介護の資格は順番に取るべき?取得するメリットと方法を解説!

介護の資格 2021年8月4日
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「介護の資格はどのような順番で取得すれば良い?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?介護の資格は、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士など、さまざまあるため、迷ってしまうこともあるでしょう。本記事では、介護の資格について、どのような順番で取るべきか、取得するメリットは何かなどを解説しています。順番や受講(受験)要件を知り、効率的に資格取得を目指しましょう。

目次

介護の仕事をするうえで資格は必要?

介護に関する資格を持っていなくても、有料老人ホームやデイサービスなどの介護施設で介護職員として働くことは可能です。ただし、無資格の場合は携われる業務が限られてしまいます。利用者さんのご自宅へ訪問して介護サービスを提供する訪問介護を行う場合は、少なくとも介護職員初任者研修の資格がなければ働くことはできません。

介護の資格を取得するメリットは?

無資格から介護の資格を取得するメリットは、「業務の幅が広がる」「資格手当がつき収入アップにつながる」「転職する際に有利になる」などです。以下で詳しく見ていきましょう。

業務の幅が広がる

資格を取得し介護スキルを高めていくことで、業務の幅が広がります。先述のとおり、無資格でも介護の仕事に従事することは可能ですが、何でもできるわけではありません。介護を行ううえで必要な知識や技術が不十分のため、基本は有資格者のサポートという位置づけです。自分でできる業務を増やしたい方は、資格を取得するのが近道といえますよ。

資格手当がつき収入アップにつながる

介護に関する資格を持っていると、資格手当がつくため収入アップにつながる可能性があります。厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(p21)」によると、保有資格別の平均賃金は以下のとおりです。

・無資格…275,920円

・介護職員初任者研修…301,210円

・介護福祉士実務者研修…303,230円

・介護福祉士…329,250円

データから、有資格者のほうが賃金が高い傾向にあることが分かります。そのため、収入アップを考えている方は、無資格のまま介護の仕事を続けるよりも、資格を取ったほうが良いとえるでしょう。

転職する際に有利になる

介護職員として転職する場合、介護に関する資格を持っているほうが有利になります。介護業界は高齢化の影響で人材が不足しているため、即戦力となる有資格者のほうが採用につながりやすいからです。無資格の未経験から育てたいと考える施設もありますが、資格があったほうがより転職を有利に進められるでしょう。

介護の資格取得の順番と方法は?

介護の資格には、一定の実務経験やほかの研修課程を修了していることが要件になっている場合があります。そのため、介護の資格を取得する際は、以下の順番で取得していくのがおすすめです。

1.「介護職員初任者研修」

介護職員初任者研修は、介護に関する最低限の知識や技術を身につけ、基本的な介護業務を行えることを目的とした資格です。およそ130時間の介護職員初任者研修課程を修了したうえで修了試験に合格すれば取得できます。

介護職員初任者研修は、資格を取るための年齢や学歴、実務経験などの制限がなく、未経験・無資格の人にも取りやすい資格です。そのため、介護に関する資格取得を目指す人は、まずはこの資格から取得すると良いでしょう。

2.「介護福祉士実務者研修」

介護福祉士実務者研修とは、安定的に質の高い介護サービスを提供することを目標として、基本的な介護提供能力を取得することを目的とした資格です。介護福祉士実務者研修課程を修了すると、訪問介護におけるサービス提供の責任者になることができます。

無資格から取得を目指す場合は、受講時間450時間以上になりますが、介護職員初任者研修を取得している場合は、受講時間が320時間程度に。そのため、介護職員初任者研修を取得してから介護福祉士実務者研修を取得するのが一般的な流れです。

なお、介護福祉士国家試験を受験するには、介護福祉士実務者研修課程を修了することや介護施設で3年以上実務に携わっていることが要件となっています。将来的に介護福祉士の資格を取得したいと考えている方は、必ずこの資格を押さえておきましょう。

3.「介護福祉士」

介護福祉士は、介護に関する専門的知識と技術を持つことを証明する国家資格です。介護福祉士になると、通常の介護業務を行うだけでなく、介護現場で働く介護士さんに対して指導やアドバイスを行う立場になります。

介護福祉士の資格を取得するには、介護福祉士国家試験に合格する、または養成施設を終了した人が所定の登録を受ける方法がありますが、働きながら資格取得を目指す場合は前者を選ぶのがおすすめです。

先述のとおり、介護福祉士の試験を受験するには、介護福祉士実務者研修課程を修了していること、3年以上の実務経験があることが求められます。そのため、介護福祉士の資格を取得するまでの具体的なプランを考えておくと、スムーズに資格を取得するコツです。

4.「認定介護福祉士」

認定介護福祉士とは、一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構が運営する民間資格です。認定介護福祉士養成研修を受講することで取得できます。

認定介護福祉士の資格は、2015年からスタートしたまだまだ新しい資格ですが、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」に続く、介護人材における新しいキャリアパスとして注目。チームリーダーとしてメンバーをまとめたり、ほかの職種との連携を強化したりするなど、利用者さんに寄り添う専門職としての役割を担う人材として期待されています。

5.「ケアマネジャー」

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは、要介護者や要支援者の相談を受けて、訪問介護やデイサービスなどのサービスを受けるためのケアプランを作成する職種です。ケアプランの作成のほか、自治体やサービス事業者、介護施設などとの連絡・調整役を担います。

ケアマネジャーの資格は、都道府県ごとに開催されている介護支援専門員実務研修受講試験に合格したうえで介護支援専門員実務研修課程を修了することが必須です。試験を受けるには、医師や看護師、社会福祉士、介護福祉士などにおける実務経験が5年以上あることも求められます。そのため、介護士さんのキャリアパスとしては、介護福祉士として5年以上の経験を積んだうえでうケアマネジャー目指す順番が自然な流れです。

介護の仕事に役に立つそのほかの資格は?

介護の仕事をするにあたって、前述した5つの資格以外にも取得すると役に立つ資格がいくつかあります。ここでは、「介護予防指導士」「福祉用具専門相談員」「喀痰吸引等研修」「認知症介護基礎研修」の4つについて解説するので、興味のある方はご覧ください。

1.「介護予防指導士」

介護予防指導士は、専門的な知識と技能を持ち、介護予防のための指導を行う資格です。日本介護予防協会が、介護予防を推進するための人材を育成する目的で実施しています。

介護予防指導士は、協会が実施する3日間の講習を受講することで取得可能です。講習科目は筋力訓練指導やストレッチング、転倒予防、栄養ケア、口腔ケアなど10科目。資格取得のための試験はありませんが、受講できるのは介護や看護、リハビリ、運動指導など高齢者の介護に関わる資格を持つ人となっています。

2.「福祉用具専門相談員」

福祉用具専門相談員は、高齢者の自立のために必要な福祉用具の選定、使用についてサポートするための専門資格です。介護保険の指定を受けている福祉用具貸与、販売事業者には福祉用具専門相談員を2名以上配置することが義務付けられています。

福祉用具専門相談員の仕事内容は、利用者さんそれぞれの心身の状態や使用環境などを考慮して福祉用具を選び、福祉用具の利用サービス計画の作成、福祉用具の調整や取り扱いの説明、点検のための貸与後の定期的な訪問などです。

福祉用具専門相談員の資格を取得するための条件はありませんが、都道府県知事から指定された研修事業者による「福祉用具専門相談員指定講習」を受講する必要があります。50時間の講習を受けた後は、筆記による修了評価が実施されるようです。

3.「喀痰吸引等研修」

喀痰吸引等研修とは、口腔内や鼻腔内、気管カニューレ内部の痰(たん)の吸引と、胃ろうや腸ろうなど経管栄養を行なうことができる介護職員を養成するための研修です。基本研修と実地研修があり、基本研修には50時間の講習と演習があります。科目や時間数、実地回数は対象者や対象となる行為によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

4.「認知症介護基礎研修」

令和3年度の介護報酬改定により、介護に携わる人材で医療や福祉の資格を持たない無資格者に対し、認知症介護基礎研修を受講することが義務付けられました(※3年の経過措置期間あり)。そのため、無資格で介護職員として働く場合は、認知症介護基礎研修を受講する必要があります。

認知症介護基礎研修は、新任介護士さんや無資格の介護しさんを対象にしており、認知症介護に対する最低限のスキルを身につけることが可能です。研修は都道府県ごとに行われ、認知症介護基礎研修のあとは、認知症実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者養成研修などがあるため、体系的に受講できます。

介護の資格を順番に取得してキャリアアップを目指そう

高齢化が進む日本では、介護サービスの需要はさらに高まっています。そのため、介護の仕事は長期的に従事できる傾向がありますが、無資格のままでは携われる業務が限られてしまうことも。仕事の幅を増やしキャリアアップするためには、資格取得によるスキルアップが必要不可欠でしょう。

また、無資格からチャレンジする場合、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」という順番で資格を取得していくのが一般的。いきなり介護福祉士を目指せるわけではないので、順を追って資格を取得していくのがおすすめです。

働きながら資格を取得するには、資格取得支援制度があることはもちろん、教育制度が充実した職場を探すのがポイント。介護業界に特化した転職エージェントのきらケアなら、入職後に資格を取得しやすい職場をご紹介いたします。サービスは無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。

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