グループホームの仕事内容とは?役立つ介護の資格や給料事情を解説

介護の仕事 2025年4月18日
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この記事のまとめ

「グループホームの仕事はどんなことをするの?」と気になる方もいるのではないでしょうか。グループホームの正式名称は、「認知症対応型共同生活介護」といい、その名のとおり認知症の方がスタッフのサポートを受けながら共同生活を送る施設です。この記事では、グループホームの仕事内容や働くうえで役立つ資格、平均給与などを解説します。グループホームの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

グループホームとは?簡単に解説します!入居条件や費用、メリット、選び方

目次

グループホームとは

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、要支援2、または要介護1~5の認定を受け、認知症と診断された方が共同生活を送る介護施設のこと。1~9名を1ユニットとして、原則3ユニットまでの少人数制となっており、アットホームな雰囲気のある地域密着型のサービスです。グループホームが所在する市町村に住民票があることや、共同生活を問題なく送れる人が入居することができます。

グループホームの事業所数は年々増加傾向にあり、厚生労働省の「認知症対応型共同生活介護支援(p.3)」によると、2022年の事業所数は14,079事業所。利用者さんの平均要介護度は2.69です。
グループホームで働いている職種は、「介護職員」「計画作成担当者」「看護師」「管理者」など。介護職員は入居者さん3人に対し1人以上。夜間はユニットごとに1人以上と定められています。

なお、グループホームには、障がいのある方を対象とした障害者グループホーム(共同生活援助)もあるので覚えておくと良いでしょう。障害者グループホームでは、障害支援区分認定を受けた方が原則10名を定員として、夜間の食事・入浴などのサポートや日常生活上の支援を受けられます。詳しくは、「障害者グループホームで働く世話人の仕事内容を解説!介護の資格は必要?」の記事をチェックしてみてください。

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グループホームで働く介護職員の仕事内容

グループホームで働く介護職員の仕事内容は、生活援助や身体介護、健康管理など、入居者さんの生活全般のサポートです。以下で詳しく解説します。

生活援助

グループホームで働く介護職員の主な仕事は、入居者さんの生活援助です。

  • 掃除
  • 洗濯
  • 調理
  • 職員・日用品の買い物代行

グループホームでは、入居者さんが自身の部屋の掃除や洗濯、調理などをするため、介護職員はそのサポートをします。入居者さんに洗濯物を畳んでもらったりテーブルを拭いてもらったりするなど、できる範囲で手伝ってもらうことも。おじいちゃん・おばあちゃんの家でお手伝いするような、家庭的でアットホームな雰囲気のなかで支援を行います。

自立した生活を送れるようにすることが目的なので、「自分でできることは自分でしてもらう」というスタンスでケアをすることが大切です。

身体介護

グループホームでは、必要に応じて入居者さんの入浴介助や排泄介助などの身体介護を行うこともあります。

  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 排泄介助
  • 移動・移乗介助
  • 更衣介助
  • 服薬介助

グループホームでは、寝たきりの方よりも比較的介護度が低い方が多いので、全介助が必要になることはあまりないといえるでしょう

着替えの際にボタンを1つでもかけてもらったり、入浴中にご自身で洗える部位は洗ってもらったりするなど、多少時間がかかってでも入居者さんができることを尊重して介助する姿勢が介護職には必要です。

入居者さんの健康管理

バイタルチェックや服薬介助を行い、入居者さんの健康を管理するのも仕事の一つです。普段から入居者さんに気を配り、些細な体調の変化に気づけるようにしましょう。
グループホームに看護師がいる場合は、介護職が健康管理を行うことはあまりないかもしれませんが、入居者さんの些細な変化に気づけるよう意識することは、スタッフに共通して必要なことです。

認知症の進行緩和

グループホームは、入居者さんの認知症の進行を緩和するためにサポートする役割も担っています。日常の動作やリハビリ、レクリエーションを通して認知症の進行を防ぎ、身体機能の維持・向上に努めるのも仕事の一つです。

また、入居者さんの健康やQOL(生活の質)の維持・向上を目的として、外出支援を行うこともあります。健康上・安全上の問題がなければ、近隣への散歩や買い物、外食などを行うことが可能です。

夜勤での入居者さんの見守り

グループホームは入居型の施設なので、介護スタッフの夜勤もあります。夜勤の仕事内容は、就寝準備や夜間の巡回、体位変換などです。夜間に入居者さんが徘徊してしまうこともあるので、細かな見守りが必要。就寝準備では、「靴下を履きたい」「トイレのタイミングは●●時がいい」など、入居者さん一人ひとりのこだわりを尊重することが求められます。

記録・事務作業

グループホームでは、入居者さんの日々の体調や身体機能の変化を把握するために介護記録を作成するのも仕事です。バイタルチェックの結果をはじめ、食事の時間・摂取量、服薬の有無・時間、水分摂取時間・摂取量、排泄の時間・回数などを細かく記録し、ご家族や医療機関と連携を取る際に役立てています。
入居者さんの日々の変化を見逃さないためにも、サポート内容や普段の様子を記録しておくことが大事です。

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グループホームの1日のスケジュール

グループホームの介護職員の仕事内容を知りたい場合、1日のスケジュールをチェックしておくとイメージしやすいかもしれません。
ここでは、グループホームの日勤・夜勤の基本的なスケジュール例をご紹介します。

日勤のスケジュール

日勤は、朝から夕方までの勤務になり、日中のケアがメインです。

午前8時30分出勤して夜勤からの申し送りを受け、1日のスケジュールを確認
午前9時排泄介助、掃除・洗濯
午前10時レクリエーションやリハビリテーションの実施
午前11時昼食準備
正午昼食、食事介助や服薬介助をして、食後は食事の片付け・口腔ケアを実施
午後1時休憩
午後2時入浴介助や散歩、買い物のサポート
午後3時おやつタイムの食事介助や片付け
午後4時夕食準備
午後5時30分夜勤への業務の引き継ぎをしてから退勤

日勤の場合は、レクリエーションやリハビリテーションを行うのが特徴です。おやつ作りや近隣への散歩、買い物など、入居者さんに寄り添ったサポートを行います。

夜勤のスケジュール

夜勤は、入居者さんの夕食から就寝、起床の時間にかけて入居者さんのサポートを行います。

午後5時30分出勤して日勤からの申し送りを受け、1日のスケジュールを確認
午後6時夕食、食事介助、服薬介助をして、食後は食事の片付け・口腔ケアを実施
午後7時翌日の入浴準備
入居者さんとのコミュニケーション
午後8時就寝準備(更衣介助、排泄介助)
午後9時消灯
午後9時30分夜間の見守りやおむつ交換、コール対応、スタッフ休憩
翌午前6時起床
翌午前6時30分入居者さんの整容、更衣介助、排泄介助、食事の準備
翌午前7時朝食、食事介助や服薬介助をして、食後は食事の片付け・口腔ケアを実施
翌午前8時介護記録作成
翌午前8時30分日勤への業務の引き継ぎをしてから退勤

夜勤のスタッフは、入居者さんが夜間に徘徊してしまうこともあるので、常に気を配って見守りをすることが大切です。

なお、グループホームによっては、日勤をさらに早出・遅出に分けてシフトを組んでいる場合があります。仕事内容はそれほど大きな違いはないかもしれませんが、勤務時間は施設ごとに異なる可能性があるので、気になる場合は応募する前に確認しておくと良いでしょう

グループホームで働く際に役立つ資格

グループホームは無資格でも働けますが、資格があれば介護業務に役立てられます。
ここでは、グループホームでの介護の仕事に役立つ資格を紹介するので、参考にしてみてください。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識や技術を身につけられる介護の入門的な資格です。受験資格はなく、難易度が低めなので誰でも挑戦できます。介護職員初任者研修は、130時間、全10科目のカリキュラムを受講したうえで、修了試験に合格すれば資格を取得することが可能です。

介護職員初任者研修について詳しく知りたい方や無料で取得する方法に興味のある方は、「介護職員初任者研修を無料で取得する方法は?メリットや支援制度を解説」の記事をチェックしましょう。

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介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもやや専門性の高い資格です。450時間、全20科目のカリキュラムを受講する必要がありますが、介護職員初任者研修を取得している場合は130時間分のカリキュラムが免除されます。初任者研修同様に、受験資格はありません。

また、介護福祉士実務者研修は「介護福祉士」の国家試験を受けるために必須なので、将来的に介護のスペシャリストを目指したい方は取得しておいて損のない資格といえます。段階的に介護の知識やスキルを身につけたい方は、「介護職員初任者研修→介護福祉士実務者研修→介護福祉士」の順番で資格を取得すると良いでしょう。

実務者研修の概要や難易度について知りたい方は、「実務者研修は難しい?資格取得の難易度やスムーズに修了するコツを解説」の記事をご覧ください。

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介護福祉士

介護福祉士は、介護資格唯一の国家資格です。取得しておくと高度な介護の知識や技術を有していることを証明できます。
介護福祉士の資格を取得する方法は大きく分けて、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4通りあるので、自分の状況に合った方法を確認しましょう。

厚生労働省の「第37回介護福祉士国家試験合格発表について」によると、2025年に実施された介護福祉士国家試験の合格率は、78.3%でした。近年の合格率は70~80%程度で、国家資格のなかでも合格率は高めといえます。
介護福祉士の資格に合格するポイントは、「介護福祉士国家試験に落ちる人の特徴は?あなたは大丈夫?合格のコツも紹介」の記事で解説しているので、気になる方はぜひご一読ください。

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グループホームの平均給与

厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)」によると、グループホームで働く介護職員(月給・常勤)の平均給与は302,010円です。
介護職員全体(月給・常勤)の平均給与は338,200円なので、グループホームの給与は平均をやや下回っていることが分かります。グループホームでは身体介護など、身体的な負担の大きい仕事が少ないことや、無資格で働ける分、資格手当が付かない人がいることなどから、平均給与が少ない傾向にあるようです。

介護職員の資格別の平均給与

介護職員の給与は保有する資格によって異なります。同資料(p.162)をもとに、グループホームで働く介護職員の資格別の平均給与を以下にまとめました。

保有資格平均給与
資格なし263,290円
介護職員初任者研修288,740円
介護福祉士実務者研修290,300円
介護福祉士315,600円
介護支援専門員(ケアマネジャー)358,900円

参照:厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.162)

グループホームの介護職員の場合、無資格者が介護職員初任者研修を取得すると、約25,000円分、給与アップが見込めます。さらに、介護福祉士資格まで取得すると、約52,000円分、給与が上がる可能性も。グループホームで働きながら給与を増やしたい方は、資格の取得を目指してみましょう。

正社員の介護職員の平均給与

同資料(p.129 )によると、グループホームで働く常勤の介護職員の平均給与は302,010円で、非常勤の平均給与は201,810円です。

介護職員全体の平均給与は常勤で338,200円、非常勤で196,060円。グループホームと全体の常勤職員の給与差は約36,000円で、全体の職員の給与のほうが高い結果です。一方、非常勤職員は、グループホームの職員のほうが約6,000円高い結果でした。

パートの介護職員の平均給与

同資料(p.131)によると、グループホームで働く時給制の常勤パート職員の平均給与は227,500円で、時給換算すると約1,392円でした。非常勤のパート職員の平均給与は144,000円で、時給換算すると約1,402円。パート職員は常勤・非常勤の時給差は少ないといえます。

介護職員全体の時給制の常勤パート職員の平均給与は、246,020円。時給換算すると約1,515円でした。非常勤のパート職員の平均給与は129,880円で、時給換算すると約1,543円。グループホームと全体のパートの介護職員を比較すると、常勤・非常勤ともに介護職員全体の職員のほうが時給が高い結果になりました。

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グループホームで働くメリット

グループホームの仕事は、入居者さんと密に関われることや認知症介護のスペシャリストを目指せることなど、さまざまなメリットがあります。
ここでは、グループホームで働くメリットを紹介しているので、グループホームへの転職を考えている方は、参考にしてみてください。

人員体制が手厚いため入居者さんと密に関われる

前述のとおりグループホームは、5~9名程度の入居者さんで1ユニットを構成する少人数制の施設。介護職員の人員配置は入居者さん3人につき1人以上なので、入居者さん9名のユニットでは3名以上の介護職員がいる計算です。少ない利用者さんに対してスタッフの数が多いため、介護職員がゆとりをもって業務に当たることができます

「一人ひとりの入居者さんに寄り添った介護をしたい」「入居者さんやそのご家族とのコミュニケーションを大事にしたい」という方にとって、入居者さんと密に関われるのは、働くやりがいにもつながるでしょう。

自立度の高い入居者さんが多く身体的な負担が少ない

グループホームの入居者さんは共同生活が可能な状態であることが前提なので、特養や老健と比較すると、身体的な負担が少ない傾向があります
介護職員は、入居者さんの生活を見守りながら、できない部分があれば安全に配慮しながらサポートを行うのが基本。一緒に食事を作ったり洗濯したりすることはあっても、寝たきりの利用者さんに全介助を行うことは少ないでしょう。

無資格・未経験の人は働き始めやすい

グループホームの生活援助やレクリエーション、見守りなどの業務は無資格・未経験でもできる仕事です。身体介護を行う機会が多い特養や老健と比較すると、無資格・未経験から介護職員を目指しやすいかもしれません。

グループホームには、研修制度や教育制度が整っている職場も豊富にあります。資格取得支援を行っている職場であれば、資格を取得する際の費用を負担してもらったり、シフトの調整をしてもらえたりするでしょう。

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認知症ケアのスペシャリストを目指せる

グループホームの入居対象者は認知症の診断を受けた方です。そのため、介護職は認知症ケアを実践を通して学ぶことができます。グループホームで働くにあたって必須となる資格はないため、無資格・未経験から認知症ケアのスペシャリストを目指せるでしょう。

確実にスキルを磨くなら、業務に慣れたところで「認知症介助士」「認知症ケア専門士」「認知症介護基礎研修」など、認知症の介護に関する資格取得を目指してみるのも良いかもしれません。

認知症ケアの需要が高く将来性がある

認知症を患っている人の人数は増加傾向にあります。内閣府の「2 健康・福祉|令和6年版高齢社会白書(全体版)」によると、2040年には65歳以上の高齢者のうち、認知症の有症率は14.9%。高齢者の約6人に1人以上が認知症を患うことが予想されているようです。
認知症を患っている人が増えれば、グループホームに入居する人の増加が見込まれます。今後も需要が期待できるグループホームの仕事は将来性が高いといえるでしょう。

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グループホームで働くデメリット

グループホームで働くメリットがある一方で、人によってはデメリットに感じる部分があるかもしれません。
入職後に「思っていた仕事内容と違った…」ということにならないよう、あらかじめデメリットになり得る内容について知っておきましょう。

夜勤は1人で対応することが多い

グループホームの夜勤の人員配置は、1ユニットごとに1人以上と定められており、1人で夜勤対応をすることもあります。夜間は見守り業務が主なのでそれほど身体的な負担はかからない傾向にありますが、認知症の入居者さんの徘徊があったり、医療体制がないなかで緊急時の対応を行ったりすることがあれば、1人での対応に不安を感じるかもしれません。

ただし、入職後にいきなり1人で夜勤に入ることはないので安心してください。最初は先輩職員と夜勤に入り、慣れてから独り立ちすることが多いので未経験の方も徐々に慣れていけます。

認知症の方とのコミュニケーションに大変さがある

認知症の入居者さんの対応に精神的な疲れを感じる場合もあるでしょう。認知症の症状によっては、突然怒りっぽい性格になったり感情の起伏が激しくなったりする場合も。感情の不安定さから暴力や心ない言葉を投げかけられることもあり、介護職の経験が浅いと「入居者さんとうまくいかない…」と自信を失ってしまうことがあるようです。

認知症介護に慣れるまでは不安や大変さを感じるかもしれませんが、入居者さんのことを理解し根気強くコミュニケーションを取れば、信頼関係は構築できます。1人で抱え込まず、先輩に相談しながら入居者さんとの良い関係を築いていくことが、グループホームで働くポイントです。

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グループホームの仕事に向いている人の特徴

グループホームの仕事に向いている人の特徴は、「無資格・未経験から介護に挑戦したい」「認知症ケアに興味がある」「コミュニケーションを大切にしている」「工夫や改善ができる」などが挙げられます。
以下で詳しく解説するので、自分にグループホームが合っているかをチェックしてみましょう。

無資格・未経験から介護のスキルを身につけたい人

グループホームの介護職員になるために必須となる資格はありません。また、身体介護を行う場面は、介護度の高い入居者さんが多い特養や老健、有料老人ホームなどに比べて少ない傾向があるため、少しずつ介護のいろはを学んでいけます

また、少人数制で介護職員の人員配置が手厚いため、分からないことは先輩職員に質問しながら覚えることが可能です。このような環境であるため、無資格・未経験からの挑戦にぴったりな施設といえるでしょう。

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認知症ケアに興味がある人

正しい認知症ケアを行うには、専門的な知識や技術を身につける必要があります。認知症の方は、直前にしたこと・発言したこと・聞いたことをすっかり忘れてしまう場合も。入居者さんをサポートしていくなかで、日々の変化に戸惑うことは少なくないでしょう。
認知症の方に向き合っていくためには、認知症ケアに興味を持ち、長期的に学ぶ意欲や相手を知ろうとする姿勢が求められます

コミュニケーションを大切にする人

グループホームは、入居者さんとコミュニケーションを取る機会が多い職場です。少人数制のため、入居者さん同士だけでなく職員も混ざってゆっくり話をすることもあるでしょう。
入居者さんのなかには会話することを毎日の楽しみにしている方も。日々のコミュニケーションを大切にする方は、グループホームの仕事に向いているかもしれません

対応方法の工夫や改善ができる人

認知症の入居者さんが生活を送るグループホームでは、日々対応方法が変化する可能性があります。利用者さんの体調や気持ちによって、したいこと・したくないこと、できること・できないことが変わるため、その都度適切な対応が必要です。
日によっては、業務が予定通りに進まないことも多々あります。入居者さんの行動や発言の理由を日々考え、工夫や改善をしながら対処していく力が求められるでしょう。

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グループホームの仕事に関するよくある質問

ここでは、グループホームの仕事に関するよくある質問をまとめました。「グループホームで働こうか悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

グループホームの仕事に向いていない人の特徴は?

グループホームの仕事が向いていない人は、認知症への理解が浅い人やせっかちな人、高度な身体介護のスキルを身につけたい人などです。グループホームは認知症の方が共同生活を送る施設なので、入居者さん一人ひとりの個性やできることを尊重する必要があります。できることはご自身でやってもらうことで、入居者さんの認知症の進行の緩和につながることもあるため、利用者さんをゆっくりと見守ることが大切です。
グループホームの仕事に向いている人は、「グループホームの仕事に向いている人の特徴」で解説しているので、ご覧ください。

グループホームは料理ができなくても働ける?

グループホームの介護職員は、料理ができなくても働くことが可能です。仕事内容として、掃除や洗濯といった家事、買い物や散歩の付き添いなど、料理以外にもさまざまな業務があるので、得意なことを活かせることから始めると良いでしょう。
詳しくは、「グループホームで働くには料理ができないとだめ?向いている人の特徴も紹介」の記事で解説しているので、料理が苦手で不安に感じている方は、チェックしてみてください。

グループホームの仕事は大変ですか?

グループホームの仕事は、仕事量の多さや夜勤、少人数での対応、認知症の入居者さんとのコミュニケーションなどが大変だと感じる可能性があります。仕事に対して給与が低いと感じたり、職場の人間関係に悩んだりして、仕事がきついと思うこともあるようです。
グループホームの仕事がきついといわれる理由と対処法を「グループホームの仕事はきついの?やりがいや大変なときの対処法を解説!」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

まとめ

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、要支援2、要介護1~5の認定を受けた高齢者の方が、少人数で共同生活を送る介護施設のことです。

グループホームの仕事は、入居者さんの生活援助や身体介助、健康管理、夜間の見守り、事務作業など。グループホームの仕事は、未経験・無資格でもできることが多く、入居者さんを見守り、できないことをサポートすることが求められます。

無資格でも働けますが、「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などの介護資格や認知症ケアに関する資格を取得すると、より専門性がアップして活躍できる場面も増えるでしょう。
グループホームの仕事は、ゆとりのあるケアが実施できたり、認知症ケアの知識を身につけられたりするなど、働くメリットが豊富にあります。
グループホームの仕事に興味がある方は、「レバウェル介護(旧 きらケア)」へご相談ください。
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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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※この記事の掲載情報は2025年4月18日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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