看護助手と介護士、どっちに転職すべき?仕事内容や役立つ資格、給料の違い

介護の仕事 2025年7月23日
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この記事のまとめ

「働くなら看護助手と介護士のどっちがいい?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。看護助手と介護士のどっちがいいと感じるかは人によって異なるので、職種の違いや共通点を知り、キャリアを検討することが大切です。この記事では、看護助手・介護士それぞれに向いている人の特徴を解説します。仕事内容や給料、役立つ資格もご紹介。働くメリット・デメリットややりがいもまとめたので、転職の参考にしてください。

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目次

看護助手か介護士になるならどっちがいい?

「自分には看護助手と介護士どっちが向いているの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。看護助手と介護士のどっちがいいと感じるかは、行いたい支援や適性によって異なります。以下に看護助手と介護士それぞれに向いている人の特徴をまとめたので、確認してみましょう。

看護助手に向いている人の特徴介護士に向いている人の特徴
・医療の面から患者さんをサポートしたい
・コミュニケーション能力が高い
・人の役に立つことに喜びを感じる
・柔軟な対応ができる
・協調性がある
・介護の面から利用者さんをサポートしたい
・思いやりがある
・基本的なマナーが身についている
・体力に自信がある
・責任感がある

看護助手と介護士は、どちらも対人援助を行う職業なので、「誰かのサポートがしたい」という気持ちがある人はやりがいを感じながら働けるでしょう。

看護助手に向いている人の特徴

看護助手に向いている人は、医療の面から患者さんをサポートしたい人や、コミュニケーション能力が高い人などです。

医療の面から患者さんをサポートしたい

看護助手は病院やクリニックでケアを行うので、医療面から患者さんをサポートできます。そのため、「けがや病気から回復できるよう患者さんを手助けしたい」と考えている人が向いている仕事といえるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高い人は、看護助手として働くのに向いています。病気やけがによって、突然普段どおりの日常生活を送れなくなった患者さんもいるでしょう。看護助手には、不安な気持ちを抱いている患者さんに寄り添って接するコミュニケーション能力が求められます。

人の役に立つことに喜びを感じる

誰かの役に立つことを喜べる人は、看護助手に向いています。看護助手は、患者さんの状態が回復するのを身近で見守られる職種です。「患者さんのサポートをして役に立ちたい!」という人は、看護助手の仕事に向いているでしょう

また、看護助手は、医師や看護師が働きやすいように環境整備などを行います。サポートをする他職種から感謝してもらえることもあり、周囲への貢献を実感できる仕事です。

場面に合わせた柔軟な対応ができる

医療現場では、状況に合わせた柔軟な対応が必要です。たとえば、患者さんの入退院の予定が急に変更になる場合があります。ほかにも、普段自立して歩ける方が転んでしまったり、元気だった患者さんの容態が急変したりすることもあるでしょう。
緊急の場面でも慌てることなく適切な対応ができる看護助手は、看護師や患者さんから頼られる存在です

協調性がある

看護助手は医師や看護師からの指示に基づいてサポートを行うため、協調性が求められます。自分で勝手に判断せず、医師や看護師の指示を正しく理解して患者さんへのケアを行うことが必要です。ほかの職員とスムーズな連携ができると、患者さんに提供するケアの質を高められるでしょう。

介護士に向いている人の特徴

介護士に向いている人は、介護の面から利用者さんをサポートしたい人や、思いやりをもって人と接することができる人などです。

介護の面から利用者さんをサポートしたい

介護士は、介護施設や介護事業所で利用者さんをサポートしたい方に向いています。高齢者の方と接するのが好きな人や、日常生活を充実させるための支援がしたい人におすすめの職種です。

思いやりをもって人と接することができる

介護士は、思いやりをもって利用者さんと接する必要があります。利用者さんのなかには、言いたいことが上手く言葉にならなかったり感情のコントロールが苦手だったりする方もいるでしょう。スムーズにケアができないときも、利用者さんのニーズや心身の状態などを考え、相手の気持ちを思いやって介護を行うことが大切です。

基本的なマナーが身についている

介護の現場で活躍するには、基本的なマナーが身についていると良いでしょう。介護士が利用者さんと信頼関係を築くには、丁寧な言葉遣いや清潔感のある身だしなみ、好印象を与える立ち居振る舞いなどが重要です。マナーがしっかりしていると、利用者さんだけでなくそのご家族からの信頼も得られます。

介護士に必要なマナーに関しては、「介護職の接遇マナーとは?重要性とキホンの5原則」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

体力に自信がある

介護士は身体介護を行うので、体力に自信がある方にも向いているでしょう。利用者さんのなかには、自分より体重の重い方や背の高い方がいる場合があります。入浴介助や移動介助をする際に、利用者さんの身体を支えられる力が十分にあると、介護士として活躍できるでしょう。

責任感がある

介護士は利用者さんの命や生活を預かる仕事なので、責任感がある人が向いています。介護士はケアの中心となることが多いため、利用者さんの小さな変化を見逃さず、周囲と連携して適切な支援を行うことが大切です。
特に、転倒リスクがある移動・移乗の介助や、体調が変化しやすい入浴介助の際などは、利用者さんの状況を確認しながらケアをすることが求められます。利用者さんが安全に安心して過ごせるようにサポートできる人は、介護士に向いているでしょう。

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看護助手・介護士それぞれの役割

ここでは、看護助手と介護士それぞれの役割をご紹介します。

看護助手の役割介護士の役割
看護師のサポートをし、患者さんの療養生活を支える日常生活に困難がある方のサポートをする

看護助手と介護士は、支援対象者の生活を支えることが役割です。介護士は利用者さんの介護を中心に行うのに対し、看護助手は他職種のサポートを行うという点に違いがあります。

看護助手の役割

看護助手の役割は、看護師のサポートをして患者さんの療養生活を支えることです。医師や看護師の指示のもと、患者さんが回復できるようサポートしたり、精神的なケアを行ったりします。

介護士の役割

介護士の役割は、日常生活に困難がある方のサポートをすることです。ほかの介護職員や関係機関と協力し、利用者さんの生活の質を向上させるための支援を行います。また、利用者さんのご家族からの介護に関する相談に乗ることもあるでしょう。

看護助手・介護士それぞれの仕事内容

看護助手は環境整備などの看護補助の業務を行い、介護士は介護業務を行います。どっちの仕事内容が自分に合っていそうか比較してみましょう。

看護助手の主な仕事内容介護士の主な仕事内容
・医療機器の準備や洗浄
・シーツ交換やベッドメイキング
・病院の共用部分の清掃
・身体介護
・生活援助
・身体介護
・レクリエーションの企画・実施
・介護記録の作成や事務作業

職場によっては、看護助手も介護士と同じように身体介護を行う場合があります。看護助手・介護士それぞれの仕事内容の詳細を以下にまとめました。

看護助手の仕事内容

看護助手の主な仕事内容は、看護師のサポートです。看護助手は、注射や点滴、採血などの医療行為は行えませんが、環境整備などを行って医療現場を支えています。具体的には、患者さんが快適な療養生活を送るためにシーツ交換をしたり、共用部分の清掃をしたりするのが看護助手の仕事です。

職場によっては、看護助手が食事介助や入浴介助などの身体介護を行う場合もあります。患者さんの身体介護を行う際は、医療職と連携して安全を確保しながら対応することになるでしょう。

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介護士の仕事内容

介護士の主な仕事内容は、利用者さんの生活のサポートです。具体的には、調理や洗濯、掃除など利用者さんが日常生活を送るうえで必要な家事をサポートします。また、利用者さんの状態に応じて、食事介助や排泄介助、更衣介助、移動・移乗介助などの身体介護を行うことも重要な業務です。提供した介護サービスの内容や利用者さんの様子を介護記録に記載して情報共有することで、最適な支援につなげられます。

施設によっては、利用者さんの身体機能の向上やコミュニケーションの促進、心身のリフレッシュのためにレクリエーションに力を入れているところもあるでしょう。介護士は、家事の支援や身体介護、レクリエーションの運営、事務作用などの幅広い業務を担当します。

介護士の仕事に関しては、「介護職(介護士)の仕事内容とは?資格は必要?やりがいやメリットもご紹介」の記事で解説しているのでぜひご覧ください。

看護助手・介護士それぞれが活躍する職場

看護助手と介護士のどっちがいいか悩む方は、それぞれどのような職場で働いているのかもチェックしてみましょう。

看護助手が活躍する職場の例介護士が活躍する職場の例
・病院
・クリニック
・診療所
・訪問看護事業所
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・有料老人ホーム
・グループホーム
・訪問介護事業所
・デイサービス

看護助手・介護士ともに活躍する職場は多岐にわたります。職場によって対象者が違うため、自分の希望するケアができる職場を選ぶことが重要です。

看護助手が活躍する職場

看護助手の主な職場は、病院やクリニック、診療所などの医療機関です。なかには、看護師の配置が必要な介護事業所に勤務する看護助手もいます。

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介護士が活躍する職場

介護士が活躍する職場は、入居型の介護事業所や通所型の介護施設、訪問型の介護事業所などです。利用者さんが入居する施設には、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなどがあります。通所型の施設はデイサービスなどで、訪問型の事業所は訪問介護事業所などです。

利用定員や利用条件、職員の配置基準などは、介護サービスによって異なります。介護士として働く際は、力を入れたいケアや自分の強みを考え、適性に合った職場を選ぶと活躍しやすいでしょう。

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看護助手・介護士それぞれがケアを行う対象者

看護助手と介護士では、ケアを行う対象者も違います。それぞれのケア対象者を比較してみましょう。

看護助手のケアの対象者介護士のケアの対象者
医療機関に通院・入院する患者さん
(基本的に年代を問わず幅広い方)
介護保険サービスや障害福祉サービスなどの利用者さん
(高齢者・難病を患う方・障がいのある方)

看護助手や介護士は、支援対象者のニーズに合わせたサポートをすることが求められます。医療機関の患者さんと、介護・福祉サービスの利用者さんの違いを知り、自分がどっちの支援に携わりたいか考えてみましょう。

看護助手がケアを行う対象者

看護助手がケアを行う対象者は、病院などの医療機関に通院や入院をする患者さんです。交通事故でけがをした方や心臓や脳の疾患がある方など、子どもから高齢者まで年代を問わず幅広い方のサポートを行います。
なお、病院やクリニックでは、診療科によって患者さんの疾患や年齢層などが異なる場合があるので、どのような患者さんに対応するか確認しておくことが重要です。

介護士がケアを行う対象者

介護士がケアを行う対象者は、介護や福祉のサービスを利用する方です。介護保険サービスは、加齢によって身体機能が低下した方や、認知症と診断された方、難病を患う方などが利用します。障害福祉サービスの対象者は、身体障がいがある方や精神障がいがある方、知的障がいがある方、難病を患う方などです。

看護助手・介護士それぞれの給料

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」をもとに、看護助手と介護士それぞれの平均月給・平均賞与をご紹介します。平均月給と平均賞与から算出した平均年収・平均月収も以下にまとめました。

職種平均月給(きまって支給する現金給与額)平均賞与(年間賞与その他特別給与額)平均年収(平均月給×12+平均賞与)平均月収(平均年収÷12)
看護助手235,200円463,300円3,285,700円約273,800円
介護士271,000円508,300円3,760,300円約313,400円

参考:政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)

平均月給・平均賞与ともに、看護助手より介護士のほうが高いことが分かります。看護助手と介護士の平均年収を比較すると、介護士のほうが約475,000円高い結果でした

介護士の平均年収が看護助手より高い理由は、仕事内容や求められるスキル、役割、責任などの違いがあるためでしょう。看護助手は主に看護師のサポートを行うのに対し、介護士はチームの中心となって利用者さんのケアを行います。そのため、介護士と看護助手で給与の差が出ると考えられます。

看護助手の給料

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、企業規模が10人以上の職場で働く看護助手の「きまって支給される現金給与額」は235,200円。「年間賞与 その他特別給与額」は463,300円です。これらをもとに算出した看護助手の平均年収は3,285,700円です。年収÷12で計算した平均月収はおよそ273,800円という結果でした。

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介護士の給料

同資料によると、企業規模が10人以上の職場で働く介護職員の「きまって支給される現金給与額」は271,000円。「年間賞与 その他特別給与額」は508,300円です。これらをもとに算出すると、介護士の平均年収は3,760,300円になります。年収÷12で計算した平均月収はおよそ313,400円という結果でした。

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看護助手・介護士それぞれに役立つ資格

看護助手・介護士どちらも無資格から働き始められますが、資格を保有していることで就職・転職活動が有利になったり、仕事の幅を広げられたりするでしょう。看護助手・介護士として働くうえで役に立つ資格を、それぞれまとめました。

看護助手に役立つ資格介護士に役立つ資格
・看護助手認定実務者試験
・メディカルケアワーカー(R)
・介護職員初任者研修
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士

職場によっては看護助手も身体介護を行う場合があるので、「介護職員初任者研修」などの介護資格が役に立つ可能性があります。

看護助手として働くうえで役立つ資格

看護助手として働くうえで役立つ資格は、看護助手認定実務者試験やメディカルケアワーカー(R)です。

看護助手認定実務者試験

看護助手認定実務者試験とは、全国医療福祉教育協会が認定する民間資格です。看護助手認定実務者試験に合格することで取得可能。取得する過程で看護助手の役割や業務内容、基本的な技術について学べます。受験要件はないため、無資格・未経験の方も取得を目指せるのが特徴です。

また、看護助手認定実務者試験は在宅で受験ができます。看護の専門学校などの認定機関が開講する講座の受講生は、団体での受験も可能です。

メディカルケアワーカー(R)

メディカルワーカー(R)は、医療福祉情報実務能力協会が認定する民間資格です。メディカルケアワーカー(R)検定試験に合格することで取得可能。メディカルケアワーカー(R)には2級と1級があり、2級は基礎的な内容で、1級は応用的な内容です。

メディカルワーカー(R)の資格を取得する過程で、看護助手の役割や看護理論などが学べます。敬語の使い方や電話対応、接遇方法など看護補助の業務に活かせるマナーも身につけることが可能です。また、消毒学や医科病理学、薬理学など、医学についての基礎知識も習得できます。

メディカルワーカー(R)検定試験2級の受験資格を得るには、「看護助手・介護等の実務経験が1年以上ある」もしくは、「協会指定の教育機関でメディカルケアワーカー(R)の講座を修了する」のどちらかを満たさなけばなりません。また、メディカルワーカー(R)1級を受験するには2級への合格が必要です。2級と1級の併願受験も可能で、在宅で受験できます。

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介護士として働くうえで役立つ資格

介護士として働くうえで役立つ資格は、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などの介護系の資格です。介護系の資格は、看護助手として働く際にも役立ちます。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識やスキルを学ぶための資格です。取得によって有資格者の監督なしで単独で身体介護が行えるため、介護士だけでなく看護助手も取得が必要な場合があります。

受講要件はなく、無資格・未経験から取得を目指せるのが、介護職員初任者研修の特徴です。130時間の研修を受講し、筆記試験に合格することで取得できます。介護職未経験の方や経験が浅い方向けの資格なので、取得のハードルは低めといえるでしょう。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置付けられている資格です。介護計画書の作成や医療的ケアについて学べるので、介護の考え方や障がいのある方に関する知識を学びたい方、介護士としてスキルアップを目指す方におすすめ。初任者研修と同じく受講要件がなく、無資格・未経験から取得を目指せます。

介護福祉士実務者研修は、国家資格の「介護福祉士」を取得するための受験要件の一つなので、介護士や看護助手としてキャリアアップを目指す方は取得を検討すると良いでしょう。

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介護福祉士

介護福祉士は、介護資格のなかで唯一の国家資格です。保有していると、介護に関する専門的な知識とスキルを習得している証明になります。受験要件を満たし、介護福祉士国家試験に合格することで取得可能です。

介護福祉士国家試験の受験要件を満たすルートは複数あります。働きながら受験要件を満たせる「実務経験ルート」では、「介護等の実務経験3年以上」と「介護福祉士実務者研修の修了」が必要です。

介護福祉士の受験ルートについては、「介護福祉士の受験資格を得るルートを解説!必要な実務経験や試験概要は?」の記事で解説しているので、取得を考えている方はご一読ください。

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看護助手・介護士それぞれの仕事のメリット

看護助手・介護士それぞれの働くメリットについて、以下の表にまとめました。

看護助手として働くメリット介護士として働くメリット
・無資格・未経験から経験を積める
・医療の知識が身につく
・キャリアチェンジにスキルを活かせる
・福利厚生が充実している傾向がある
・無資格・未経験から活躍できる
・介護に関する知識やスキルが身につく
・働きながらキャリアアップを目指せる
・人として成長できる

看護助手と介護士はどちらも、無資格・未経験から始められるというメリットがあります。

看護助手として働くメリット

看護助手として働くメリットは、無資格・未経験から経験を積んでいけることや、医療の知識が身につくことなどです。

無資格・未経験から経験を積める

看護助手は、無資格・未経験から始められる職種です。看護助手は、病室の掃除やベッドメイキングなどを行うことで、資格がなくても患者さんの療養生活をサポートできます。

医療の知識が身につく

看護助手として働くと、医療に関する知識を自然に学べるでしょう。看護師が行う注射や点滴、採血などの医療行為を間近で見られるほか、患者さんの疾患や症状に対する適切なケア方法を看護師の指示内容から読み取れます。

キャリアチェンジにスキルを活かせる

看護助手として働きながら知識を身につけることで、キャリアチェンジが可能です。医療事務や医療関係の会社、介護士など、看護助手のノウハウを活かして資格なしで転職できる職種もあり、転職先は多岐にわたります。
また、通信制や夜間コースの学校などに通い、准看護師や看護師の資格取得を目指すことも可能です。

看護助手から転職できる職種に関して詳しくは、「看護助手から転職できるおすすめの職種6選!仕事内容や必要な資格をご紹介」の記事で紹介しているのでご覧ください。

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職場によっては充実した福利厚生が受けられる

看護助手の職場である病院やクリニックは、人手不足解消のために福利厚生に力を入れているところがあります。有給休暇のほかにリフレッシュ休暇の制度を設けていたり、子どもがいる職員のために院内保育所が設置されていたりする職場もあるでしょう。
なかには、職員やその家族が息抜きをするために宿泊したり温泉に入ったりする、保養施設の利用ができる病院などもあります。

介護士として働くメリット

介護士として働くメリットは、無資格・未経験から活躍できる業務があることや、介護に関する実践的な知識やスキルが身につくことなどです。

無資格・未経験から活躍できる

介護士の仕事には、無資格・未経験から携われる業務があります。たとえば、レクリエーションの企画・実施には、部活動やアルバイト、社会人の経験などで身につけたコミュニケーション能力や企画力を活かせるでしょう。また、洗濯や掃除、買い物などの支援も、無資格・未経験の介護士ができる仕事です。

介護に関する実践的な知識やスキルが身につく

介護士として働くと、実践的な介護の知識やスキルを学べます。働くなかで身についた介護技術や介護保険に関する知識は、身近な人の介護にも役立てられるでしょう。

働きながらキャリアアップを目指せる

実務経験を活かしてキャリアアップを目指せるのも、介護士として働くメリットの一つです。介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士と、実務経験を活かしながら段階的に介護資格を取得すると、活躍の幅を広げられます。

介護士の職場のなかには、資格取得支援制度を実施する事業所があり、資格取得に必要な費用を一部負担してくれる場合もあるでしょう。

資格取得支援制度については、「介護職の資格取得支援制度とは?給付金の種類や利用するメリットを解説」の記事で解説しているのでご一読ください。

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利用者さんと関わるなかで人として成長できる

介護士として利用者さんと関わるなかで、人として成長できる機会があるでしょう。介護士が関わる利用者さんは、高齢の方が多い傾向があります。人生の先輩である利用者さんのこれまでの経験についての話を聞くと、自分の人生観や価値観を広げられるかもしれません。

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看護助手・介護士それぞれの仕事のデメリット

看護助手・介護士それぞれの仕事のデメリットを比較してみましょう。

看護助手として働くデメリット介護士として働くデメリット
・医療行為ができない
・業務の幅が広く覚えるのが大変
・看護師との人間関係で悩む場合がある
・業務に抵抗感を覚える可能性がある
・担当する業務が多い場合がある
・身体的な負担がある
・利用者さんとのコミュニケーションが難しい

看護助手と介護士はどちらも携わる業務が多岐にわたるため、覚える業務が多いと感じる場合があるかもしれません。

看護助手として働くうえでのデメリット

看護助手として働くうえでデメリットに感じる可能性があるのは、医療行為ができないことや、業務の幅が広く覚えるのが大変なことなどです。

医療行為ができない

看護助手の仕事において、注射や点滴などの医療行為ができないことをデメリットに感じる人もいるかもしれません。医療行為に携わるには、医師や看護師などの資格が必要です。
たとえば、患者さんから「点滴が痛いから打つ場所を変えたい」と相談された場合、看護助手は自分で対処せず看護師に報告しなければなりません。患者さんから相談されても医療行為を行えないため、主体的にケアをしたい場合はもどかしさを感じる可能性があります。

業務の幅が広く覚えるのが大変

看護助手は、看護師のサポートや環境整備、身体介護などの幅広い業務をこなす必要があるので、「仕事を覚えるのが大変」と感じる人もいるようです。看護師からの指示を正確に理解するためには、医療用語も覚えなければなりません。
なかには、覚えることや対応する仕事が多く、「業務に慣れるまでに時間がかかるのがつらい…」と感じる人もいるようです。

看護師との人間関係で悩む場合がある

サポートをする看護師との連携が上手くいかない場合、人間関係に悩むことも。看護助手は看護師の指示に従って働くため、看護師との人間関係に問題が生じると、ストレスを感じてしまう可能性があります。
ときには、自分より年下だったり経験が浅かったりする看護師から指示を受ける場合もあり、「サポート役がつらい…」と感じる人もいるようです。

仕事内容によっては抵抗感を覚える場合がある

血液を見るのが苦手だったり吐しゃ物の処理に抵抗があったりすると、看護助手として働くのがつらいと感じてしまうかもしれません。看護助手は、医療器具の処理をしたり嘔吐をした際の対応をしたりする場合があります。

介護士として働くうえでのデメリット

介護士として働くうえでデメリットに感じる場合があるのは、担当する業務が多い場合があることや、身体的な負担があることなどです。

担当する業務が多い場合がある

少子高齢化により介護士が不足しているため、職場によっては介護士1人あたりの担当する業務が多い場合があります。業務量が多いと、定時内に仕事が終わらず残業の増加につながるなど、負担になることがあるかもしれません。

身体的な負担がある

介護士が利用者さんに対して身体介護を行う際は、腰や腕などに負担がかかる場合があります。車いすを利用する方がベッドに移乗するときは、中腰の状態で利用者さんの身体を支える必要があり、腰痛の原因になってしまうことも。介護士として長く活躍するためには、負担の少ない介助方法を身につけることが大切です。

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利用者さんとのコミュニケーションが難しい

職場によっては、利用者さんとのコミュニケーションが難しいと感じるかもしれません。介護士が接する利用者さんのなかには、認知症と診断された方や言語機能に障がいのある方もいます。上手く気持ちを言葉にできない利用者さんもいるため、仕事に慣れるまでは、コミュニケーションをどのように取ったら良いか悩む場合があるでしょう。

看護助手・介護士それぞれのやりがいや魅力

看護助手・介護士それぞれのやりがいや魅力について、以下の表にまとめました。

看護助手のやりがい・魅力介護士のやりがい・魅力
・看護師や患者さんから感謝の言葉をもらえる
・患者さんの回復を間近で見られる
・利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらえる
・他職種と連携して適切なサポートを提供できる

看護助手と介護士はどちらも、自分のサポートによって感謝の言葉をもらえたときにやりがいを感じるようです。

看護助手のやりがいや魅力

看護助手のやりがいや魅力は、看護師や患者さんから直接感謝の言葉をもらえることや、患者さんの回復を間近で見られることです。

看護師や患者さんから直接感謝の言葉をもらえる

看護助手として働くなかで、看護師や患者さんから直接感謝の言葉をもらえることも少なくありません。看護師に患者さんの体調の些細な変化を伝えるなど、業務がスムーズに行えるようサポートをして看護師から感謝されることがあります。

また、療養生活のサポートをした患者さんが退院する際に、「細かい気配りをありがとう」「あなたのおかげで入院生活が快適だった」と言われると、働くやりがいにつながるでしょう。

患者さんの回復を間近で見られる

患者さんの回復を実感したときにやりがいを感じる看護助手もいます。症状の程度によっては数ヶ月入院する患者さんもいるため、患者さんと顔なじみになることもあるでしょう。けがの影響で初めは自分で歩けなかった患者さんが、リハビリを経て歩けるようになるなど、日ごろ接している患者さんの回復を間近で見られることにやりがいを感じるようです。

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介護士のやりがいや魅力

介護士のやりがいや魅力は、利用者さんやそのご家族から直接感謝の言葉をもらえることや、他職種と連携して適切なサポートを提供できることです。

利用者さんやそのご家族から直接感謝の言葉をもらえる

利用者さんやそのご家族から感謝の言葉をもらえたときに、「介護士をやってて良かった」と感じる人も多いようです。自分のサポートによって利用者さんの笑顔を見られると、大きな喜びを感じられるでしょう。

介護士には、利用者さんのサポートを通してそのご家族の介護の負担を減らす役割もあります。利用者さんのご家族から「おかげで負担が軽くなった」「あなたに任せて良かった」と言われることも、働くうえでの大きな励みになるでしょう。

他職種と連携して適切なサポートを提供できる

ほかの介護士やケアマネジャー、看護師などと上手く連携を取り、利用者さんのニーズに合った適切なサポートを提供できたときにやりがいを感じる介護士もいるでしょう。介護士が利用者さんにケアを行う際は、他職種との連携が不可欠です。スムーズな連携は、利用者さんへ提供するサービスの質を高めることにつながります。

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看護助手と介護士についてよくある質問

ここでは、看護助手と介護士についてよくある質問に回答します。「看護助手と介護士どっちがいいか悩む…」という方や、「看護助手から介護福祉士になれるの?」と気になる方は参考にしてみてください。

看護助手と介護助手の違いは?

看護助手と介護助手は、仕事内容や働く場所が違います。看護助手は、病院などの医療機関で、看護師のサポートをして患者さんの療養生活を支える職種です。一方の介護助手は、介護施設・事業所で介護職員のサポートを行います。

看護助手と介護福祉士の違いは?

看護助手と介護福祉士の違いは、仕事内容や働く場所、資格が必須かどうかです。看護助手は、医療機関で患者さんの療養生活を支える職種で、無資格から働けます。一方の介護福祉士は、高齢者の方や障がいのある方に対して、自立した日常生活のためのサポートを行う職種。介護福祉士を名乗るためには、国家資格である「介護福祉士」が必要です。

看護助手から介護福祉士になるにはどうしたら良い?

介護福祉士を働きながら実務経験ルートで取得する場合は、「3年以上の実務経験」と「介護福祉士実務者研修の修了」が必要です。身体介護に従事する看護助手は、その実務経験を介護福祉士試験の受験要件の期間に含められるため、働きながら介護福祉士を目指せます。
看護助手から介護福祉士の資格取得を考えている方は、「介護福祉士の受験資格に看護助手の実務経験も含まれる?職種の違いも解説!」の記事を参考にしてみてください。

介護士から看護助手になるときの志望動機はどう書く?

介護士から看護助手になるときの志望動機には、看護助手になりたい理由を明確に分かりやすく書くことが大切です。また、「身体介護のスキルを活かして患者さんのサポートができる」「他職種と協力した経験があり、協調性を活かして働ける」など、介護施設での経験を看護助手としてどのように活かせるのか、具体的に書くと良いでしょう。
看護助手の志望動機の書き方について詳しくは、「看護助手の志望動機の書き方は?パターン別の例文で詳しく解説!」の記事で紹介しているので、転職を考えている方はチェックしてみてください。

まとめ

看護助手と介護士のどっちが向いているかは、人によって違います。看護助手は、病院やクリニックで看護師の補助をするのが主な仕事です。具体的には、医療機器の準備や洗浄、ベッドメイキングなどを行います。看護助手に向いている人の特徴は、「医療の面からケアをしたい」「コミュニケーション能力が高い」「人の役に立つことに喜びを感じられる」などです。
看護助手の平均年収は約329万円。無資格の方も看護助手になれますが、「メディカルケアワーカー(R)」「看護助手認定実務者試験」「介護職員初任者研修」などの資格を取得しておくと採用で有利に働く可能性があります。

介護士は、入居型の介護施設やデイサービス、訪問介護事業所などの介護サービス事業所で働く職種です。利用者さんの身体介護や生活援助、レクリエーションの企画・実施などを行います。介護士に向いている人の特徴は、「介護の面からケアをしたい」「思いやりがある」「基本的なマナーが身についている」などです。
介護士の平均年収は約376万円。資格の取得は必須ではありませんが、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などがあると業務に役立つでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年7月23日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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