住宅型有料老人ホームの介護職員の仕事内容とは?活躍する職種や1日の流れ

介護の仕事 2026年5月1日
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この記事のまとめ

「住宅型有料老人ホームの仕事内容は?」と気になる方もいるのではないでしょうか。住宅型有料老人ホームの介護職員の仕事内容は、生活援助やレクリエーションの実施などです。この記事では、住宅型有料老人ホームで働く介護職員やほかの職種の仕事内容を解説します。1日の流れや働くメリットもご紹介。ほかの有料老人ホームや、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違いもまとめたので、就職・転職の参考にしてください。

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目次

住宅型有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容

住宅型有料老人ホームの介護職員の主な仕事内容は、入居者さんに対する生活支援です。入居者さんの生活を支えることがメインで、身体介護の頻度は介護施設に比べると少ない傾向があります。
住宅型有料老人ホームで働く介護職員の主な仕事内容を、以下で確認してみましょう。

生活援助

住宅型有料老人ホームの介護職員は、生活援助として調理や洗濯、掃除といった日常生活を送るうえでのサポートを行います。具体的な内容は、共用スペースや居室空間の清掃、衣類や寝具などの洗濯・整頓、食事の提供などです。
また、入居者さんの生活を見守り、必要に応じて生活相談などを請け負うこともあるでしょう。

レクリエーションの実施

レクリエーションやイベントの実施も、住宅型有料老人ホームで働く介護職員が担当する業務です。
レクリエーションでは体操やゲーム、クイズなどを行い、入居者さんの身体機能や認知機能の維持・向上をサポートします。また、お祭りや花見、ハイキングなどの外出行事を企画・実施し、入居者さん同士の交流の機会や生活の楽しみを提供することもあるでしょう。

施設によっては、入居者さんだけではなく、そのご家族や地域の方々も参加できる地域密着型のレクリエーションを実施するところもあるようです。

外出時のサポート

「1人での外出に不安がある」という入居者さんに対して、介護職員は外出の付き添いや支援を行います。住宅型有料老人ホームの入居者さんは比較的自立されている方が多く、自由に外出・外泊を希望できる傾向があるようです。
ただし、外出や外泊に関するルールは施設ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。

健康管理

住宅型有料老人ホームで行う健康管理は、安否確認や健康相談への対応、服薬管理、緊急時の対応が中心です。施設によっては、介護施設のように毎日バイタルサインをチェックする場合もあるかもしれません。

入居者さんの体調不良時には、提携している医療機関に連絡したり、救急車を呼んだりといった対応が求められるでしょう。
また、訪問介護やデイサービス(通所介護)、訪問看護などの外部サービスを利用している方がいる場合は、関係機関の職員と連携を取ることも必要です。

夜間の巡回・コール対応

住宅型有料老人ホームの介護職員は、夜間も利用者さんが快適に過ごせるよう、施設内を定期的に巡回したり、コール対応を行ったりします。夜間の巡回は、入居者さんの睡眠を妨げないよう配慮しながら行うことが必要です。

ナースコールが鳴ったら、迅速に駆けつけて状況を確認します。「気分が悪い」など利用者さんが体調不良を訴えている場合は症状を確認し、必要に応じて管理者やオンコールの看護職員へ連絡。適切な対応が取れるように努めます。
夜間は日中に比べて職員の人数が少ないため、迅速かつ冷静な判断力が求められるでしょう。

有料老人ホームの夜勤については、「有料老人ホームの夜勤の実態は?仕事内容や大変なこと、メリットを解説」の記事をチェックしてみてください。

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住宅型有料老人ホームの1日の仕事の流れ

住宅型有料老人ホームの勤務形態は、日勤や夜勤を組み合わせたシフト制が多い傾向があります。ここでは、住宅型有料老人ホームの1日の仕事の流れを日勤と夜勤に分けて解説するので、働き方が気になる方は確認してみましょう。

日勤の場合

住宅型有料老人ホームにおける日勤の1日のスケジュール例は、以下のとおりです。

住宅型の日勤スケジュール

  • 07:30

    出勤、起床の声かけ、朝食の提供や片付け、服薬管理

  • 08:30

    夜勤職員からの引き継ぎ、申し送り

  • 09:00

    施設内の清掃

  • 10:00

    記録業務、昼食準備、利用者さんとのコミュニケーション

  • 12:00

    昼食の提供や片付け

  • 13:00

    休憩

  • 14:00

    レクリエーションの実施

  • 15:00

    おやつの提供、入浴準備や声かけ

  • 16:00

    夜勤職員への引き継ぎ、記録業務

  • 16:30

    退勤

住宅型有料老人ホームの日勤は、朝食や昼食の配膳、入浴のサポート、レクリエーションなどを行います。入居者さんのご家族が面会に来られた際の対応も担当することがあるでしょう。

夜勤の場合

住宅型有料老人ホームにおける夜勤の1日のスケジュール例は、以下のとおりです。

住宅型の夜勤スケジュール

  • 16:00

    出勤、日勤職員からの引き継ぎ、申し送り

  • 17:30

    夕食の提供や片付け

  • 19:00

    入居者さんとのコミュニケーション

  • 20:00

    口腔ケア、服薬管理、水分補給などの支援

  • 21:00

    消灯、夜間の施設内の巡回や見守り、コール対応、記録業務など

  • 06:30

    朝食の準備、起床の声かけ

  • 07:00

    朝食の提供や片付け、服薬管理

  • 08:30

    日勤職員への引き継ぎ

  • 09:00

    退勤

住宅型有料老人ホームの夜勤の主な業務は、夕食の提供や施設内の巡回などです。入居者さんが就寝している時間に交代で休憩や仮眠を取ります。
夜間は職員の配置人数が少ない傾向にあり、少人数で緊急時の対応にあたる可能性もあるでしょう。

具体的な業務内容や勤務スケジュールは施設ごとに異なるため、上記の例はあくまで参考としてご覧ください。

住宅型有料老人ホームで活躍するほかの職種と仕事内容

住宅型有料老人ホームでは、介護職員のほかにもさまざまな職種が活躍しています。それぞれの仕事内容にも触れているので、職種を選ぶ参考にしてみてください。

管理者

管理者は、住宅型有料老人ホームの運営全体を統括する職種です。施設の経営や職員の採用、入居者さんの管理、予算管理などを行います。行政への運営報告や、地域住民や外部関係機関との連携も管理者の仕事です。

生活相談員

住宅型有料老人ホームの生活相談員は、入居者さんやそのご家族からの相談対応を行います。入居前に施設を案内したり、サービス内容や料金体系などを説明したりするといった施設の窓口としての役割も。入居が決定した利用者さんやご家族と契約業務を行うのも、生活相談員の役目です。

有料老人ホームの生活相談員の仕事内容や必要な資格については、「有料老人ホームの生活相談員の仕事内容は?必要な資格や働くメリットを解説」の記事をご一読ください。

栄養士・調理師

住宅型有料老人ホームの栄養士や調理師は、入居者さんの健康維持と生活の楽しみを支える役割を担います。栄養士は、入居者さんの健康状態や咀嚼・嚥下(えんげ)能力、アレルギーなどを考慮し、バランスの取れた献立を作成。栄養士が作成した献立に基づいて、調理師が食事の調理を担当します。
調理師は、衛生面に気を配り、入居者さんに食事を楽しんでもらえるよう盛り付けを工夫することも大切です。

ケアマネジャー

ケアマネジャーは、入居者さんの心身の状態や生活環境、ニーズに合わせて最適なケアプランを作成します。
生活支援サービスを中心に提供する住宅型有料老人ホームに、ケアマネジャーの配置は義務付けられていません。住宅型有料老人ホームに関わるケアマネジャーの働き方は、その所属によって大きく以下の3つのパターンに分かれるのが特徴です。

  • 住宅型有料老人ホームに所属する「施設ケアマネジャー」
  • 居宅介護支援事業所など外部の介護事業所に所属する「居宅ケアマネジャー」
  • 住宅型有料老人ホームに併設する介護事業所に所属するケアマネジャー

住宅型有料老人ホームのケアマネジャーの働き方を、所属ごとに以下で解説します。

住宅型有料老人ホームの施設ケアマネジャー

住宅型有料老人ホームの施設ケアマネジャーは、その施設に直接雇用されて働くケアマネジャーのことです。施設ケアマネジャーとして住宅型有料老人ホームに所属する場合、入居者さんのみを対象にケアプランの作成やサービス実施状況の確認を行います。

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外部の介護事業所の居宅ケアマネジャー

居宅介護支援事業所や地域包括支援センターなど、外部の介護事業所に所属する居宅ケアマネジャーも、住宅型有料老人ホームに関わるケアマネジャーです。居宅介護支援事業所などに所属するケアマネジャーは、在宅介護を受けている利用者さんの自宅に訪問してサービス提供を行います。

住宅型有料老人ホームの居室は、特定施設の指定を受けている介護付き有料老人ホームなどとは異なり、法令上では入居者さんの「自宅」として扱われるのが特徴です。入居者さんが介護サービスを希望する場合、外部の居宅介護支援事業所のケアマネジャーにケアプランの作成を依頼することになります。

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併設事業所所属のケアマネジャー

住宅型有料老人ホームに居宅介護支援事業所や訪問介護事業所が併設されている場合、その併設事業所に所属するケアマネジャーが入居者さんのケアプランを作成することがあります。施設と物理的に距離が近いため、情報共有や連携がスムーズにしやすいのがメリットです。
併設された事業所で働くケアマネジャーは、住宅型有料老人ホームの入居者さんだけではなく、併設されている事業所の利用者さんのケアプランの作成も行います。

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看護師・准看護師

医療依存度の高い入居者さんを受け入れている住宅型有料老人ホームでは、看護師や准看護師といった看護職員を配置していることがあります。他職種と連携して入居者さんの健康管理をするのが主な役割です。
入居者さんの体温や脈拍、血圧などのバイタルチェックを行ったり、服薬管理やインスリン注射、胃ろう・経管栄養などの医療処置を行ったりします。

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そもそも住宅型有料老人ホームとは?

住宅型有料老人ホームとは、民間企業を中心に運営される有料老人ホームの一種です。入居者さんに対して、食事や家事などの生活支援サービスを提供しています。施設ごとに設備や費用、提供されるサービスの内容に違いがあるのが特徴です。

住宅型有料老人ホームの入居対象者

住宅型有料老人ホームの入居対象者は、施設によって異なります。原則60歳以上の高齢者の方が入居対象で、「入居時自立」「入居時要介護」「入居時要支援・要介護」など、施設によって入居時の要件が決まっているようです。

厚生労働省の「有料老人ホームの現状と課題・論点について(p.70)」によると、調査対象の住宅型有料老人ホームのうち46.2%が「一定の要介護度以上であること」を入居条件としています。
同資料(p.106)によると、2020年度における住宅型有料老人ホームの入居時の平均要介護度は2.0でした。

また、入居後に介護が必要になった場合、外部の訪問介護サービスなどを利用するのが特徴です。
PwC コンサルティング合同会社の「令和5年度老人保健健康増進等事業(老人保健事業推進費等補助金):高齢者向け住まいにおける運営形態の多様化に関する実態調査研究 事業報告書(p.58)」によると、2023年において住宅型有料老人ホームの入居者さんによる介護サービスの平均利用率は97.9%でした。ほとんどの方が住宅型有料老人ホームに住みながら、外部の介護サービスを利用していることが分かります。

住宅型有料老人ホームの配置基準

厚生労働省の「特定施設入居者生活介護・ 地域密着型特定施設入居者生活介護(p.8)」によると、住宅型有料老人ホームは、入居者数に応じて以下の職種を配置することが標準的な指針として示されています。

  • 管理者
  • 生活相談員
  • 栄養士
  • 調理師

住宅型有料老人ホームは原則として介護サービスの提供がないため、介護職員の配置は義務付けられていません。ただし、介護サービスを提供する施設においては、サービスを安定的に提供できる職員体制を整える必要があります。

住宅型有料老人ホームの施設数

厚生労働省の「第4回新たな地域医療構想等に関する検討会 資料3:関係団体ヒアリング資料(p.10)」をもとに、住宅型有料老人ホームの施設数の推移を以下のグラフにまとめました。

住宅型有料老人ホームの施設数の推移。詳細は以下

参考:厚生労働省「第4回新たな地域医療構想等に関する検討会 資料3:関係団体ヒアリング資料(p.10)」

2015年から2021年の7年間で、住宅型有料老人ホームの施設数は約4,000件増加しています。住宅型有料老人ホームの施設数が増加しているのは、比較的自由度の高い生活を送れることや、介護が必要になった場合も住み続けられることなどが理由として考えられるでしょう。

住宅型有料老人ホームとほかの有料老人ホームの違い

厚生労働省の「有料老人ホームの類型(p.1)」によると、有料老人ホームには「住宅型」以外に「健康型」と「介護付き」があります。「健康型」「介護付き」の住宅型有料老人ホームとの違いを、それぞれ以下で解説します。

住宅型有料老人ホームと健康型有料老人ホームとの違い

住宅型有料老人ホームと健康型有料老人ホームは、どちらも食事や家事などの生活支援サービスをメインに提供する有料老人ホームですが、入居者さんが要介護状態になった場合の対応が異なるのが特徴です。

住宅型有料老人ホームは、施設によって入居対象者は異なりますが、入居時に要介護状態であっても受け入れ可能な施設があります。入居後に介護が必要になった場合でも、外部の介護サービスを利用することで、そのまま住み続けることが可能です。

一方で、健康型有料老人ホームは、自立した生活を送れる高齢者の方を対象としており、提供されるサービスは家事のサポートや食事の提供などの生活支援が中心。施設によってはスポーツジムや温泉などが併設されていることもあるようです。
健康型有料老人ホームでは、要介護状態となった場合、基本的に契約解除となり退所して別の施設へ移動する必要があります。

健康型有料老人ホームについて詳しくは、「健康型有料老人ホームとは?ほかの施設との違いや働くポイントを解説」の記事をご覧ください。

住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームとの違い

住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームの違いは、提供するサービスの内容と、介護保険の扱いです。

住宅型有料老人ホームは、有料老人ホームのうち「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていない施設のことで、生活支援サービスをメインに提供します。

一方で、介護付き有料老人ホームは、都道府県から介護保険制度上の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けており、施設のスタッフが24時間常駐して介護サービスを提供するのが特徴です。生活支援のほかにも、介護サービスやリハビリテーションなどを提供します。

要介護・要支援の認定を受けた方が主な入居対象者ですが、施設によっては要介護認定を受けていない方も入居可能です。介護付き有料老人ホームには、施設のスタッフがサービスを提供する「一般型」と、外部の事業所がサービスを提供する「外部サービス利用型」があります。

住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の違い

住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の違いは、運営の根拠となる法令とサービス内容です。

住宅型有料老人ホームは、老人福祉法第29条に基づいて高齢者施設として運営されます。先述したように、生活支援サービスを中心に、レクリエーションの実施や夜間の巡回などを提供しているのが特徴です。

一方で、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは、高齢者向けの住まいとして運営される賃貸住宅を指します。提供が義務付けられているサービスは安否確認と生活相談の2つです。
なお、「食事の提供」「介護の提供」「家事の供与」「健康管理の供与」のいずれかのサービスを提供するサ高住は、有料老人ホームにも分類されます。

住宅型有料老人ホームで働くメリット

住宅型有料老人ホームで働くメリットは、入居者さんと信頼関係を築けることや、身体的な負担が比較的少ないことなどです。

入居者さんと信頼関係が築ける

住宅型有料老人ホームでは、一人ひとりの入居者さんと長期的に関わりを持てるため、信頼関係を築きやすいのがメリットといえます。要介護状態になって介護施設に移ったり、病気で入院したりしない限りは、長く住み続けることが一般的です。有料老人ホームのなかでも、住宅型有料老人ホームは比較的自立した元気な方が利用する傾向があります。

身体的な負担が比較的少ない

住宅型有料老人ホームは、身体的な負担が比較的少なく、体力に自信がない方も働きやすい職場といえるでしょう。住宅型有料老人ホームの介護職員は生活支援をメインに担当するため、ほかの介護施設に比べて身体介護による負担が少ないのが特徴です。
ただし、施設によってはデイサービスや訪問介護事業所が併設されており、兼務する場合は身体介護を行うことがあります。

一人ひとりに寄り添ったケアが行える

入居者さん一人ひとりに寄り添ってきめ細やかなケアができることに、住宅型有料老人ホームで働くやりがいを感じる職員も少なくありません。入居者さんと長く関われる住宅型有料老人ホームでは、求めているケアや必要な支援を見極めやすくなるでしょう。

また、画一的なケアではなく個人の生活スタイルを尊重する施設では、入居者さんとコミュニケーションを取る時間を確保しやすい傾向があります。入居者さんへの理解を深めて適切な支援を実施できるのは、住宅型有料老人ホームならではの魅力です。

介護職未経験から挑戦しやすい

住宅型有料老人ホームは、調理や洗濯、掃除といった生活援助が業務の中心となるため、介護の経験がない方や資格がない方も始めやすいといえるでしょう。
日常生活のサポートを通じて、高齢者の方の支援に関する知識やスキルを身につけられるメリットがあります。

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住宅型有料老人ホームで働くデメリット

住宅型有料老人ホームの仕事をするにあたって、給与面や接遇面をデメリットに感じる場合があるようです。住宅型有料老人ホームへの転職を検討している方は、メリットだけではなくデメリットも把握して、総合的に判断することが大切です。

給与が少ないと感じる場合がある

住宅型有料老人ホームで働く職員は、給与が少ないと感じる可能性があります。住宅型有料老人ホームは介護保険制度上の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けていないため、処遇改善加算の対象施設に該当しないことが主な理由です。

厚生労働省の「特定施設入居者生活介護・地域密着型特定施設入居者生活介護(改定の方向性)(p.16)」によると、有料老人ホームで特定施設入居者生活介護の対象となるのは「介護付き有料老人ホーム」のみ。処遇改善による給与加算が受けられず、介護付き有料老人ホームの職員と比較すると給与が少ない場合があるようです。

また、住宅型有料老人ホームは夜間の人員配置の指定がないことから、夜勤がない施設も。日勤勤務のみだと、夜勤手当がもらえないため、結果として給与が少なくなってしまう可能性があります。

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介護職としてスキルアップしにくい

「介護技術の幅を広げたい」と考える方にとっては、住宅型有料老人ホームの業務内容では、スキルアップの機会が少ないと感じるかもしれません。住宅型有料老人ホームの介護職員が提供するのは生活支援サービスが中心で、入居者さんへの身体介護の頻度が少ない傾向があります。
介助業務の経験が思うように積めず、介護職としての専門性を高めにくいと感じる場合があるでしょう。

質の高い接遇が求められる

住宅型有料老人ホームでは、質の高い接遇スキルが求められるため、精神的な負担を感じる人もいるようです。
施設によっては、入居者さんへの接遇・接客スキルが重視されることもあります。公的な施設より費用が高い傾向にある施設が多いため、立ち居振る舞いや言葉遣いなど、きめ細やかな配慮が求められやすく、「気を遣って疲れる」と感じる職員もいるかもしれません。

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住宅型有料老人ホームで働くのに資格は必要?

住宅型有料老人ホームで働くのに資格が必要かどうかは、職種によります。入居者さんに生活支援サービスを提供する介護職員として働く場合、無資格から働くことが可能です。また、施設によっては、調理補助や清掃スタッフをパート・アルバイトとして「無資格OK」で募集しているところもあります。

ただし、資格の保有が入職の条件となっている職場もあるようです。介護資格を持っていると業務の幅が広がったり、採用において有利になったりする可能性もあるため、取得を検討してみても良いかもしれません。

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住宅型有料老人ホームで働くうえで求められるスキル

住宅型有料老人ホームで働くうえでは、判断力や観察力、コミュニケーション能力が求められる傾向にあります。

判断力

住宅型有料老人ホームで活躍するには、入居者さんの状態の変化を考慮し、介護に関して適切なアドバイスを行う「判断力」が求められるでしょう。
入居時は自立していた入居者さんも、年齢とともに心身機能が低下し、介護が必要になる可能性があります。介護が必要になった場合に、「外部の介護サービスを利用するか」「ほかの施設への入居を検討するか」など、入居者さんとの話し合いに基づいて適切に判断し、助言する能力が必要です。

観察力

入居者さんの状態の変化を把握するには、観察力も求められます。普段から一人ひとりの様子や行動を観察し、体調や精神面に不調が見られないかなど、些細な変化に気づける力が重要です。
観察力があると、入居者さんが本当に求めているケアや必要な支援を見極めやすくなるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーション能力も、住宅型有料老人ホームの職員に不可欠なスキルです。入居者さんに適切な支援を行うためには、円滑なコミュニケーションを取ることや、接遇に配慮して対応することがポイントといえます。相手の些細な言動から意思を汲み取る高いコミュニケーションスキルがあれば、入居者さんやご家族の支援に活かせるでしょう。

また、住宅型有料老人ホームは入居者さんの「生活の場」であり、丁寧な言葉遣いやマナーが重視される可能性もあります。

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住宅型有料老人ホームの仕事に向いている人

住宅型有料老人ホームの仕事に向いている人は、以下のような人です。

  • 人を楽しませることが好きな人
  • 相手に寄り添える人
  • 家事スキルを活かしたい人
  • 介護業務の負担を抑えたい人
  • シフト勤務に抵抗がない人

住宅型有料老人ホームは、一人ひとりの生活に深く寄り添い、コミュニケーションを取りながら質の高い生活支援を提供したいと考える人に向いています。
主な業務は調理や掃除などの生活援助なので、家事スキルを活かしやすいのも特徴です。身体介護が中心となる施設に比べると身体的な負担が少ないため、介護業務の負担を抑えたい人にも向いています。

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住宅型有料老人ホームへの転職を成功させるコツ

自分に合った住宅型有料老人ホームへ転職するには、事前に情報収集を行うことが大切です。入職前に確認したいポイントを、以下で解説します。

職員の人数が十分かどうかを確認する

住宅型有料老人ホームには配置基準が定められていないため、入居者さんの数に対して職員数が十分かどうかを確認しましょう。施設によってはギリギリの人数で運営していたり、夜間帯の職員体制が手薄になっていたりする場合も。職員の数が不足していると、1人あたりの業務負担が大きい可能性があるので注意が必要です。

必要な資格を確認する

住宅型有料老人ホームの求人を探す際は、応募に必要な資格を確認しましょう。訪問介護事業所を併設し、介護業務も行う施設では、介護職の基本資格である「介護職員初任者研修」以上の資格を求められる場合があります。

無資格から住宅型有料老人ホームでの勤務を目指すなら、資格取得支援制度が充実している職場も選択肢に入れると良いでしょう。働きながら職場のサポートを受けて資格取得を目指せるため、求人選びの基準の一つにしてみても良いかもしれません。

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具体的な業務内容を確認する

施設ごとに入居者さんの介護度やサービス内容が異なるため、住宅型有料老人ホームの具体的な業務内容をよく確認しておきましょう。訪問介護事業所を併設している施設や、介護度の高い入居者さんが多い施設では、介護業務の頻度が高い可能性があります。

また、施設によっては、レクリエーションやイベントに力を入れているところも。求人情報だけではなく、施設のWebサイトもチェックして特徴や雰囲気、職場環境を把握することが大切です。

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住宅型有料老人ホームの仕事内容についてよくある質問

ここでは、住宅型有料老人ホームの仕事内容についてよくある質問に回答します。「住宅型有料老人ホームで働くのは大変?」「勤務形態が知りたい」という方は、参考にしてください。

住宅型有料老人ホームの仕事は楽?大変?

住宅型有料老人ホームの仕事を楽に感じるか大変に感じるかは、働く人の価値観によって異なります。生活支援サービスがメインで、身体介護の頻度が少ないことを楽に感じる人もいるでしょう。一方で、立ち居振る舞いや接遇マナーなどを求められる大変さを感じる場合もあります。
有料老人ホームの仕事をきついと感じる理由やメリットについては、「有料老人ホームの仕事はきついの?転職経験者から聞いた働くメリットも紹介」の記事をご覧ください。

住宅型有料老人ホームの勤務形態とは?

住宅型有料老人ホームの勤務形態は、2交代制や3交代制、5交代制など職場によってさまざまです。夜勤の有無や人員配置も施設ごとに異なり、なかには日勤のみで働ける職場もあります。
住宅型有料老人ホームへの就職・転職を検討する際は、夜勤の有無や勤務形態を事前にしっかり調べましょう。

住宅型有料老人ホームの職員配置の基準は?

厚生労働省の「特定施設入居者生活介護・ 地域密着型特定施設入居者生活介護(p.8)」によると、住宅型有料老人ホームには、法令上の人員配置の基準がありません。入居者さんの人数や提供するサービスの内容に応じ、必要な人員を配置することが指針として示されています。住宅型有料老人ホームに配置する職種や職員数は、運営に支障がない範囲内で施設側が決められるようです。
住宅型有料老人ホームの職員配置の基準については、この記事の「住宅型有料老人ホームの配置基準」をご一読ください。

まとめ

住宅型有料老人ホームの介護職員の仕事内容は、生活援助やレクリエーションの実施です。日々の健康管理や外出時のサポートを行うこともあります。夜勤では、施設の巡回やコール対応を行い、入居者さんが夜間も快適に過ごせるよう支援することが必要です。

住宅型有料老人ホームでは、介護職員のほかに管理者や生活相談員、栄養士・調理師、ケアマネジャーなどさまざまな職種が活躍しており、多職種が連携して入居者さんの日常生活を支えています。

住宅型有料老人ホームで働くと、利用者さんと信頼関係を築きやすかったり、身体的な負担が少なかったりするメリットがあるでしょう。一方で、スキルアップが難しいというデメリットもあります。メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った職場かどうか判断することが大切です。
入職後のミスマッチを防ぐには、基本的な仕事内容を踏まえて、応募を検討している施設の特徴を十分に確認すると良いでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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