グループホームの仕事内容とは?役立つ介護の資格や給料事情を解説

介護の仕事 2024年1月18日
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この記事のまとめ

グループホームで働くことを検討している方のなかには、「仕事内容は?」「どんな施設?」と気になっている方もいるでしょう。グループホームの正式名称は、「認知症対応型共同生活介護」といい、その名のとおり認知症の方がスタッフのサポートを受けながら共同生活を送る施設です。本記事では、グループホームの仕事内容や働くうえで役立つ資格、平均給与を解説。グループホームの仕事に興味がある方は参考にしてみてください。

グループホームとは?入居条件や介護スタッフとして働くメリットを解説

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目次

グループホームとは

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、要支援2、または要介護1~5までの認定を受け、認知症と診断された方が共同生活を送る介護施設のこと。1ユニット5~9名を定員として、原則3ユニットまでの範囲内で運営しているのが特徴です。介護度の要件のほかに、グループホームが所在する市町村に住民票があることや、共同生活を問題なく送れることも入居条件となっています。

なお、グループホームには、障がいのある方を対象とした障害者グループホーム(共同生活援助)もあるので覚えておくと良いでしょう。こちらでは、障害支援区分認定を受けた方が原則10名を定員として、夜間の食事・入浴などのサポートや日常生活上の支援を受けられます。詳しくは、「障害者グループホームで働く職員の仕事内容とは?1日の流れも合わせて解説」をチェックしてみてください。

グループホームはきつい?楽しい?

グループホームは介護職未経験から働きやすい介護施設の一つです。新人の介護職の場合、慣れるまでは夜勤や少人数での対応、認知症の入居者さんの対応が大変だと感じることもあります。一方で、入居者さん一人ひとりと丁寧に関わりながらサポートできるのが魅力だと感じる人もいるようです。

どの職場にもいえることですが、仕事に対してきついと感じる人もいれば、やりがいや楽しさを感じる人もいるので、まずはグループホームの仕事内容を確認してみることをおすすめします。グループホームの仕事内容については、「グループホームで働く介護職員の仕事内容」でご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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グループホームで働いている職種

グループホームで働く主な職種は、介護職員や計画作成担当者、看護師、管理者です。以下で詳しく解説します。

介護職員

グループホームの介護職員は、入居者さんが快適な生活を送れるように手助けをするのが役割です。人員配置は、常勤換算で日中は入居者3人に対して1人、夜間は原則1ユニットごとに1人以上と定められています。グループホームの介護職員として働くのに資格要件はなく、無資格・未経験から働けるので、介護業界に興味のある方はグループホームから始めてみるのも良いでしょう。

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計画作成担当者

計画作成担当者は、グループホームの入居者さんの介護計画(ケアプラン)を作成するのが主な仕事です。計画作成担当者は、各ユニットごとに1人以上配置しなければならず、ユニット間の兼任はできません。計画作成担当者のうち、最低1人はケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を有し、ほかの計画作成担当者の指導・監督を行います。
計画作成担当者の仕事内容について詳しく知りたい方は、「計画作成担当者の仕事内容は?必要な研修や受講要件も解説!」をご覧ください。

看護師

看護師は、入居者さんの健康管理や医療的なサポートを行います。医療機関や療養施設ではないので、高度な医療処置が必要になることはあまりないといえますが、医療従事者として緊急時の対応や処置を行うことはあるでしょう。
なお、グループホームには看護師の配置が義務付けられていません。そのため、看護師の求人募集がない施設もあります。

管理者

管理者は、シフト作成や職員の教育などを行い、グループホーム全体の管理を担います。介護職員や計画作成担当者など、ほかの職種との兼任が可能なため、幅広い業務に携わることが可能です。
グループホームの管理者になるには、3年以上の認知症介護経験と認知症対応型サービス事業管理者研修課程の修了が必要。ゆくゆくは管理者を目指したいという方は、「グループホーム管理者の資格要件とは?必要なスキルと向いている人をご紹介」の記事で資格要件について詳しくチェックしておきましょう。

グループホームで働く介護職員の仕事内容

グループホームで働く介護職員の仕事内容は、生活援助や身体介護、健康管理など、入居者さんの生活全般のサポートです。以下で詳しく解説します。

生活援助

介護職員の主な仕事は、入居者さんの生活援助です。

  • 掃除
  • 洗濯
  • 調理
  • 食品・日用品の買い物代行

グループホームでは、入居者さんが自身の部屋の掃除や洗濯、調理などをするため、介護職員はそのサポートをします。入居者さんに洗濯物を畳んでもらったりテーブルを拭いてもらったりするなど、できる範囲で手伝ってもらうことも。おじいちゃん・おばあちゃんの家でお手伝いするような、家庭的でアットホームな雰囲気のなかで支援を行います。

あくまで、自立した生活を送れるようにすることが目的なので、「自分でできることは自分でしてもらう」というスタンスでケアをすることが大切です。

身体介護

グループホームの入居者さんに対し、必要に応じて入浴介助や排泄介助などの身体介護を行います。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 移動・移乗介助
  • 更衣介助
  • 服薬介助

グループホームでは、寝たきりの方よりも比較的介護度が低い方が多いので、全介助が必要な方はあまりいないといえるでしょう。

ボタンを1つでもご自身でかけてもらう、入浴中ご自身で洗える部位は洗っていただくなど、多少時間がかかってでも入居者さんができることを尊重して介助する姿勢が介護職には必要です。

入居者さんの健康管理

バイタルチェックや服薬介助を行い、入居者さんの健康を管理するのも仕事の一つです。普段から入居者さんに気を配り、些細な体調の変化に気づけるようにしましょう。
グループホームに看護師がいる場合は介護職が行うことはあまりないかもしれませんが、入居者さんの些細な変化に気づけるよう意識することは、スタッフに共通して必要なことです。

認知症の進行緩和

グループホームは、入居者さんの認知症の進行を緩和するためのサポートという役割も担っています。日常の動作やリハビリ、レクリエーションを通して認知症の進行を防ぎ、身体機能の維持・向上に努めるのも仕事の一つです。

また、入居者さんの健康やQOL(生活の質)の維持・向上を目的として、外出支援を行うこともあります。健康上・安全上の問題がなければ、近隣への散歩や買い物、外食などを行うことが可能です。

夜勤での入居者さんの見守り

グループホームは入居型の施設なので、介護スタッフの夜勤もあります。夜勤の仕事内容は、就寝準備や夜間の巡回、体位変換などです。夜間に入居者さんが徘徊してしまうこともあるので、細かな見守りが必要。就寝準備では、靴下を履いたり、トイレのタイミングだったり、入居者さん一人ひとりのこだわりを尊重することが求められます。

記録・事務作業

グループホームでは、入居者さんの日々の体調や身体機能の変化を把握するために介護記録を作成。バイタルチェックの結果をはじめ、食事の時間・摂取量、服薬の有無・時間、水分摂取時間・摂取量、排泄の時間・回数などを細かく記録し、ご家族や医療機関と連携を取る際に役立てています。
入居者さんの日々の変化を見逃さないためにも、サポート内容や普段の様子を記録しておくことが大事です。

グループホームの1日のスケジュール

グループホームの介護職員の仕事内容を知りたい場合、1日のスケジュールをチェックしておくとイメージしやすいかもしれません。
ここでは、日勤・夜勤の基本的なスケジュール例をご紹介します。

日勤のスケジュール

下記は、グループホームで日勤の介護職員として働く際のスケジュール例です。

午前8時30分出勤
午前9時夜勤からの申し送り
1日のスケジュール確認
午前9時排泄介助、掃除・洗濯
午前10時レクリエーション、リハビリテーション
午前11時昼食準備
正午昼食、食事介助、服薬介助
食事の片付け、口腔ケア
午後1時スタッフ休憩
午後2時入浴介助、おやつ作り、散歩、買い物
午後3時おやつ、食事介助、洗濯物の片付け
午後4時夕食準備
午後5時30分夜勤への業務の引き継ぎ
退勤

日勤の場合は、レクリエーションやリハビリテーションを行うのが特徴です。おやつ作りや近隣への散歩、買い物など、入居者さまに寄り添ったサポートを行います。

夜勤のスケジュール

続いて、グループホームで夜勤シフトに入る介護職員のスケジュール例です。

午後5時30分出勤
午後6時夕食、食事介助、服薬介助
食事の片付け、口腔ケア
午後7時翌日の入浴準備
入居者さんとのコミュニケーション
午後8時就寝準備(更衣介助、排泄介助)
午後9時消灯
午後9時30分夜間の見守り、おむつ交換
コール対応、スタッフ休憩
午前6時起床
午前6時30分整容、更衣介助、排泄介助
食事の準備
午前7時朝食、食事介助、服薬介助
食事の片付け、口腔ケア
午前8時介護記録作成
午前8時30分日勤への業務の引き継ぎ
退勤

夜勤では、入居者さまの夕食から就寝、起床の時間にかけて入居者さまのサポートを行います。前述のように、入居者さまが夜間に徘徊してしまうこともあるので、常に気を配って見守りをすることが大切です。

なお、グループホームによっては、日勤をさらに早出・遅出に分けてシフトを組んでいる場合があります。仕事内容はそれほど大きな違いはないかもしれませんが、勤務時間は施設ごとに異なる可能性があるので、気になる場合は応募する前に確認しておくと良いでしょう。

グループホームで働く際に役立つ資格

グループホームは無資格でも働けますが、資格があれば介護業務に役立てられます。ここでは、グループホームでの介護の仕事に役立つ資格を紹介するので、参考にしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識や技術を身につけられる介護の入門的な資格です。受験資格はなく、難易度が低めなので誰でも挑戦できます。130時間、全10カリキュラムを受講したうえで、修了試験に合格すれば資格を取得することが可能です。
介護職員初任者研修について知りたい方や無料で取得する方法に興味のある方は、「介護職員初任者研修を無料で取得するには?4つの方法とメリットを解説!」の記事をチェックしましょう。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもやや専門性の高い資格です。450時間、全20カリキュラムを受講する必要がありますが、介護職員初任者研修を取得している場合は130時間分のカリキュラムが免除されます。初任者研修同様に、受験資格はありません。

また、介護福祉士実務者研修は「介護福祉士」の国家試験を受けるために必須なので、将来的に介護のスペシャリストを目指したい方は取得しておくのがおすすめ。段階的に介護の知識やスキルを身につけたい方は、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」の順で資格を取得すると良いでしょう。

実務者研修の概要や難易度について知りたい方は、「実務者研修は難しい?資格取得の難易度やスムーズに修了するコツを解説」の記事が参考になりますよ。

介護福祉士

介護福祉士は、介護資格唯一の国家資格。取得しておくと高度な介護の知識や技術を有していることを証明できます。介護福祉士の資格を取得する方法は大きく分けて、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4通りあるので、自分が取得しやすい方法を公式サイトで確認しておきましょう。

厚生労働省の「第35回介護福祉士国家試験合格発表」によると、2023年の介護福祉士試験の合格率は84.3%でした。国家資格のなかでも合格率は高めなので、気になる方はぜひ挑戦してみてください。介護福祉士の資格に合格するポイントは、「介護福祉士は誰でも受かるって本当?落ちる人の特徴や合格のコツを解説!」の記事で詳しくご紹介しています。

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グループホームの平均給与

厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.158)」によると、グループホームで働く介護職員(月給・常勤)の平均給与は29万1,080円です。介護職員全体(月給・常勤)の平均給与は 31万7,540円なので、グループホームの給与は平均をやや下回っていることが分かります。
グループホームでは身体介護など、身体的にきつい仕事が少ないため、給与が少ない傾向にあるようです。

介護職員の資格別の平均給与

介護職員の給与は資格によって大きく異なります。
前述の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、認知症対応型共同生活介護事業所(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)で常勤で働く介護職員の平均給与(月給)は29万1,080円でした。
資格別の平均給与は以下のとおりです。

保有資格平均給与
介護福祉士304,190円
社会福祉士320,030円
介護支援専門員359,850円
実務者研修286,850円
介護職員初任者研修281,200円
保有資格なし255,980円

参照:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.158)

グループホームの介護職員の場合、無資格者の平均給与は約25.6万円ですが、介護職員初任者研修を取得すると約28.1万円となり約2.5万円アップします。さらに、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格保有者と無資格者を比べると約10.4万円もの差に。グループホームで働きながら給与を増やしたい方は、資格の取得を目指してみましょう。

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グループホームで働くメリット

グループホームの仕事は、入居者さんと密に関われることや認知症のスペシャリストを目指せることなど、さまざまなメリットがあります。

人員体制が手厚いため入居者さんと密に関われる

前述のとおり、グループホームは5~9名程度の入居者さんで1ユニットを構成する少人数制。介護職員の人員配置は入居者さん3人につき1人以上なので、入居者さん9名のユニットでは3名以上の介護職員がいる計算です。少ない利用者さんに対してスタッフの数が多いため、介護職員がゆとりをもって業務に当たることができます。

「一人ひとりの入居者さんに寄り添った介護をしたい」「入居者さんやそのご家族とのコミュニケーションを大事にしたい」という方にとって、入居者さんと密に関われるのは、働くやりがいにもつながるでしょう。

自立度の高い入居者さんが多く身体的な負担が少ない

グループホームの入居者さんは共同生活が可能な状態であることが前提なので、身体介助を行う機会がほかの入居型の介護施設よりも少なめです。
介護職員は、入居者さんと一緒に食事を作ったり洗濯したりして、できない部分があれば安全に配慮しながら見守りやサポートを行うのが基本。寝たきりで全介助が必要な入居者さんはあまりいないので、体力面の負担はそれほど大きくないといえます

認知症ケアのスペシャリストを目指せる

グループホームの入居は認知症の診断を受けた方が対象です。そのため、介護職は認知症ケアを実践を通して学ぶことができます。グループホームで働くにあたって必須となる資格はないため、無資格・未経験から認知症ケアのスペシャリストを目指せるでしょう。

確実にスキルを磨くなら、業務に慣れたところで「認知症介助士」「認知症ケア専門士」「認知症介護基礎研修」など、認知症の介護に関する資格取得を目指してみるのがおすすめです。日本の高齢化が進むにつれ、認知症の方の人口は今後増えることが予想されており、認知症ケアの専門性は、多くの介護現場で役に立つスキルになるでしょう。

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グループホームで働くデメリット

グループホームで働くメリットがある一方で、人によってはデメリットに感じる部分があるかもしれません。
入職後に「思っていた仕事内容と違った…」ということにならないよう、あらかじめデメリットになり得る内容について知っておきましょう。

夜勤は1人で対応することが多い

グループホームの夜勤の人員配置は、1ユニットごとに1人以上と定められており、1人で夜勤対応をすることもあります。夜間は見守り業務が主なのでそれほど身体的な負担はかからないものですが、認知症の入居者さんの徘徊があったり、医療体制がないなかで緊急時の対応を行ったりすることがあれば、不安を感じるかもしれません。

ただし、入職後にいきなり1人で夜勤に入ることはないので安心してください。最初は先輩職員と夜勤に入り、慣れてから独り立ちすることが多いので未経験の方も徐々に慣れていけます。

認知症の方とのコミュニケーションに大変さがある

認知症の入居者さんの対応に精神的な疲れを感じる場合もあるでしょう。認知症の症状によっては、突然怒りっぽい性格になったり感情の起伏が激しくなったりする場合も。感情の不安定さから暴力や心ない言葉を投げかけられることもあり、介護職の経験が浅いと「入居者さんとうまくいかない…」と自信を失ってしまうことがあるようです。

認知症介護に慣れるまでは不安や大変さを感じるかもしれませんが、入居者さんのことを理解し根気強くコミュニケーションを取れば、信頼関係は構築できます。1人で抱え込まず、先輩に相談しながら入居者さんとの良い関係を築いていくことが、グループホームで働くポイントです。

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グループホームの仕事に向いている人の特徴

グループホームの仕事に向いている人の特徴は、「無資格・未経験から介護に挑戦したい」「認知症ケアに興味がある」「コミュニケーションを大切にしている」「工夫や改善ができる」などが挙げられます。
以下で詳しく解説するので、自分にグループホームが合っているかをチェックしてみましょう。

無資格・未経験から介護のスキルを身につけたい人

グループホームの介護職員になるために必須となる資格はありません。また、身体介護を行う場面は、介護度の高い入居者さんが多い特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)、有料老人ホームなどに比べて少ない傾向があるため、少しずつ介護のいろはを学んでいけます
また、少人数制で介護職員の人員配置が手厚いため、分からないことは先輩職員に質問しながら覚えることが可能です。このような環境であるため、無資格・未経験からの挑戦にぴったりな施設といえるでしょう。

認知症ケアに興味がある人

正しい認知症ケアを行うには、専門的な知識や技術を身につける必要があります。認知症の方は、直前にしたこと・発言したこと・聞いたことをすっかり忘れてしまう場合も。入居者さんをサポートしていくなかで、日々の変化に戸惑うことは少なくないでしょう。
認知症の方に向き合っていくためには、認知症ケアに興味を持ち、長期的に学ぶ意欲や相手を知ろうとする姿勢が求められます

コミュニケーションを大切にする人

グループホームは、入居者さんとコミュニケーションを取る機会が多い職場です。少人数制のため、入居者さん同士だけでなく職員も混ざってゆっくり話をすることもあるでしょう。
入居者さんのなかには会話することを毎日の楽しみにしている方も。日々のコミュニケーションを大切にする方は、グループホームの仕事に向いているかもしれません。

対応方法の工夫や改善ができる人

認知症の入居者さんが生活を送るグループホームでは、日々対応方法が変化する可能性があります。利用者さんの体調や気持ちによって、したいこと・したくないこと、できること・できないことが変わるため、その都度適切な対応が必要です。
日によっては、業務が予定通りに進まないことも多々あります。入居者さんの行動や発言の理由を日々考え、工夫や改善をしながら対処していく力が求められるでしょう

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グループホームの仕事に関するよくある質問

ここでは、グループホームの仕事に関するよくある質問をまとめました。「グループホームで働こうか悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

グループホームの仕事に向いていない人の特徴は?

グループホームの仕事に向かない可能性があるのは、認知症への理解が浅く入居者さんを否定したり、せっかちで何でも手を貸してしまったりする人です。グループホームは認知症の方が共同生活を送る施設なので、入居者さん一人ひとりの個性やできることを尊重する必要があります。「自分がやったほうが早い」と思うことがあるかもしれませんが、そっと見守る姿勢も必要です。本記事の「グループホームの仕事に向いている人の特徴」で、向いている人の特徴をまとめているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。

グループホームは料理ができなくても働ける?

グループホームの介護職員は、料理ができなくても働くことが可能です。仕事内容として、掃除や洗濯といった家事、買い物や散歩の付き添いなど、料理以外にもさまざまな業務があるので、得意を活かせることから始めると良いでしょう。詳しくは、「グループホームで働くには料理ができないとだめ?向いている人の特徴も紹介」で解説しているので、料理が苦手で不安な方はご覧ください。

グループホームの仕事って大変なの?

グループホームの仕事内容は、生活援助が中心で身体介護は少ない傾向があり、体力面での負担はそれほど大きくないでしょう。ただ、入居者さんは認知症を患っている方が大半なので、認知症への理解がないと大変だと感じることも。入居者さんとの意思疎通が難しかったり、強い言葉を投げかけられたりすると、精神的な負担を感じることがあるかもしれません。グループホームの大変さについては、「グループホームはなぜきつい?夜勤の仕事内容を詳しく解説」や「グループホームの仕事はきつい?就職前に知りたい働き方」の記事もご参照ください。

まとめ

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)では、要支援2または要介護1以上の認知症の方が生活しています。仕事内容は、入居者さんの生活援助や身体介助、健康管理、夜間の見守りなどで、介護職員の身体的な負担は少ない傾向にあるのが特徴です。

グループホームで働く際に役立つのは、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」といった介護資格。さらに、「認知症介助士」「認知症ケア専門士」「認知症介護基礎研修」といった認知症介護に関する資格を取得することで、専門性がアップします。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2024年1月18日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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