介護職員基礎研修とは?初任者研修や実務者研修との違いも解説

資格・試験 仕事 2020/05/08
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セミナー風景のイメージ

介護職員基礎研修は、過去に実施されていた資格で、現在は廃止されています。当記事では、介護職員基礎研修の概要や、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修との違いなどをご紹介。また、介護職員基礎研修を取得した方が、介護福祉士試験の受験資格を得る方法も解説しています。介護職員基礎研修について詳しく知りたいという方はぜひご覧ください。

【目次】


介護職員基礎研修とは?
介護職員初任者研修との違い
介護職員実務者研修との違い
介護職員基礎研修を持つ人が、介護福祉士を目指すには?
介護福祉士の取得メリット
資格を持っていない人は「介護職員初任者研修」から目指そう


介護職員基礎研修とは?


笑顔の男性介護士と女性介護士の画像

まずは、介護職員基礎研修の概要、他の資格との違いについて解説していきます。

介護職員基礎研修概要


介護職員基礎研修は、平成18年度に創設された資格で、現在は廃止されています。少子・高齢化の進展に伴い、介護の仕事に従事する人材の確保、およびサービスの質向上を目的につくられました。対象は介護職員として従事しようとしている人で、介護業務を行う上での基本姿勢や基礎的な知識、技術を習得するのが主な内容となっています。
介護職員基礎研修を修了するには、講義・演習を360時間、施設実習を140時間履修することが条件です。ただし、すでに訪問介護員養成研修を修了している場合、修了済みの研修と重複する内容は免除されます。介護職員基礎研修のカリキュラムは以下の通りです。

・生活支援の理念と介護における尊厳の理解(30h)
・老人、障害者等が活用する制度およびサービスの理解(30h)
・老人、障害者等の疾病、障害等に関する理解(30h)
・認知症の理解(30h)
・介護におけるコミュニケーションと介護技術(90h)
・生活支援と家事援助技術(30h)
・医療および看護を提供する者との連携(30h)
・介護における社会福祉援助技術(30h)
・生活支援のためのアセスメントと計画(30h)
・介護職員の倫理と職務(30h)
・施設実習(140h)
介護職員基礎研修修了後は、介護老人福祉施設や、訪問介護員として働くことができるほか、訪問介護事業所にてサービス提供責任者に就くことが可能でした。では、なぜ介護職員基礎研修は廃止となったのでしょうか。

介護職員基礎研修が廃止された理由


介護職員基礎研修廃止の理由としては、介護人材の養成体系が複雑だったことが挙げられます。
従来、介護の資格は数多く存在しており、複数の資格を取得する場合に学習内容が重複してしまうことがありました。また、どの資格を取得すれば国家資格である「介護福祉士」の受験資格となるか分かりづらく、どのようなキャリアを積めば良いか明確でなかったのです。

このことから、養成体系を整理し、「初任者研修修了→実務者研修修了→介護福祉士」と、キャリアパスを簡素なものにする目的で、介護職員基礎研修が廃止となりました。

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介護職員初任者研修との違い


男性の介護士の画像

介護職員基礎研修が廃止され、新たに「介護職員初任者研修」と「介護職員実務者研修」ができました。では、介護職員基礎研修とこの2つの研修にはどのような違いがあるのでしょうか。まずは介護職員初任者研修との違いを見ていきましょう。

介護職員初任者研修の内容


介護職員初任者研修のカリキュラムは以下のようになっています。

・職務の理解(6h)
・介護における尊厳の保持・自立支援(9h)
・介護の基本(6h)
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携(9h)
・介護におけるコミュニケーション技術(6h)
・老化の理解(6h)
・認知症の理解(6h)
・障害の理解(3h)
・こころとからだのしくみと生活支援技術(75h)
・振り返り(4h)

これらの講座を合計130時間履修し、修了試験に合格することで、介護職員初任者研修の資格を取得することができます。介護職員基礎研修と比べると履修時間は370時間違います。
介護職員初任者研修は、「基本的な介護業務を行えるようにする」という目的の通り、入門的な内容が中心です。内容や実施方法に違いがあるものの、従来の「ホームヘルパー2級」相当の資格として扱われることが多い傾向にあります。

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介護職員実務者研修との違い


介護士と高齢者が談笑している様子

続いて、介護職員実務者研修との違いを見ていきましょう。

介護職員実務者研修の内容


介護職員実務者研修のカリキュラムは以下のようになっています。

・人間の尊厳と自立(5h)
・社会の理解Ⅰ (5h)
・社会の理解Ⅱ (30h)
・介護の基本Ⅰ (10h)
・介護の基本Ⅱ (20h)
・コミュニケーション技術(20h)
・生活支援技術Ⅰ (20h)
・生活支援技術Ⅱ (30h)
・介護過程Ⅰ (20h)
・介護過程Ⅱ (25h)
・介護過程Ⅲ (スクーリング)(45h)
・発達と老化の理解Ⅰ(10h)
・発達と老化の理解Ⅱ(20h)
・認知症の理解Ⅰ(10h)
・認知症の理解Ⅱ(20h)
・障害の理解Ⅰ(10h)
・障害の理解Ⅱ(20h)
・こころとからだのしくみⅠ(20h)
・こころとからだのしくみⅡ(60h)
・医療的ケア(50h)(※) 喀痰吸引等研修

※「医療的ケア」は50時間の講義とは別に演習があります。

介護職員実務者研修は、これらの講座を合計450時間履修することで資格を取得することができます。スクールによっては修了試験が実施されることもあるようです。

介護職員実務者研修を修了することは、介護福祉士試験の受験資格の項目を1つクリアすることになります。そのため、介護職員実務者研修は、介護福祉士を目指すための介護従事者の上級レベルの資格と考えて良いでしょう。従来の介護職員基礎研修も、介護従事者の資格としては上級レベルであったため、単純な比較はできませんが、似たような位置づけにあると言えます。
実際、すでに介護職員基礎研修を取得している人は、次項に記載する条件を満たせば、介護福祉士を目指すことが可能です。

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介護職員基礎研修を持つ人が、介護福祉士を目指すには?


エプロン姿の女性が考えている様子

介護福祉士の受験資格は、「介護職員実務者研修修了」していて、「実務経験3年以上」ある人です(もしくは、福祉系高等学校で定められたカリキュラムを修了し、卒業した人)。
介護職員基礎研修を取得している人が、介護福祉士の受験資格を得るためには、どのような条件を満たせば良いのでしょうか。

喀痰吸引等研修を受講する


「介護職員基礎研修」と、「喀痰吸引等研修」の両方を修了していれば、介護職員実務者研修修了と同様に、介護福祉士受験資格となります。これに加えて、実務経験を3年以上積めば、介護福祉士試験に受験することが可能です。
介護職員基礎研修を持っている人で、介護福祉士を目指そうと考えている人は、喀痰吸引等研修を受講しましょう。

実務者研修を受講する


「介護職員基礎研修」と「喀痰吸引等研修」を修了していれば、介護福祉士の受験資格の1つになります。しかし、実務者研修を受講したいという人もいるかもしれません。その場合も、すでに学習している研修内容は免除となります。

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介護福祉士の取得メリット


コルクボードの背景にメリットという単語のイメージ

介護従事者のキャリアパスとしてよく挙げられる介護福祉士。資格を取得することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。

仕事の幅が広がる


介護福祉士の仕事内容は、勤務先によっても異なりますが、通常の介護職員と同様の業務に加えて、現場責任者としての役職を任されることがあります。具体的には、他の介護職員の管理や指導などの役割を求められることが多いようです。これは、介護福祉士が、介護従事者としての実務経験や知識、スキルが十分と見なされるためと考えられます。

待遇面で優位性が高い


介護事業所によっては、資格手当が上乗せされることがあります。また、介護福祉士は、介護のスペシャリストとしての業務を期待されていることや、仕事領域の違いから、他の介護職員よりも給与や待遇面で優遇されることも多いようです。転職の際も資格を持っていない場合より有利になると考えられます。

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資格を持っていない人は「介護職員初任者研修」から目指そう


上向き矢印が書いている積み木の画像

まだ介護の資格を持っていないという人は、「介護職員初任者研修」から目指しましょう。介護職員実務者研修も、初任者研修と同様に受講資格が無いため、受けることはできます。しかし、介護業界未経験の人は、1から介護の基礎的な内容を学べる介護職員初任者研修が適しています。

通学または通信と通学の併用で取得する


介護職員初任者研修を取得するには、130時間のカリキュラムを修了し、試験に合格する必要があります。カリキュラムを受けるには、介護職員初任者研修の講座を行っているスクールに通学する必要があります。ただし、130時間のうち、40.5時間は自宅学習を行うことが可能なので、通信と通学を併用して履修することも可能です。
以下では、通学のみの場合と、通信と通学を併用する場合の、それぞれのメリットをご説明しますので、取得方法を選択する際の参考にしてみてください。

通学のみで取得するメリット


通学のみで取得する場合は、講師から直接講座を受けられるためモチベーションを保ちやすいのがメリットです。疑問点もすぐに解決できるほか、現場で役立つ情報を聞けることも。また、受講期間も通信と併用する場合に比べ短く済むことが多いため、「平日の昼間でも時間が取れる」「できるだけ早く資格を取得したい」という人に向いています。

通信と通学を併用するメリット


通信と通学を併用して取得する場合、通学のみで取得する場合と比べて、通う日数は7日間ほど短くなります。まとまった時間が取りづらいという人は、土日のいずれかのみ通学し、平日は通信で学ぶこちらのコースが向いていると言えるでしょう。通学のみと比べて受講時間は長くなりがちですが、自身のペースで学習を無理なく進められるのがメリットです。

介護施設で働きながら取得する


介護事業所によっては、資格取得支援制度を設けているところもあります。具体的な支援内容は各事業所によって異なりますが、資格取得のために必要な金額を一部支給したり、試験対策を実施したりといった内容が多いようです。

介護未経験で資格を持っていなくても、介護事業所で働くこと自体は可能です。資格を取ってから働き始めるのではなく、資格取得支援制度を設けている介護事業所に入職し、現場で働きながら介護職員初任者研修の取得を目指すのも1つの方法と言えます。

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