
この記事のまとめ
- 未経験者でも初任者研修などの資格があれば訪問介護の仕事ができる
- 未経験から訪問介護で働くのに向いている人は、自立して仕事ができる人など
- 未経験者が働くのにおすすめなのは、教育体制が整っている訪問介護事業所
「未経験から訪問介護で働ける?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。訪問介護は初任者研修などの資格が必要ですが、経験は必須ではないため、未経験からでも挑戦可能です。この記事では、未経験から訪問介護員になるために必要な資格や仕事内容を解説します。訪問介護に向いている人の特徴や、未経験者におすすめの求人の特徴も紹介するので、訪問介護へ挑戦したいと考えている方は参考にしてみてください。
ホームヘルパー(訪問介護員)とは簡単にいうと?仕事内容や資格要件を解説目次
未経験でも訪問介護に転職できる?
未経験者であっても、訪問介護の仕事に就くことは十分に可能です。訪問介護は介護職の経験者かどうかよりも、訪問介護に必要な資格を保有しているかが重視されます。なぜなら、訪問介護は利用者さんの自宅で1人で介護を行う業務の性質上、介護の公的資格が必要なためです。
ただし、現在資格を持っていなくても、資格取得支援制度がある事業所であれば、働きながら資格を取得することができます。
多くの事業所が未経験者を受け入れており、教育制度を整えているので、未経験者の方も訪問介護の仕事にチャレンジできるでしょう。訪問介護は1人で仕事をするのが基本ですが、慣れるまでは先輩ヘルパーが同行してくれたり、事業所での定期的な研修があったりするので、働きながら必要なスキルを習得できます。
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未経験から訪問介護員(ホームヘルパー)になるのに必要な資格
以下で訪問介護員(ホームヘルパー)として働くのに必要な資格を解説します。介護職未経験の方も経験者の方も、1人で訪問介護に従事するには介護の資格が必要です。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識とスキルを身につけていることを証明する資格です。受講要件がなく、介護経験がない方や介護職になって間もない方が取得することも多くあります。
介護職員初任者研修を取得するには、130時間分(10科目)のカリキュラムの受講が必要です。実技などは通学して学ぶ必要がありますが、一部のカリキュラムは通信講座で受講できるため、働きながら取得する方も少なくありません。すべてのカリキュラムの受講後に1時間程度の筆記試験を受け、合格することで資格を取得できます。
介護職員初任者研修を取得すれば、訪問介護で1人で身体介護に携われるため、訪問介護員を目指す方が最初に取得することも多い資格です。なお、前身の資格であるホームヘルパー2級(訪問介護員2級養成研修課程)を過去に取得済みの方は、新たに資格を取得しなくても訪問介護に従事できます。
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介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護に関する知識やスキルを幅広く身につけていることを証明する資格で、介護職員初任者研修より履修時間が長いのが特徴です。介護福祉士実務者研修は、初任者研修資格と同様に受講要件がなく、未経験の方も挑戦できます。
介護福祉士実務者研修を取得するには、およそ450時間分(20科目)のカリキュラムを受講しなければなりません。一部の講義や演習は通学が必須ですが、多くのカリキュラムは通信講座でも受講できます。実務者研修は、筆記試験は必須ではありませんが、実施しているスクールもあるので事前に確認しておきましょう。
なお、初任者研修をすでに取得している方は、130時間分のカリキュラムが免除されます。
介護福祉士実務者研修を取得すると、訪問介護員として働けることに加え、訪問介護の管理職である「サービス提供責任者」の職に就くことも可能。過去に「ホームヘルパー1級(訪問介護員1級養成研修課程)」もしくは「介護職員基礎研修」を修了した方も同様です。
実務者研修の学習内容は初任者研修より難しいですが、訪問介護でキャリアアップを目指す方は取得を視野に入れると良いでしょう。
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介護福祉士
介護福祉士は、介護系資格のなかで唯一の国家資格で、持っていると専門性の高い介護知識やスキルを証明できます。取得するには、国家試験への合格が必須です。
介護福祉士国家試験の受験資格を得る主なルートは、「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」があります。介護業界で働く社会人に人気の「実務経験ルート」は、3年以上介護等の実務経験を積むことと、介護福祉士実務者研修を修了することの2つを満たし、受験資格を得る方法です。
介護福祉士の資格も、訪問介護員とサービス提供責任者の資格要件の一つとなっています。
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの「介護福祉士就労状況結果報告書(p.47)」によると、訪問介護事業所で働く介護福祉士のうち23.9%がサービス提供責任者です(2020年度調査)。
出典
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[資格登録]令和2年度就労状況調査結果」(2026年8月24日)
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生活援助従事者研修
生活援助従事者研修は、訪問介護における「生活援助」の業務の提供に特化した資格で、59時間の比較的短いカリキュラムで構成されています。修了すると、訪問介護の掃除や調理、洗濯といった生活援助サービスを単独で行えるようになります。ただし、食事介助や入浴介助といった身体介護には携わることができないので、注意が必要です。
生活援助従事者研修は、資格取得によってできる仕事が限られており、初任者研修や実務者研修に比べて講座が少ない傾向にあります。カリキュラムの半分ほどは通学での受講なので、興味がある方は通えるスクールがあるか調べてみてくださいね。
出典
厚生労働省「第259回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」(2026年8月24日)
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レバウェル介護の資格スクール訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容
訪問介護員の主な仕事内容は、身体介護や生活援助、通院等乗降介助です。利用者さんが住み慣れた自宅で生活を続けられるよう、日常生活の支援を行います。訪問介護員の具体的な業務を以下で確認してみましょう。
身体介護
身体介護とは、食事介助や入浴介助、排泄介助、更衣介助、体位変換など、利用者さんの身体に触れて行う介助全般を指します。また、見守りや声掛けをしながら認知症の利用者さんと一緒に家事をするといった、「自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助」も身体介護の一つです。
訪問介護では、利用者さんが在宅生活を継続するための自立支援が重視されます。そのため、ただ全部手伝うのではなく、利用者さんの残存能力を見極めてできることは自分でやっていただき、見守りやサポートをすることも大切です。
生活援助
生活援助とは、調理や洗濯、掃除、買い物代行など、利用者さんが日常生活を送るにあたって必要な、身体介護に該当しない支援のことです。家事代行と似ていますが、利用者さんの健康状態や生活状況をチェックし、介護の視点で関わる専門性が求められます。
利用者さんご本人のサポートが目的のため、利用者さんのご家族の部屋の掃除や調理は介護保険の訪問介護サービスの対象外です。また、利用者さんに同居家族がいる場合、状況によっては生活援助を利用できない場合があります。
通院等乗降介助
通院等乗降介助は、利用者さんが通院や行政機関での手続きを行う際に、訪問介護員が車を運転して乗降車を介助する支援です。通院や必要不可欠な手続きのみが対象で、趣味のお出かけや娯楽を目的とした外出には使用できません。なお、通院等乗降介助で具体的に対応できる範囲は、自治体の判断によって異なる場合があります。
通院等乗降介助では、乗降時の介助に対しては介護保険が適用されますが、車で移動中の時間は介護保険の対象外です。運転に対する実費以上の運賃を利用者さんに請求する場合は、介護タクシーの許可を得る必要があります。
そのため、一般的な訪問介護事業所は通院等乗降介助に対応していないことも珍しくありません。一方で、通院等乗降介助を含む移動の支援に特化した、介護タクシー専門の事業者もあります。
出典
職業情報提供サイト(job tag)「訪問介護員/ホームヘルパー」(2026年8月24日)
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入居施設と訪問介護事業所の違い
ここでは、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設といった入居施設と訪問介護事業所の違いを3つの観点から紹介します。「施設介護と訪問介護、どちらにチャレンジするか迷う」という方はぜひご覧ください。
働く場所の違い
特養・老健などの入居施設では施設内で介護サービスを提供しますが、訪問介護では利用者さんの自宅でケアを行うという違いがあります。施設の場合、居室や共有スペースに広さや安全性に関する基準があり、介護に適した環境があるのが特徴です。
一方で、訪問介護は利用者さんの自宅ごとに、段差や手すりの有無、お風呂の広さなどが異なるため、それぞれの居住環境に合わせて対応する難しさがあるでしょう。
ケアをする体制の違い
特養や老健などの入居施設では、1人の介護職員が複数の利用者さんに対応しますが、訪問介護ではマンツーマンでケアを行います。そのため、1人の利用者さんにじっくりと向き合うことが可能です。
業務内容の違い
入居施設では利用者さん全体の1日の流れが決まっており、仕事内容がある程度固定される傾向にあります。
これに対し、訪問介護は訪問時間や計画の範囲であれば業務の進め方の自由度が高く、利用者さんに合わせた対応ができるのが特徴です。たとえば生活援助においては、利用者さんの好みに合わせた味付けやメニューで調理をしたり、利用者さんのルールに沿って掃除したりすることができます。
また、レクリエーションがない点や、ご家族と接する機会が多い傾向にある点も、施設と訪問介護の大きな違いです。
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訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与
「訪問介護の給与はほかの介護事業所と比べて高い?低い?」と気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与を、「月給・常勤で働く場合」と「時給・非常勤で働く場合」に分けて解説します。
月給・常勤で働く訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」によると、月給・常勤の訪問介護員の平均給与額は34万9,740円です。下記で施設形態ごとの月給・常勤の介護職員の平均給与額を紹介します。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」
介護事業所全体の平均給与は33万8,200円で、訪問介護員と比べて約1万円低いことが分かります。なお、施設形態別の平均給与を見ると、特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった入居施設は、訪問介護事業所よりさらに平均給与が高い状況です。この結果には、利用者さんの介護度の高さや、夜勤手当が支給されることなどが影響していると考えられます。
訪問介護事業所は、日勤のみの働き方の介護職としては、給与水準が高いといえるでしょう。訪問介護の平均給与については「訪問介護の給料相場は?施設より安い?年収や手取り、サ責の給与をご紹介!」でもご紹介しています。
時給・非常勤で働く訪問介護員(ホームヘルパー)の平均時給
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.181)」によると、訪問介護事業所において、時給・非常勤で働く訪問介護員の平均時給は1,380円です。施設形態ごとの時給・非常勤で働く介護職員の平均時給(基本給額)を、以下にまとめました。

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.181)」
訪問介護員の平均時給は、ほかの施設形態の介護職と比べて高いことが分かります。訪問介護員として働くには資格が必要で、非常勤の職員であっても1人で訪問して業務を行うため、その専門性の高さが時給に反映されているといえるでしょう。
訪問介護の時給が高い理由については「訪問介護の時給が高い理由とは?介護施設との比較や給料アップの方法も解説」の記事で詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。
未経験者が訪問介護員(ホームヘルパー)になったきっかけ
ここでは、訪問介護員が未経験から転職しようと思ったきっかけとして、実体験に基づくエピソードを紹介します。
1人で判断できる介護職になりたいから
最初は、介護職未経験から訪問介護にチャレンジした40代女性のエピソードをご紹介します。
ヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修に相当)の実地指導で特養やデイサービスなどさまざまな施設を回ったときに、訪問介護に同行して、自分に合っていると感じました。
施設では他の職員を頼ることができ、何かあっても安心です。しかし1人で考えて判断できる介護職になりたいと考えたとき、周りには甘えすぎてしまうかもと不安になったんです。自分で考える力を身につけたいという思いから、訪問介護で働き始めました。
施設では周囲に多くのスタッフがいる安心感がある一方で、自らの判断で臨機応変に動くチャンスは少ないかもしれません。一対一でケアを行う訪問介護であれば、主体的に考えて行動する力が早くから養われます。上記の女性のように「1人で判断できる介護職になりたい」という向上心を持つ方にとって、訪問介護は適した施設形態といえるでしょう。
配属先が訪問介護だったから
次に、大企業に入社して訪問介護からキャリアをスタートした20代男性のエピソードをご紹介します。
大企業に入社して最初の配属が訪問介護でした。分からないことが多かったので、周りの上手なヘルパーさんにどのような対応をしているのかを聞き、自分のケアと何が違うのかを分析しました。これを続けることで、自分の介護の至らない点を客観的に見つめ、スムーズに介護の質を上げることができた気がします。後輩が入ってきてからも、後輩から学べる事は貪欲に学んでいます。
上記の男性が訪問介護に挑戦したのは「たまたま配属されたから」という理由ですが、周囲を頼りながら自己分析を重ねることによって成長できたようです。このように、周囲の優れたノウハウを積極的に吸収し、自分の成長につなげて喜びを感じられる方にとって、訪問介護は最適な仕事といえます。
施設介護より仕事の幅が広くレクがないから
最後は、グループホームから訪問介護に転職した50代女性のエピソードです。
介護の仕事は需要が安定していることから、介護職を始めました。初めは地方のグループホームで働いていたのですが、東京へ転居したタイミングで訪問介護に転職しました。自転車で訪問できる事業所だったので、車の運転が苦手な私でも安心でした。
また、訪問介護は事務作業もあるので、介護事務の業務にも挑戦できます。施設介護よりもできる仕事の幅が広がるため魅力的に映りました。私はレクリエーションが苦手だったので、レクリエーションをしなくても良いことも訪問介護を選んだ決め手でしたね。
訪問介護で働く場合、現場での仕事だけではなく介護事務にも挑戦しやすく、介護に関する幅広い知識・スキルを習得できます。
また、施設にありがちな季節のイベントの考案やレクリエーションの運営に苦手意識がある方にとって、訪問介護は働きやすい場合があるでしょう。訪問介護の移動手段は職場によって異なりますが、人口の多い地域は自転車移動が中心の場合も多いため、車の運転を避けたい方も安心して働けます。
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未経験から訪問介護を始める方によくある不安と対処法
「訪問介護に挑戦したいけど1人で対応できるのだろうか…」「車の運転ができないと採用されない?」と不安に思う方もいるかもしれません。このような未経験から訪問介護を始める方によくある不安とその対処法をご紹介します。
1人で訪問するのが怖い
「1人で訪問するのが怖い」というのは初心者の方が抱く代表的な悩みですが、未経験者にいきなり1人で訪問させる事業所はないのでご安心ください。
一般的に訪問介護事業所では、独り立ちできるまで先輩の訪問介護員やサービス提供責任者が同行訪問を繰り返して指導します。新人のうちは先輩の訪問介護員やサービス提供責任者、管理者にたくさん質問し、場数を踏みながら判断材料を揃えていくことが大切です。また、独り立ちした後も、何かトラブルが起きたときはサービス提供責任者や管理者に電話して指示を仰ぐことができます。
車の運転ができない・苦手
「車の運転ができない・苦手だけど採用される?」というのもよくある悩みですが、自転車や電動自転車で訪問する事業所なら、車の運転ができない方や苦手な方も訪問介護員として働くことができます。また、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームといった施設併設型の訪問介護事業所であれば、同一建物内の居室を回るため、外の移動自体をほぼなくすことが可能です。
面接時に「訪問エリアの範囲」や「移動手段」をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
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未経験から訪問介護を始めるのに向いている人
ここでは、未経験から訪問介護を始めるのに向いている人の特徴を紹介します。ただし、以下の特徴に当てはまらなくても向いていないというわけではないので、参考程度にご覧ください。
コミュニケーション能力が高い人
個々の利用者さんに合わせてうまくコミュニケーションが取れる人は、訪問介護の仕事に向いています。訪問介護では、利用者さんの自宅というプライベートな空間でマンツーマンでケアを行う業務の性質上、利用者さんやご家族との信頼関係の構築が大切です。
利用者さんが任せたい・頼りたいと思えるような信頼関係を構築できないと、ケアがスムーズにできないことも。そのため、利用者さんのタイプに合わせて適切なコミュニケーションを取り、関係性を築いていく対人スキルが求められます。
たとえば、かしこまったコミュニケーションよりも楽しくおしゃべりするほうが好きな方なら、ケアは丁寧に行ったうえでコミュニケーションは適度にフランクにするなど、柔軟に対応できると良いでしょう。
自立して仕事ができる人
訪問介護では基本的に1人で訪問して業務に当たるため、1人の空間で責任感を持ち、自立して仕事ができる人に向いているでしょう。基礎的な介護のスキルが必要なのはもちろん、時間内に決められた業務が終わるよう優先順位を決めてテキパキとこなすスキルも求められます。
自分のペースで仕事がしたい人
自分のペースで仕事がしたい人は訪問介護の仕事に適性があります。訪問中は1人でケアを行うので、自分のやり方・優先順位で仕事を進めたい、周囲を気にせずケアに集中したいという方は仕事がやりやすいと感じるでしょう。
介護職としてスキルアップしたい人
自分のケアの質を客観的に振り返り、より良いケアを追求し続けたいという成長意欲のある人も訪問介護の仕事に適しているでしょう。
訪問介護は施設介護と異なり、ほかの職員に自分のケアを見られる機会が基本的になく、改善点に気づきにくい環境です。成長のためには、自ら日々の業務を振り返り、ベストなアプローチを検討する向上心が求められます。
ほかの優秀な訪問介護員と積極的に連携して技術や知識を吸収し、自分のケアに取り入れられる人は、訪問介護員としてスキルアップできるはずです。
在宅生活を支えるサービスという視点で捉えられる人
自分が訪問している時間帯だけでなく、「地域全体で利用者さんの暮らしをどう支えるか」という広い視野を持てる人は活躍できるでしょう。
利用者さんが訪問看護や訪問リハビリなどほかのサービスを併用している場合、自分が訪問している時間以外に他職種がケアも行います。そのため、地域全体で利用者さんの暮らしを支えるという意識を持ち、訪問中以外の出来事にもアンテナを張って情報をアセスメントへ活かすことが重要です。
個別ケアを重視したい人
個別ケアを重視したい人も訪問介護の仕事に向いています。施設と比べて訪問介護は、ケアの時間帯といった利用者さんの希望を取り入れやすいため、一人ひとりの生活歴やニーズに沿った支援を行いやすいでしょう。
また、何か気づいたことがあったとき、サービス提供責任者を通じてケアマネジャーに相談すれば、必要なサービスの提供につなげることができます。そのため、利用者さんの生活を良くするために積極的に動きたいという人は、やりがいを持って働けるでしょう。
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未経験から訪問介護を始めるのに向いていない人
未経験から訪問介護を始めるのに向いていない可能性がある人の特徴もあわせて紹介します。ミスマッチによる早期退職を防ぐために確認してみてください。
仕事の質を高めたいという気持ちがない人
仕事の質に関して「このくらいでいいや」と妥協してしまう人は、訪問介護の仕事に向いていません。訪問介護では、自分の提供するケアが利用者さんの生活の質や気持ちに直接影響を与えます。たとえほかの職員が見ていなくても手を抜かず、自分のケアの質にこだわりを持って丁寧に業務を行う姿勢が大切です。
ルールを守れない人
訪問介護では、緊急時などを除いて訪問介護計画書で決められたこと以外は行えないため、ルールを守って仕事ができない人には不向きです。「利用者さんのためにやってあげたいから」「ご家族から頼まれて断りづらいから」と予定外の仕事を行うとトラブルにつながるおそれがあります。
もしも、利用者さんやご家族からルール外の業務を頼まれて断りづらい場合は、サービス提供責任者に相談し、事業所と連携して対応するのも一つの手です。
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責任感がない人
責任感がない人も訪問介護の仕事に向いていません。訪問介護では、自分しかいない環境下でやるべき業務を安全かつ確実に行う必要があります。
そのため、「訪問時間が短くても業務を安全に行うための手順を省略しない」「自分1人で判断に迷うこと・利用者さんのことで気づいたことがあればサービス提供責任者や管理者に相談する」という姿勢で仕事に臨むことを意識しましょう。
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未経験者の訪問介護での働き方
訪問介護には、正社員・パート(常勤・非常勤)、登録ヘルパー、派遣ヘルパーといった働き方があります。それぞれの働き方の特徴を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員・パート(常勤・非常勤)
正社員や一般的なパートは、事業所から直接雇用され、「〇時~〇時」という決められたシフトで連続して勤務する働き方です。この働き方では、基本的には朝に事務所に出勤し、1日のスケジュールを確認してから各利用者さん宅へ訪問します。
出勤時や退勤時に利用者さんの自宅から直行直帰できるかどうかは、訪問の時間帯や職場の方針によって異なるでしょう。
正社員やパートは、訪問がない時間帯は事業所内で事務作業を行うため、安定して給与を得られるのが魅力です。正社員は月給制、パートは時給制を採用する事業所が多い傾向にあります。また、正社員として働く場合、サービス提供責任者や管理者へのキャリアアップを目指しやすいのもメリットです。
登録ヘルパー
登録ヘルパーは、働きたい曜日や時間帯をあらかじめ事業所に登録し、その範囲内で勤務する訪問介護独自の働き方で、雇用形態はパートなどです。この働き方では、基本的には事業所に立ち寄ることなく自宅から訪問先へ直接向かい、終わったらそのまま帰宅します。
シフトの融通が利きやすく、「週3日平日の午前中だけ」「子どもの学校がある午前10時から午後2時まで」といった希望の曜日・時間に働けるため、子育て中の方やダブルワーカーの方に人気の働き方です。ただし、希望の時間に必ず仕事ができるとは限らず、訪問から訪問まで空き時間が生じる場合もあり、収入が不安定になりやすいのはデメリットといえるでしょう。
登録ヘルパーは時給制が多く、基本的には移動時間にも時給が支払われます。「身体介護>生活援助>移動時間」というように、業務によって時給を分けて計算する場合もあるようです。
登録ヘルパーの働き方については「登録ヘルパーとはどんな雇用形態?メリットや訪問介護の仕事内容を解説!」の記事で扱っているので、チェックしてみてください。
派遣ヘルパー
派遣ヘルパーは、派遣会社と有期雇用契約を結び、訪問介護事業所へ派遣されて勤務する働き方です。ほかの雇用形態とは異なり、同一の事業所(派遣先)で働ける期間は原則3年までという法的制限があります。
登録ヘルパーと同様、給与体系は時給制でシフトの融通が利きやすく、柔軟な働き方ができる傾向にあるのが特徴です。また、直接言いにくい勤務条件の変更や仕事内容の要望があるときに、派遣会社の担当者が代わりに事業所と交渉してくれるのも、派遣の働き方のメリットです。
未経験者におすすめの訪問介護の求人の特徴
未経験者におすすめの訪問介護事業所の特徴は、以下のとおりです。
- 教育体制が整っている
- サービス提供責任者がヘルパーのスキルを見て適切に訪問先を割り振ってくれる
- ほかのヘルパーや管理者、サービス提供責任者へ相談しやすい環境が整っている
求人の見方のポイントとしては、「未経験可」「資格取得支援」などの記載がある場合、職員の教育に力を入れている可能性があります。シフト調整や相談体制については、職場見学で雰囲気を確認したり、面接で質問したりすると把握しやすいでしょう。
先輩ヘルパーや管理者、サービス提供責任者が「何か困っていることない?」と気にかけてくれる事業所であれば、ちょっとした悩みや困りごとを相談しやすく、安心して働けます。
上記のような事業所を1人で探すのが難しい場合は、転職エージェントに相談するのも一つの手です。レバウェル介護(旧 きらケア)は介護業界に特化した転職エージェント。事業所へ直接ヒアリングした情報をもとに、未経験者が働きやすい訪問介護事業所の求人をご紹介します。
応募先に直接聞きにくい質問をキャリアアドバイザーが代わりに聞くことも可能です。「訪問介護に挑戦したいけど、自分だけではどの求人を選んだら良いか分からない」という方はぜひご利用ください。
今の職場に満足していますか?
未経験から訪問介護を始める人によくある質問
ここでは、未経験から訪問介護を始める人によくある質問と回答を紹介するので、就職・転職を成功させるための参考にしてみてください。
未経験から訪問介護を始めるときの志望動機の書き方は?
履歴書や面接で志望動機を伝える際は「なぜ介護業界を選んだのか」、そして「なぜ施設ではなく訪問介護なのか」「訪問介護事業所のなかでもなぜ応募先を志望するのか」を結論から簡潔に書きましょう。その後に、具体的な実体験やエピソードを交えて理由を説明します。最後に「前職の経験やこれまでの人生経験を訪問介護の仕事にどう活かしたいのか」を述べて結ぶのが基本の構成です。
未経験であっても、接客業や営業職で培ったコミュニケーション能力や、家族の介護をした経験、家事のスキルなどを訪問介護の仕事に活かせます。志望動機の例文は「訪問介護(ホームヘルパー)の志望動機の書き方を解説!ケース別の例文も」の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。
訪問介護員(ホームヘルパー)の正社員の求人の特徴は?
訪問介護員(ホームヘルパー)の正社員の働き方は、「1日8時間・週5日」程度のフルタイム勤務が基本です。業務内容としては、登録ヘルパーや派遣ヘルパーは介護業務のみを担当するのに対して、正社員は訪問以外の時間に事務作業などを行います。給与面では、事業所によっては賞与が出ることもあり、比較的安定した収入を得られるのが特徴です。
正社員の場合、サービス提供責任者や管理者などへのキャリアアップを目指すこともできます。ただし、サービス提供責任者になるには介護福祉士実務者研修以上の資格が必要です。
訪問介護員(ホームヘルパー)のパートの求人の特徴は?
パートの訪問介護員やパートの登録ヘルパーとして働く場合、「週2日、午前中のみ」「子どもが幼稚園に行っている午前9時半~午後1時のみ」といった柔軟な働き方ができるのが特徴です。給与は時給制を採用している事業所が多く、「身体介護>生活援助>移動時間」と業務内容に応じて時給設定に差をつけている場合もあります。
登録ヘルパーの場合は、希望した日時に仕事が入るとは限らず、収入が不安定になりやすい点はデメリットといえるでしょう。詳しくは「登録ヘルパーは仕事がない?訪問介護の収入を増やす方法や転職するメリット」の記事で紹介しています。
まとめ
未経験であっても、必要な資格を取得することで訪問介護員(ホームヘルパー)として活躍することは十分に可能です。訪問介護員は利用者さんの自宅で身体介護や生活援助を行うため、「介護職員初任者研修」などの資格が求められます。
訪問介護へ転職を検討する際は、未経験者の受け入れ体制や資格取得支援制度の有無、研修制度の充実度などを事前に確認し、安心して働ける職場を選ぶことが大切です。
訪問介護の仕事に興味がある方は、レバウェル介護(旧 きらケア)にご相談ください。介護業界に詳しい専任のキャリアアドバイザーが、未経験歓迎の求人や資格取得支援制度がある事業所をご紹介いたします。
さらに、職場環境の内部情報の提供や選考対策まで手厚くサポート。サービスはすべて無料ですので、「未経験から訪問介護に挑戦したい」「自分に合った職場を見つけたい」という方は、まずはお気軽にご登録ください。
今の職場に満足していますか?
執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点



