
この記事のまとめ
- 看護助手は、看護職員の指示のもとで、医療行為に該当しない業務を行う職種
- 准看護士は、医師や看護師指示を受けて医療行為を行う職種
- 看護助手には資格が必要ないが、准看護師には准看護師免許が必要
「看護助手と准看護師の違いって何?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。看護助手も准看護師も「看護」という言葉が付いていますが、役割や仕事内容が異なります。この記事では、看護助手と准看護師の仕事内容や必要な資格、平均給与の違いを解説。「医療に携わりたいけど、どんな仕事があるか分からない」とお悩みの方は、参考にしてみてください。
看護助手の仕事内容は?外来・病棟など職場別に解説!やりがいや大変なこと目次
看護助手と准看護師の違い
以下の表で、看護助手と准看護師の違いについて大まかに解説します。資格と仕事内容、給与の違いを紹介しているのでご覧ください。
| 資格 | 仕事内容 | 平均月給 | |
| 看護助手 | 不要 | 医療行為を含まない看護職員のサポート | 約24万円 |
| 准看護師 | 准看護師免許が必要 | 医療行為を含む看護師のサポート | 約29万円 |
参照:政府統制の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
准看護師は、資格が必要でハードルが高かったり、医療行為を担当する責任が大きかったりする仕事なので、看護助手より給与が高くなっています。看護助手と准看護師の違いを理解して、自分に合った仕事を見つけましょう。
出典
政府統制の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」(2025年7月29日)
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看護助手とは
看護助手(介護補助)とは、看護職員の指示や指導を受けて、補助業務を行う職種です。専門的な知識を必要とする「医療行為」は行うことはできません。看護助手は医療行為に携わらないため、未経験や無資格から挑戦可能な仕事です。
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看護助手の仕事内容
看護助手の仕事内容は、看護職員のサポートや患者さんの療養上のお世話、環境整備などです。
看護職員のサポート
看護助手が行える看護職員のサポートは、医療器具・機器の準備や片付けおよび消毒、カルテの整理、備品の管理など、医療行為に該当しない業務に限られます。クリニックなどでは、受付の仕事をすることもあるようです。
患者さんの療養上のお世話
看護助手は、看護職員の指導のもとで、食事介助や排泄介助、入浴介助などの身体介護も行います。院内や施設内の移動介助、検査室への案内なども看護助手の仕事の一つです。
看護職員も身体的なケアを担当しますが、病状が安定している患者さんや、看護助手が対応をしても問題がないと判断された患者さんの身体介護は、看護助手が担当する場合があります。看護助手が行う身体介護の範囲は、病院によって異なるので、志望先の看護助手の仕事内容を調べておきましょう。
環境整備
看護助手は、ベッドメイキングやシーツ交換、洗濯、清掃なども行います。環境整備の仕事は、外部企業に委託している病院もあり、その場合は看護助手の仕事には含まれません。
看護助手の仕事内容は、「病院勤務の介護士の仕事内容とは?介護施設との違いや働くメリットをご紹介」でも解説しているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
准看護師とは
准看護師とは、看護師の指示や指導のもとで、医療行為を行う職種です。看護助手と看護師の中間の役割と考えると分かりやすいでしょう。
准看護師の仕事内容
准看護師の基本的な仕事内容は、看護師と大きな違いはありません。しかし、准看護師が医療行為を行うには、医師や看護師からの指示が必須です。たとえば、患者さんから「点滴が上手く落ちていないみたい」と報告された場合は、医師や看護師に確認してから処置を行います。また、准看護師は看護師とは異なり、看護記録の作成は行えません。
以下で准看護師の仕事内容を詳しく確認してみましょう。
点滴や採血、注射
点滴や採血、注射などの検査に必要な医療行為を行います。准看護師が点滴や採血、注射を行う際は、看護師の指示が必要です。
バイタルチェック
患者さんの体温や血圧、脈拍を測り、バイタルチェックを行います。バイタルチェックは、患者さんの身体的な変化に早期に気づくために欠かせない仕事です。
患者さんのお世話
准看護師も、食事介助や排泄介助、入浴介助、移動・移乗介助などの身体介護を行います。准看護師も看護助手も療養上のケアに携わりますが、准看護師には疾患に関する知識が備わっているため、より専門的なケアを任される場合があるでしょう。
環境整備
病院や施設によっては、准看護師もベッドメイキングや清掃をする場合があります。職場が外部に委託している場合や、看護助手に環境整備を任せている場合は、准看護師はシーツ交換や清掃業務を担当しません。
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看護助手や准看護師になるのに必要な資格は?
看護助手になるのに資格は必要ありませんが、准看護師になるには、准看護師免許が必要です。准看護師免許を取得するには、各都道府県で実施される試験に合格し、都道府県知事の認定を受けなければなりません。
また、准看護師試験を受けるには、准看護師養成所で学ぶ必要があります。准看護師養成所に2年以上通うか、高校の衛生看護科に3年間通うのが、准看護師試験の受験資格を得るルートです。
准看護師養成所の受験資格は中学校卒業以上なので、入学試験も中卒程度のレベルとなっています。「国語・作文・数学・社会・理科・英語」などから、2~3科目程度出題される場合が多いようです。准看護師養成所には、全日制や半日制があり、働きながら准看護師を目指して勉強をすることもできます。
准看護師認定試験は、年1回、2月ごろに実施されます。都道府県によって試験日が異なるので、同じ年に複数回の試験を受けられる場合もあるようです。ただし、願書の出願期限は12月ごろまでなので、「不合格になったから別の会場で試験を受ける」ということはできません。事前に複数回試験を受ける必要があるかどうか考えて出願しましょう。
准看護師認定試験は、以下の科目から150問が出題されます。
- 人体の仕組みと働き
- 栄養
- 薬理
- 疾病の成り立ち
- 保健医療福祉の仕組み
- 看護と法律
- 基礎看護
- 成人看護
- 老年看護
- 母子看護及び精神看護
試験に合格したら、都道府県に免許申請手続きを行います。免許証発行まで数ヶ月かかることもあるので注意が必要です。
出典
一般社団法人 日本准看護師連絡協議会「准看護師になるため知っておきたいこと」(2025年7月29日)
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取得しておくと看護助手として働く際に役立つ資格
看護助手として働くのに資格は必須ではありませんが、取得しておくと役立つ資格はあります。看護助手を目指す方が取得しておくと良い主な資格は、「メディカルケアワーカー(R)」「介護助手認定実務者試験」「介護職員初任者研修」です。以下で解説するのでチェックしてみましょう。
メディカルケアワーカー(R)
メディカルケアワーカー(R)とは、看護助手に求められる能力を有していることを保証する資格で、メディカルケアワーカー(R)検定試験に合格すれば取得できます。
メディカルケアワーカー(R)には1級と2級があり、2級の試験を受けるには、1年以上の実務経験か、メディカルケアワーカー(R)講座の受講が必要です。1級の試験の受験資格は、メディカルケアワーカー2級に合格することですが、併願受験もできます。
出典
特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会「看護助手 メディカルケアワーカー(R)検定試験」(2025年7月29日)
看護助手認定実務者試験
介護助手認定実務者試験とは、看護助手が医療施設で働くのに必要な知識やスキルを有しているか客観的に判断するための試験です。受験資格は特に定められていないので、誰でも受験できます。
介護助手認定実務者試験は全35問。マークシート形式で行われる90分の試験です。正答率6割以上が合格の目安ですが、問題の難易度によって合格基準点は変動することがあります。また、合格率は60~80%程度です。
出典
全国医療福祉教育協会「看護助手認定実務者試験」(2025年7月29日)
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、介護に必要な基礎的な知識やスキルを有していることを保証する資格です。看護助手は、患者さんの身の回りのお世話を行ったり、身体介護をしたりする仕事なので、介護系の資格を取得すると業務に役立ちます。
介護職員初任者研修は、介護職の入門資格です。受験資格は定められていないので、誰でも挑戦できます。130時間の研修を修了して筆記試験に合格すると、介護職員初任者研修の資格を取得可能です。
出典
厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」(2025年7月29日)
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レバウェル介護の資格スクール看護助手と准看護師の平均給与の違い
政府統制の総合窓口e-Statの「賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」をもとに、看護助手と准看護師の平均給与やボーナスの違いを以下の表にまとめました。なお、平均年収は、平均月給12ヶ月分にボーナスを足して算出しています。
| 職種 | 平均月給(きまって支給する現金給与額) | 平均ボーナス(年間賞与その他特別給与額) | 平均年収(月給×12+ボーナス) |
| 看護助手 | 235,200円 | 463,300円 | 3,285,700円 |
| 准看護師 | 294,300円 | 640,100円 | 4,171,700円 |
参照:政府統制の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
医療行為を行える准看護師のほうが、看護助手より平均月給が約6万円、平均ボーナスが約18万円高い結果でした。看護助手と准看護師の平均年収の差は約89万円もあります。
看護の仕事に就いて安定した収入を得たい方は、准看護師養成所に通い、准看護師免許を取得すると良いかもしれません。
出典
政府統制の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」(2025年7月29日)
看護助手や准看護師の活躍の場
看護助手は、主に病院などの医療機関で看護職員のサポートをしています。また、経験やコミュニケーション能力を活かし、介護施設の介護職員にキャリアチェンジすることも可能です。
准看護師は、病院や診療所だけではなく、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなど、幅広い就職先の選択肢があります。
看護助手についてよくある質問
ここでは、看護助手についてよくある質問に回答します。介護助手の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
看護助手の仕事内容はきついの?
看護助手の仕事は、主に看護師のサポートや患者さんのお世話です。排泄物や吐しゃ物の処理への抵抗感や、介護による身体的な負担、職場の人間関係の悩みなどから、「看護助手の仕事がきつい」と感じる人もいます。初めのうちは大変に感じることが多いかもしれませんが、慣れれば問題なく対応できる場合もあるので、興味がある方は心配し過ぎず挑戦してみるのも良いでしょう。
「看護助手の仕事内容がきつい…大変に感じる理由と解決方法を解説」の記事では、看護助手の仕事の大変な部分と解決方法を紹介しているので、ぜひご覧ください。
ナースエイドと看護助手の違いは?
ナースエイドは看護助手の別の呼び方で、「ナースエイド」も「看護助手」も同じ職種を指します。ほかにも、看護補助者や看護アシスタントなどの呼び方があるので、求人を探す際は注意しましょう。なお、看護助手の仕事内容は職場によって異なるので、入職後にギャップを感じないためには、事前に確認しておくことが大切です。
まとめ
看護助手は、器具の準備や事務作業などの医療行為ではない看護師のサポートや、患者さんのお世話を行います。ほかにも、シーツの交換や清掃などの環境整備も仕事内容です。
准看護師も、看護助手と同様に看護師のサポートと患者さんのお世話、環境整備などを行います。看護助手との大きな違いは、医師や看護師の指示によって、点滴や採血、バイタルチェックなどの医療行為を行えること。准看護師として働くには、准看護師免許が必須です。
看護助手は無資格で働けますが、「メディカルケアワーカー(R)」「介護助手認定実務者試験」「介護職員初任者研修」などの資格を取得しておくと、仕事に役立てられます。
無資格や未経験から医療現場で活躍したい方は、看護助手として働くことを視野に入れると良いでしょう。准看護師を目指す場合は、資格取得を成功させられるように長期的な計画を立てることが重要です。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


