介護職は何歳まで働ける?60歳を過ぎたシニア世代も活躍できるのか解説!

介護の仕事 2023年12月14日
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この記事のまとめ

「介護職は何歳まで働けるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。介護業界で活躍する人の年齢層は幅広く、長期的に活躍することも可能です。若い世代だけでなく、60歳以上のシニア世代が現役の介護職員として活躍している介護施設もあるようです。この記事では、介護職員の平均年齢や定年について解説しています。60歳以降もできるだけ長く働きたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

介護士ってどんなお仕事?仕事内容や働き方、必要な資格、給与などを解説

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目次

介護職は何歳まで働ける?

結論からいうと、介護職を続けるのに年齢制限はありません。仕事をするうえで体力や健康状態に不安な点がなければ、何歳まででも働けるでしょう。

介護業界はシニア世代まで活躍できる

日本の介護業界は、慢性的な人材不足に悩まされています。厚生労働省の「介護人材確保に向けた取組」によると、2025年度には約243万人、2040年度には約280万人もの介護職員が必要になる計算ですが、需要と供給が追いついていないのが実情です。
そのため、介護業界では介護職員を確保しやすくするため、年齢にこだわらずに求人募集を掛けています。前述のように、体力や健康状態に不安がなければ60代や70代のシニア世代が雇用される可能性は十分あるでしょう。

正社員の介護職員の定年は主に60歳

介護職は年齢に関わらず働けるものの、正社員の場合は定年が設けられているのが一般的。ほかの業界の企業と同じで、60歳ごろを定年としている介護施設が多いようです

介護事業所の定年の年齢のグラフのイメージ

介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査事業所における介護労働実態調査結果報告書(p.69)」によると、60歳を定年として定めている施設は全体の35.3%で、もっとも多い割合を占めています。定年が65歳以上の事業所も34.3%と多く、定年を定めていない介護事業所は18.0%でした。
居宅介護支援施設は40.1%が「定年なし」となり、ほかの介護サービスと比べると定年がない施設が多い傾向があります。

定年が65歳以上の介護施設もある

前述したように、定年が65歳以上の介護施設があるので、65歳以上で介護施設の正社員として働くことも可能です。長く正社員として働きたい方は定年の有無も意識して転職先を決めると良いでしょう。定年の年齢を考え、転職をした方の声を紹介いたします。

以前は介護老人保健施設で働いていました。しかし、そこの定年は60歳で、定年後は仕事内容は変わらないのにお給料が下がってしまうんです。それなら、家庭的で柔らかい雰囲気の中で仕事ができるユニットケアの施設で働きたいなと思い、定年も70歳である当事業所に入職しました。

出典:レバウェル

2021年4月に高年齢者雇用安定法が改正され、70歳までの就業機会の確保が努力義務となりました。就労意欲のある高齢者が長く働ける環境が整ってきているといえます。ただし、努力義務のためすべての施設で定年が延びているわけではありません。できるだけ長く正社員として働きたいという方は、定年が何歳までなのかも意識して転職をすることが重要でしょう。

定年後の再雇用制度を利用すれば70代以上も働ける

再雇用制度を活用することで70代以上の方も働くことが可能です。介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査事業所における介護労働実態調査結果報告書(p.70)」によると、定年後の雇用上限年齢を「特に定めていない」という施設が全体の47.8%を占めています。
再雇用制度の条件は異なるので、全ての介護施設で70代以上の職員が働けるわけではありません。事前に職場の再雇用制度を確認しておきましょう。

定年後は嘱託社員や臨時職員といった正社員以外の雇用形態で再雇用されるパターンもあります。派遣やパートといった働き方もあるので、「週に3日程度働きたい」「時短勤務にしたい」といった希望を叶えることも可能でしょう。介護職は、年齢を重ねても無理のない範囲で働けるので、生涯現役で活躍したい方におすすめの職種といえるかもしれません。

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無資格・未経験から介護職を始める人に年齢制限はある?

無資格・未経験から介護職を始める人にも年齢制限はありません。年齢が気になり転職を悩んでいるという方は、ぜひご一読ください。

介護職は無資格・未経験でも年齢関係なく活躍できる

介護職は無資格・未経験で始めやすい職種です。そのため、年齢を重ねている人も活躍できる業界といえます。接遇スキルやPCスキル、コミュニケーション能力、マルチタスク能力など、これまでの経験が活かせるので、年齢を重ねてから即戦力となることも可能でしょう。

介護の資格取得に年齢制限はない

介護業界では、年齢に関係なくスキルアップを図れることもメリットといえます。たとえば、40代や50代から介護職として働きながら、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」のように段階的に資格取得を目指すことが可能です。さらに要件を満たせば、介護職員としての実務経験が3年以上で介護福祉士を、介護福祉士としての実務経験が5年以上でケアマネジャーへのキャリアアップを目指せます。年齢に関わらずキャリアを積めるのが魅力です。

資格を取得することで給与アップも可能です。たとえば、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.157)」によると、無資格の介護職員(月給・常勤)の平均給与は、268,680円。介護福祉士の平均給与は、331,080円です。無資格から介護福祉士を取得することで、約6万円給与が上がります。

セカンドキャリアを求めて介護職を目指す人も多い

定年を迎えてもまだまだ現役で働くことを望む方のなかには、セカンドキャリアとして介護職を選ぶシニア世代の方も多いようです。定年するまで勤めていた職場に再雇用してもらう方法もありますが、「せっかくだから新しい仕事に挑戦してみよう」と考える方も少なくありません。

介護職は、誰かの役に立てる仕事です。親世代が介護サービスを利用していたり介護に関わっていたりする方は、身近な職業といえるかもしれません。介護職は体力が必要とされるため一定の大変さはありますが、正しい介護スキルを身につけられれば最小限の負担で利用者さんを介助できるので、健康上の問題がなければ長く続けられるでしょう。

介護職員として働く人の平均年齢

ここでは、介護職員として働く人の平均年齢について解説します。これから介護職員を目指す方のなかには、「自分と同じ世代の人はいるだろうか…」と不安になる方もいるでしょう。事前に平均年齢を知っておけば、同僚の年齢層をイメージするヒントになります。

介護職員の平均年齢は48歳

公益財団法人介護労働安定センターの「令和4年度介護労働実態調査介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書」によると、介護職員の平均年齢は48.0歳でした。年齢帯別の詳しい介護職員の割合は、下記をご覧ください。

年齢労働者の年齢割合
25歳未満1.8%
25歳以上30歳未満4.5%
30歳以上35歳未満6.6%
35歳以上40歳未満10.3%
40歳以上45歳未満13.0%
50歳以上55歳未満14.2%
55歳以上60歳未満12.2%
60歳以上65歳未満8.8%
65歳以上70歳未満5.0%
70歳以上2.7%

参考:公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査介護労働者の就業実態と就業意識調査結果報告書(p.81)」

表から、45歳以上50歳未満の年齢帯が一番多く、15.1%を占めていることが分かります。50歳以上55歳未満の年齢帯も同じような割合です。
35歳以上から60歳未満はどの年齢でも10%以上の割合を有しているので、どの年齢から始めても同年代の介護職員が在籍している可能性が高いといえるでしょう。年齢を気にせず、安心して挑戦してみてください。

また、一般的に定年といわれる65歳以上の介護職員の割合をみると、65歳以上70歳未満が5.0%、70歳以上が2.7%です。この結果から、介護業界ではシニア世代の介護職員が活躍していることが分かります。

介護職員を始める平均年齢は33.3歳

Leverages Medical Careの「きらケア介護白書2022」によると、介護職員として働き始めたときの平均年齢は、33.3歳でした。

介護職員として働き始めたときの平均年齢の表のイメージ

引用:Leverages Medical Care「きらケア介護白書2022(p.7)

20代の若い世代から介護職員として働いている人がいる一方で、40代から介護職を始めている人もいます。介護職は、子育てや家族の介護が一段落するなど、ある程度年齢を重ねてから挑戦する方も少なくないのが実態です。介護職を始めるのに「何歳まで」という年齢を気にする必要はないので、思い立ったときに挑戦してみると良いでしょう。

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介護職を40代から目指すメリット

介護職を40代から始めようか迷っている方は、40代で介護職に挑戦するメリットをチェックしておきましょう。今の状況や希望とマッチしている場合は、ぜひ介護職への転職を視野に入れてみてください。

体力的に無理なく介護業務ができる

年齢を重ねると体力が必要な介助業務で疲れやすくなることがあります。介護業務は利用者さんを支えたり、持ち上げたりするので、ある程度の体力が必要です。40代のうちから身体に負担をかけない介助方法に慣れておけば、年齢を重ねて体力が衰えたとしても無理なく長く働けるでしょう。
採用においても、体力面で問題がなければ、40代での転職で不利になることはないでしょう。

介護業界で40代は若手に見られる

介護業界では幅広い年代の方が活躍しています。60代以降のシニア世代が現役で働いている場合もあるので、40代は若手として見られることも。40代から始めてもまだまだ活躍の機会は十分にあります。介護職未経験の40代の方を積極的に受け入れている介護施設も多く、年齢を気にせずに介護の基本を一から覚えていくことが可能です。

資格取得で早くからキャリアアップできる

未経験から介護の最上位資格であるケアマネジャーを目指す場合は最短で8年かかります。資格を取得する年齢に遅すぎるということはありませんが、若いうちからキャリアアップすれば介護職として活躍できる期間が増え、介護職としての生涯年収も増えるでしょう。

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介護職を50代・60代から目指すメリット

ここでは、介護職を50代・60代から目指すメリットと注意点を解説します。「50代や60代でも本当に介護職になれるの?」と不安に思う方は、ぜひ参考にしてみてください。

これまでの人生経験を介護に活かせる

介護職は、体力のある20代のような若い世代だけが活躍しているわけではありません。50代60代と年齢を重ねてある程度の人生経験を積めば、若手よりも利用者さんとのコミュニケーションを上手に取れる場合も多々あります。利用者さんの人生の背景や状況を汲みながら色々な話に対応できる引き出しがあったり、利用者さんとの親子くらいの年齢差のため共通の話題があったりするなど、40代や50代の介護職員は頼りにされるでしょう。
また、50代60代の方は、家族への介護経験がある世代でもあるので、介護される側の気持ちに寄り添うこともできます。

利用者さんと世代が近く信頼関係を築きやすい

50代・60代は利用者さんと世代が近いため、信頼関係を築きやすいでしょう。年齢が近いと好きな映画や音楽など共通の話題があることも。共通の話題があるとコミュニケーションが取りやすく、信頼関係を築く際に役立ちます。信頼関係が築けていないと介護拒否をされてしまうこともあるので、介護を行う際に利用者さんとの信頼関係は欠かせません。

同年代の介護スタッフが多い

介護職員として働く人の平均年齢」で解説したように、50代と60代のスタッフは全体の約4割と、多くの方が活躍していることが分かります。同年代のスタッフが多いので、年齢に引け目を感じず働くことができ、職場にも馴染みやすいでしょう。

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50代や60代から介護職を目指す際の注意点

50代や60代から介護職へ転職するメリットは多数ありますが、注意点もあります。以下で、詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

介護業務は体力的な負担がある

介護業務は、入浴介助や移乗介助などの身体介護に対応したり、夜勤に入ったりすることがあるため、体力的な負担が大きいといえます。そのため、これまで運動をする習慣がなかった人は慣れるまで大変かもしれません。しかし、体力的な負担は正しい介護技術を学んだり、日勤のみにしたりすることで軽減できるでしょう。

仕事を覚えられないと悩む人もいる

介護の仕事は多岐にわたり、利用者さん一人ひとりの配慮すべき点も異なるので、仕事内容を覚えるまで大変だと感じる人もいます。パソコンで介護記録を作成する施設もあるので、「パソコンの操作が分からない…」という方は苦手に感じることもあるでしょう。
どのような仕事でも、最初は覚えることが多くあります。まずは利用者さんの名前と顔を覚え、介護技術やパソコンの操作方法は少しずつ覚えていくことが大切です。

介護職への転職で給与が下がる可能性がある

50代や60代で介護職に転職すると前職より給与が低くなる可能性があります。長く働き続けた職場から転職すると、新しい職場で新人からスタートするため、給与が下がることも。介護職で高給与を目指す場合は、夜勤手当がもらえる特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの入居型介護施設などがおすすめです。

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60代以上のシニア世代が介護職として活躍するポイント

ここでは、セカンドキャリアとして介護職を目指すシニア世代が職場で活躍するためのポイントを紹介します。年齢に関わらず押さえておきたい内容なので、40代・50代のミドル世代の方もぜひ参考にしてみてください。

新しい職場でのルールや仕事内容に慣れる

まずは、職場のルールやマナー、仕事内容に慣れることから始めてみましょう。初めての仕事や初めての職場では覚えることが多数。職場が違えば、仕事内容やルール、習慣などが異なります。これまで当たり前だったことが通用しないこともあり得るので、今までのマナーやルールなどをリセットし、新しく覚え直しましょう。

年功序列の考え方に囚われない

シニア世代の方が初めて介護職に挑戦する場合、上司や先輩の介護スタッフが自分より年下になる可能性があります。シニア世代の方は人生経験が豊富なので、ときには常識と感じる内容を年下から指示されたり意見されたりすることもあるかもしれません。そのようなときも、「一から教わる」という気持ちで接することが大切です。

利用者さんや職員と良好な関係を築く

介護施設に入職して職場のルールやマナーに慣れてきたら、次は利用者さんや同僚のスタッフと良好な関係を築くことを意識してみましょう。周りと良好な関係を築くには、顔と名前を覚えて積極的に話し掛けるのがおすすめです。利用者さんの介助に入る際に声がけしやすくなるほか、コミュニケーションを円滑に行えます。また、一緒に働く職員の顔と名前を覚えれば、質問や相談をしやすくなるはずです。人の顔と名前を覚えることが苦手な方は、一人ひとりの特徴をメモするなどして工夫しましょう。

スマホ・タブレット・パソコンの操作も積極的に行う

近年のIT技術の進歩により、介護業界のなかにもスマートフォンやタブレット、パソコンで利用者さんの情報を管理する介護施設が増えてきています。厚生労働省の「介護現場におけるICTの利用促進」によると、ICT導入支援事業として、介護ソフトやタブレット端末の導入の支援を進めていることが分かるでしょう。

シニア世代の方のなかには、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器の扱いに不慣れな方もいるかもしれません。最初から使いこなせるようになろうとしなくても大丈夫なので、苦手意識を持たずに触ってみることが大切です。文字の入力が苦手であれば、家族や友人にLINEやメールを送ってみるなどの練習もおすすめです。

自身の健康管理を忘れず無理をしない

介護職員のなかには、20代や30代のような若い世代もいるので、シニア世代の方も同じような動きをしなければならないと思いがちです。しかし、必ずしも若い世代と同じような業務を任せられるとは限りません。コミュニケーションが得意なら、利用者さんと会話を楽しんだり、一緒にできるレクリエーションを考えたりするなど、シニア世代の活躍の場は数多くあります。自身の健康管理を徹底したうえで、無理をせずできることに取り組むことが大切です。

シニア・未経験におすすめの介護求人

シニア・未経験の方におすすめの介護求人を紹介します。「どんな求人が自分に合っているのか分からない…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

未経験歓迎や年齢不問の求人

中高年から介護の仕事を始めようと考えている人は、未経験歓迎や年齢不問の求人に応募すると良いでしょう。介護職には年齢制限がなく、年齢不問としている介護求人が多くあります。未経験歓迎や年齢不問の施設では、自身の経験のなさや、年齢を気にせず働けるでしょう。

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教育体制や資格取得支援がある求人

教育体制や資格取得支援がある求人もおすすめです。大企業が運営している施設は、教育研修が整っている傾向があります。未経験でもしっかりと研修を受けられるので安心して働けるでしょう。
資格取得支援がある施設では、専門的な知識やスキルの取得を職場で支援してもらえます。資格取得にかかる費用を負担してもらえることもあるので、介護業界で長期的に活躍したい方は資格取得支援のある施設に応募して活用すると良いでしょう。

夜勤なしのデイサービス・訪問介護求人

体力に不安のある方は、夜勤のないデイサービスや訪問介護の求人がおすすめです。日勤のみの施設は、一定の生活リズムを保って働くことができます。利用者さんの要介護度も低めなので、介護業界未経験者も働きやすいでしょう。

正社員以外で希望条件が合う求人

「週4日だけ働きたい」「短時間で働きたい」「毎週土日祝は休みたい」などの条件を希望している場合、正社員になるのは厳しい可能性があるでしょう。介護職は、正社員以外にパートや契約社員、派遣社員など、多種多様な働き方があります。
無理なく働けるように、自身のライフステージや家庭の事情に合わせて働きやすい雇用形態の介護求人を選ぶことが転職を成功させるポイントです。

50代・60代が介護職転職に使えるアピールポイント

50代・60代が介護職に転職する際に効果的なアピールポイントを紹介します。介護職への転職を考えている方は、ぜひご一読ください。

介護業務に対する意欲

第一に介護業務に対する意欲をアピールすることが大切です。「介護業界を志望した理由」「なぜその施設に応募したのか」「どのように活躍していきたいのか」といった点は、介護職への意欲を伝えるのに欠かせないポイント。介護職未経験の場合、採用担当者に「大変だと感じたら辞めてしまうかも」と思われてしまう可能性があります。意欲ややる気をアピールすることで「長く働いてくれそう」と思ってもらえるようにしましょう。
介護業務への意欲をアピールするには、介護系資格を取得するのが効果的です。また、資格取得をすることで、仕事の流れや方法を身につけられ、未経験者も採用で有利になるでしょう。

今までのキャリアやスキル

50代・60代はこれまでの社会経験や前職のキャリア・スキルをアピールしましょう。「介護職を50代・60代から目指すメリット」で解説したように、これまでに培ってきたキャリアやスキルは、若手にはない50代・60代ならではの強みになります。コミュニケーション能力やマネジメント能力などを活かして即戦力としての活躍も見込めるでしょう。

謙虚に学ぶ姿勢

介護の仕事は、人柄や性格が重視される傾向にあります。50代・60代の場合、上司や先輩職員が年下であることも多いので、自分の価値観に囚われず、柔軟に謙虚な姿勢で指導や教育を受けましょう。年上だからといって上から目線にならず、相手を立てることが大切です。
介護職はチームで業務を行うことも多く、業務を円滑に行うためにも温和で明るい方が求められる傾向にあります。

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40代、50代、60代の介護職の志望動機の書き方と例文【年齢別】

介護職の年齢に関するよくある質問

介護職の年齢に関するよくある質問に回答します。「私の年齢でも介護職になれるの?」と疑問に感じている方もぜひご覧ください。

介護福祉士は60歳から目指せますか?

60歳を過ぎても介護福祉士を目指すことは可能です。介護福祉士の資格取得に年齢制限はありません。厚生労働省の「第35回介護福祉士国家試験合格発表(参考)」によると、61歳以上の合格者は2,782人でした。何歳からでも、介護福祉士を目指すことは可能なので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

介護職員は老後何歳まで働くべきですか?

健康であれば、無理のない範囲で働くのがベターです。介護職は仕事で身体も頭も使いますので、体力の維持や認知症の予防にも良いでしょう。厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、健康上の問題で日常生活が制限なく生活できる期間を指す「健康寿命」の平均値は2019年時点で男性72.68歳、女性75.38歳となっています。このことからもおおよそ70歳前半までが、働ける目安といえるでしょう。

介護職におけるベテラン職員は何年目ですか?

介護職でベテランといわれる職員の勤務年数は、10年目以上が目安とされています。ベテラン職員は、新人や後輩職員の教育を任されたり、施設運営についても考えたりする立場の方が多いようです。なかには40代や50代から介護職員になり、10年以上勤続して60代以降もベテランとして活躍する方もいます。

まとめ

介護職員になるために「何歳まで」という年齢制限はありません。体力や健康状態に問題がなければ何歳からでも挑戦することが可能です。定年を定めていない施設や再雇用時の雇用上限年齢を定めていない施設も多数あります。介護業界は、年齢に囚われず長く働き続けられる業界といえるでしょう。
介護職の平均年齢は48.0歳。介護職に多い年齢層は40代から50代ですが、60代・70代といったシニア世代の現役職員も活躍しています。また、シニア世代を対象とした介護求人の数も増えており、セカンドキャリアとして介護業界に入る方も増えているようです。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2023年12月14日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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