少なかったです。そのため、介護の経験がない方や体力に自信がない方も働きやすいのが、デイサービスで働くメリットだと思います。
ただし、勤務するデイサービスや利用者さんの心身の状況によって、身体的な負担の度合いは変わることを覚えておきましょう。
レクリエーションの企画力や実行力が身につく
レクリエーションの企画力や実行力が身につくのも、デイサービスで働くメリットです。
筆者は元々、レクリエーションの企画や実行をするのが苦手でした。しかし、レクリエーションが得意なスタッフからアドバイスをもらったり、インターネットでレクネタを調べたりして日々のレク業務をこなしていくうちに、企画力や実行力が身についていきました。
レクリエーションに力を入れているデイサービスだからこそ、対応するスキルを身につけられたと感じています。
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他職種から専門的な知識や技術を学べる
デイサービスでは、看護師や理学療法士などの他職種も勤務しているため、専門的な知識や技術を学べるのがメリットです。利用者さんによって、既往歴や患っている病気はさまざまなので、介護職としてできる対応や医療・リハビリに関する知識など、勉強になることが多いと感じました。
介護職が医療行為を行うことはできませんが、医療職が勤務する現場だからこそ得られる経験ができたように思います。
デイサービスで働くデメリット
デイサービスで働くデメリットは、以下のとおりです。
ほかの施設形態と比べて介護技術を習得しにくい
デイサービスは、介護度が低く比較的自立した利用者さんが多い傾向にあるため、ほかの施設形態と比べて介護技術を習得しにくいデメリットがあります。オムツ交換や移動・移乗介助による身体的な負担が少ないメリットがある反面、専門的な介護技術は習得しにくいでしょう。
「身体介護の技術を習得したい」「オムツ交換のスキルを身につけたい」などとお考えの方は、しっかり検討してから職場を選ぶことが大切です。
夜勤がないため給料が低め
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.129)」によると、デイサービスの介護職員(月給制・常勤)の平均給与額は29万4,440円です。介護職員全体の平均給与額である33万8,200円と比較すると、約4万4,000円低い結果になります。
以下に、サービス種類別の介護職員の平均給与額をまとめたので、チェックしてみましょう。
| 施設名 | 介護職員の平均給与 |
| 介護老人福祉施設(特養) | 36万1,860円 |
| 介護老人保健施設 | 35万2,900円 |
| 介護医療院 | 33万30円 |
| 訪問介護事業所 | 34万9,740円 |
| 通所介護事業所(デイサービス) | 29万4,440円 |
| 通所リハビリテーション事業所(デイケア) | 31万9,310円 |
| 特定施設入居者生活介護事業所 | 36万1,000円 |
| 小規模多機能型居宅介護事業所 | 30万5,220円 |
| 認知症対応型共同生活介護事業所 | 30万2,010円 |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.129)」
デイサービスの平均給与が低い理由の一つとして、「夜勤がないこと」が挙げられるでしょう。介護老人福祉施設や介護老人保健施設などの入居型の施設では、夜勤があるため、その分の手当などが反映されていることが考えられます。
また、利用者さんの介護度が比較的低く、無資格や未経験から働けることも、給与水準の低さに影響しているのかもしれません。
給料を重視する人は、ほかの施設の介護職員より給与水準が低いことを、デイサービスで働くデメリットと感じる可能性があります。ただし、保有資格や勤務歴、地域などによって給与差があるため、平均給与はあくまで参考としてご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年7月3日)
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送迎までの限られた時間内で業務をこなす必要がある
入居型の介護施設では、そこで利用者さんが生活をしているため、送迎はありません。しかし、デイサービスは利用者さんが自宅から通っているので、送迎までの限られた時間内で業務をこなす必要があります。道路の交通状況も関係するため、時間に余裕を持った対応を求められることが多く、慣れないうちは大変と感じるかもしれません。
筆者も慣れないうちは、時間に追われることにプレッシャーを感じていました。しかし、業務の流れや今すべきことが分かってくると、自然と余裕を持った対応ができるようになり、プレッシャーを感じることも減ったように思います。
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デイサービスの仕事に関するよくある質問
ここでは、デイサービスの仕事に関するよくある質問に回答します。「無資格で働く場合の仕事内容は?」「どんな人が働いている?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてください。
デイサービスで無資格で働く場合の仕事内容は?
デイサービスで無資格で働く場合の主な仕事内容は、食事・排泄・入浴の介助やレクリエーションの実施、送迎(運転免許は必要)などです。無資格でデイサービスに入職した場合、周りのスタッフに教わりながら介護業務を覚えることになるでしょう。
詳しく知りたい方は、「無資格でできるデイサービスの仕事内容とは?未経験で働くメリットも紹介」の記事をご覧ください。
介護職がデイサービスで働く際の心得が知りたいです
デイサービスで働く際は、利用者さんにとって最適なケアを考えたり、向上心を持って働いたりすることが大切です。利用者さんの要望や思いに寄り添い、コミュニケーションを取りながら信頼関係を築いていくことも、介護職がデイサービスで働くうえで大切な心得といえます。
未経験から介護職になることに不安がある方は、「介護職新人の心構えと知っておきたい接遇マナー」も参考にしてくださいね。
デイサービスではどんな人が働いていますか?
デイサービスで働いている職種は、管理者、介護職員、生活相談員、看護職員、機能訓練指導員などです。さまざまな職種が連携し合いながら、デイサービスに通う利用者さんをケアしています。他職種から専門的な知識や技術を学べるのが、デイサービスで働くメリットです。
「具体的にどんな仕事をしているの?」という疑問をお持ちの方は、「デイサービス(通所介護)の職種を解説!仕事内容や役割、資格、平均給与」の記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
デイサービスのやりがいには、「利用者さんの自立支援ができる」「ご家族の日中の介護負担を減らせる」「効率良く入浴介助を行うスキルが身につく」などがあります。利用者さんやご家族から感謝されたり、自身の成長を感じられたりした際に、大きなやりがいを感じられるでしょう。
デイサービスの仕事は、無資格・未経験から始められますが、資格や経験があると業務やキャリアの幅を広げられます。「人とコミュニケーションを取ることが好きな人」や「レクリエーションの企画・実行が得意で、喜んでもらいたい気持ちが強い人」は、デイサービスの仕事に向いている可能性が高く、自身の強みを活かして働けるでしょう。
一方で、「レクリエーションの企画・実行が苦手」「給与面を重視している」という方は、デイサービスの仕事に向いていないかもしれません。ただし、デイサービスと一口に言っても、規模や特色はそれぞれ異なります。
「自分に合うデイサービスがよく分からない」「希望条件に合った職場で働きたい」といった方もいるのではないでしょうか。介護業界に特化した転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)なら、希望条件や適性に合わせて職場探しが可能です。
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執筆者

おいもッコ
元介護士ライター
グループホームを中心に、有料老人ホームやデイサービスなどの施設で約7年半ほど介護士として勤務。リーダー業務なども経験しながら、多くの認知症高齢者や介護業務に携わる。2021年に介護福祉士を取得。現在は今までの経験を活かし、「元介護福祉士ライター」として介護士さんに共感してもらえるような、お役立ち情報などを発信している。



