男性介護士の年収はどのくらい?給与アップの方法や将来性を解説

介護職の給料 2026年6月23日
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この記事のまとめ

「男性介護士の年収はどれくらいなの?」「自分の年収は周りと比べてどうなのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか?2024年の男性介護士の平均年収は約427万円でした。ただし、同じ介護職でも施設や事業所によって平均年収に差が出るため確認が必要です。この記事では、男性介護士の平均給与や年収をご紹介。男性介護士の将来性や給料アップを図るポイントもご紹介するので、興味がある方はぜひご一読ください。

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目次

男性介護士の平均年収は?男女別の給与まとめ!

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.167)」によると、2024年の男性介護士全体の平均給与は35万6,030円平均年収は427万2,360円でした。男性介護士の年収は、女性介護士に比べて高い傾向があります。

同資料(p.167)をもとに、男性と女性の介護士の平均給与を以下にまとめました。

平均給与(月給制・常勤)平均年収
男性職員35万6,030円427万2,360円
女性職員32万8,830円394万5,960円

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.167)


男性介護士の平均給与は女性介護士より2万7200円高く、年収にすると32万6,400円の差があります。

なお、平均給与は「基本給+手当+一時金(4~9月支給金額の1/6)」、平均年収は「平均給与×12ヶ月」で算出しました。給与データは、あくまで参考程度にご覧ください。

男性介護士のサービス種類別の平均年収

男性介護士の平均年収は、施設や事業所が提供するサービスによって異なります。同資料(p.167~p.169)をもとに、男性介護士の平均給与・平均年収をサービス種類別にまとめたので、参考にしてみてください。

サービス種類平均給与(月給制・常勤)平均年収
介護老人福祉施設(特養)37万6,800円452万1,600円
介護老人保健施設(老健)36万4,760円437万7,120円
介護医療院34万5,720円414万8,640円
訪問介護事業所36万6,210円439万4,520円
通所介護事業所(デイサービス)31万2,270円374万7,240円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)31万2,150円374万5,800円
特定施設入居者生活介護事業所37万5,080円450万960円
小規模多機能型居宅介護事業所32万1,760円386万1,120円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.167~p.169)

男性介護士の平均年収は、特養が最も高く約452万円です。平均年収が最も低いグループホームは約375万円で、特養と約78万円の差があります。「年収がなかなか上がらない」とお悩みの男性の介護士の方は、職場を変えてみるのも方法の一つでしょう。

女性介護士のサービス種類別の平均年収

女性介護士のサービス種類別の平均給与・平均年収は、以下のとおりです。

サービス種類別平均給与(月給制・常勤)平均年収
介護老人福祉施設(特養)34万9,840円419万8,080円
介護老人保健施設(老健)34万3,430円412万1,160円
介護医療院32万4,300円389万1,600円
訪問介護事業所34万4,990円413万9,880円
通所介護事業所(デイサービス)28万6,350円343万6,200円
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)29万7,710円357万2,520円
特定施設入居者生活介護事業所35万1,110円421万3,320円
小規模多機能型居宅介護事業所29万6,850円356万2,200円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.167~p.169)

女性介護士の平均年収は、特定施設入居者生活介護事業所が最も高く約421万円です。デイサービスの平均年収が最も低く約344万円で、特定施設入居者生活介護事業所との差は約78万円でした。

このことから、介護士の平均年収は、男女ともに施設や事業所の違いによる差が大きいといえるでしょう

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そもそも介護士全体の平均年収はどれくらい?

ここでは、介護士全体のサービス種類別・保有資格別の平均年収をご紹介します。全体と比較して男性介護士の年収がどの程度なのかをチェックしてみましょう。

介護士全体のサービス種類別の平均年収

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)」をもとに計算すると、介護士全体の平均年収は405万8,400円でした。男性介護士の平均年収は427万2,360円で、全体平均より高いことが分かります。

介護士全体のサービス種類別の平均年収は、以下をご確認ください。

サービス種類別平均給与(月給・常勤)平均年収
全体33万8,200円405万8,400円
介護老人福祉施設(特養)36万1,860円434万2,320円
介護老人保健施設(老健)35万2,900円423万4,800円
介護医療院33万30円396万360円
訪問介護事業所34万9,740円419万6,880円
通所介護事業所(デイサービス)29万4,440円353万3,280円
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)30万2,010円362万4,120円
特定施設入居者生活介護事業所36万1,000円433万2,000円
小規模多機能型居宅介護事業所30万5,220円366万2,640円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.129)

サービス種類別に見た介護士全体の平均年収は、特養が最も高く、デイサービスが最も低い結果。特養とデイサービスの平均年収の差は約81万円です。
介護士全体で見てもサービスの種類によって年収に大きな開きがあり、利用者さんの要介護度や夜勤の有無などが給与に影響していると考えられます

介護士全体の資格別の平均年収

同資料(p.161)をもとに、介護士の保有資格ごとの平均給与・平均年収を下記の表にまとめました。

資格の種類平均給与(月給・常勤)平均年収(平均給与×12ヶ月)
無資格29万620円348万7,440円
介護職員初任者研修32万4,830円389万7,960円
介護福祉士実務者研修32万7,260円392万7,120円
介護福祉士35万50円420万600円
介護支援専門員(ケアマネジャー)38万8,080円465万6,960円

参考:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.161)

国家資格である介護福祉士を保有している人の平均年収は、無資格者よりも約71万円以上高いことが分かります。
介護福祉士などの資格を取得すると、資格手当が付いたり役職を任されたりすることがあり、手当や昇給により年収がアップする場合が多いようです。そのため、年収アップを目指すなら、上記の資格を上から順に目指してみるのも良いでしょう。

男性介護士の将来性

性別に関わらず、介護士の需要は年々高まっており将来性は高いといえます。なかでも男性介護士の人口は女性介護士よりも少ないのが現状です。同性からの介護を求める利用者さんも一定数いるため、女性の介護士が多い施設や事業所では、男性の介護士が重宝されるでしょう。

同性からの介護を求める利用者さんは多い

介護は入浴介助や排泄介助などデリケートなものがあるので、同性からの介助を希望する利用者さんは珍しくありません。そのため、男性・女性それぞれの介護士の需要があります

また、入浴介助や移動介助では、一定の腕力や体力が必要です。介護士は男性も女性も基本的に同じ業務を行いますが、「力仕事を任せられる男性介護士がいると安心感がある」という現場の意見は少なくありません。

介護士になるのに男女の壁はない

そもそも、介護士になるのに年齢や性別の条件はありません。男性も女性も平等に、採用されれば介護の現場で働くことが可能です。少子高齢化にともない、男性・女性ともに介護士の需要は高まっているので、「男性でも介護士になれる?」と不安な方は、性別を気にせず挑戦してみると良いでしょう

国の処遇改善の取り組みにより収入アップが期待できる 

国は、人材確保や定着を目的に、介護士の処遇改善に前向きに取り組んでいます。2024年の介護報酬改定では、新しく「介護職員等処遇改善加算」がスタートしました。これまでにあった「介護職員処遇改善加算」「介護職員等特定処遇改善加算」「介護職員等ベースアップ等支援加算」の3つの制度をまとめることで、加算取得の要件などを簡略化。加算を取得する事業所が増え、そこで働く介護士の処遇が改善されることが期待されています。

また、厚生労働省の「令和8年度介護報酬改定について(p.1)」によると、2026年6月から、介護士に対する月1万~1万9,000円の賃金アップのための施策が開始されました。

人材不足が課題である介護業界において、介護士の処遇改善の取り組みは続くと考えられるため、今後給与水準が高くなる可能性があります。。「2026年介護職員の給料は上がる?補正予算や報酬改定について解説!」の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。

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介護職員等特定処遇改善加算とは?算定要件や実績、廃止後の新制度を解説!

男性介護士が年収をアップさせる5つの方法

ここでは、男性介護士が年収をアップさせる方法を5つご紹介します。現在介護士として活躍中の方も、異業種からの転職を検討している方も、実現できそうなことからぜひ試してみてくださいね。

1.夜勤専従のスタッフとして勤務する

日勤で働いている男性介護士の方は、「夜勤手当」や「時間外手当」がつく夜勤専従になることで年収アップを図れます。夜間専従とは、夜間勤務専門のスタッフのことです。

有料老人ホームや介護老人福祉施設(特養)といった入居型の介護施設は、24時間体制で利用者さんのサポートを行うため、夜勤スタッフの確保が必須です。しかし、子育てや家庭の事情などで夜勤が難しい介護士の方もいるため、夜勤専従の介護士を募集する場合があります。

夜勤専従になれば、深夜割増賃金が適用され、日勤の1.25倍以上の給与をもらえます。実際の給与は職場によって異なりますが、通常の給与に加えて一回当たり5,000〜9,000円程度の手当が付く場合が多いようです。
ただし、夜勤の回数を増やすことで負担を感じる可能性があるので、自身の健康状態やプライベートとのバランスも考えたうえで働き方を検討すると良いでしょう。

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2.資格を取得してスキルアップを図る

無資格の男性介護士なら介護職員初任者研修を、資格があるなら今より上位の資格を取得することで、年収アップが期待できます。「介護士全体の資格別の平均年収」で触れたように、専門的な公的資格を保有する介護士は、無資格者と比べて高給与です。

介護施設や事業所のなかには、質の高い介護サービスを提供するために資格取得を推進しているところもあるので、勤務先の資格取得支援制度や資格手当について確認してみると良いでしょう。

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3.一つの職場で着実に経験やスキルを伸ばしていく

入職して間もない男性介護士の方は、その職場で着実に介護経験を積み、スキルを伸ばしていくことで収入アップを目指せるでしょう。経験を積むなかで、資格を取得してリーダー級の役職に就いたり、介護福祉士としてより高度な介護ケアを提供できるようになったりすれば、「役職手当」がつく場合があります。
勤続年数を重ねるとともに年収が上がる可能性があるため、経験が浅く思うような収入が望めない方も、向上心をもって仕事に取り組むことで状況が好転するかもしれません。

4.非正規職員の場合は正職員を目指す

アルバイトやパートの男性介護士の方は、正職員を目指すことで一定の収入アップが期待できます。厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.131)」によると、時給で働く常勤の介護職員全体の平均給与は24万6,020円でした。前述した月給で働く常勤の介護職員全体の平均給与が33万8,200円なので、約9万円もの差があることが分かります。

サービスの種類による給与差を考慮しても、時給で働く非正規職員の収入は低い傾向にあるため、高収入を目指す方は正職員を目指すと良いでしょう。

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5.給料の良い職場へ転職する

「今の職場ではどうしても年収アップが見込めない…」という男性介護士の方は、好条件の職場へ転職するのも選択肢の一つです。夜勤手当が低い、経験を積んでも昇進の見込みがない、賞与が平均と比べて低いなど、自分の努力で収入面の改善が期待できない場合は、転職することで改善される場合もあります。

ただし、収入面だけを見て転職するのは時期尚早です。今の職場で本当にやり残したことがないか十分に考えたうえで、転職するかどうかを決めるようにしてくださいね。

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男性介護士についてよくある質問

ここでは、男性介護士についてよくある質問に回答します。「男性の介護士ってどれくらいいるの?」と疑問に思っている方は、ぜひご覧ください。

介護職の男女比はどれくらいなの?

公益財団法人 介護労働安定センターの「令和6年度介護労働実態調査結果 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書(p.53)」によると、介護職員の男女比は、男性は27.6%、女性は71.9%。訪問介護員の男女比は男性16.6%、女性82.6%でした。介護職員、訪問介護員ともに女性より男性のほうが少ないのが現状です。
しかし、介護の仕事は性別に関係なく活躍できる仕事です。男性は同性の利用者さんのケアで重宝される場合もあるので、性別が気になって足踏みをしている男性の方は、前向きに介護士への挑戦を検討しても良いでしょう。

男性の介護士に将来性はあるの?

男性の介護士の需要は高く、将来性が期待できるでしょう。身体介護では、利用者さんを支えたり入浴を手伝ったりするため、一定の腕力や体力が必要です。女性職員も同様の仕事をしていますが、男性職員がいれば「いざというときに頼れる安心感がある」という方も。また、同性の介護職員を希望する利用者さんもいるので、今後も男性介護士の需要が見込めます。「男性介護士の将来性」で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご一読ください。

まとめ

2024年の男性介護士の平均給与である35万6,030円をもとに計算すると、男性介護士の平均年収は427万2,360円です。同様に計算した女性介護士の平均年収は394万5,960円のため、男性介護士のほうが約33万円平均年収が高いことが分かります。

介護士は男性より女性のほうが多いですが、同性介助で活躍できるなど、男性だからこそ頼られる場面もあるでしょう。また、介護士は賃金改善の動きが続いており、将来性の高い仕事です。経験やスキルを磨く努力を続ければ、資格手当や役職手当による年収アップを目指せます。

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※この記事の掲載情報は2026年6月23日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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