グループホームの仕事内容とは?役立つ資格や平均給料を解説

介護の仕事 2022年2月25日
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車いす介助のイメージ

「グループホームの仕事内容って何をするの?」と疑問に思う方もいるでしょう。グループホームの正式名称は、「認知症対応型共同生活介護」といい、名前のとおり、認知症の方を対象に介護ケアを提供する施設です。この記事では、グループホームの仕事内容や働くうえで役立つ資格、平均給与を解説します。グループホームの仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

目次

グループホームとは

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、65歳以上の高齢者で要支援2以上、または要介護1~5までの認定を受け、認知症の診断を受けた人を対象とした施設です。ほかにも、グループホームのある市町村に住民票があることという入居条件があります。グループホームは、5~9名を1ユニットとして、1~2ユニットに分けて入居者さんのケアを実施。効率的運営に認められる場合は、3ユニットまであることもあります。

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グループホームで働いている職種

グループホームで働いているスタッフの職種は、介護職員や計画作成担当者、管理者などです。以下で詳しく解説します。

介護職員

介護職員は、入居者さんが快適な生活を送れるように手助けをするのが主な業務です。無資格でも働けるので、介護未経験者がグループホームで働きたいと考えた際に、挑戦しやすい職種といえるでしょう。介護職員の人員配置は、日中は入居者さん3人に対して1人、夜間はユニットごとに1人以上と定められています。

計画作成担当者

計画作成担当者は、入居者さんの介護計画を作成するのが主な仕事です。計画作成担当者は、各ユニットごとに配置しなければならず、ユニット間の兼任はできません。計画作成担当者のうち、最低1人はケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を有し、ほかの計画作成担当者の指導・監督を行います。計画作成担当者の仕事内容について詳しく知りたい方は、「計画作成担当者とは?仕事内容やなり方」をご覧ください。

管理者

管理者は、グループホーム全体の管理を行います。管理者になるには、3年以上の認知症介護経験と厚生労働省が定める研修の修了が必須。管理者は介護職員や計画作成担当者など、ほかの職種との兼任が可能です。管理者の仕事内容が気になる方は、「グループホーム管理者の資格要件とは?必要なスキルと向いている人をご紹介」をご覧ください。

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グループホームで働く介護職員の仕事内容

グループホームで働く介護職員の仕事内容は、入居者さんの生活のサポートです。すべてをやってあげるのではなく、入居者さんが1人でできないことを手伝います。

生活援助

介護職員の主な仕事は入居者さんの生活援助です。グループホームでは、入居者さんが自身の部屋の掃除や洗濯、調理などをするため、介護職員はそのサポートをします。あくまで自立した生活を送れるようにすることが目的なので、「自分でできることは自分でしてもらう」というスタンスでケアをすることが大切です。

身体介護

必要であれば、入浴介助や排泄介助などの身体介護をすることもあります。しかし、グループホームでは、寝たきりの方などはほとんどいないので、身体介護が必要な方はあまりいないといえるでしょう。

入居者さんの健康管理

入居者さんのバイタルチェックや服薬管理を行い、入居者さんの健康を管理するのも仕事の一つです。普段から入居者さんに気を配り、些細な体調の変化に気付けるようにしましょう。

認知症の進行緩和

グループホームは、入居者さんの認知症の進行を防ぎ、機能維持をするという役割も持っています。日常の動作やリハビリ、レクリエーションを通して認知症の進行を防ぎ、機能維持を行うのも仕事の一つです。

夜勤での利用者さんの見守り

夜勤の仕事内容は、就寝準備や夜間の巡回、体位変換などです。夜間は利用者さんが徘徊してしまうこともあるので、細かな見守りが必要。就寝準備でも、靴下を履いたり、トイレのタイミングだったり、利用者さん一人ひとりのこだわりに対応する必要があります。

グループホームの夜間の仕事内容について詳しく知りたい方は、「グループホームは夜勤は楽?きつい?仕事内容や1日の流れを詳しくご紹介!」をご覧ください。

グループホームの1日のスケジュール

勤務体系や勤務時間は各グループホームによって異なりますが、日勤・夜勤を基本としたうえで早出・遅出を設けている施設もあります。以下で、日勤帯・夜勤帯のスケジュール例を紹介するので参考にしてみてください。

日勤勤務のスケジュール

午前8時30分出勤
午前9時まで夜勤からの申し送り、1日のスケジュール確認
午前9時~排泄介助、掃除、洗濯など
午前10時~レクリエーション、リハビリテーションなど
午前11時~昼食準備
午前12時~昼食、食事介助、服薬介助、食事の片付け、順次スタッフ休憩
午後1時~入浴介助、おやつ作り、散歩、買い物など
午後3時~おやつ、食事介助、洗濯物の片付け
午後4時~夕食準備
午後5時30分夜勤への業務の引き継ぎ、退勤

夜勤勤務のスケジュール

午後5時30分出勤
午後6時~夕食、食事介助、服薬介助、食事の片付け、口腔ケア
午後7時~翌日の入浴準備、利用者さんとのコミュニケーション
午後8時~就寝準備(更衣介助、排泄介助など)
午後9時消灯
午後9時~夜間の見守り、おむつ交換、コール対応、順次スタッフ休憩
午前6時起床
午前6時~整容、更衣介助、排泄介助、食事の準備など
午前7時~朝食、食事介助、服薬介助、食事の片付け、口腔ケア
午前8時~介護記録作成
午前8時30分日勤への業務の引き継ぎ、退勤

グループホームで働く際に役立つ資格

グループホームでは無資格でも働けますが、資格を取得したほうがケアに役立ちます。ここではグループホームで働く際に役立つ資格を紹介するので、参考にしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、基礎的な介護の知識・技術を保証してくれる、介護職の入門的な資格です。受験資格はなく、誰でも挑戦できます。130時間、全10カリキュラムを受講し、筆記試験に合格することで資格を取得可能。基礎的な内容なので、難易度が低く、取得のしやすい資格です。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもやや専門性の高い資格です。450時間、全20カリキュラムを受講する必要がありますが、介護職員初任者研修を取得している場合は130時間分カリキュラムが免除されます。受験資格がなく、未経験者でも受験できますが、段階的に介護の知識やスキルを身につけたい方は介護職員初任者研修を取得してから、介護福祉士実務者研修を目指すのがおすすめです。

また、介護福祉士実務者研修の資格は、介護福祉士の試験を受けるために必須なので、キャリアアップを目指している方は取得しておきましょう。

介護福祉士

介護福祉士は、国家資格であり、取得しておくと専門性の高い介護の知識や技術を有していることを証明できます。介護福祉士の資格を取得する方法は大きく分けて、「要請移設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4通りです。取得方法は細分化しているので、自分にとって取得しやすい方法を公式サイトで確認しておきましょう。

第33回介護福祉士国家試験の合格率は71.0%と、約7割が合格しています。資格を取得するために事前の準備をしっかりと行いましょう。

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グループホームの平均給与

グループホームで働く介護職員(月給・常勤)の平均給与は、28万7,770円です。介護職員全体(月給・常勤)の平均給与は、 31万5,850円なので、グループホームの給与は平均をやや下回っています。グループホームでは身体介護など、身体的にきつい仕事が少ないため、給与が少ないようです。

介護職員の資格別の平均給与

介護職員の給与は資格によって大きく異なります。グループホームで働く介護職員(月給・常勤)の資格別の平均給与は以下のとおりです。

資格平均給与
無資格25万6,420円
介護職員初任者研修27万7,150円
介護福祉士実務者研修27万8,920円
介護福祉士30万3,800円
社会福祉士33万5,120円
介護支援専門員34万9,740円

無資格者と介護支援専門員では約9万の給与差があります。資格を取得しやすい介護職員初任者研修でも、無資格の給与から2万円ほどアップするので、少しでも給与を増やしたいという方は資格の取得を目指してみましょう。

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グループホームで働くメリット

グループホーム入居者さんに寄り添ったケアができることや認知症のスペシャリストを目指せるなど、さまざまなメリットがあります。以下で詳しく解説しているので、ご確認ください。

入居者さんに寄り添ったケアができる

グループホームは、少人数のユニットが最大でも3つまでなので、比較的入居者さんの人数が少ない施設です。人数が少ないので、入居者さん一人ひとりに寄り添った介護をすることができます。

無資格・未経験から認知症ケアのスペシャリストを目指せる

グループホームで働くにあたって特に必要な資格は定められていないため、無資格・未経験者を積極的に採用していることも多々あります。未経験から専門的な知識を身につけられるのは大きなメリットといえるでしょう。認知症介助士や認知症ケア専門士、認知症介護基礎研修など認知症の介護に関する資格もいくつかあるので、業務に慣れたら資格取得を目指してみるのもおすすめです。

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身体的な負担が少ない

グループホームの入居者さんは共同生活が可能な状態である方がほとんどであるため、身体介助があまりなく、職員の身体的な負担が少ない施設です。体力に自信がない方でも働きやすいことは大きなメリットといえます。

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グループホームで働くデメリット

グループホームで働くメリットは複数ありますが、人によってはデメリットに感じる一面もあります。「思っていた仕事内容とは違った…」ということにならないよう、あらかじめ以下で解説するデメリットについて知っておきましょう。

夜勤は1人で対応することが多い

グループホームの夜勤の人員配置は、ユニットごとに1人以上と定められているため、1人で夜勤対応をすることが多いようです。認知症のご高齢者は徘徊の症状が見られることもあり、1人での夜間業務を負担と感じることも。配置人数は各施設によって異なるため、事前に夜間の人員数について把握しておくことで、入職後のギャップを防げます。求人に書かれていない場合は、面接時に質問をして確かめておくと良いでしょう。

精神的な負担を感じることがある

認知症の入居者さんの対応で精神的に疲れてしまうこともあります。認知症によって怒りっぽい性格になったり、急に不安にかられたりする方も多く、不安定な気持ちから暴力的になってしまう入居者さんもいるようです。利用者さんから心無い言葉を投げかけられてしまうことも。入居者さんと上手くいかず、自信を失ってしまうこともあるようです。

グループホームの仕事が向いている人の特徴

グループホームの仕事が向いている人の特徴は、「専門性を身につける意欲がある人」「コミュニケーション能力がある人」「臨機応変な対応ができる人」です。以下で詳しく解説しているので、グループホームの仕事に興味がある方はチェックしてみましょう。

専門性を身につける意欲がある人

認知症の方の対応をするには、専門的な知識や技術を身につける必要があります。認知症の方は、前日にしたことをすっかり忘れてしまうことも。入居者さんをサポートしていくうちに、著しく変わる症状の変化に戸惑うことも少なくありません。長く認知症の方に向き合っていくためには、学んでいく意欲や相手を知ろうとする意欲が必須です。

コミュニケーション能力がある人

グループホームは、入居者さんや介護職員とコミュニケーションをとる機会が多い職場です。グループホームは入居者さんの人数が少なく、かつ生活を共にするため、利用者さんとゆっくり話をする機会が多々あります。中には会話することを毎日の楽しみにしている利用者さんも。コミュニケーション能力がある人は、グループホームの仕事が向いているでしょう。

臨機応変な対応ができる人

グループホームの仕事は、入居者さんの状態を把握し、常にサポート役に回ってケアをできる方が向いています。利用者さんの体調や気持ちなどによってできることが変わり、その都度適切な対応が必要です。日々の業務は予定通りに進まないことも多々あります。どのようなタイミング・状況であっても物事を冷静に判断でき、対処していく力が求められるでしょう。

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まとめ

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)の仕事内容は、入居者さんの生活援助や身体介助、健康管理、夜間の見守りなどです。グループホームは、65歳以上で要支援2または要介護1以上の認知症の方を受け入れています。グループホームで働く際に役立つ資格は、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」など。資格を取得することで、給与アップや介護スキルアップが目指せます。

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