
この記事のまとめ
- 看護助手の男性の割合は約18%で、少ない傾向にある
- 男性の看護助手は、男性の患者さんのケアや力仕事で頼りにされる
- 看護助手のキャリアプランには、介護福祉士や准看護師になる道がある
「男性看護助手はどれくらいいるの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。看護助手の男性の割合は約18%と少ない傾向にあります。そのため、「男性は肩身が狭いのではないか」という不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、看護助手において男性だからこそ活躍できる場面もあります。この記事では、看護助手の男性の割合や看護の現場で求められることを解説するので、転職の参考にしてみてください。
看護助手の仕事内容は?外来・病棟など職場別に解説!やりがいや大変なこと目次
看護助手の男性の割合は?
政府統計の総合窓口e-Statの「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」をもとに算出すると、看護助手の男性の割合は全体の18%ほどで、男性は少ない傾向にあります。
「看護助手は女性の仕事」というイメージをもつ人が一部いるため、男性の看護助手は少ないのかもしれません。また、男性の看護助手は、女性の患者さんから身体の清拭や入浴介助、排泄介助など、プライバシーに関わるケアを断られるケースも。人によっては肩身の狭さを感じることがあり、男性の看護助手が定着しにくい可能性もあります。
とはいえ、男性の看護助手だからこそ活躍できる場面もあるので、考え方次第では強みにもなるでしょう。男性の看護助手が活躍できる場面は、「男性の看護助手が職場で求められることは?」で後述するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
以下では、企業規模別に看護助手の男性の割合を算出し、表にまとめました。
| 企業規模 | 1,000人以上 | 100~999人 | 10~99人 | 合計 |
| 男性 | 2,020人 | 1万4,950人 | 2,320人 | 1万9,290人 |
| 女性 | 2万840人 | 5万7,130人 | 1万1,360人 | 8万9,330人 |
| 合計 | 2万2,860人 | 7万2,080人 | 1万3,680人 | 10万8,620人 |
| 男性の割合 | 約9% | 約21% | 約17% | 約18% |
参考:政府統計の総合窓口e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
看護助手における男性の割合が最も高いのは100〜999人規模の病院です。男性の割合が最も低いのは、1,000人以上の規模の法人で1割程度でした。男性の看護助手がいる環境で働きたいのであれば、100〜999人ほどの規模の法人の病院を中心に求人を探してみると良いでしょう。
なお、看護の世界も男性が増えてきているので、「男性だから…」と萎縮することはありません。男女関係なく、お互いを尊重して仕事をすることが大切です。
出典
政府統計の総合窓口e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」(2026年4月7日)
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看護助手の給料や年収は?
政府統計の総合窓口e-Statの「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、企業規模10人以上の法人における、看護助手のきまって支給する現金給与額の平均は24万800円、年間賞与その他特別給与額の平均は48万1,200円。こちらのデータから算出した看護助手の平均年収は337万800円です(男女計)。あくまで平均なので参考程度にご覧ください。
なお、「きまって支給する現金給与額」とは、就業規則などで定められている算定方法によって6月分として支給された給与で、通勤手当や家族手当などを含んだ金額。その他の給与が「年間賞与その他特別給与額」です。
下記では、看護助手の男女計の平均給与・年収を企業規模別にまとめています。
| 企業規模 | 1,000人以上 | 100~999人 | 10~99人 |
| きまって支給する現金給与額 | 24万9,200円 | 23万9,600円 | 23万3,100円円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 55万9,700円 | 45万5,200円 | 48万6,900円 |
| 平均年収(きまって支給する現金給与額×12+平年間賞与その他の特別給与額) | 355万100円 | 333万400円 | 328万4,100円 |
参考:政府統計の総合窓口e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
看護助手の平均年収は、企業規模が大きいほど高い結果です。
また、企業規模が10人以上の法人で働く男性看護助手の、きまって支給する現金給与額の平均は26万3,700円、年間賞与その他特別給与額の平均は51万1,600円。この値から算出される年収は367万6,000円です。
下記では、男性の看護助手の平均給与・年収を企業規模別にまとめています。
| 企業規模 | 1,000人以上 | 100~999人 | 10~99人 |
| きまって支給する現金給与額 | 29万6,200円 | 25万9,900円 | 25万9,400円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 66万5,000円 | 49万3,700円 | 49万2,600円 |
| 平均年収(きまって支給する現金給与額×12+平年間賞与その他特別給与額) | 421万9,400円 | 361万2,500円 | 360万5,400円 |
参考:政府統計の総合窓口e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
看護助手全体の平均給与と男性の看護助手の平均給与を比較すると、男性の看護助手のほうが高いと分かります。男性のほうが平均給与が高いのは、看護助手に限らず産業全体でも見られる傾向です。
性別を理由に賃金に差を付けることは禁止されているため、雇用形態や役職などの働き方の違いが給与に影響していると考えられます。
なお、給与を決める要素は企業規模だけではなく、業務内容や夜勤の有無、保有資格、ボーナス額などさまざまです。また、給料だけで転職先を決めると、入職後に「思っていた仕事と違う」とミスマッチを感じてしまうリスクがあるので、「やりたいことを叶えられる職場か」も確認すると良いでしょう。
出典
政府統計の総合窓口e-Stat「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」(2026年4月7日)
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男性の看護助手が職場で求められることは?
男性・女性で仕事内容が変わることはありませんが、男性の看護助手が特に頼りにされる場面もあります。ここでは、男性の看護助手が活躍できる場面をご紹介するので、「男性の看護助手は肩身が狭いのでは?」と不安に感じている方は、参考にしてみてください。
男性の患者さんのケア
排泄介助や入浴介助などのプライバシーへの配慮が必要なケアは、同性からのサポートを希望する患者さんもいます。男性の看護助手は男性の患者さんからケアを要望されることもあるため、男性の割合が少ない職場では特に重宝されるでしょう。
ただし、同性介助を行う場合であっても、看護助手は患者さんのプライバシーを考慮し、自尊心を傷つけない丁寧なケアを行う必要があります。
力を必要とするケアのサポート
看護助手は、医療機器を運ぶなど力を必要とする場面があるため、力や体力に自信のある方は頼りにされます。さらに、高齢の方が多い病棟では、移乗介助や体位変換などの力が必要なケアを任されることもあるようです。
力や体力に自信がない場合、急変が少なく自由に身体を動かせる患者さんが多い、眼科や皮膚科、健診センターなどなら負担が少ないでしょう。
男性が少ない職場の場合、力仕事のときに頼りにされてしまいがちですが、「男性看護助手が力仕事をしなければならない」というわけではありません。長期的に安定して働くには、自分の適性に合った職場を見つけることが大切です。
「自分が看護助手に向いているのか不安」という方は、「看護助手に向いている人の特徴は?必要なスキルや仕事のやりがいを解説」の記事もご参照ください。
看護助手のキャリアプランとは
ここでは、看護助手として活躍する方法を解説します。看護助手として経験を積んだ後のキャリアプランもご紹介するので、看護助手としてスキルアップしていきたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
仕事に活かせる資格を取得する
未経験・無資格から看護助手として働けますが、資格を取得して医療的な知識を身につけると、スムーズに仕事を覚えられるでしょう。看護助手の仕事に活かせる資格は、「メディカルケアワーカー(R)」「看護助手認定実務者試験」などがあります。
看護助手の資格や取得のメリットについては、「看護助手(ナースエイド)に資格はいる?業務に役立つ講座や取得方法を解説」の記事で解説しているので、興味がある方はご覧ください。働きながら資格を取得するのであれば、資格取得をサポートしてくれる資格取得支援制度のある病院がおすすめです。
介護福祉士や准看護師にキャリアアップする
看護助手としての経験や知識を活かして、介護福祉士や准看護師へのキャリアアップを目指す道も。専門的な知識やスキル、資格などを必要とする職種は、給料が高く設定される傾向にあります。
そのため、名称独占資格の介護福祉士や、業務独占資格の准看護師を取得することで、給料アップが叶えられるかもしれません。
働きながら実務経験ルートで介護福祉士になる場合、「介護福祉士実務者研修修了」と「3年以上の介護等の実務経験」という受験要件を満たしたうえで、「介護福祉士国家試験への合格」が必要です。介護業務に携わっていれば、看護助手としての実務経験を活かして介護福祉士を目指せます。
看護助手が介護福祉士を取得する方法の詳細は、「介護福祉士の受験資格に看護助手の実務経験も含まれる?職種の違いも解説!」の記事を参考にしてください。
また、准看護師になるには、「准看護師養成所で2年の課程を修了したうえで、都道府県が実施する准看護師試験に合格して免許を取得する」といった方法があります。准看護師養成所は、「全日制で週3日」「半日制で週5日」など選択肢が多様です。
准看護師については、「看護助手と准看護師の違いとは?仕事内容や役立つ資格を紹介」の記事をご覧ください。
看護助手についてよくある質問
ここでは、看護助手についてよくある質問に回答します。「看護助手は男性は少ないの?」「看護助手は長く働き続けられるの?」といった疑問がある方はぜひご一読ください。
看護助手の男女比はどうなっていますか?
看護助手の男女比は、男性約18%、女性約82%で、男性は少ない傾向にあります。しかし、男性が少ないからといって、活躍できないわけではありません。男性看護助手は、特に男性の患者さんのサポートで頼りにされるでしょう。入浴介助や排泄介助の際に、「異性だと恥ずかしい」「女性は身体が小さくて不安」という理由で、同性の看護助手を希望する男性の患者さんもいます。
男性の看護助手が活躍できる場面については、この記事の「男性の看護助手が職場で求められることは?」で解説しているので、ぜひご覧ください。
看護助手の仕事に将来性はありますか?
看護助手が働く病院やクリニックなどの医療機関は、生活に欠かせない場所なので、今後も需要が期待できるでしょう。医療現場は人手不足の傾向にあり、医師や看護師の仕事をサポートする看護助手のニーズは増加傾向にあります。また、人と深く接する仕事である看護助手は、AIに代替されにくく将来性が高い仕事です。
看護助手の将来性は、「看護助手に将来性がある理由とは?給料や働くメリット・デメリットを解説」の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
「看護助手はやめとけ」って言われるって本当?
身体的な負担があり生活リズムが乱れやすいことから、「看護助手はやめたほうが良い」と言われることがあるかもしれません。しかし、どのような仕事にも大変な部分はあります。看護助手を目指すかどうかは、メリット・デメリットを両方把握し、自分の適性も踏まえて判断することが大切です。
「看護助手はやめたほうがいいと言われる理由は?仕事の大変さと働くメリット」の記事では、未経験の方が抱えやすい不安や看護助手に向いている人の特徴を紹介しているので、ぜひご一読ください。
まとめ
男性の割合は看護助手全体の18%ほどで、看護助手は男性が少ない傾向にあります。男性の看護助手の悩みとして、「女性の患者さんからケアを断られ、男性の割合が少ない職場では肩身が狭い」と感じてしまうことがあるようです。
とはいえ、男性の患者さんのケアや、力を必要とする仕事のサポートを任されるなど、男性の看護助手が活躍しやすい場面もあります。また、看護業界は男性が増えてきているので、興味がある方は「男性だから…」と萎縮せずチャレンジしてみても良いでしょう。
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執筆者

「レバウェル介護」編集部
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介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点


