介護職員として身につけるべき知識を紹介!スキルアップに必要な資格も解説

介護の知識 2025年7月11日
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この記事のまとめ

「介護職員として身につけるべき知識を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。介護職員に必須なのは「介護の専門知識」や「安全に介護を行うための技術」などです。この記事では、介護職員として身につけるべき知識・スキルや習得する方法を解説します。スキルアップを目指す介護職員におすすめの資格もご紹介するので、現場で重宝されるスキルを身につけたい方は、ぜひお役立てください。

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目次

介護職員として知識とスキルを身につけておくべき理由

介護職員が知識やスキルを身につけるべき理由は、主に次の3つです。

  • 給与アップが期待できる
  • 業務の幅が広がる
  • 信頼を獲得しやすくなる

介護職員としての知識とスキルの習得が最も可視化されやすいものが資格取得です。介護職員が取得すると良い資格として、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)がありますが、これらの資格は取得すると給与アップが期待できます。

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)」によると、無資格の介護職員の平均給与は29万620円であるのに対し、介護福祉士は35万50円、介護支援専門員(ケアマネジャー)は38万8,080円です。無資格と資格保有者では、6~9万円も平均給与がに差があります。資格を取得すると、会社から一定の評価をもらえ、給与アップやキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。

介護支援専門員の資格があれば、利用者さんのケアプランの作成を行えるため、業務の幅が広がります。スキルや知識が身につくと、ケアの質が向上して利用者さんやご家族からの信頼を得やすくなるメリットもあるでしょう。

このように、知識やスキルを身につけるとさまざまなメリットがあります。「介護職員として働き続けたい」と考えている方は、働きながら知識を身につけ、スキルアップを図ると良いでしょう

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介護職員の仕事に必要なスキルと知識

介護職員として働くうえで身につけるべき知識やスキルは、主に次の4つがあります。

  • 介護の専門知識
  • 安全に介護を行う技術
  • 観察眼と判断能力
  • コミュニケーションスキル

介護職員にはどのようなスキルや知識が求められるのか、以下で具体的に解説します。

介護の専門知識

介護の専門知識とは、具体的には下記のような知識を指します。

  • 介助手順に関する知識
  • 認知症に関する知識
  • ターミナルケア、グリーフケアに関する知識
  • 高齢者に多い疾患や薬に関する知識
  • 福祉用具に関する知識

介助手順に関する知識とは、食事・排泄・入浴の介助など、利用者さんの生活を支えるケア全般に関することで、介護職員として誰もが身につけておくべき知識です。また、要介護状態の利用者さんに適切なケアを行うためには、高齢者に多い疾患やターミナルケアに関する知識も必要になります。

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安全に介護を行うための技術

介護の専門知識に加え、次のような技術を身につけると、より質の高いケアを提供できます。

  • 基礎的な身体介護の技術
  • ボディメカニクスを応用した介護技術
  • 介護事故防止のポイントを押さえた介護技術
  • 抜け漏れなく業務を行う確認力
  • 利用者さんに合わせた介護をするスキル
  • レクリエーションの企画、運営能力

ボディメカニクスを活用するスキルは、利用者さんと介護職員の身体的な負担を軽減するための非常に重要なスキルです。「最小限の力で介護する技術」ともいわれており、介護現場で長く働く際に必ず意識したいポイント。ボディメカニクスの技術を身につけると、少ない負担で安全に介護を行えます。

また、レクリエーションの企画や運営についても、ある程度の知識は必須です。介護職員がレクリエーションを行う際は、利用者さんが楽しめる内容にすることだけではなく、安全性にも配慮する必要があります。安心して安全に楽しめるレクリエーションにするには、利用者さん個々の心身の状況を把握したり、施設や備品の安全性をチェックしたりすることが大切です。

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観察眼と判断能力

介護施設には、さまざまな職種の職員が勤務しています。なかでも、介護職員は特に利用者さんと関わる時間が長い職種。生活の様子をよく観察し、変化にいち早く気づく観察眼が求められます。また、利用者さんの急変などがあった場合は、冷静に一次対応をして医療職につなげる判断能力も必要です。

観察眼や判断能力は簡単に身につくスキルではありませんが、介護現場で働くうえで非常に重要度が高いスキルといえます

コミュニケーションスキル

介護現場の仕事は1人で完結するものではないため、コミュニケーションスキルも介護職員として欠かせないスキルです。介護現場では主に、利用者さん・ほかの職員・ご家族に対応するコミュニケーション能力が求められます。それぞれにおいて重要なポイントをまとめました。

利用者さんとのコミュニケーション

利用者さんとのコミュニケーションで一番大切なのは、個々に合わせた対応をすることです。利用者さんの性格や生活歴、認知機能の状態などに応じた適切な対応を心掛けましょう。生活歴や性格などの情報が頭に入っていれば、利用者さんが安心して話せる空気をつくれます。

また、礼儀やマナーが身についていれば、利用者さんと信頼関係を築いてスムーズな支援ができるでしょう。

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職員間のコミュニケーション

介護現場では1人の利用者さんのケアに複数の職員が関わるため、職員同士の密なコミュニケーションが必須です。ケアの質を向上させるためにも、報連相を徹底し、円滑なコミュニケーションを心掛けましょう。
職員同士のコミュニケーションを円滑に行えると、次のようなメリットにつながります。

  • 分からないことを素直に質問できる
  • 安全なケアができる
  • 働きやすい雰囲気づくりのきっかけになる

職員間のコミュニケーションが円滑で活発だと、介護職員と利用者さん双方にとって快適な環境づくりが可能です。職員間のコミュニケーションの取り方のコツは、「介護職員同士のコミュニケーションを上手にとるコツとは?職場の人間関係の悩みから解放されよう!」の記事で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

ご家族とのコミュニケーション

ご家族の対応も介護職員の重要な業務です。ご家族とのコミュニケーションで求められることには、主に次の3つがあります。

  • 分かりやすく説明するスキル
  • 丁寧な言葉遣い
  • クレーム対応のスキル

丁寧な言葉遣いで分かりやすく説明するスキルがあれば、利用者さんの状況を適切に伝えられます。介護現場で働いていると、ご家族からクレームを受けてしまうことも考えられるので、クレーム対応のスキルも身につけておくとより安心です。

利用者さんのご家族とのコミュニケーションの取り方に不安のある方は「介護の利用者家族との関わりが不安…現場で使えるコミュニケーション術とは」の記事をチェックしてみてください。

介護職員が現場でスキルアップする方法

介護の仕事ではスキルを求められる場面が多くあるため、実務経験を積むなかで、ある程度の知識やスキルは身につきます。今から紹介するポイントを押さえることで、より効率的にスキルアップを目指せるので、ぜひ意識してみてくださいね。

視野を広げて積極的にコミュニケーションを取る

介護職員として適切なコミュニケーションを取るには、次のようなことを意識して仕事に取り組むと良いでしょう。

  • 視野を広く持ち、相手の立場になる
  • 分からないことや初めて行うことは、先輩に確認して正しい知識を身につける
  • 他職種とも積極的にコミュニケーションを図り知識を身につける
  • 利用者さんと密に関わる意識を持つ

看護師や理学療法士、作業療法士など、他職種とも積極的にコミュニケーションを取りましょう。専門領域が異なる職種と積極的に関わることで、幅広い知識が身につきます。また、多角的に見る視点も身につくため、ケアの幅が広がり、提案力も身につくでしょう。

職種に関係なくコミュニケーションを取ることで、分からないことや初めてトライする業務にも、積極的に関われます。疑問や不安を残したまま1人でケアを行うと、危険を伴う場合があるため、普段からさまざまな職種と意識的にコミュニケーションを図りましょう。

さらに、利用者さんとも積極的に関わることで、個別性を重視した介護を行うスキルが身につきます。

資格取得を目指すなど向上心を持って働く

介護職員としてスキルアップするには、積極性や向上心を持って働くことも重要です。具体的には、資格取得を目指したり、役職に就くことに積極的になったりするなどの行動が挙げられます。

たとえば、介護福祉士の資格を取得すれば、基礎的な介護技術や危険予知能力、介護保険に関する知識、認知症に関する知識などのさまざまな専門知識や技術を身につけることが可能です。身につけた知識や技術を実際の業務に活かせば、学んだ知識の理解がより深まるでしょう。

また、役職に就くことで、今までとは違った広い視野で業務の流れを捉えられるようにもなります。向上心や意欲をもって仕事に取り組むことで、介護職員としてのさらなるスキルアップが可能です。

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スキルアップしたい介護職員におすすめの資格5選

ここでは、スキルアップしたい介護職員におすすめの資格を5つご紹介します。初心者向けのものから上級者向けのものまで、介護職員におすすめの王道の資格を挙げるので、ぜひチェックしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護職員が最初に目指すことの多い資格です。介護の基礎的な技術やスキルを身につけるための資格で、訪問介護事業所で働く場合の資格要件の一つでもあります

取得方法や費用、難易度などは、「介護職員初任者研修を無料で取得する方法は?メリットや支援制度を解説」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、略して「実務者」や「実務者研修」とも呼ばれる資格です。介護福祉士国家試験を実務経験ルートで受験する場合は、修了が必須とされています。初任者研修よりも応用的な内容を学ぶため、介護に関する実践的な知識や技術を習得することが可能です

費用は初任者研修より高額ですが、受講方法によっては安い費用で受けられたり、実質無料になったりすることも。受講を検討されている方は、講座をよく比較検討してから受講先を決めると良いでしょう。

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介護福祉士

介護福祉士は、介護の資格のなかで唯一の国家資格です。介護福祉士国家試験試験に合格して資格登録をすることで取得できます。介護福祉士を取得すれば、現場のリーダー的なポジションへのキャリアアップが叶いやすくなるでしょう

介護福祉士国家試験の受験ルートは複数あり、社会人として働きながら国家資格の取得を目指しやすいため、「手に職をつけたい」という方にもおすすめの資格です。詳しくは、「社会人として働きながら介護福祉士になるには?資格取得のルートを解説!」をご覧ください。

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社会福祉士

社会福祉士は、高齢者や障がいのある方など、福祉の支援が必要な方の相談業務に従事する際に活かせる資格です。社会福祉士国家試験に合格することで取得できます。試験の受験ルートは複数あり、科目履修や相談援助の実務経験が必要です。

厚生労働省の「社会福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移」によると社会福祉士国家試験の近年の合格率は20~50%台で、平均合格率は30.2%となっています。難易度が高めの資格なので、取得できれば福祉業界で重宝される人材になるでしょう。

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介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、利用者さんのケアプランを作成するために必要な資格です。介護支援専門員実務研修受講試験に合格して研修を修了することで、ケアマネジャーとして登録できます。ケアマネジャーは国家資格ではありませんが、受験資格を得るには指定の要件を満たさなければなりません。

東京都福祉保健財団 ケアマネジャー専用サイトの「令和7年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験(II.受験資格について)」によると、ケアマネジャー試験の受験資格は、以下のどちらかを満たすことです。

  • 該当する国家資格等に基づく業務に5年(かつ900日)以上従事した経験がある
  • 相談援助業務に5年(かつ900日)以上従事した経験がある

介護福祉士や看護師、生活相談員などとして5年以上働くと、ケアマネジャーの試験にチャレンジできます。介護業界ではケアマネジャーが不足している傾向があるので、「介護支援専門員」は就職に有利な資格といえるでしょう。

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介護職員としてさらにスキルアップを目指せる資格

介護職員としてさらなるスキルアップを目指す場合は、上記で紹介した資格のほかに、認定介護福祉士や喀痰吸引等研修などの取得を検討するのも良いでしょう

認定介護福祉士は、2015年からスタートした資格です。介護福祉士の上位資格として位置づけられており、「介護福祉士として5年以上実務経験を積む」など複数の要件を満たせば、資格取得のための研修を受講できます。介護福祉士を取得したあと、介護職員としてさらなるスキルアップを目指したい方におすすめです。

喀痰吸引等研修は、介護職員が医療的ケアを行えるようになるための資格。研修の必要な課程を修了して申請を行うと、医師や看護師の指示の下で、たんの吸引や経管栄養の処置を行えます。医療的ケアが行えるスタッフは現場で重宝されるため、資格を持っていると介護職員としての活躍の場が広がったり、スキルアップにつながったりするでしょう。

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介護職員として身につけるべき知識に関する質問

ここでは、介護職員として身につけるべき知識に関する質問に回答します。

介護職として一番大切なことは何ですか?

介護職として大切にすべきことは、利用者さんの気持ちに寄り添って介護サービスを提供することです。一方的な押し付けにならないよう、利用者さんの気持ちを尊重し、安心してもらえる状況をつくることを意識しましょう。
介護職新人の心構えと知っておきたい接遇マナー」の記事では、介護職員として働くうえで大切なことについて解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

介護をするうえで基本的なことは何ですか?

介護職員として意識したい基本的なことは、「生活の継続性」「自己決定の尊重」「残存能力の活用」の3つです。これらは介護の基本理念として取り入れられており、「介護の三原則」とも呼ばれています。
「生活の継続性」とは、利用者さんがその人らしく日常生活を生活を続けられるようサポートすることです。「自己決定の尊重」とは、利用者さん本人が自分の暮らし方を決められるように支援し、決めたことを尊重することを指します。「残存能力の活用」は、なんでも手助けするのではなく、利用者さん本人ができることは自分自身でやってもらい、自立を支援することです。介護をするにあたって意識すると良いでしょう。

まとめ

介護職員として知識とスキルを身につけておくことで、給与アップが期待できたり業務の幅が広がったりするメリットがあります。知識とスキルの習得が最も可視化されやすいのが、介護福祉士や介護支援専門員などの資格を取得することです。

介護職員として身につけるべき知識には、「介護の専門知識」「安全に介護を行うための技術」「観察眼と判断能力」「コミュニケーションスキル」などがあります。職員・利用者さんとの積極的なコミュニケーションを心掛けることで、より良い支援を行えるでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

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介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年7月11日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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