介護職員基礎研修とは?初任者研修や実務者研修との関係性も解説

介護の資格 2022年9月15日
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介護職員基礎研修とは、介護の質の向上や介護職員を増やす目的で創設された研修です。しかし、現在は廃止され、「介護職員実務者研修」へと移行しています。この記事では介護職員基礎研修のほか、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修の概要もご紹介。また、介護職員基礎研修を取得した方が、介護福祉士試験の受験資格を得る方法も解説しています。介護業界で活かせる資格を詳しく知りたいという方は参考にしてみてください。

目次

介護職員基礎研修とは?

介護職員基礎研修とは、高齢化により認知症の高齢者や1人暮らしの高齢者が増えていく中で、介護職員の専門性や介護サービスの質の向上を目的に創設された研修です。介護職員基礎研修修了後は、介護老人福祉施設や訪問介護員として働けるほか、サービス提供責任者に就くことが可能でした。しかし、2013年度に「介護職員基礎研修」は廃止。ホームヘルパー1級も廃止され、「介護職員基礎研修」と「ホームヘルパー1級」は「実務者研修」に一本化されました。

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なぜ介護職員基礎研修は廃止されたのか

介護職員基礎研修は、キャリアパスを簡潔なものにする目的で廃止されました。介護職員基礎研修が廃止される以前、介護の資格は数多く存在しており、複数の資格を取得する場合に学習内容が重複してしまうことも。さらに、介護福祉士の資格取得ルートが複数あったために「介護福祉士の質にばらつきがあるのではないか」「キャリアアップルートが分かりにくい」といわれていました。このことから、介護職員基礎研修とホームヘルパー1級を廃止して実務者研修に一本化。そのほかヘルパー2級も廃止し、初任者研修へと移行、「初任者研修修了→実務者研修修了→介護福祉士」とキャリアパスを明確にしました。

介護職員基礎研修とヘルパー2級の違い

介護職員基礎研修は介護業務の基本的な知識を学ぶのに対して、ヘルパー2級は訪問介護員を育成するための資格でした。ヘルパー2級の正式名称は「訪問介護員養成研修2級課程」。また、ヘルパーの資格は3級から1級まであり、ヘルパー1級を取得するにはヘルパー2級と実務経験が必要でした。上記でも述べたとおり、「介護職員基礎研修とヘルパー1級は実務者研修」「ヘルパー2級は初任者研修」となったため、ヘルパー2級は介護職員基礎研修の下位資格にあたるといえるでしょう。

介護職員基礎研修修了者は実務者研修が免除される?

介護職員基礎研修修了者が実務者研修を受講する場合、すでに学習している研修内容は免除となり、「喀痰吸引等研修修了」と「3年以上の実務経験」があれば介護福祉士試験の受験が可能となります。「喀痰吸引等研修」は介護職員基礎研修から実務者研修へ変更された際に新たに加わったため、介護職員基礎研修を修了していたとしても受講が必須です。ただ、無資格から実務者研修を取得するより受講科目が少なくなるため、短期間かつ少ない費用で受講ができます。

介護職員として取得した方が良い資格とは

介護士として仕事の幅を広げるには、国家資格である「介護福祉士」を取得するのが一般的です。ただ、介護福祉士国家試験を受験するには、「実務者研修の修了」と「3年以上の実務経験」が必須。そのため、「初任者研修」や「実務者研修」から受講するのが基本です。介護福祉士国家試験と違い、初任者研修や実務者研修に受講条件はないため、目指しやすい資格だといえます。ここでは、基本的な介護の資格を解説するので参考にしてみてください。

「介護職員初任者研修」

介護職員初任者研修を取得することで、身体介護はもちろん訪問介護員としても働けるようになります。無資格でも介護施設で働けますが、入浴介助や食事介助といった利用者さまの身体に触れるような身体介護が行えない施設も。介護の基本が学べるので「介護の資格を持っていない」「介護業界未経験」という方は、「介護職員初任者研修」から目指すのがおすすめです。

介護職員初任者研修の内容

介護職員初任者研修のカリキュラムは以下のようになっています。

  • 職務の理解(6h)
  • 介護における尊厳の保持・自立支援(9h)
  • 介護の基本(6h)
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携(9h)
  • 介護におけるコミュニケーション技術(6h)
  • 老化の理解(6h)
  • 認知症の理解(6h)
  • 障害の理解(3h)
  • こころとからだのしくみと生活支援技術(75h)
  • 振り返り(4h)

これらの講座を合計130時間履修し修了試験に合格することで、介護職員初任者研修の資格を取得ができます。

「介護福祉士実務者研修」

介護福祉士実務者研修は、より専門的な介護の知識や技術が学べます。また、介護士としての知識や技術を保有していることの証明になり、介護業界への就職・転職時に有利になるでしょう。そのほか、実務者研修とは別に「喀痰吸引等研修」を修了することで、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアも行えるようになります。

介護福祉士実務者研修の内容

介護職員実務者研修のカリキュラムは以下のようになっています。

  • 人間の尊厳と自立(5h)
  • 社会の理解I (5h)
  • 社会の理解II (30h)
  • 介護の基本I (10h)
  • 介護の基本II (20h)
  • コミュニケーション技術(20h)
  • 生活支援技術I (20h)
  • 生活支援技術II (30h)
  • 介護過程I(20h)
  • 介護過程II (25h)
  • 介護過程III (スクーリング)(45h)
  • 発達と老化の理解I(10h)
  • 発達と老化の理解II(20h)
  • 認知症の理解I(10h)
  • 認知症の理解II(20h)
  • 障害の理解I(10h)
  • 障害の理解II(20h)
  • こころとからだのしくみI(20h)
  • こころとからだのしくみII(60h)
  • 医療的ケア(50h)

(50時間の講義とは別に演習があります。)

介護職員実務者研修は、これらの講座を合計450時間履修することで資格を取得ができます。スクールによっては修了試験が実施されることもあるようです。

「介護福祉士」

介護福祉士になると介護従事者としての実務経験や知識、スキルが十分と見なされます。そのため、通常の介護職員と同様の業務に加えて、ほかの介護職員の管理や指導など現場責任者としての役職を任されることも。また、仕事領域や責任の重さの違いから、無資格の介護職員よりも給与や待遇面で優遇する施設が大半です。

介護福祉士試験の内容

介護福祉士の試験科目は以下のとおりです。

  • 1.人間の尊厳と自立・介護の基本
  • 2.人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術
  • 3.社会の理解
  • 4.生活支援技術
  • 5.介護過程
  • 6.発達と老化の理解
  • 7.認知症の理解
  • 8.障害の理解
  • 9.こころとからだのしくみ
  • 10.医療的ケア
  • 11.総合問題
  • 実技試験
  • 介護等に関する専門的技能

介護福祉士試験は、マークシート方式で行われ、5択式125問、配点は1問1点です。合計点は合格基準を上回っていても、11科目のうち0点の科目が一つでもあると不合格となってしまいます。

介護施設で働きながら取得する方法もある

介護施設によっては、資格取得支援制度を設けているところもあり、働きながら資格取得を目指すのも一つの手です。具体的な支援内容は各事業所によって異なりますが、資格取得のために必要な金額を一部支給したり、試験対策を実施したりなどがあります。ただ、資格取得支援制度を設けている施設は限られているのが現実。もし働きながらスキルアップを目指したいという方は「きらケア介護派遣」がおすすめです。きらケア介護派遣なら、働きながら無料で初任者研修や実務者研修を受講できます。分からないことがあれば、担当スタッフに相談できるので、不安を放置することなく安心して続けられるのが魅力です。働きながら受講しやすいように、演習が必要な科目以外は通信講座をメインにスマホで受講できます。お気軽にご相談ください。

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介護職員基礎研修に関するよくある質問

ここでは、介護職員基礎研修に関するよくある質問を紹介します。

介護職員基礎研修はどのようなときに役立つ資格ですか?

介護職員基礎研修とは?」でも解説しているように、介護職員基礎研修は介護の基礎知識や技術を身につけられるため、多くの介護現場で役立ちます。しかし、現在はホームヘルパー1級とともに廃止され、「実務者研修」に一本化されました。介護職員基礎研修を修了している場合、「介護の実務経験が3年以上ある」かつ「喀痰吸引等研修を修了している」という条件を満たしている方は介護福祉士試験を受験できます。

介護職員基礎研修とヘルパー2級の違いを教えてください

介護職員基礎研修は介護業務の基本を学ぶものであるのに対して、ヘルパー2級は訪問介護員を育成するための資格です。すでにホームヘルパー2級を持っている方は、転職時の履歴書に記載できます。一般的に、介護職員初任者研修と同じ程度の知識やスキルが身についていることの証明になるようです。特に、訪問介護の業務で役立つでしょう。詳しく知りたい方は、「介護職員基礎研修とヘルパー2級の違い」をご確認ください。

まとめ

介護職員基礎研修は、介護職員の専門性や介護サービスの質の向上を目的に創設されましたが、分かりにくかったキャリアパスを簡潔なものにするため2013年度に廃止されました。現在では、「介護職員基礎研修」と「ホームヘルパー1級」は一本化され「実務者研修」へと移行しています。介護業界で活かせる資格として「初任者研修」や「実務者研修」、「介護福祉士」などがあり、介護経験が浅い場合は、「初任者研修」から受講するのがおすすめです。

また、介護業界で活躍するには、資格取得のほか、自分の適性に合った介護施設を選ぶことも重要。介護業界専門の転職情報を提供する「きらケア介護求人」では、あなたの適性に合った就職・転職をサポートします。経験豊富なアドバイザーが丁寧にカウンセリングしたうえで、スキルや経験、希望に合った求人をご紹介。そのほか、面接日程の調整や勤務条件の交渉代行など、アドバイザーが代行するので安心して就職・転職活動が進められます。

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