介護職は恥ずかしい仕事ではない!悪いイメージを持つ人への対処法も解説

介護職の悩み 2025年9月30日
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この記事のまとめ

「介護職は恥ずかしい仕事なの?」と不安に思っている方もいるかもしれません。しかし、「介護職は恥ずかしい」というのは、介護業界のことを誤解しているごく一部の人の偏見です。この記事では、介護職の仕事の必要性や、一部に「恥ずかしい」と言う人がいる理由を解説します。誰かに「介護職は恥ずかしい」と言われたときの対処法もご紹介。介護業界の実際の職場環境や、介護職の仕事の魅力もまとめたので、ぜひご一読ください。

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目次

介護職は恥ずかしい職業ではない!

介護職として働いていることは、全く恥ずかしいことではありません。介護職は日本の介護・福祉を支えるプロフェッショナルです。介護職のおかげで、家族の介護の心配をせずに仕事に打ち込めている人や、安心して楽しい毎日を送っている高齢者の方は多くいます。
介護職を下に見る発言を耳にしても、介護の仕事や介護業界の現状を知らずに言っているだけの可能性があるので、気にしなくて大丈夫です。

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一部の人が「介護職は恥ずかしい」と言う理由

介護職は恥ずかしい仕事ではありませんが、ごく一部の心ない人から「介護職に就いているなんて恥ずかしい」と言われることがあるようです。実情を知らずに「介護職は恥ずかしい仕事」と決めつける人は、介護にネガティブなイメージを持っていて誤解しているのかもしれません。

未経験でもできる簡単な仕事だと誤解しているから

介護職は、無資格・未経験から挑戦できる仕事という理由で、「誰にでもできる仕事」と思われている場合があるようです。
採用の間口を広げているため入職のハードルは低いといえますが、介護職は命を預かる責任ある仕事です。業務には、正確さや安全性、コミュニケーション能力などが必要で、高い専門性が求められます。しかし、介護職として働いたことがない人は、介護の仕事の難しさを知らないので、イメージだけで決めつけてしまうことがあるのかもしれません。

給与が低く職場環境が劣悪だと思っているから

一昔前の介護職には、「残業が多くて大変な仕事なのに給料が安い」というイメージがあったようです。そもそも、給与や仕事の大変さで職業に優劣を付けること自体間違っていますが、ネガティブなイメージが残っていて、介護職を下に見ている人もいるようです。
実際は、介護職は社会に必要不可欠な仕事で、適切に評価されるよう労働環境の改善が図られています。

3Kの仕事にネガティブな印象があるから

介護職に対して、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)のイメージがあり、「介護はやりたくない仕事」と思う人もいます。実際、3Kに当てはまる業務があるのは事実かもしれませんが、介護職はただ介助だけを行うだけの仕事ではありません。
たとえば、介護職が排泄介助を行うときは、「排泄物に異常はないか」というプロの視点を持って行うので、利用者さんの体調の変化に気づくきっかけになることもあります。

介護職は大変な部分だけではなく、利用者さんの生活を改善できる喜びも感じられる仕事です。しかし、「3Kの仕事はやりたくない」といった自分の感覚だけで、全員がしたくない仕事だと曲解して、「介護職に就く人はかわいそうだ」と決めつけてしまう人もいるのかもしれません。

離職率が高いイメージを持っているから

公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査:事業所における介護労働実態調査結果報告書 (p.39)」によると、2005年度~2007年度は、介護職の離職率が20%以上と高かったようです。
その時代の印象が残っており、今も介護職は離職率が高い職業だと思っている人もいるでしょう。しかし実際は、介護職の離職率は減少傾向にあり、2020年度~2022年度は15%を切っています。
離職率が高いイメージから、「介護職はすぐに辞める人が多い仕事」というマイナスな評価をする人もいるのかもしれません。

「介護職は恥ずかしい」と言われたときの対処法

誇りを持って働いているにもかかわらず、誰かに「介護職は恥ずかしい」と言われて、悔しい思いをした経験がある人もいるようです。ここでは、偏見で介護職を否定されたときの対処法を解説します。

言いたい人には言わせておく

他人を馬鹿にする人は、相手を下げることで自分を慰めて、自尊心を満たしているだけの可能性があります。介護職に心ない言葉を掛けるのは、実際の現場や仕事については何も知らず、根拠もなく失礼なことを言っているだけの場合もあるので、「介護職は恥ずかしい仕事なのかも」と思う必要はありません。
仕事に誇りを持っている介護職の方は、他人に否定されたら悔しいと感じるかもしれませんが、「そういう人なんだ」と割り切って相手にしないのが自分のためです。

介護の仕事に理解がある人に悩みを相談する

同僚やパートナーなど、「介護職は立派な仕事だ」ということを共感してもらえる相手が近くにいれば、話を聞いてもらうのも良いでしょう。介護の仕事の大変さや重要性、介護職が頑張っていることを知っている人に話を聞いてもらうと、気持ちが楽になる場合があります。

自身の仕事を振り返ってみる

自分の日々の仕事について、できていることとできていないことを振り返ってみることも方法の一つです。できていることを自分で認められると、「人から恥ずかしい仕事だと言われる筋合いはない」と思えるかもしれません。
もしも、できていないことや改善すべきことが見つかった場合、これから仕事に取り組む姿勢を改めれば良いので、自分を責め過ぎないようにしましょう。

施設に問題があるなら転職を検討する

介護職の職場環境の改善は進んでいますが、一部ブラックな介護施設があるのも事実です。あなたの労働環境が悪い場合、それを心配して「介護職なんて辞めておきなよ」と言ってくる人もいるかもしれません。

「残業が多く休みが全然取れない」「人間関係が悪くて業務に支障をきたしている」など、職場環境に問題がある場合、転職すれば解決する可能性があります。今の職場にストレスを感じているなら、視野を広げてほかの介護施設の情報を集めてみるのも良いでしょう。
転職エージェントを利用すれば、条件に合う求人情報だけをチェックできるので、働きながら効率良く転職の検討ができます。

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介護業界への印象が変わる現場の6つのリアル

「介護職は恥ずかしい仕事だ」と言う人は、介護業界のことを正しく理解していない可能性が高いでしょう。誤解される場合もある介護の仕事ですが、実際は待遇の改善や資格制度の整備が行われており、働きやすい職場も多い業界です。

介護の仕事には経験と技術が必要

介護職は、利用者さんの命を預かる仕事。安全に介護を行うための技術や認知症の専門知識、観察力・判断力などが求められます。
介護職は、年齢や職歴を問わず挑戦できる仕事ではありますが、「誰にでもできる仕事」というのは間違いです。安全に正しく介護を行い、利用者さんに満足してもらうには、高い専門性と責任感が必要になります。

介護職は真面目な人が多い

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.5)」によると、自分自身の性格について、「真面目」と答えた介護職の割合が最も高くなっています。

介護職に自分自身の性格をアンケートした結果の画像
引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.5)」

介護職は真面目な方や責任感のある方が多く、利用者さんとしっかりと向き合って仕事をしています。自身の性格をマイペースと答えた方は、落ち着いていたり温厚だったりすることから、高齢の方と接するのに向いているのかもしれません。介護業界では、さまざまな性格の方が、それぞれの長所を活かして働いています。

介護職の給与は増えている

介護職の給与は、年々増加傾向にあります。厚生労働省の調査を参考に、介護職の給与事情をチェックしてみましょう。

「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(p.13) 」によると、2022年の常勤介護職の平均給与は、31万8,230円でした。「平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要(p.12)」によると、2017年の介護職の平均給与は、29万7,450円です。

介護職の平均給与は、ここ5年で2万円以上増加しています。なお、平均給与には手当や一時金も含まれるので、年収を12で割った金額というイメージです。

また、「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.9)」によると、2022年に給与を引き上げた介護事業所は、全体の80.5%にのぼります。非常に多くの職場が、介護職の給与アップに意欲的だといえるでしょう。

介護職の長時間残業は改善されている

レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.13)」では、介護職の残業時間をアンケートしました。結果は次のとおりです。

雇用形態別残業時間の画像

引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.13)」

正社員の介護職は、「残業はほとんどない」という回答が37.7%でした。残業が30分程度までに収まっている方は全体の68%です。
また、非正規雇用の介護職は、残業はほとんどない方が70%となっています。

介護職の労働環境は職場によって違うので、必ずしも残業がないとは限りませんが、「介護職は長時間労働を強いられる」というイメージを持っているとしたら、それは間違いといえそうです。

介護業界の離職率は平均より低い

公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査:事業所における介護労働実態調査結果報告書 (p.39)」によると、2022年度の介護職の離職率は、14.4%でした。
また、厚生労働省の「産業別の入職と離職」によると、2022年の全産業の離職率は、15.0%となっています。

2つのデータを比較すると、介護職の離職率は全産業平均よりも低いという結果です。近年の介護職の離職率は、全産業の離職率と比べて高いわけではありません。

「離職率が高いイメージを持っているから」でご説明したように、介護職の離職率が高かったのは過去のことです。現在は、働きやすい職場環境の整備が進み、介護職として長期的に活躍する方も増えています。

介護業界にも国家資格がある

介護業界には、介護福祉士という国家資格があります。国家資格を持っている方は、法律に基づく試験のもと、その分野で個人の能力や知識が公的に認められているということです。国家資格を保有することで、法律によって一定の社会的地位が保証されます。

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現役介護職が介護の仕事を始めた理由

介護職は、前向きな理由で仕事を選んだ人が多いようです。レバウェル株式会社の「きらケア介護白書2022(p.8)」によると、「介護職員として働こうと思ったきっかけ」は以下のとおりです。

介護職員として働こうと思ったきっかけについてのアンケート結果
引用:レバウェル株式会社「きらケア介護白書2022(p.8)」

自身のスキルアップを目標に介護職を選ぶ方が最も多いという結果でした。また、介護・福祉への興味や、人の役に立ちたいという気持ちから、介護職を始める人も多くいます。

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介護職として働く5つの魅力

介護職は、適性があれば要件なくチャレンジでき、キャリアアップも狙える魅力的な仕事です。ここでは、介護職として働く魅力を5つご紹介します。

年齢・性別・学歴に関係なく長く働ける

介護職の採用では、人柄や素質を重視する傾向にあるので、応募に要件を定めていない求人が多いようです。実際、年齢・性別・学歴などにかかわらず、幅広い方が介護職として活躍しています。
公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査:介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書(p.81)」によると、介護職は45~49歳の割合が最も高く、60歳以上の方も全体の15%以上いるようです。定年を超えても長く働けることは、介護職の魅力といえます。

同資料(p.80)によると、介護従事者のうち男性は22.1%です。力仕事や男性利用者さんの介助を行う場面では、男性介護職の方が重宝されるでしょう。入所型の介護施設は、男性スタッフの割合が比較的高く、34.8%いるようです。介護職は女性が多いイメージがあるかもしれませんが、男性も数多く活躍しています。

無資格・未経験からキャリアアップを目指せる

無資格・未経験からキャリアアップを目指せるのも、介護職として働くメリットです。無資格・未経験の方も、資格を取得したり実務経験を積んだりすれば、着実にスキルが身につくでしょう。

介護職は、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」の順に資格を取得することで、段階的なキャリアアップが可能です。資格を取得して専門性を深めると、管理職や相談業務を行う職種に就くこともできるので、仕事の選択肢が広がります。

スキルや知識を家族の介護に活かせる

介護職として働いていると、家族に介護が必要になった際に、仕事で得た知識やスキルを活かせます。介護サービスについて知っていれば、焦らず必要な手続きを取って、仕事と介護を両立できるでしょう。認知症や疾病への理解があると、家族に対しても、感情をコントロールして向き合えます。

社会福祉の分野に貢献できる

高齢化が進み、一人暮らしや夫婦のみで暮らす高齢者世帯が増えたこともあり、家族だけで介護を行うことは難しくなりました。そのため、介護職は社会に必要不可欠な仕事です。

介護保険制度が整備される以前は、家族に介護が必要になると、仕事と両立できず、やむなく離職する人も少なくありませんでした。現在は、介護サービスを活用することにより、以前より家族の負担を軽減できるようになってきています。

今後も高齢化が加速する日本では、介護職の需要がさらに高まる見込みです。介護職は、社会問題の解決に貢献できる仕事といえます。

やりがいや成長を感じられる

介護の仕事には、対人の仕事の良さがあります。介護職は、人の役に立てるやりがいや感謝される喜びを日々感じて働ける仕事です。さまざまな生活歴や考え方の利用者さんがいるため、コミュニケーションを通して学べることは数多くあります。介護職として働くと、人としても成長できるでしょう。

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介護職に向いている人

「介護職を続けるべきか悩んでいる」という方は、自分に仕事の適性があるのかをチェックしてみましょう。介護職に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 人と関わるのが好きな人
  • 利用者さんへの気配り・配慮ができる人
  • コミュニケーション能力がある人
  • 丁寧に対応できる人
  • 明るく元気な人
  • 介護のスキルを高めたい人
  • 健康で一定の体力がある人
  • 仕事への責任感がある人
  • 気持ちの切り替えが得意な人

「利用者さんと関わることにやりがいを感じる」「体を動かして働くのが好き」という方は、介護職に向いている可能性が高いでしょう。詳しくは、「介護の仕事に向いている人の性格10選!職場別の適性や向いてない人の特徴」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

「介護職は恥ずかしい」というのは、介護業界のことを誤解している人の偏見といえます。介護職は、プロとして利用者さんやご家族を支える、社会に必要不可欠な存在。他人から失礼なことを言われると悔しいかもしれませんが、根拠もなく否定している場合は、できるだけ気にしないようにしましょう。誰かに心ない言葉を掛けられたときは、自分を理解してくれる人に話を聞いてもらうと、気持ちが軽くなるかもしれません。

介護業界を誤解している人もいますが、介護職の待遇は年々改善されています。そして、前向きに介護職として頑張っている方は多いのが事実です。介護職は魅力的な仕事なので、現在介護職として働いている方は、自分の仕事に誇りを持って良いでしょう。

「介護職は恥ずかしいから辞めたい」と感じたことがある方は、今の職場があなたに合っていないだけかもしれません。転職して環境が変われば、介護職として自信を持って働ける可能性があります。
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執筆者

  • 実

    元介護士ライター

グループホームに2年、訪問介護事業所に3年勤務。多くの高齢者や、障害のある方の介護に携わる。訪問介護事業所では、サービス提供責任者の業務も担当した。2022年に介護福祉士を取得。現在は、知識や経験を活かして、介護職員の方に役立つ情報を発信している。

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※この記事の掲載情報は2025年9月30日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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