介護職の履歴書に書ける資格とは?初任者研修やヘルパーなど記載方法を解説

転職ノウハウ 2023年12月26日
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履歴書を書く手元を写したイメージ

介護職員の仕事に関連する資格は多いので、「履歴書に書ける資格が分からない!」と困ってしまう人もいるでしょう。保有資格をただ羅列するだけでは、面接官に響かない恐れがあります。この記事では、介護職を志望する人が履歴書に書ける資格の種類や書き方のポイントをまとめました。「初任者研修は資格に入る?」「ホームヘルパー2級は記入OK?」など、よくある疑問についてもお答えしているので、ぜひご参照くださいね。

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目次

介護職の履歴書に書ける資格とは

介護職の履歴書の書ける資格は、「介護サービスに関連するもの」です。もちろん、履歴書の資格欄に記入NGの資格があるわけではありません。そうはいっても、介護職は介護系の資格によってどの程度のスキルや知識が身についているかどうかが判断されます。介護に関する資格を持っている場合は、積極的に記載するようにしましょう。

介護の仕事が未経験で、関連する資格を持っていない場合は「介護職に役立ちそうな資格」を記入しておくのがおすすめ。未経験・無資格OKと募集している求人であっても、「できるだけ即戦力となる人材を採用したい」というのが面接官の本音です。今は資格を持っていなくても、「○○の資格取得に向けて勉強中」のように記載しておくのも、仕事に対する意欲や向上心をアピールできますよ。詳しい書き方は、本記事の「受講中や登録申請中の資格も履歴書に書ける」で解説しています。

介護資格の履歴書への書き方

履歴書に介護資格を記載する際は、次のようなポイントを意識しましょう。

  • 正式名称で記入する
  • 基本的に取得年月の早いものから記入する
  • 上位資格だけでなく下位資格も記入する
  • 書ききれない場合は、応募先の仕事内容に関係する資格に絞る

資格名は、正式名称を書きます。略称や通称にすると「マナー意識に欠ける」という印象を与えるので、避けてくださいね。また、介護福祉士のような上級資格を持っている場合、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの下位資格も記入するのが基本です。資格がたくさんあり書ききれない場合は、応募先の業務と関連性の高い資格に絞って記入しましょう

履歴書の資格欄の書き方は、「介護職の履歴書の書き方!印象UPのコツを解説【見本とテンプレート付】」でもまとめています。介護資格の正式名称や例文もご紹介しているので、迷ったときは参考にしてみてください。

「合格」「修了」「取得」の使い方

介護資格によっては、「合格」「修了」「取得」のように使い分けたほうが良いものがあります。用語の使用例は以下をチェックしましょう。

用語 意味 使用例
取得 免許証が交付されるものや業務独占資格
  • 普通自動車第一種運転免許
  • 介護支援専門員
  • 介護福祉士
合格 合格証が交付されるもの
  • 検定資格(英検、簿記など)
  • 民間資格(介護事務など)
修了 研修課程を修了しているもの
  • 介護職員初任者研修課程
  • 介護福祉士実務者研修

厳密にいうと、「介護支援専門員」「介護福祉士」は免許ではありません。ただ、介護支援専門員は業務独占資格、介護福祉士は名称独占資格であることから、取得を使うのが一般的です。

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介護職の履歴書に書ける主要な資格

ここでは、履歴書に書ける資格を介護系に絞ってご紹介します。記載すべきか迷っている資格がある人は、自身の保有資格と照らし合わせてみましょう。

1.認知症介護基礎研修 

認知症介護基礎研修とは、認知症ケア業務を行ううえで必要な基礎レベルの知識や技術を身につける研修のことです。認知症ケアの初任者を対象にしており、2024年度からは無資格の介護職員に対して受講が義務化されます。履歴書に書くときは、「認知症介護基礎研修課程 修了」と記載しましょう

2.介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護資格の登竜門といえる研修で、介護業務を行ううえで必要な基礎知識や技術を証明できます。介護に関する一定スキルがあることをアピールできるので、必ず記載しましょう。履歴書に記載するときは、「介護職員初任者研修課程 修了」と書きます。初任者研修をお持ちの方は、「初任者研修は履歴書に書ける?ホームヘルパー2級との違い」の記事もご参照ください。

3.介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修に比べてより実践的な介護スキルを習得することを目的に設けられた研修です。実務経験ルートで介護福祉士国家試験を目指す場合は、この研修課程を修了していることが受験資格になります。履歴書には、「介護福祉士実務者研修課程 修了」と記載するのが正解です。書き方のポイントについては、「実務者研修とはどんな資格?履歴書に記入するポイントとは」もあわせてご覧ください。

4.介護福祉士

介護福祉士は、介護業務に関する唯一の国家資格です。取得を目指すには、養成施設ルートや実務経験ルートなどの方法があります。どのルートを選んでも受験要件を満たすには一定の大変さがあるため、履歴書に「介護福祉士 取得」と記載できれば、「十分な知識や経験があるので即戦力になる」と高評価を得られる可能性も。選考で有利になる可能性が高いので、保有している方は忘れずに書きましょう。完成度の高い履歴書を作成したい方は、介護福祉士向けに履歴書の書き方をご紹介する「介護福祉士の履歴書の書き方!項目別のポイントや志望動機の例文も解説」もチェックしてみましょう。

5.ケアマネジャー

ケアマネジャーとは、介護保険サービスを必要としている方の相談・支援業務やケアプランの作成を行う「介護支援専門員」のことです。「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格したうえで「介護支援専門員実務研修」課程を修了することで取得できます。受講試験に合格しただけではケアマネの仕事に従事することはできないので注意しましょう。すぐに従事できることをアピールするために、履歴書の資格欄に実務研修を修了した日(取得日)とともに、「介護支援専門員 取得」と記載しましょう

▼関連記事
介護支援専門員を目指す人が知りたい、履歴書の正しい書き方

6.主任ケアマネジャー

主任ケアマネジャーとは、ケアマネジャーの指導や育成を行うケアマネジャーの上位資格です。ケアマネジャーも主任ケアマネジャーも、各自治体が管轄する公的資格なので、信用度が高く、履歴書に記載しておくと選考に有利になります。履歴書に記載する際は、ケアマネジャー同様に「主任ケアマネジャー 取得」と記載してください。似ているもので「認定ケアマネジャー(民間資格)」があるので、間違えないよう気をつけましょう。 

7.その他

ほかにも、介護職への就職・転職で履歴書の資格欄に書けるのは、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」といった専門資格が挙げられます。ただ、どちらも専門職として重宝される資格なので、介護職一本に絞るのはもったいないかもしれません。介護職と相談援助業務を兼任したい場合などは、ほかの介護資格と一緒に記載しておきましょう。

介護職の履歴書に書ける特定スキルをアピールできる資格

介護職を志望する際の履歴書には、介護に係る特定スキルをアピールできる資格も記載しておくのがおすすめです。次のような資格をお持ちの方は、選考のアピール材料になるので積極的に書きましょう。

1.喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修とは、医師や看護師の指導のもと「たんの吸引」や「経管栄養のケア」ができる介護職員を育てるための研修です。「たんの吸引」や「経管栄養のケア」は医療行為に該当するため、研修課程を修了していなければ関わることはできません。履歴書の資格欄に、「喀痰吸引等研修 修了」または「認定特定行為業務従事者認定証 取得」と記載できれば、「幅広い業務を任せられる人材」という印象を与えられるはずですよ

2.レクリエーション介護士2級・1級

レクリエーション介護士とは、ご高齢者に喜ばれるレクリエーションを行うための知識や技術を学べる民間の資格です。デイサービスや有料老人ホームなど、レクリエーションを実施する施設に応募する際は、重宝されるでしょう。レクリエーション介護士には2級と1級があるので、「レクリエーション介護士2級 合格」のように具体的に書くようにしてくださいね。詳しい書き方は、「レクリエーション介護士の履歴書はどう書く?」でもご紹介しています。

3.ガイドヘルパー

ガイドヘルパーとは、障害のある方の外出に同行して介助や介護などのサポートを行うための資格です。「同行援護従業者」「移動介護従業者」などの種類があります。介護施設や事業所の利用者さんのなかには障害のある方もいるので、専門スキルが役立つ場面は多いはずです。取得している場合は、「同行援護従業者養成研修 修了」「移動介護従業者養成研修 修了」のように書きましょう

4.福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員とは、福祉用具の専門家として、福祉用具を利用する職員や一般の方に対して利用方法などのアドバイスをするために必要な資格です。福祉用具貸与事業を実施する事業所では配置が義務付けられているので、一定の需要が見込まれます。講習を受講して修了試験に合格した人は、履歴書に「福祉用具専門相談員指定講習 修了」と記載しておくと良いでしょう。そもそも福祉用具専門相談員とは何か知りたい方は、「福祉用具専門相談員とは?取得方法や指定講習の講座内容をご紹介!」をご参照ください。

5.車の運転免許

介護施設や事業所によっては、車の運転免許があると選考に有利になることもあります。募集要項に「送迎業務あり」「送迎業務ができる方歓迎」のように記載されている場合は、資格欄に積極的に記載するのがおすすめです。車の免許は、「普通自動車第一種免許 取得」と正式名称で書きましょう

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サービス介助士を履歴書に書くには?正しい記述と役立つ資格を解説!

廃止された介護資格の履歴書への書き方

廃止された介護資格も、履歴書への記載が可能です。ホームヘルパー2級・1級や介護職員基礎研修をお持ちの方は、以下を参考にしてみてください。

ホームヘルパー2級

ホームヘルパー2級をお持ちの方は、「訪問介護員2級養成研修課程 修了」と記載しましょう。2013年の介護保険法施行規則改正にともない、ホームヘルパー2級は初任者研修に移行されましたが、履歴書に「介護職員初任者研修課程 修了」と記載してはいけません。同等のスキルを証明する資格ではあるものの、「ホームヘルパー2級=介護職員初任者研修」ではありませんので、自分が受けた研修の名前を書くようにしてくださいね。詳しく知りたい方は、「ホームヘルパー2級の正式名称とは?履歴書の記載方法や初任者研修との違い」の記事もチェックしましょう。

ホームヘルパー1級

ホームヘルパー1級はホームヘルパー2級の上位資格で、2013年の介護保険法施行規則改正により介護職員基礎研修とともに実務者研修に移行されました。すでに廃止された研修ですが、履歴書に記載して問題ありません。ホームヘルパー1級を履歴書の資格欄に書くときは、正式名称で「訪問介護員養成研修1級課程 修了」と記載しましょう。ホームヘルパー2級と同じように、「介護福祉士実務者研修課程 修了」と記載するのはNGなので気をつけてくださいね。

介護職員基礎研修

前述のとおり、介護職員基礎研修は2013年にホームヘルパー1級とともに介護福祉士実務者研修に移行されています。現在は廃止されていますが、履歴書には「介護職員基礎研修課程 修了」と記載して大丈夫です。廃止された背景が気になる方は、「介護職員基礎研修とは?初任者研修や実務者研修との関係性も解説」をあわせてご覧ください。

受講中や登録申請中の資格も履歴書に書ける

介護職員を目指す場合、受講中の研修も履歴書に記載してOKです。特に無資格の場合は、介護系のスキルをアピールしにくいので、介護職員初任者研修などを受講中の場合は、「令和○○年○○月 介護職員初任者研修課程 修了見込み」のように具体的な修了予定日を記載しておくと好印象を与えられますよ。ほかに目指している資格がある場合は、「○○の資格取得に向けて勉強中(令和○○年○○月に取得予定)」と書いておくと良いでしょう。

また、介護福祉士国家試験やケアマネ試験の資格登録が済んでいない場合であっても、履歴書に記載できます。ただ、資格登録が済んでいないことが分かるように記載しておかないと、履歴書の経歴詐称を疑われる恐れがあるので注意してください。資格登録の目安とともに、「令和○○年○○月 介護福祉士 資格登録証交付見込み」「令和○○年○○月 介護支援専門員証申請中」のように記載しておけば、面接官にきちんと伝わりますよ。

まとめ

介護職の履歴書に書ける資格は、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などが挙げられます。通所型の施設によっては、送迎サービスを行うために「普通自動車第一種免許」が役立つ場合も。何を書くべきか迷ったときは、応募先の施設や事業所についてよく調べ、求められるスキルに応じた資格を記載しておくのが良いでしょう

介護職の転職を始めて間もない場合は、履歴書の書き方で迷うことも。履歴書や職務経歴書など、応募書類の書き方が分からない方は、介護業界専門の転職エージェントのレバウェル介護(旧 きらケア)求人にご相談ください。レバウェル介護(旧 きらケア)では、希望条件に沿った介護求人をご紹介するほか、サービスの一環として履歴書の添削もいたします。応募先に好印象を与える書類の書き方や面接での答え方といったノウハウもしっかり教えるので、内定を貰えるチャンスが高まるはずです。興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

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※この記事の掲載情報は2023年12月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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