介護士のやりがいを体験談つきで紹介!魅力を感じないときの改善策も解説

介護の仕事 2026年5月8日
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この記事のまとめ

介護士の仕事に興味のある方のなかには、「介護士のやりがいは何?」と気になる方もいるのではないでしょうか。介護士は大変なこともある仕事ですが、スキルが身につくといったやりがいや魅力も多くあります。この記事では、現役介護士へのアンケート調査をもとに、介護士のやりがいや魅力をまとめました。やりがいを感じながら働ける人の特徴もご紹介するので、介護士への就職や転職を考えている方は、参考にしてみてください。

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目次

【体験談つき】現役介護士が感じるやりがいとは?

介護士の仕事では、専門的な知識やスキルが身につくことや、人の役に立てることにやりがいを感じる方が多いようです

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.10)」では、介護士として働くうえで感じるメリットを調査し、下記のようにまとめています。

介護士として働くうえで感じるメリットの画像

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.10)

介護士がメリットに感じていることの1位は「介護の技術や知識が身につく」で、全体の約半数の方が回答しました。次いで2位は「自分の家族を介護するときに役立つ」、3位は「医療に関する知識を習得出来る」となっています。

ここからは、上記の調査結果とレバウェル介護(旧 きらケア)のアンケート結果をもとに、介護士のやりがいを体験談つきで解説するので、ぜひご一読ください。

介護の技術や知識が身につく(45.4%)

介護に関する専門的な技術や知識を身につけられることに、やりがいを感じる方もいます。

介護士として働いていると、食事や入浴の介助の技術はもちろん、相手のちょっとした変化に気づく観察力も磨かれます。認知症の方や介護度が高い方を支援するなかで、その人に合わせた声かけや関わり方を自分で考えて実践する力がつきました。日々の関わりを通して、コミュニケーション能力や、利用者さんの安全を守るための判断力・対応力が養われています。

介護士の仕事は無資格・未経験から挑戦できますが、質の高いケアを提供するには、専門性の高い介護の技術や知識が必要です。適切な身体介護の方法を身につけたり、認知症の利用者さんとのコミュニケーションのコツを学んだりしてできることが増えていけば、より多くのやりがいを感じられるでしょう。

自分の家族を介護するときに役立つ(30.2%)

仕事で身につけた介護の技術や知識を、自分の家族の介護に役立てられることにメリットを感じる介護士の方もいるようです

仕事で身につく介護技術や知識は、将来自分の親に介護が必要になったとき、間違いなく活かせると感じています。利用者さんの体調や心理状態の変化に気づく力は、家族の異変をいち早く察知するうえでも役立ちそうです。
また、自立支援の考え方やコミュニケーション技法、介護保険制度などの知識を研修で学んだので、介護サービスを利用するときにスムーズに連携できるという安心感があります。

現在は自立した生活を送っていても、将来自分の家族や自分に介護が必要になる可能性は誰しもあるでしょう。介護に関する知識が身についていれば、家族を介護するときや家族が介護サービスを利用するときに、正しい方法でサポートできます。また、介護予防や認知症の進行緩和の知識も、自身や家族の生活に活かせるでしょう。

医療に関する知識を習得出来る(21.9%)

介護に携わるなかで医療知識を習得して仕事に活かせることに、やりがいやメリットを感じる方も少なくありません

病院の介護士は看護師と接する機会が多く、疾患や医療的ケアに関する知識が自然と身につきます。カンファレンスで医療職の意見を聞いたり現場で連携したりするうちに、患者さんの状態を深く理解できるようになりました。専門職からのアドバイスを日々のケアに反映できる環境は、介護士としてのスキルを高めるうえでも役立っています。

重度訪問介護の仕事では、医療的ケアに携わる場面があります。そのため、喀痰吸引の資格を取ったことで、任せてもらえる仕事の幅が広がりました。生活の場で医療的なサポートを自ら実践することで、利用者さんの在宅生活を多方面から支えられていると実感しています。自分自身のスキルアップが、利用者さんへの貢献につながってうれしいです。

医師や看護師の免許がなければ基本的に医療行為を行えませんが、介護士は一定の要件を満たせば、たん吸引や経管栄養という一部の医療的ケアを行えます。努力次第で仕事の幅が広がり、利用者さんに貢献できたり職場から評価されたりすることは、やりがいにつながるでしょう。

なお、厚生労働省の「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度について(p.1)」によると、介護士が医療的ケアを行うには、「喀痰吸引等研修」の基本研修と実地研修を修了したうえで、登録申請を行うことが求められます。すべての介護士が医療的ケアを行えるわけではない点にご留意ください。

平日に休みが取れる(19.6%)

入居型の介護施設では、24時間365日体制で利用者さんをケアするので、土日も介護士が勤務します。そのため、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)、有料老人ホームなどの入居型の施設で働く場合、平日に休みを取りやすいでしょう。

シフト制で平日の休みが多く、役所の手続きがしやすかったり、混雑を避けて出かけられたりすることにメリットを感じます。事前に相談すると、子どもの学校行事や家族旅行、帰省のスケジュールも調整しやすく、助かっています。

平日に休みが取れると、役所や銀行での手続きがしやすかったり、混雑を避けやすかったりするため、メリットを感じる人もいます。プライベートの過ごし方が充実すれば、働くモチベーションにつながるでしょう。

社会や人の役に立てる(15.6%) 

社会や人の役に立てることに大きなやりがいを感じる方もいるようです。介護士は、利用者さんやそのご家族との距離が近いので、直接感謝されたり利用者さんの笑顔を見られたりする機会も多いでしょう。

日々の関わりのなかで利用者さんの笑顔が見られたときに、「この仕事をしていて良かった」と心から思います。最初は環境に戸惑っていた利用者さんが、自分から話しかけてくれるようになったり、ほかの利用者さんと仲良く話したりする姿を見たときは、特にうれしいです。

転倒が原因でケガをして「もう歩くのは難しいかも…」とおっしゃっていた利用者さんが、一緒に歩行器を使う練習をしたことで自分で歩けるようになったことがあります。利用者さんから、「おかげでまだ自分で歩けるという自信がついた」と笑顔でお礼を言ってもらえたときに、介護士としてのやりがいを感じました。

介護士の方は、利用者さんが安心して笑っている様子を見たときや、支援によって利用者さんの生活に良い変化があったときに「この仕事に就いて良かった」と実感するようです。

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介護士の仕事内容

介護士の主な仕事内容は、身体介護や生活援助です。職場によっては、送迎業務や事務作業を行うこともあるでしょう。
ここでは、介護士の仕事内容を具体的にご紹介します。介護士がどのような仕事を行うのか知っておくと、働いて得られるやりがいをイメージしやすくなるかもしれません。

身体介護

身体介護とは、利用者さんに直接触れて行う介護のことです。具体的には下記のようなケアが身体介護に含まれます。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 移動・移乗介助
  • 更衣介助

介護士は、1人で食事や入浴などを行うのが難しい利用者さんに対して、身体機能や認知機能の状態に応じたサポートを行います。身体介護は健康に深く関わるケアのため、携わることで利用者さんを支えていることを実感できるでしょう。

なお、訪問介護のホームヘルパーのように単独で身体介護を行うには、「介護職員初任者研修」以上のスキルを証明する介護の資格が必要です。介護施設の場合は、有資格者の指導のもとで、無資格者が身体介護を行うこともあります。
「未経験から身体介護を行えるか不安…」という場合は、資格を取得して基本的な介護知識や技術を身につけることを検討してみると良いでしょう。

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生活援助

生活援助とは、利用者さんの身体に触れずに行う日常生活の支援のことです。

  • 掃除
  • ゴミ出し
  • 洗濯
  • 衣類の片付け
  • ベッドメイキング
  • 買い物代行
  • 調理、配膳

掃除やゴミ出し、洗濯なども介護士の仕事内容です。利用者さんが生活の質を維持するためには、身の回りの家事のサポートも重要といえます。

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その他の業務

身体介護や生活援助以外で介護士が行う可能性があるのは、以下のような仕事です。

  • レクリエーションの企画・実施
  • 送迎業務
  • 事務作業
  • 相談対応

施設で行うレクリエーションの運営に携わることも、介護士の仕事の一つです。レクリエーションの目的は、利用者さんの身体機能・認知機能の向上を図ることや、コミュニケーションの機会を作ることです。

デイサービスのような通所施設では、ご自宅と施設間の送迎を行う場合があります。専任の運転手を雇っている施設もありますが、介護士が車を運転することもあるようです。また、介護記録や報告書の作成といった事務作業や、利用者さんの相談対応も介護士の仕事に含まれます。

ただし、実際の仕事内容は施設によって異なるので、働く前に確認しておくと安心です。介護士の仕事内容について詳しく知りたい方は、「介護職(介護士)の仕事内容とは?資格は必要?やりがいやメリットもご紹介」の記事も参考にしてみてください。

介護士の仕事を選ぶ理由

ここでは、前述の「きらケア介護白書2022」をもとに、介護士の仕事を選ぶ理由を深掘りしていきます。介護士を始めたきっかけや仕事に求めるものは、介護士を続けるやりがいにも関連する傾向があるので、チェックしてみましょう。

介護士として働こうと思ったきっかけ

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.8)」によると、現役の介護士の方が「介護士として働こうと思ったきっかけ」のランキングは、以下のとおりです。

現役の介護士の方が「介護士として働こうと思ったきっかけ」のランキングの画像

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.8)

介護士の仕事を選んだ理由の1位は、「手に職を付けたかったから(27.4%)」でした。ほかにも、「自分に向いていると思ったから(21.1%)」「介護の知識や技術を身につけたかったから(20.3%)」など、介護士になった理由は人それぞれです。

介護士を始めるときは、はっきりとした目的がなくても大丈夫なので、自分が「介護士になりたい」と思ったタイミングで目指してみると良いでしょう。

介護士が仕事に求めているもの

働くやりがいを見つけるためには、自分の価値観に合った職場を見つけることが大切です。同白書(p.32)では、「介護士が仕事に求めるもの」も調査しているので、参考にしてみてください。

「介護士が仕事に求めるもの」のアンケート結果の画像

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.32)

介護士が仕事に求めるものの1位は、「人間関係を大切に働けること(41.5%)」でした
介護士は、ほかの介護士や他職種、利用者さんやそのご家族など、さまざまな人と接するため、人間関係を重視する傾向にあるようです。また、収入やプライベートを重視する方も多いことが分かります。

介護士の仕事のやりがい・魅力13選

ここでは、介護士の仕事のやりがいと魅力を13個ご紹介します。介護士は、身体介護や夜勤などがあり、体力的な負担がある仕事です。その一方で、働く魅力も豊富にあるので、これから介護士の仕事を始めようとお考えの方は、ぜひご覧ください。

1.無資格・未経験から活躍できる

介護士は、無資格・未経験から活躍できる仕事です。前述のとおり、介護の仕事のうち身体介護を単独で行うには介護の資格が必要ですが、有資格者と一緒に働ける介護施設であれば、無資格・未経験の方ができる仕事は多くあります。

たとえば、生活援助の一環である掃除や洗濯、買い物などは、介護の知識やスキルが少なくても行いやすいでしょう。有資格者のサポートとして行う身体介護や利用者さんとの会話、送迎業務なども、介護の資格や経験がなくてもできる仕事です。
専門的な知識やスキルは働き始めてから少しずつ覚えていけば良いので、「資格がないから介護はできない」と諦める必要はないでしょう。

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2.段階的にキャリアアップして成長を実感できる

介護士の仕事は、段階的なキャリアアップを叶えやすいのが魅力の一つです。介護業界には、知識やスキルを効率的に身につけられるように、段階的に資格を取得できる仕組みがあります。「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」というように順を追っていけば、介護業界でのキャリアパスを考えやすいでしょう。

また、介護福祉士を取得して一定の経験を積めば、ケアマネジャーなどへのキャリアアップを目指すことも可能です。スキルアップすることにやりがいを感じる人にとって、徐々に専門性の高い資格を取得して成長できるのは大きな魅力といえます。

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3.資格の取得で業務範囲を広げられる

介護士は、資格を取得することで業務範囲を広げられます。前述のとおり、介護士は無資格から挑戦できる仕事ですが、有資格者の監督がなければ利用者さんに直接触れる身体介護は基本的に行えません。介護士の入門的な資格である「介護職員初任者研修」を取得することで、一人で身体介護を行えるようになります。

身体介護ができるようになると、訪問介護事業所のホームヘルパーとして働くことも可能です。できる業務が増えれば、働くやりがいも増えていくでしょう。

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4.仕事とプライベートを両立できる

介護士は働き方の選択肢が多く、勤務時間の融通が利きやすい仕事なので、プライベートと両立できるのも魅力です。介護士の働き方は、正社員やパート・アルバイト、派遣などさまざまあります。夜勤専従や日勤のみといった勤務形態の選択肢もあるので、自分の都合に合わせて働きやすいでしょう。

子育てや家族の介護を行う場合、時短勤務や夜勤なしで働ける施設を選ぶことも可能です。ライフスタイルに合わせて柔軟に働けるのも、介護士の仕事の魅力といえます。

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5.人生経験や家事スキルを活かせる

介護士の仕事には、人生経験や家事スキルを活かせます。介護士のなかには、異業種から転職してきた方も少なくありません。飲食系の仕事の経験者なら接客スキルや調理のスキル、事務職の経験者なら書類作成スキルなどを、介護の仕事に役立てられるでしょう。

また、主婦・主夫の方は、自宅で行っていた掃除や洗濯、調理などの家事スキルを活かせます。自身の経験を介護に活かせるので、やりがいをもって仕事に向き合えるでしょう。

6.家族の介護に備えられる

介護士として働くことで、家族に介護が必要になった際にも、仕事の経験を役立てられるでしょう。前述の「介護士の仕事を選ぶ理由」でご紹介した「介護士を目指したきっかけ」では、「身内や身近な人の介護を経験したから」という理由が挙げられています。

自身の家族の介護のために備えておけるのは、介護士の仕事を選ぶメリットです。家族が要介護状態になったときも、介護士としての経験があれば、知識を活かして必要な対応ができるでしょう。

7.人手不足の介護業界に貢献できる

介護業界は、高齢化の影響により人手不足の傾向にあります。高齢化の進む社会を支える一人としてやりがいをもって働けることも、介護士の魅力です

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.38)」によると、介護士の過不足状況の調査において「介護士が不足している」と回答した介護事業所は、全体の47.3%でした。また、「介護士がやや不足している」と回答した事業所は36.7%で、8割以上の介護事業所で介護士が不足していることが分かります。

人手不足の介護業界に貢献でき、「誰かの役に立っている」という充実感を得られるのは、介護士として働く魅力といえるでしょう。

8.求人が豊富で転職先に困らない

介護を必要とする方の数は、年々増加しています。
職業情報提供サイト(job tag)の「施設介護員」と「訪問介護員/ホームヘルパー」によると、2024年度の有効求人倍率は、施設介護員が3.09倍、訪問介護員(ホームヘルパー)が28.85倍でした。介護士は需要が高く求人が豊富なので、転職先に困ることは少ないでしょう

また、介護士の求人は地域を問わず多い傾向があります。引っ越しや療養などの理由で退職した場合に、働きたいと思った場所やタイミングで転職先を見つけやすいのも、介護士の魅力の一つです。

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9.年齢や性別に関係なく活躍できる

介護士は、年齢や性別に関係なく活躍できます。レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.7)」によると、「50代と60代の介護士が、介護士として働き始めたときの年齢の平均」は40代です。ミドル世代になってから介護士として働き始める方も多く、長く働き続けられる仕事といえるでしょう

また、介護士は女性の割合が高いですが、男性の介護士も需要があります。同性介護を重視し、男性の介護士が男性の利用者さんを、女性の介護士が女性の利用者さんを介護する体制にしている施設もあるようです。
男性介護士の将来性については、「男性介護士の需要や将来性は?向いている人やメリットデメリットも解説」をご覧ください。

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10.利用者さんやご家族から感謝の言葉をもらえる

利用者さんやそのご家族から直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえたときに、やりがいを感じるという方も多いでしょう
介護士の仕事は、利用者さんが安心して生活を送れるようにサポートすることです。身体介護や認知症ケアなどには一定の大変さがあるものの、その分「○○さん、いつもありがとう」と感謝されることも多く、嬉しさや使命感を得られる仕事といえます。

11.利用者さんの生活の改善を実感できる

利用者さんの生活が改善していく様子を間近で見られることは、介護士にとってのやりがいにつながるでしょう。これまでできなかったことができるようになり、利用者さんの生活機能の向上を実感することも少なくありません。
リハビリテーションや機能訓練のサポートを行い、「歩いてトイレに行けるようになった」「一人で食事がとれるようになった」といった成果が出たときは、介護士として大きなやりがいを得られるはずです。

12.利用者さんと人間関係を築く過程を楽しめる

仕事を通じて、人間関係の築き方や人とのつながりの大切さを学べるのも、介護士の魅力の一つです。たとえば、初めはそっけなかった利用者さんが、コミュニケーションを重ねるうちに心を開いてくれたという話はよくあります。

利用者さんのなかには、他人と話すことや施設自体が苦手で、介護士と関わることに難しさを感じる人も。自分の努力により、利用者さんが心を開いてくれたときや、会話が増えたときに、「介護士の仕事をしていて良かった」と感じられるでしょう。

13.手に職がつき安定して働ける

一度身につけた介護知識や技術は、ほかの介護施設でも活かせます。さらに、介護福祉士などの資格を取得すれば、専門性の高い介護スキルを有しているという証明が可能です。介護士は、手に職をつけられる仕事なので、安定して働ける魅力があります

なかには、「介護士は続けるのが難しい仕事なのでは……」と不安に感じる人もいるかもしれません。しかし、公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査結果 事業所における介護労働実態調査 結果報告書(p.7)」によると、介護士(訪問介護員および介護職員)の離職率は減少傾向にあります。

介護士の定着率が上がっているのは、国を挙げて処遇改善の取り組みが行われ、労働環境が整備されてきたことが背景にあると考えられるでしょう。今後も介護従事者の処遇改善は続く見込みで、さらなる労働環境の改善が期待できることからも、介護士は安心して働ける仕事といえます。

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介護士としてやりがいをもって働ける人の特徴

ここでは、介護士に向いている人の傾向をご紹介します。「介護士としてやりがいをもって働けるかな?」と気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

コミュニケーションを取るのが好き

コミュニケーションを取るのが好きな方や、コミュニケーション能力に自信のある方は、介護士の仕事に向いています
介護士は、利用者さんやそのご家族、職場のスタッフ、ケアマネジャーなど、立場や世代、性別を問わず多くの人と関わる仕事です。利用者さんの気持ちを汲んだり関係各所と連携したりと、コミュニケーションスキルを発揮できる場面は多くあります。

また、地道にコミュニケーションを取ることによって、利用者さんとの信頼関係の構築や関係各所との連携強化を図れ、介護サービス向上の一助となるような働きができるでしょう。

前向きに気持ちを切り替えられる

嫌なことがあっても前向きに気持ちを切り替えられる人は、介護士の仕事に向いています。介護の仕事にはやりがいや魅力がある一方で、大変な場面もあるでしょう。

たとえば、認知症を患う利用者さんから、理不尽なことを言われる場合があります。状況が分からないことによる不安などが理由で、身近で関わる介護士に思わず気持ちをぶつけてしまう利用者さんは珍しくありません。利用者さんに寄り添うことは大切ですが、「嫌なことを言われた」と気にし過ぎるのではなく、前向きに気持ちを切り替えて対応を検討することが必要です。

また、思うように身体が動かないことや気持ちをうまく伝えられないことに、落ち込んだりイライラしたりする利用者さんもいます。職員が前向きな気持ちで向き合うと、場を明るくできることもあるでしょう。

サポートが得意で細やかな気配りができる

介護士は、利用者さんに寄り添いながらケアを行う必要があるので、サポートが得意で細やかな気配りができる人に向いています
利用者さんのなかには、入浴介助や排泄介助をされることに羞恥心があり、なかなか要望を伝えられない方も。「利用者さんからの要望がないから」と決めつけるのではなく、利用者さんの日常生活の様子をよく観察し、何をしてほしいのか、何を伝えたいのかに気づくことが大切です。

また、利用者さんが快適に過ごせるように気を配りながらサポートをすることで、感謝の言葉をかけてもらえることもあります。利用者さんからの感謝の言葉は、働くやりがいにつながるでしょう。

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介護士の仕事にやりがいを感じにくい人の特徴

ここでは、介護士の仕事に向いていない可能性がある人の特徴を解説します。仕事が合わなければ、働く意欲の低下や早期離職につながる可能性があるので、応募する前に向き・不向きを確認しておくと良いでしょう。

直感のままに行動したい

普段から自分の直感のまま行動する傾向がある方は、「利用者さんの安全や気持ちを重視する介護士の仕事は難しい」と感じるかもしれません。
「このほうが良いだろう」と改善策を講じるのは大事なことですが、行動する前に「利用者さんが不安に感じないだろうか」「周りの安全は確保できるだろうか」と考えることが大切です。

利用者さんの介助を直感だけで行えば、思いがけないケガにつながるリスクがあります。また、利用者さんに不快な思いをさせた場合、介護を拒否されてしまうおそれも。介護士には、利用者さんの感情や危険に気づけるような、慎重な行動が求められます。

自分のペースで働きたい

介護士は、自分ではなく「利用者さんのペース」を尊重することが求められます。そのため、一人で黙々と働きたい方や自分のペースで仕事を進めたい方は、「あまり向いていない」と感じる可能性があるでしょう。

個人で黙々と仕事を進め、周りとの連携が取れない場合、ほかの職員だけではなく利用者さんにも迷惑を掛けてしまうことがあります。また、自分のペースで仕事を進めることを好む場合、チームでの仕事や利用者さんとのコミュニケーションにストレスを感じるかもしれません。

コミュニケーションを取るのが苦手

介護士の仕事では、利用者さんや同僚などとのコミュニケーションが大切です。そのため、「できるだけ人と関わりたくない」「人と接すること自体にストレスを感じてしまう」という場合、介護士の仕事は向いていないかもしれません

人と接するのが苦手であっても、仕事に慣れるにつれ、コミュニケーションスキルは自然と身につくものです。「コミュニケーションが苦手だけど、働きながら克服していきたい」「コミュニケーションが苦手な利用者さんの気持ちに寄り添いたい」など、前向きな気持ちがある場合は、介護士への挑戦を検討しても良いでしょう。

潔癖なところがある

介護の現場では、排泄物や吐しゃ物の処理を行うことがあります。そのため、潔癖なところがある方は、ストレスを感じることがあるかもしれません

しかし、一日中行う業務ではないため、「仕事に慣れていくうちに気にならなくなった」という介護士もいます。また、デイサービスやグループホームなど、比較的自立度の高い利用者さんが多い施設を選ぶ方法もあるので、最初から「向いていない」と判断する必要はないでしょう。

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介護職に向いていない人の特徴とは?仕事の適性や悩みの対処法を解説!

介護士が仕事にやりがいを感じられなくなる理由

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.20)」によると、介護士が現在の職場に満足していない理由は、以下のとおりです。

介護士が現在の職場に満足していない理由の画像

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.20)

上記を見ると、約6割の介護士が、給与水準の低さに不満を感じていることが分かります。ほかにも、人間関係の悪さや仕事の裁量度などに不満を感じ、職場への満足度が低下する傾向があるようです。

仕事量に対して給料が低いと感じる

仕事に見合う給料をもらえなければ、働く意義ややりがいを感じられなくなることもあるでしょう。介護業界は人手不足なので、施設によっては1人当たりの業務量が多いと感じることも。自身の頑張りに対して適切な給与がもらえなければ、「給料が仕事量に見合っていない」と感じるのは無理もありません。

近年では、政府が行っている介護従事者の処遇改善施策により、介護士の給与は上昇傾向にあります。介護職員等処遇改善加算の申請を行っている施設や事業所であれば、この施策による給与アップが期待できるでしょう。
介護士の給与については、「2026年介護職員の給料は上がる?補正予算や報酬改定について解説!」をチェックしてみてください。

人間関係のトラブルがある

職場で人間関係のトラブルがあると、仕事に対するストレスが大きくなり、やりがいを感じられなくなってしまうことも。お伝えしているように、介護士の仕事はさまざまな立場や世代、性別の人と接する仕事なので、なかには合わない人もいるかもしれません。

人間関係のトラブルにより、仕事のモチベーションダウンにつながることが考えられます。人によっては、「介護士の仕事内容自体は合っているけど、転職したい…」という結論に至る場合もあるようです。

仕事の裁量が少ないと感じる

仕事の裁量度は職場によって異なるものの、「すべて上司が決めてしまう」「言われたとおりに行動したのに怒られる」というような場合は、「仕事の裁量が少ない」という不満を感じることがあるようです

「こうしたほうが効率的に進められる」と考えても、裁量が少ない現場であれば、自身で判断することができません。上司に相談しても、「それは今やらなくて良いから」のように否定されてしまうと、仕事へのモチベーションが保てないばかりか、やりがいを感じられなくなる場合があります。

介護士が仕事にやりがいを感じない場合の対処法

ここでは、介護士が「仕事にやりがいを感じられない…」と思ったときの対処法をご紹介します。感情のまま退職を選ぶのではなく、まずはできることから行動してみましょう。

これまでの現場で感じたやりがいを振り返る

これまで介護の仕事で感じたやりがいを振り返ってみましょう。働き始めたころの気持ちや、どのような点にやりがいを感じていたのかを振り返ることで、初心に立ち返ってやりがいを思い出せます

振り返るときは、紙に書き出して客観的に自分を見つめ直してみると良いでしょう。仕事にやりがいを感じられないときは、介護士として働くうちに、喜びや楽しさに慣れてしまっているだけかもしれません。過去を振り返ることで、新鮮な気持ちで仕事に臨めるでしょう。

やりがいを感じられない理由を考えて動いてみる

なぜやりがいを感じられないのか理由を考えるのも有効です。仕事に対する不満を一度整理し、どこに問題があるか確認することで、改善策を見いだせる可能性があります

給料に対する不満があるなら資格を取得する

給料の少なさに関する不満からやりがいを感じられない場合は、介護の資格を取得しスキルアップすることで解消できる可能性があります
無資格の場合は「介護職員初任者研修」、初任者研修を保有している場合は「介護福祉士実務者研修」、実務者研修を保有している場合は「介護福祉士」のように、上位資格を取得することで、資格手当がつき給与アップを図れるかもしれません。

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【介護職の資格手当一覧表】相場はいくら?給料アップに繋げる方法を解説!

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職場環境の問題は上司や同僚に相談する

人間関係や仕事内容、労働条件への不満が理由でやりがいを感じられないときは、改善のために動いてみるのも良いでしょう。

たとえば、同僚との人間関係に問題がある場合や仕事に不満がある場合は、上司に現状を報告したり異動の相談をしたりすることで、状況が改善する可能性があります。利用者さんやご家族との関係に悩んでいる場合、ほかの介護士に話してみるとアドバイスや協力が得られるかもしれません。

アクションを起こさず、ただ何となく不満を我慢し続けていると、仕事に対するモチベーションを維持することは難しいでしょう。やりがいをもって働くためには、不満や問題点を解消できるよう行動することも必要です

解決が難しい場合は転職を検討する

お伝えしたような対処法を試してみても解決が難しい場合は、別の介護施設や事業所に転職するのも方法の一つです。
「人間関係のトラブルがあるものの、小規模施設のため異動できない」「労働環境を改善しようと相談しても聞いてくれない」など、自身で解決できない問題を抱えている場合は、今の職場で働き続けても改善は難しい可能性があります。状況を改善するために、転職して新しい環境でチャレンジすることも検討してみましょう。

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介護士がやりがいを感じられる職場へ転職する方法

介護士としてやりがいを感じながら働くには、仕事内容にやりがいを見出すだけでなく、自分に合った職場を選ぶことも大切です。自分に合った仕事を探すために、自己分析を行い「仕事でやりがいを感じること、不満を感じること」をはっきりさせたうえで、自身の価値観を客観視してみると良いでしょう。
自己分析が必要な理由やコツは「介護士さんの自己分析!業界の転職で効果的にアピールするコツを解説」の記事で紹介しているので、興味がある方はチェックしてみてください。

また、職場選びをする際は、求人サイトやハローワーク、転職エージェントなど、複数のサービスを併用すると選択肢を増やせるでしょう。複数のサービスを利用してみることで、自分に合った方法で転職活動を効率良く進められます。
介護業界専門の就職・転職エージェント「レバウェル介護(旧きらケア)」でも、相談を受け付けているのでご活用くださいね。

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介護求人の探し方を解説!探し始めるタイミングや良い職場か見極める方法

介護士のやりがいに関するよくある質問

ここでは、介護士のやりがいに関するよくある質問に回答します。Q&A方式でまとめているので、自身の疑問に近い内容があれば参考にしてみてください。

介護士がやりがいを感じるのはどんなとき?

介護士としてやりがいを感じる瞬間としては、「利用者さんやそのご家族から感謝の言葉をもらえたとき」「サポートしてきた利用者さんにできることが増えたとき」などが挙げられます。また、介護士としてのスキルが向上して携われる仕事の幅が広がったときに、やりがいを感じる方もいるようです。
介護士のやりがいを知りたい方は、「【体験談つき】現役介護士が感じるやりがいとは?」もチェックしてみてください。

介護士のやりがいと大変なことの両方を知りたいです!

介護の仕事は、利用者さんから感謝されたり頼られたりすることで、「人の役に立っている」というやりがいを感じられます。日々のケアを通じて、これまでできなかった動作ができるようになるなど、目に見える変化を一番近くで喜べるのは介護士ならではでしょう。護士として培ったコミュニケーション能力や介助技術は、一生もののスキルとして活かせるはずです。
一方で、介助に伴う身体的な負担や、対人の仕事ゆえの人間関係の悩みなど、大変な側面もあります。介護職のやりがいや大変なことは「介護職が大変といわれる理由は?仕事内容・やりがい・メリットを解説」の記事で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

介護のやりがいをアピールする志望動機の例文は?

やりがいをアピールする志望動機の例文は、「認知症の利用者さんが心を開いてくれたときに、介護の仕事のやりがいを感じました」です。志望動機で介護のやりがいをアピールする際は、「介護の仕事にやりがいを感じています」とだけ伝えても、具体性がなく採用担当者の心には刺さりません。自分がやりがいを感じるポイントを、具体的なエピソードを交えてアピールするのが効果的です。
具体的な志望動機の例文や書き方のコツを知りたい方は、「介護職の志望動機が思いつかない!例文で分かる考え方や書き方のコツを解説」をご参照ください。

まとめ

介護士の仕事のやりがいは、利用者さんやそのご家族から「ありがとう」と感謝の言葉をもらえたり、利用者さんの生活の改善を支えられたりすることです。そのほか、介護の知識や技術が身につくことや、仕事の経験が自分の家族の介護に役立つことにやりがいを感じる人も少なくありません。

介護士には、「無資格・未経験から挑戦しやすい」「仕事とプライベートを両立させやすい」という魅力もあります。資格取得によるキャリアパスが整備されており、段階的にスキルアップを叶えられるのも、介護士の仕事の魅力といえるでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2026年5月8日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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