
この記事のまとめ
- 男性は介護士の2割ほどを占めており、多くの方が活躍している
- 男性が介護士として働くメリットは、力仕事や同性介助がしやすいこと
- 介護士の仕事には将来性があり、男性の職員も増加傾向にある
介護業界では女性が多く活躍しているため、「男性も介護士になれるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。男性介護士は女性より少ないですが、需要が高く、介護業界で長期的に活躍できる存在です。この記事では、男性介護士の現状と将来性を解説します。男性が介護士として働くメリットやデメリット、介護士に向いている人の特徴にも触れているので、転職を考えている方はぜひご一読ください。
目次
男性も介護士になれる?
介護士を含め、基本的に職業には性別の制限がないので、男性も介護士を目指せます。介護士になるために必須の資格はありません。介護業界は深刻な人手不足なので、無資格・未経験から年齢を問わず応募できる求人が多く展開されています。
介護士は資格がなくても始められますが、介護の資格を取得していれば転職に有利になるでしょう。「介護の仕事について理解しておきたい」「専門的な知識を身につけて自信を持って介護がしたい」と考えている方には、資格の取得がおすすめです。
介護未経験の方も、誰でも受講できる「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」なら比較的取得しやすいでしょう。
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レバウェル介護の資格スクール男性介護士の現状
介護士に占める男性介護士の割合や給料はどのようになっているのでしょうか。下記では、男性介護士の現状を解説します。
男性介護士の割合
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.196)」によると、介護士(介護職員)に占める男性の割合は26.6%で、全体の4分の1程度です。介護従事者における職種別の男女の割合を、以下にまとめました。
| 介護従事者の職種 | 男性の比率 | 女性の比率 |
| 介護士(介護職員) | 26.6% | 73.3% |
| 看護職員 | 6.5% | 93.3% |
| 生活相談員・支援相談員 | 35.6% | 64.3% |
| 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士または機能訓練指導員 | 48.8% | 51.0% |
| 介護支援専門員(ケアマネジャー) | 33.8% | 66.0% |
| 事務職員 | 21.0% | 78.9% |
| 調理員 | 17.2% | 82.3% |
| 管理栄養士・栄養士 | 6.6% | 93.3% |
参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.196)」
介護業界では、いずれの職種も男性より女性の割合が高いようです。また、リハビリ専門職や相談員、ケアマネジャーといった職種は比較的男性が多いと分かります。
男性介護士の給料
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.167)」によると、男性介護士の平均給与は35万6,030円、女性介護士は32万8,830円です。
所属する介護施設や勤続年数、勤務時間などによって、介護士の給与は異なります。男性介護士の給与が女性より高い傾向にあるのは、男性は常勤や正社員として働く割合が高いからと考えられるでしょう。
なお、上記の金額はあくまでも平均の数値なので、参考程度にご覧ください。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年7月29日)
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男性が介護士として働くメリット
ここでは、男性が介護士として活躍するメリットを詳しくご紹介します。自身のスキルや特性を活かして介護業務に取り組んでみましょう。
力仕事をカバーできる
男性は女性よりも体力がある傾向があるので、力仕事をカバーできます。車いすや寝たきりの利用者さんがいる介護施設では、力が必要な業務をスムーズに進められるでしょう。
特に、体が大きい利用者さんの介助を行う際は、男性介護士が活躍できます。率先して力仕事に取り組めば、利用者さんだけではなくスタッフからも感謝されるはずです。
長期的に活躍できる
介護職は社会的に需要が高いので、仕事がなくなることはありません。介護職員の定着や確保を図るために、施設側は研修制度や福利厚生を充実させています。
介護業界で長期的に活躍すれば、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)などへのキャリアアップも目指せるでしょう。無資格・未経験で働き始めた方も、経験を積んだり資格を取得したりすることで昇給や昇進を目指せるのが、介護士に転職するメリットです。
同性の介助がしやすい
「同性だから話しかけやすい」「同性だからオムツ交換に抵抗がない」というように、同性だからこそカバーしやすい業務に取り組めることもメリット。介護サービスの利用者さんには、同性による介助で安心する人も多いようです。
なかには、同性介助を徹底している介護施設もあるので、そのような特徴のある介護施設へ応募するのも良いでしょう。
男性が介護士として働くデメリット
男性が介護士として働く場合、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットをきちんと理解していれば、業務におけるギャップや入職後のミスマッチを防げるでしょう。
同性の職員が少ない
ちょっとした相談や日常会話は、同性同士のほうがしやすいことがあります。介護士は男性の割合が低いため、同性がいない職場でストレスを抱えてしまうことがあるかもしれません。
同性の介護士がいるかどうか気になる方は、面接や説明会であらかじめ男女比を聞いておくと良いでしょう。
異性の介助がしにくい
同性介助を徹底している介護施設以外では、基本的に異性の介助も担当します。女性の利用者さんのなかには、男性介護士による介助に抵抗がある人もいるようです。利用者さんから否定的な対応を受けたときも、ご本人の気持ちにしっかりと配慮して、誠意を込めたケアを行うよう心掛けましょう。
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男性介護士の将来性
男性に限らずですが、介護士には将来性があります。そのため、介護業界が気になっている方は、転職を検討してみると良いかもしれません。
男性介護士は増加傾向にある
公益財団法人介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査:事業所における介護労働実態調査 結果報告書 本編 第3章&第4章(p.63)」によると、2023年10月からの1年間で、調査対象の施設における男性の介護職員は、21,309人から21,573人に増加しました。264人増加しており、採用率と離職率の差である増減率は1.2%です。
また、男性の訪問介護員は4,851人から5,138人と、287人増加しており、増減率は5.9%となっています。
高齢化により介護職の社会的な需要は年々上がっているため、男性介護士の活躍の場は今後も広がりをみせていくでしょう。
出典
公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」(2025年7月29日)
処遇改善加算に期待できる
国や政府は、介護事業所を通じて介護士に対する処遇改善加算を運用しているため、待遇面の整備が期待できます。介護士の離職防止や生産性の向上、キャリアアップ制度の構築強化など、今後も労働環境の改善は進められる見込みです。
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介護士に向いている人の特徴
介護士にはどのような人が向いているのでしょうか。介護士は要件を問わず始められる仕事ですが、下記のような特徴があると一層活躍できるはずです。
臨機応変に対処できる
介護士に向いているのは、周囲の状況を冷静に把握して臨機応変に動ける人です。利用者さんに変化があったときに、迅速に対処できる対応力があれば、介護士として活躍できるでしょう。介護に関する最新の知識を常にインプットしておけば、最適なケアを自身で考えられます。
人と接することが好き
介護の仕事にはコミュニケーションが求められるため、人と接することが好きな人におすすめです。利用者さんが話しているときはしっかりと耳を傾け、信頼関係を構築しましょう。
また、利用者さんとのコミュニケーションだけでなく、職員同士で交流を図ることも大切です。普段からコミュニケーションを取ることで、円滑なチームケアを行えます。
体力に自信がある
体力があることは、介護の仕事に携わるうえで重要な要素です。介護現場では、利用者さんの身体を支えたり抱えたりして介助を行います。限られたスケジュールのなかで複数の利用者さんをサポートする必要があるので、施設を頻繁に往復することもあるでしょう。
また、施設形態によっては勤務時間が不規則になる場合もあります。施設内での移動が多いことや夜勤に携わることからも、体力が活かせる仕事といえるでしょう。
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男性介護士に関するよくある質問
ここでは、男性介護士に関するよくある質問に回答します。「男性介護士ってあんまりいないの?」と不安に思う方は、ぜひご覧ください。
男性介護士の割合はどれくらいなの?
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果 (p.196)」によると、男性介護士の割合は全体の26.6%です。リハビリ専門職である「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士または機能訓練指導員」は、男性職員が半数近くを占めています。「同性が少ないと働きづらいかも…」と心配になるかもしれませんが、男性だからこそできる力仕事などで頼りにされることがあるので、あまり気にせず挑戦してみてくださいね。
この記事の「男性介護士の現状」では、各職種の男女比率を紹介しています。
出典
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」(2025年7月29日)
男性が介護士になるとどんなメリットがあるの?
男性が介護士になると、「力仕事で活躍できる」「同性の介助がしやすい」などのメリットがあります。介護士は、利用者さんを支えたり抱えたりと力が必要な仕事。体力がある男性職員は即戦力になれます。また、男性の利用者さんのなかには、「女性に入浴や排泄の介助をされるのに抵抗がある」という方もいるため、男性の職員がいれば安心してもらえるでしょう。介護士は、安定した雇用が見込めるため、長期的な雇用が期待できるのも魅力です。
「男性が介護士として働くメリット」では、介護職として働く魅力について解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
男性も介護士を目指すことは可能です。介護士に占める男性の割合は26.6%で、女性と比較すると男性介護士の割合は低い傾向にあります。介護業界は無資格・未経験から応募できる求人が多くありますが、介護の資格があれば選択の幅が広げられるでしょう。
力仕事に取り組みやすかったり同性介助がしやすかったりと、男性が介護士として働くのにはさまざまなメリットがあります。男性の介護士は年々増加しており、処遇改善加算による待遇改善も期待できるので、将来性があるといえるでしょう。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
お役立ち情報制作チーム
介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点




