看護助手はやめたほうがいいと言われる理由は?仕事の大変さと働くメリット

介護の仕事 2026年1月29日
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この記事のまとめ

「看護助手はやめたほうがいい」と聞いて、転職を迷っている方もいるかもしれません。看護助手の仕事には、大変な部分もメリットもあるため、両方を理解したうえでキャリアを選ぶことが大切です。この記事では、「看護助手はやめたほうがいい」と言われる理由を解説。働くメリットや仕事内容、必要なスキルもご紹介します。看護助手に向いている人・向いていない人の特徴もまとめたので、就職・転職の参考にしてみてください。

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目次

看護助手はやめたほうがいいの?

看護助手になるのをやめたほうがいいかどうかは、仕事に求めることや性格によって変わります。どのような仕事にもメリットとデメリットがあるため、それぞれを理解したうえで判断する必要があるでしょう

看護助手は、「仕事内容に対して給与が見合わない」と不満を感じる人や、看護師との人間関係に悩む人も少なくありません。一方で、未経験・無資格から医療現場で働けたり、患者さんから感謝されるやりがいがあったりするメリットもあります。

次項からは、看護助手の大変さやメリット、向いている人の特徴などを解説するので、「看護助手になるべきか迷っている」という方は続きもチェックしてみてください。

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「看護助手はやめたほうがいい」と言われる理由

看護助手になるデメリットや大変さを、下記にまとめました。「看護助手はやめたほうがいい」と言う人がいる理由を確認してみましょう。

介護業務の身体的な負担が大きい

介護業務の身体的な負担から、「看護助手は大変」と感じる場合があるようです。病棟で働く看護助手は、入院している患者さんのケアを担当します。病気やケガなどが原因で、自分の力で歩いたり身体を動かしたりできない患者さんに対し、入浴介助や車いすへの移乗介助、オムツ交換などを行うことも少なくありません。

自分よりも体格が良い身体を支えながら介護を行う際は、腰に負担がかかることがあるでしょう。また、病院内を動き回って患者さんのケアをするためにも、体力が必要です。

夜勤があると生活リズムの維持が大変

配属先や雇用形態によっては、看護助手も夜勤に対応します。日勤と夜勤が混ざるシフトに慣れていないと、生活リズムが乱れて体調を崩すこともあるようです。また、夜勤は1回16時間前後の勤務となる場合があり、「長時間勤務が体力的にきつい…」と感じる人もいます。

看護助手の夜勤について詳しく知りたい方は、「看護助手は夜勤がある?業務内容や勤務形態、日勤との違いなどを解説」の記事をご覧ください。

職場の人間関係の悩みやストレスを抱えやすい

看護助手は、看護師などの医療職と密に連携を取る必要があり、職場の人間関係に悩みやすいといえます。病院では患者さんの命を預かるため、現場が張り詰めた雰囲気になることもあるでしょう。職員間で連携する際に、プレッシャーやストレスから無意識にきつい態度を取ってしまう人もいるので、人間関係に悩むことがあるかもしれません。

また、医療現場は業務量が多い傾向にあるので、「看護師が忙しそうで声をかけにくい」と感じることも。患者さんに変化があったときは、必ず医療職に指示を仰がなければならないため、コミュニケーションを取りにくい職場環境だと、看護助手はストレスを感じてしまうようです。

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給与が業務量に見合っていない

給与が業務量に見合っていないと感じる看護助手もいるようです。
政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、2024年における看護助手・准看護師・看護師の平均給与(きまって支給する現金給与額)は以下のとおりです(百の位以下切り捨て)。

看護助手・准看護師・看護師の平均給与のイメージ

参考:政府統計の総合窓口e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)

看護助手の平均給与きまって支給する現金給与額)は23万5,200円で、准看護師や看護師と比べて6万円~13万円程度の差があります。
同資料によると、看護助手の年間賞与等は46万3,300円で、准看護師は64万100円、看護師は83万5,000円でした。

看護助手は、同じく医療現場で働く看護師や准看護師と比較して、給与水準が低いと分かります。医療従事者のなかで看護助手の給与が低い要因は、資格がなくても従事でき、業務の範囲が限られているためと考えられるでしょう。

しかし、看護助手には、患者さんの命を預かる責任感が求められます。そのため、「患者さんと直接関わって医療現場を支えているのに、給与が見合っていない」と感じる看護助手もいるようです

人手不足で忙しい

職業情報提供サイト(job tag)の「看護助手」によると、2024年度における看護助手の有効求人倍率は4.12倍でした。看護助手を募集する求人の多さから、看護助手が不足している状態だと分かります。

医療現場では、多くの業務をスケジュール通りに進めなければなりません。人手が足りず、限られた職員のみで対応する場合、仕事に追われる感覚になることもあるでしょう
また、先輩が忙しくしている職場では、新人教育が行き届かないことも。教育体制が整っていないと、新人の看護助手は「患者さんに適切なケアができるか不安…」と感じてしまう可能性があります。

清掃業務で排泄物や血液を処理する

看護助手は、排泄物や血液の処理を行うことに抵抗を感じる場合もあります。患者さんが使用した器具の清浄や衣類の洗濯、清掃なども、看護助手の業務の一環です。そのため、排泄物や吐しゃ物、たん、血液などへの拒否感が強いと、仕事を負担に感じやすいでしょう

ただし、医療器具の洗浄やオムツ交換、汚染した衣類の洗濯などを行う際は、衛生面に配慮して手袋やエプロンを着用して行うのが基本です。排泄物や血液などに直接触れるわけではないため、正しい処理の方法を覚えれば自然と慣れる方も少なくありません。

看護師のサポート以上の仕事ができない

看護助手は、看護師の指示や監督のもとで仕事をするため、「もっと主体的に患者さんに携わりたい」と感じる方もいるようです

医療職ではない看護助手が勝手に判断して行動すると、患者さんを危険にさらしてしまうリスクがあるため、独断で仕事をしてはいけないルールがあります。そのため、自ら考えて動きたい人や意見を反映させたい人は、働きにくいと感じるかもしれません。

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仕事の専門性に対する評価が低い

看護助手はやめたほうがいいと言われる理由として、仕事に対する評価が低いことも挙げられます。
看護助手は、患者さんと直接関わって精神的なケアをしたり、看護師が働きやすいよう環境を整えたりなど、医療への理解が必要とされる仕事。しかし、補助的な業務が多いことから、専門性が適切に評価されないことがあるようです。仕事を頑張っても評価してもらえない状況では、看護助手を続けることに疑問を覚えてしまうかもしれません。

管理職へのキャリアアップが難しい

看護助手は管理職へのキャリアアップが難しいことから、将来性に不安を感じる方も少なくありません。看護の現場においては、主に看護師が管理職に就き、現場の管理や職員のマネジメントを担います。看護主任や看護師長、看護部長などは看護師の役職なので、看護助手が昇進できるポジションは限られるでしょう。

看護助手として長く働いても役職に就けない場合、給与や役割が大きく変わらずキャリアに悩み、「看護助手はやめたほうがいい?」と考えるのも無理はありません。

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看護助手になるメリット

ここでは、看護助手になるメリットを解説します。「転職したいけど、自分にできるか不安…」という方は、ぜひご一読ください。

未経験・無資格から転職できる

看護助手に必須の要件はないため、無資格や未経験から転職することができます。年齢不問や学歴不問の求人も多い傾向にあり、「病院で働いてみたい」という方がチャレンジしやすい職種です。

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需要があり仕事が安定している

需要が高く仕事が安定しているのも、看護助手として働くメリットです。前述したように、看護助手は有効求人倍率が高いため、自身の希望条件に合う求人を探しやすいでしょう。医療機関は全国各地にあり、就職・転職先が豊富なことも、看護助手の仕事を選ぶ魅力です。

医療や看護の知識を学べる

看護助手は、実際に医療機関で働きながら、医療や看護に関する知識を学べます。また、看護師の近くで指導を受けながらケアに携わることで、疾患を抱える患者さんに対応する介護技術が身につくでしょう

医療や看護の知識は、看護助手を含む福祉の仕事に役立つほか、日常生活にも活かせます。正しい医療知識があれば、身近な人が体調不良になったときに適切な声かけやケアが可能です。

看護師・介護福祉士の資格取得支援がある

働きながらキャリアアップできるのも、看護助手になるメリットです。看護助手は、職場の資格取得支援制度を利用して看護師や介護福祉士を目指せる場合があります。資格取得支援の主な内容は、奨学金制度や通学のためのスケジュール調整などです。

看護師になるには、「看護学校に3年以上通って看護師免許を取る方法」や「2年間の通学で准看護師免許を取得してから看護師を目指す方法」があります。働きながら取得する場合は職場の協力が不可欠なので、医療機関で働くからこそ目指せるキャリアです。

また、「看護助手として介護等の実務経験を3年以上積む」「介護福祉士実務者研修を修了する」という2つを満たすと、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。介護福祉士を実務経験ルートで取得する場合、通学が必要なのは実務者研修の8回前後だけなので、働きながらも目指しやすいでしょう。

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病院によっては福利厚生が充実している

医療従事者の人手不足を解消するために、福利厚生に力を入れている病院もあります。たとえば、院内に託児所を設けていたり、住宅手当を支給していたりする職場は少なくありません。また、病院ならではの待遇として、健康診断のオプションやワクチン接種などの医療を、無料や割引で受けられる場合もあります。

職場によっては、宿泊施設やレジャー施設の利用が割引になることも。看護助手の求人を見る際は、福利厚生にも着目してみると良いでしょう。

患者さんから感謝されるやりがいがある

看護助手の仕事には、患者さんの療養生活をサポートし、感謝してもらえるやりがいがあります。「いつもありがとう」と言われたときや、患者さんが笑顔で退院のあいさつをしてくれたときに、頑張って良かったと感じるようです。

患者さんと直接コミュニケーションを取ることが多い看護助手は、「患者さんやご家族を支えたい」「人の役に立つ仕事がしたい」という方にとって、魅力的な仕事といえます

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看護助手の仕事について

ここでは、看護助手の仕事内容や看護師との違い、1日の流れをご紹介します。就職・転職を検討している方は、確認しておきましょう。

看護助手の主な仕事内容

看護助手の主な仕事内容は、患者さんの身の回りのお世話や院内の環境整備です。看護師の指示を受け、患者さんの入浴介助や食事介助、排泄介助などを行います。患者さんの顔色や行動の変化を看護師に伝えることも、大事な役割です。

また、シーツ交換や医療器具の準備・洗浄、物品の補充などの環境整備も行います。看護助手が医療現場の環境を整えることで、医師や看護師が安全かつスムーズに仕事ができるでしょう。

なお、看護助手の具体的な業務の範囲は職場によって異なるので、就職・転職する場合は事前に確認しておくことが大切です。

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看護師と看護助手の違い

看護師と看護助手の違いは、保有資格や役割です。看護師は、看護師免許を保有しており、診察のサポートや医師の指示に基づく医療行為を行います。

一方の看護助手は、医療の資格を持っていないため、医療行為は行えません。看護助手の役割は、その名のとおり「看護業務の補助をすること」で、看護師の指示に基づいて業務にあたります。

看護助手と看護師の違いについて詳しく知りたい方は、「看護助手と看護師の違いとは?仕事内容や資格を解説」の記事をご参照ください。

看護助手の1日の流れ

看護助手の1日の業務スケジュール例は、下記のとおりです。

時間仕事内容
午前8時朝食の食事介助、口腔ケア
午前9時トイレ介助、オムツ交換
午前10時シーツ交換、清掃
正午昼食の食事介助、口腔ケア
午後1時トイレ介助、オムツ交換
午後2時入浴介助
午後3時トイレ介助、オムツ交換
午後4時検査器具の片付け
午後6時夕食の食事介助、口腔ケア
午後7時更衣介助、トイレ介助、オムツ交換
午後9時~翌午前7時定期巡回、トイレ介助、オムツ交換

病棟勤務の看護助手は、早番・遅番・夜勤といったシフトで働きます。交代のスタッフが出勤したら、業務の引き継ぎをすることが大切です。

日中の業務は、食事介助や入浴介助、シーツ交換、清掃など。シーツ交換や清掃は外部に委託している職場もあります。状況に応じて、患者さんを検査室に案内したり、器具の準備・片付けをしたりすることもあるでしょう。また、夜間は主に見回りや排泄介助を実施します。

看護助手に必要なスキル

看護助手に必要なスキルは、「医療に関する基礎知識」「仕事に対する責任感」「患者さんの変化に気づくスキル」などです。

医療現場で使われる用語や物品の知識

看護助手として看護師のサポートを行うためには、医療現場で使う言葉や物品に関する知識が必要です。医療器具の名前や取り扱いの注意点、代表的な疾患、よく処方される薬の種類などの知識があれば、医療職とスムーズに連携できます。

もしも、指示の意味が分からない場合、必ず確認してから対応することが大切です。仕事中に知らない言葉を耳にしたときは、メモをしておいて調べたり、時間があるときに看護師に聞いたりすることで、少しずつ専門知識が身につくでしょう。

仕事に対する責任感

医療機関で働く看護助手は、患者さんの命を預かっているという責任感をもって仕事をしなければなりません。特に、患者さんの身体介護を行う際は、安全で正しい方法を理解してケアをする必要があります。

看護助手の役割は看護師のサポートですが、患者さんと直接関わる以上、責任をもって仕事をすることが重要です。対応に迷う場合は自分で判断せず、看護師に改めて確認することも、看護助手の責任といえます。

コミュニケーションスキル

看護助手には、コミュニケーションスキルも求められます。患者さんと関わるなかで気づいたことを看護師に共有するのも、大事な役割です。医療現場は、医療職やリハビリ専門職といったさまざまな職種が連携してチームでケアを行います。

また、患者さんやそのご家族と信頼関係を築くためにも、コミュニケーションスキルは大切です。丁寧な声かけを行うことで、患者さんの不安をやわらげたり、ご家族の精神的な負担を軽減したりできます。

患者さんの変化に気づく力

患者さんの小さな変化に気づける人は、看護助手として活躍できます。疾患を抱える患者さんは、身体的にも精神的にも不安定になりやすいでしょう。患者さん自身では、病状の変化に気づけなかったり、思っていることを伝えられなかったりする場合もあります。

「患者さんの顔が普段よりも赤っぽい」「不安を口にすることが前よりも増えた」など、患者さんの見た目や言動から心身の変化に気づければ、医療職と連携してケアが可能です。患者さんを身近で支える看護助手が変化に気づくことで、早期の対応につながります。

スケジュールを管理するスキル

看護助手は、時間内にすべての業務が終わるよう意識して働くことも大切です。患者さんの状態の変化などにより、突発的な業務が入ることもあるので、優先度を決めてスケジュールを組むことが求められます。

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看護助手に向いている人 

看護助手の仕事は、「人を支える仕事にやりがいを感じる人」「介護の仕事が未経験の人」「看護師を目指している人」に向いています。以下で解説するので、チェックしてみてください。

人を支える仕事にやりがいを感じる人

看護助手は、人の役に立てることに喜びを感じる人に向いています。看護助手は、患者さんの回復を間近で見守れるため、誰かの生活を支える実感を得やすい仕事です。人を支えることに価値を見出せる人は、やりがいを感じながら働けるでしょう。

介護の仕事が未経験の人

介護の経験がない人にとって、看護助手は比較的挑戦しやすい仕事です。看護助手は医療職から指示を受けて働くので、主体的にケアの方針を考えることは少ないといえます。
介護施設よりも他職種からのサポートを受けやすい環境で、介護の仕事が初めての方も働きやすいでしょう。緊急時には看護師が率先して動くため、精神的なプレッシャーを感じにくく、安心して業務に取り組めます。

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看護師を目指している人

将来的に看護師を目指したい人にとって、看護助手は現場経験を積める有意義な職種です。看護助手として働くことで、医療現場の業務の流れや患者さんとの関わり方などを間近で学べます。

また、専門用語や医療ケアに接する場面が多く、進学後の学習にもプラスとなるでしょう。実際に看護助手から看護師を目指す人は珍しくなく、キャリアの入り口として選ばれやすい職種です。

看護助手に向いている人の特徴は、上記のほかにも「体力がある人」や「学習意欲がある人」などが挙げられます。詳しくは「看護助手に向いている人の特徴は?必要なスキルや仕事のやりがいを解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

看護助手に向いていない人 

コミュニケーションが苦手な人や感情の浮き沈みが激しい人は、看護助手の仕事を負担に感じる可能性があります。
以下に、看護助手に向いていない人の特徴をまとめました。当てはまるからといって必ずしも向いていないというわけではないので、参考としてご覧ください。

コミュニケーションが苦手な人

看護助手は、他職種や他部署の職員など多くの人と関わりながら働くため、コミュニケーションが苦手な人は負担を感じるかもしれません

看護助手は、他職種と情報共有をしながら業務を進めます。状況を正確に伝えたり相手の意図を理解したりできないと、連携がうまくいかず業務に支障をきたす場合があるでしょう。コミュニケーションを取りながら仕事を進めることが難しい方は、「看護助手に向いていない」と感じる可能性があります。

自己主張が強く協調性に欠ける人

看護助手は、自己主張が強く協調性に欠ける人には不向きかもしれません。チームで協力して患者さんを支える医療現場では、周囲と足並みをそろえることで業務を円滑に進められます。

看護助手が患者さんに適切な対応や安全なケアを行うには、看護師の指示や指導を素直に受け入れることが必要です。そのため、自己判断で勝手に動く人や、他職種に一方的に意見を伝えてしまう人は向いていないでしょう

感情が浮き沈みしやすい人

感情の起伏が激しい人は、看護助手の仕事に向いていないと感じるかもしれません。看護助手として長期的に活躍するためには、気持ちを切り替えて行動できると良いでしょう。

患者さんは、病気による不安やストレスから、身近な存在である看護助手にきつく当たってしまうことがあります。また、業務中に患者さんの容体が急変することも考えられるでしょう。

看護助手は、「患者さんは気持ちが参っていて余裕がないのかも…」と割り切ることや、何があっても冷静に行動することが求められます。反対に、患者さんの言葉や状態に一喜一憂したり強いプレッシャーを感じたりすると、精神的な負担がかかってしまいます。

指示待ちの姿勢が強過ぎる人

自分からは何も動かず指示を待つだけの姿勢が強過ぎる人は、看護助手の仕事でつまずいてしまうかもしれません。看護助手は現場の状況に合わせて臨機応変に動く場面もあり、状況判断や気配りが求められます。看護師の指示に従うのが基本ですが、現場経験を積むなかで「次に何が必要か」を自ら考えて行動することも大切です。

指示がなければ全く動けない場合、業務が滞ったり、周囲の職員に負担がかかったりして、チーム全体の流れが乱れてしまう可能性も。現場が忙しいとこまめに指示を出せないときがあるため、状況を見て自分から積極的に声をかけることも重要です。

看護助手として活躍している人の体験談

ここでは、看護助手として活躍する人の体験談として、「看護助手になろうと思ったきっかけ」や「看護師と良好な人間関係を築くコツ」をご紹介します。

看護助手になろうと思ったきっかけ

看護助手の仕事を始めたきっかけの体験談は、以下のとおりです。

看護師の仕事に興味を持っていましたが、家族に医療従事者がおらず、本当に自分に合っている仕事なのか分かりませんでした。看護師になってから、「思っていた仕事と違った」となると、看護学校にかけるお金と時間が無駄になってしまいます。
そこで、納得して看護師を目指すために、まずは実際に病院で働いて、現場の雰囲気や看護師の仕事を間近で見てみようと思いました。看護助手は無資格・未経験で働ける職種なので、医療現場で経験がない私にはぴったりの仕事でした。

事務員として働いていたのですが、長時間労働とパワハラの影響で退職しました。退職前の自分のような「精神的につらい状態の人の助けになれること」を軸に仕事を探していたところ、近所の病院の求人を見つけたのです。
看護助手は無資格・未経験で患者さんのお世話ができる仕事だと知り、自分の希望に合っていると感じて看護助手に転職しました。

無資格・未経験から医療現場で働けることに魅力を感じ、看護助手になる方は少なくありません。看護助手の仕事は、「まずはパートで働いてみる」「正社員として就職し、働きながらスキルアップする」など、多様な働き方の選択肢があるのも魅力です。

看護師と良好な人間関係を築くコツ

看護助手から聞いた「看護師と良好な人間関係を築くコツ」は、以下のとおりです。

職場にいる看護師は看護観をしっかり持っていて、業務へのこだわりが強い人でした。また、要望を伝えるときは根拠の提示を求めることが多くありました。
そのため、何かお願いするときは根拠を示すように意識し、看護師が大切にしているこだわりを崩さない形で立ち回るように意識しました。すると、次第に信頼関係ができ、コミュニケーションが取りやすくなりました。

看護助手が他職種と信頼関係を築くには、日々のコミュニケーションを通して相手の考え方や価値観を理解し、歩み寄ることが大切なようです。相手に対して必要な情報を的確に伝えられる看護助手は、医療現場で頼られる存在といえます。

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看護助手として長く働く方法

資格を取得してスキルアップしたり、ほかの職員と良い人間関係を築いたりすることで、看護助手として長期的に活躍できます。看護助手におすすめの資格や、職場の人間関係を良好に保つ方法を下記にまとめたので、チェックしてみましょう。

資格取得を目指す

看護助手の仕事に活かせる知識や技術を習得すれば、業務を効率良く進めることができ、自信につながります。おすすめの資格は、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「看護助手認定実務者試験」などです。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の入門的な公的資格です。介護技術やコミュニケーション技法に加え、看護助手にとって重要な多職種連携についても学習します
受講要件はなく、1~4ヶ月ほどで取得できるので、未経験で看護助手になる方にもおすすめの資格です。無資格で就職して、働きながら取得する人も少なくありません。

介護職員初任者研修の取得方法や内容、費用などについて詳しく知りたい方は、「介護職員初任者研修とはどんな資格?受講費用を抑える方法や取得のメリット」の記事をご参照ください。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、前述の初任者研修の上位にあたる公的資格です。介護の基礎だけではなく、医療的ケアについても学びます。看護助手が医療的ケアに携わることはないかもしれませんが、医療行為への理解を深めたり、衛生管理のスキルを習得したりできるでしょう

介護福祉士実務者研修を無資格で受講する場合、修了するのに6ヶ月以上かかります。初任者研修を保有していれば、修了済みのカリキュラムが免除されるため、その分短期間で取得可能です。
実務者研修は、働きながら介護福祉士を目指す場合の要件の一つなので、看護助手としてキャリアアップしたい方は取得を視野に入れると良いでしょう。

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看護助手認定実務者試験

看護助手認定実務者試験とは、看護助手に必要な知識や技術があるかを確認する試験です。35問の学科試験で、看護助手の役割や患者さんの疾患、身体介護のスキルなどが問われます
合格基準は正答率60%ですが、実際の合格点は試験の難易度に応じて補正される場合があるようです。合格率は60~80%程度となっています。

看護助手認定実務者試験は年に4回ほど実施。基本的に在宅試験のため、試験会場に出向く必要はありません。なお、要件はなく誰でも受験できます。

メディカルケアワーカー(R)

メディカルケアワーカー(R)は、看護助手の実務能力の向上を目的とした資格で、メディカルケアワーカー(R)検定試験に合格すると取得可能です。2級と1級に分かれており、それぞれに受験資格が設けられています。

メディカルケアワーカー(R)検定試験2級の受験資格は、「介護等の実務経験が1年以上ある」「メディカルケアワーカー(R)講座を修了している」のいずれかを満たすことです。1級を受験するには、2級への合格が求められます(併願可)。

2級の試験は年に3回程度実施されており、在宅試験です。20問の学科試験は、消毒学や薬理学など、医療現場で役立つ知識が問われる内容。800字程度の記述問題も出題されます。なお、2023年における2級の平均合格率は、62.5%でした。

ほかの職員と良い人間関係を築く

看護助手はチームで仕事を行うため、職員同士の人間関係を良好に保つことも、長く働くためのコツです。新人のうちは、教わったことをメモに取って復習するなど、仕事を覚える意欲を示しましょう。また、自分からあいさつをするなど、積極的にコミュニケーションを取ることも大切です。
看護師に声をかけるタイミングや情報共有の方法が分からないときは、上手に連携できている先輩を参考にするのも良いでしょう。

悩みがあるときは上司や同僚に相談する

看護助手として長く働く方法の一つが、仕事の悩みや不安を一人で抱え込まず、上司や同僚に早めに相談することです。悩みを抱えたまま働き続けると、仕事のミスにつながったり精神的に追いつめられたりと、事態が悪化してしまうかもしれません。

上司に相談することで、業務量の調整や働き方の見直しが行われ、問題が改善する可能性があります。同じく看護助手として働く先輩職員や同僚からは、状況を理解したうえで具体的なアドバイスがもらえることも。周囲に頼ることで負担が軽減されれば、働きやすさが向上するでしょう。

つらいときは看護助手のやりがいを思い出す

看護助手として働き始めて「仕事がつらい」と感じたときは、患者さんとの関わりで良かったことを思い出すと、前向きになれる場合があります。仕事に自信がなくなったときは、自分が患者さんに必要とされた場面を思い出してみましょう

また、初心に立ち返って、「どのような看護助手になりたいのか」を考えるのも有効です。看護助手としての目標を整理すれば、今自分にできることは何かを明確にできます。

働きやすい病院に転職する

看護助手として長く活躍するためには、働きやすい環境の職場を選ぶことが大切です。夜勤の有無や緊急入院の頻度など、働く環境は職場によってさまざまなので、自分に合った病院を探しましょう。

給与や福利厚生といった条件だけでなく、教育体制や現場の忙しさなどにも目を向けて求人を選ぶのが、転職成功のためのポイントです。「求人を見るだけでは、職場環境までイメージできない」と感じる方は、転職エージェントを利用する選択肢もあります。

介護・福祉業界に特化した転職エージェントの「レバウェル介護(旧 きらケア)」は、看護助手の転職支援実績も豊富です。現場の状況を把握しているキャリアアドバイザーが求職活動をサポートするので、ぜひご活用くださいね。

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看護助手をやめたほうがいい状況

「看護助手に転職したけど、自分には合わないかも…」「看護助手をやめるかどうか迷っている」という方もいるのではないでしょうか。以下に当てはまる状況のときは、無理して限界を感じる前に転職を検討しても良いかもしれません。

上司に相談しても問題が改善する見込みがない

仕事の悩みを上司に相談しても改善の見込みがない場合は、退職を検討するタイミングかもしれません。

前述したとおり、業務量や人間関係のトラブルなど何らかの問題が発生した際は、まず上司に相談するのが基本です。しかし、相談しても改善策が示されなかったり、対応を先延ばしにされたりした場合は、思い切って退職を視野に入れる選択肢もあります。問題が解決されないまま無理に働き続けると、心身に負担がかかってしまうかもしれません。

ただし、退職を決断する際は、自分にできることや直すべきところはないか、冷静に振り返ることも重要です。転職先でも同じ問題で悩むことがないよう、原因を整理して対応する必要があります

身体的・精神的な不調が生じている

体調不良や精神的な疲れが続いている場合は、看護助手を続けるかどうか慎重に判断する必要があるでしょう。「腰痛がひどく、体を動かすことに苦痛を伴う」「気持ちが長期間落ち込んでいる」などの不調を抱えたまま働き続けると、状態が悪化して日常生活にも支障が出るかもしれません。
自分の健康を守るためには、上司に働き方の変更や異動、休職などを相談したり、転職を検討したりすることが必要なこともあるでしょう

仕事にやりがいを感じずモチベーションが湧かない

仕事への意欲が低下し、やりがいを感じられない状態が続く場合は、看護助手のやめどきを考える一つの目安です。日々の業務を億劫に感じると、集中力が欠けてミスにつながるリスクがあります。「このまま看護助手として働くビジョンが思い浮かばない…」という場合は、具体的なキャリアプランを検討してみましょう。

ただし、看護助手になって間もない場合は、半年から1年程度は様子を見ても良いかもしれません。新人の段階では、看護助手の仕事が自分に合っているか判断できなかったり、仕事への理解度の低さからやりがいを感じられなかったりする場合があります。
「何も分からない」という状況は経験を積むことで解消される傾向にあるので、経験不足が原因で仕事の難しさを感じている場合は、もう少し続けてみるのも一つの選択肢です。

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看護助手を目指す人からよくある質問

ここでは、看護助手を目指す人からよくある質問に回答します。看護助手の給料や仕事のやりがい、年齢について気になる方は、ぜひご一読ください。

看護助手の仕事内容ってきついの?

看護助手は、患者さんの身体介護や看護師との連携、清掃・器具の洗浄などの仕事がきついと感じることがあるようです。看護助手の仕事がきついときは、介護技術を身につけたり医療に関する知識を学んだりすると、状況が改善する可能性があります。
看護助手がきついと感じる仕事については、「看護助手の仕事内容がきつい…大変に感じる理由と解決方法を解説」の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

看護助手の給料は手取りでどれくらいですか?

政府統計の総合窓口e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、2024年における看護助手の月々の給与の平均は、23万5,200円です。こちらに0.8を掛けて手取り相場を算出すると、18万8,160円になります。なお、ご紹介した手取りは目安なので、あくまでも参考値としてご覧ください。
看護助手の給料事情が気になる方は、「看護助手(ナースエイド)の給料の平均額は?年収・ボーナス・時給を解説!」の記事もチェックしてみてください。

50代未経験から看護助手になれますか?

看護助手は年齢や経験不問の求人もあるので、50代未経験の方も就職を目指せます。職業情報提供サイト(job tag)の「看護助手」によると、看護助手の平均年齢は48.6歳と50歳に近い年齢です。現場では40代や50代が中心となって活躍しており、年齢が大きなハンデにはなりにくいでしょう。
ただし、看護助手は患者さんの身体介護を行う場合が多いため、未経験の方は「思ったよりも身体的にきつい」と感じる可能性があります。ミスマッチを回避するためには、無理なく働ける職場かどうか見極めることが大切です。
年齢を重ねて働く場合のチェックポイントは、「看護助手は何歳まで働ける?定年は?平均年齢や働くメリット、求人例を紹介」の記事で解説しているので、あわせてご参照ください。

看護助手の仕事は楽しいですか?

看護助手の仕事には、やりがいと大変な部分の両方があるため、「楽しい」と感じるかは人によって異なるでしょう。看護助手は、患者さんとコミュニケーションを取ることや、医療に関する知識を習得できることを楽しいと感じる可能性があります。一方で、患者さんの命を預かる責任からプレッシャーを感じることもあるようです。

まとめ

介護業務の身体的な負担の大きさや、看護師の指示のもとで働くという仕事の特徴から、「看護助手はやめたほうがいい」と言う人も一部いるようです。看護助手は、仕事量が多くて忙しかったり、人間関係が難しかったりすることに悩む場合があります。

看護助手の仕事には大変な部分もありますが、やりがいや魅力・メリットも少なくありません。未経験・無資格で医療現場で活躍できることや、職が安定していることが、看護助手の魅力です。また、患者さんの力になれるやりがいもあるでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年1月29日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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