障害者グループホームの世話人の業務内容とは?役立つ資格や働くメリット

介護の仕事 2025年7月24日
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この記事のまとめ

「障害者グループホームの世話人の業務内容って何?」と気になる方もいるのではないでしょうか。世話人の主な業務内容は、利用者さんの共同生活の援助と生活相談への対応です。この記事では、世話人の業務内容や1日のスケジュールを解説します。世話人として働くうえで役立つ資格や平均給与、障害者グループホームの種類もご紹介。世話人として働くメリットにも触れているので、就職・転職の参考にしてみてください。

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目次

障害者グループホームの世話人の業務内容

障害者グループホームの世話人の主な業務内容は、利用者さんの共同生活の援助と生活相談への対応です。具体的には、家事のサポートや日常生活の見守り、金銭管理、健康管理などを行います。利用者さんが自立した生活を送れるようサポートするのが役割です。
障害者グループホームの世話人の業務内容について、以下で確認してみましょう。

家事のサポート

障害者グループホームの世話人は、利用者さんの食事の準備や配膳、掃除、洗濯などの家事のサポートを行います。入浴前にお風呂のお湯を沸かしたり、排泄前にオムツやタオルなどの必要なものを用意したりすることも援助の一つです。

見守り業務

世話人は、必要に応じて調理や食事、入浴、排泄などの見守りを行います。利用者さんの身体に直接触れて介助する「身体介護」は基本的には行いません。利用者さんが自分でできることには手を出さず、何かあったときに対応できるよう見守る姿勢が重要です。

買い物や通院の同行

職場によっては、利用者さんが安全に買い物や通院をするために一緒に出かける場合があります。障害者グループホームの利用者さんは基本的に自由に外出可能です。一人で出かけることが不安な利用者さんがいる場合、近所のスーパーへ買い物同行をしたり、車で病院まで送迎したりすることもあります。

生活相談への対応

障害者グループホームの世話人は、利用者さんの生活における相談に対応し、解決・改善につなげます。就労先での悩みを聞いたり、利用者さん同士の人間関係のトラブルについて相談を受けたりすることもあるでしょう。状況によっては、解決に向けて他職種のスタッフと協力して対応することも必要になります。

利用者さんの悩みを理解してケアをするには、普段から積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。信頼関係ができれば、利用者さんが世話人に悩みを相談しやすくなるでしょう。

金銭管理

利用者さんの金銭管理の補助をするのも、世話人の業務内容の一つです。たとえば、就労先で働いて得た給料や工賃を、食費や生活費、交際費などに計画的に分配するために、出納帳での管理をサポートすることがあります。

健康管理

障害者グループホームの世話人は、体温・血圧の測定や服薬管理などを通して利用者さんの健康管理を支援します。薬を飲む時間が決まっている方には、飲み忘れがないよう声かけをすることもあるでしょう。
体調不良やけがなどの緊急時は、状況に応じて医療機関に連絡を取るなど、迅速で的確な対応が求められます。そのため、体調の小さな変化にも気づける観察眼が必要です。

余暇活動のサポート

レクリエーションの企画・実施も、障害者グループホームの世話人の業務内容です。利用者さんが充実した生活を送れるよう、余暇活動を支援します。玉入れやボーリング、クイズ、しりとり、折り紙、散歩など、身体や頭の運動になるレクリエーションが実施されているようです。また、お花見や盆踊り大会など、季節行事やイベントも行います。

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障害者グループホームで働く世話人の1日のスケジュール

ここでは、障害者グループホームで働く世話人の1日のスケジュール例をご紹介します。

時間業務内容
午前7時起床の援助、着替えや排泄の支援、バイタルチェック
午前7時30分朝食の準備、配膳、朝食、服薬のサポート
午後8時30分身支度のサポート、利用者さんの送り出し
午前9時掃除や洗濯のサポート
午前10時ボール遊びのレクリエーションの実施
午前11時昼食の準備、配膳、昼食
正午休憩
午後1時入浴の準備・見守り
午後2時おやつ、体操のレクリエーションの実施
午後3時買い物同行
午後4時利用者さんの迎え入れ
午後4時30分入浴の準備・見守り
午後6時00分夕食の準備、配膳、夕食、服薬のサポート
午後7時~掃除や洗濯のサポート、生活相談への対応、コミュニケーション
午後9時消灯、就寝の声かけ
午後10時~午前7時夜間の見守り、巡回、記録業務、休憩

障害者グループホームの世話人の勤務形態は、「早番・遅番・夜勤」の3交替制や「日勤・夜勤」の2交替制制が多い傾向があります。ただし、必ずしも夜勤職員を配置する義務はないため、午後10時~午前6時の時間帯に職員を配置しない施設や、宿直職員で対応する施設もあるようです。
勤務形態など働き方は職場によって異なるので、世話人として働くことを考えている方は求人情報や職場のWebサイトなどを入職前に確認しておきましょう。

障害者グループホームの1日の流れは、「障害者グループホームの1日の流れを紹介!世話人や生活支援員の仕事とは?」の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

世話人になるには資格が必要?

世話人として働くために必須の資格はなく、無資格や未経験で応募できる求人もあります。世話人に任用要件はありませんが、資格を取得すれば仕事への理解が深まり、就職・転職に有利になる可能性があるでしょう。

障害者グループホームの世話人におすすめの資格は、以下のとおりです。

  • 社会福祉主事任用資格
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士

障害者グループホームで働くのに役立つ資格については、「障害者グループホームに資格は必要?研修の種類や取得方法、メリットを解説」の記事で解説しているのでチェックしてみてください。

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障害者グループホーム(共同生活援助)とは?

障害者グループホームとは、障がいのある方が支援を受けながら共同生活を送る住宅のことで、「共同生活援助」とも呼ばれます。一人暮らしが不安な方や、住み慣れた地域で支援を受けながら暮らしたい方などに向けて、日常生活のサポートを提供する施設です。
障害者グループホームには、利用者さんが原則10人以下の少人数で生活するという特徴があります。

対象者

障害者グループホームの主な対象者は、知的障がいのある方・精神障がいのある方・身体障がいのある方・難病を患う方です。障害者グループホームは、障害支援区分認定を受けていない方も利用できます。

障害者グループホームの種類

障害者グループホームには、「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」「サテライト型」の4つの種類があります。

厚生労働省の「資料2:共同生活援助に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.1・2)」をもとに、サテライト型以外の3つのサービスの概要をまとめました。

介護サービス包括型外部サービス利用型日中サービス支援型
事業所数(2023年4月)10,631事業所1,233事業所809事業所
利用者数146,402人14,913人11,586人
特徴・主に夜間のサポート・身体介護を提供・主に夜間のサポート
・身体介護は外部の介護事業所が担当
・24時間体制のサポート
・身体介護を提供
利用者さんの障がいの種類(2023年4月)全体の64.1%が知的障がいのある方全体の58.6%が精神障がいのある方全体の55.3%が知的障がいのある方
利用者さんの障害支援区分(2023年4月)区分なしから区分6まで幅広い方が利用全体の64.8%が区分なし全体の79.1%が区分4以上

参考:厚生労働省「資料2:共同生活援助に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.1・2)」

障害者グループホームは、事業所の種類によってサービス内容や利用者層などが異なります。障害者グループホームの4つの類型について以下で解説します。

介護サービス包括型

介護サービス包括型の障害者グループホームでは、掃除・洗濯など家事のサポートや相談業務などに加え、食事介助や入浴介助、排泄介助といった身体介護を行います。身体介護を担当するのは、生活支援員などです。利用者さんは日中は就労先や障害者支援施設に通っている場合が多いため、主に夜間や休日に事業所で過ごします。

厚生労働省の「資料2:共同生活援助に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.1)」によると、介護サービス包括型の事業所の数は障害者グループホームの中で最も多いようです。また、利用者さんは障害支援認定の区分なしから区分6の方まで幅広く、6割以上が知的障がいのある方です。

外部サービス利用型

外部サービス利用型の障害者グループホームでは、掃除や食事の準備、相談業務などを世話人が行います。食事介助や入浴介助、排泄介助などの身体介護は、外部の介護事業所に依頼するのが特徴です。

同資料(p.2)によると、外部サービス利用型グループホームの利用者さんは精神障がいのある方が約59%、知的障がいのある方が約37%となっています。また、6割以上が障害支援区分の認定を受けていない方で、比較的自立している利用者さんが多いようです。

日中サービス支援型

日中サービス支援型の障害者グループホームは、夜間だけではなく日中もサービスを提供しているのが特徴です。グループホームにおける介護ニーズに対応するために、2018年に新設されました。

同資料(p.2)によると、日中サービス支援型のグループホームの利用者さんは約80%が障害支援区分4以上の方で、ほかのグループホームと比べて支援の必要性が高い方が入居しています。

サテライト型

サテライト型は、本体事業所である障害者グループホームの近くのサテライト型住居に住んでいる利用者さんに対し、生活支援を行うサービスです。単身での生活を望む利用者さんに対して、世話人が障害者グループホームとの巡回支援を行います。

利用者さんが生活する住居は、民間アパートの一室など。「本体事業所である障害者グループホームからおよそ20分以内の距離に位置する」「利用者さんからグループホームに連絡できる通信機器を設置している(携帯電話可)」などの設備基準を満たす必要があります。

サテライト型住居には居住期間の定めがあり、原則3年以内に一般住居へ以降することが目標です。サテライト型住居を利用することで、世話人の支援を受けながら、一般住居で自立した生活を送る準備ができます

人員配置基準

厚生労働省の「資料2:共同生活援助(介護サービス包括型・外部サービス利用型・日中サービス支援型)に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.19)」をもとに、「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」の障害者グループホームの人員配置の基準をまとめました。

介護サービス包括型外部サービス利用型日中サービス支援型
管理者常勤で1人常勤で1人常勤で1人
サービス管理責任者利用者さん30人に対し1人以上利用者さん30人に対し1人以上利用者さん30人に対し1人以上
世話人利用者さん6人に対し1人以上利用者さん6人に対し1人以上(当面は利用者さん10人に対し1人以上)利用者さん5人に対し1人以上
生活支援員利用者さん2.5~9人に対し1人以上(障害支援区分による)配置義務なし利用者さん2.5~9人に対し1人以上(障害支援区分による)
夜間支援配置義務なし配置義務なし夜勤職員1人以上
日中支援配置義務なし配置義務なし日勤職員1人以上

参考:厚生労働省「資料2:共同生活援助(介護サービス包括型・外部サービス利用型・日中サービス支援型)に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.19)」

世話人は障害者グループホームへの配置が義務付けられていますが、必要な人数はサービスの種類によって異なります。また、身体介護を外部の居宅介護事業所に委託する「外部サービス利用型」には、生活支援員の配置義務がありません。
管理者とサービス管理責任者は、いずれの障害者グループホームも配置基準が共通しています。

職員の平均給与

厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.78)」をもとに、障害者グループホームの福祉・介護職員の平均給与額をまとめました。

サービスの種類平均給与額(常勤)平均給与額(非常勤)
介護サービス包括型291,050円99,420円
外部サービス利用型269,610円95,340円
日中サービス支援型308,690円105,100円

参考:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.78)」

常勤・非常勤ともに、「日中サービス支援型」の障害者グループホームの平均給与が高い結果でした。職場にもよりますが、日中サービス支援型のグループホームは、ほかのサービスに比べて障がいが重度な方の対応が多い傾向があるため、平均給与が比較的高いと考えられます。また、労働時間の差も給与に影響している可能性があるでしょう。

障害者グループホームの世話人の給与に関しては、「障害者グループホームの世話人の給料はどれくらい?賞与額や求人例も紹介」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

障害者グループホームで活躍する世話人以外の職種

グループホームでは、世話人のほかにも管理者やサービス管理責任者、生活支援員などが活躍しています。グループホームで活躍する世話人以外の職種について、下記にまとめました。

管理者

管理者は、障害者グループホームで働く職員や業務の管理を行う職種です。職員の採用や労務・収支管理、利用者さんのご家族や業者の対応、職員の欠勤時の勤務管理、備品発注などの業務を担当します。適切な施設運営が行えるよう事業所全体を管理するのが、管理者の役割です。

障害者グループホームの管理者になるための具体的な条件は定められていませんが、介護の実務経験や資格保有の要件を設けている施設が多い傾向にあります。

サービス管理責任者

サービス管理責任者は、利用者さんの個別支援計画の作成や職員の指導などを行う職種です。入居希望者の相談や見学の対応、利用者さんの生活に関する相談対応なども行います。また、日中活動に関わる関連機関との連絡・調整なども、サービス管理責任者の業務内容です。

サービス管理責任者として働くには、一定以上の実務経験とサービス管理責任者研修等を修了している必要があります。

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生活支援員

厚生労働省の「共同生活援助に係る報酬・基準について≪論点等≫(p.32)」によると、障害者区分3以上の利用者さんがいる障害者グループホームには、生活支援員を配置しなくてはいけません。

生活支援員の仕事内容は、身体介護が中心です。利用者さんが食事を誤嚥(ごえん)しないようにサポートしたり、入浴時や排泄時に移動・移乗を手伝ったりします。更衣や起床・就寝に必要な介助を行うのも仕事です。また、買い物・病院への同行や相談対応をすることもあります。業務範囲は事業所によって異なるため、就業前に確認しましょう。

生活支援員になるのに資格の取得は必須ではないものの、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修、介護福祉士などの介護に関する資格を持っていると、介護業務に活かせます。

生活支援員に関しては、「生活介護とは?障害者福祉施設で働く生活支援員の仕事内容と対象者を解説!」の記事で解説しているので、ぜひご一読ください。

世話人と生活支援員の違い

障害者グループホームで活躍する世話人と生活支援員の主な違いは、業務内容です。世話人は利用者さんの生活に必要な家事などのサポートや相談対応を行うのに対し、生活支援員は食事介助や入浴介助など身体介護を中心に行います。

生活支援員も、世話人と同じく無資格・未経験から働けますが、身体介護を有資格者の監督なく一人で行うには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。

また、世話人と生活支援員は兼務できます。午前中は世話人として掃除や洗濯など家事のサポートをし、午後は生活支援員として入浴介助や食事介助を行う、というように1日の中で業務を分担することも可能です。

障害者グループホームの世話人に向いている人

障害者グループホームの世話人は、以下のような人に向いています。

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 思いやりがある人
  • 臨機応変な対応ができる人
  • 障がいへの理解がある人

コミュニケーション能力がある人や障がいへの理解がある人は、利用者さんに寄り添った支援ができます。世話人は、利用者さんの自立した生活に向けたサポートを行う職種なので、利用者さんが自身でできることには手を出さず見守るなど、状況に合わせた柔軟なサポートができると良いでしょう。

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【体験談】障害者グループホームで働くやりがい

ここでは、障害者グループホームで働く職員はどのようなことにやりがいを感じるのか、体験談を紹介します。障害者グループホームへの就職・転職を検討している方は、参考にしてみてください。

私が勤務するグループホームでは、利用者さんの外出支援を行っています。お出かけを楽しみにしている利用者さんが多く、「◯◯さんと一緒にお出かけしたい」「週末にお出かけするためにお仕事頑張ってくるね」と伝えてくれることもあるんです。利用者さんの反応が見えると、「今回のお出かけも楽しいものにするぞ」と頑張れます。

利用者さんの自立度が上がると、支援のやりがいを感じます。以前、靴を履かずに外に出てしまう利用者さんがいました。見えるところに靴を置いてみたり、頻繁に声かけを行って靴を履くことを思い出してもらったりして、靴を自分で履いてもらえるようにさまざまなアプローチを試しました。ほかの職員とも支援方針を検討し、支援を続けていった結果、声掛けをする頻度が徐々に減り、お出かけ前に靴を履く習慣が身につきました。どうすれば上手くいくか、作戦を立てる瞬間も楽しいですが、実際に成果が目に見えると喜びもひとしおです。

利用者さんやご家族との信頼関係を築けたときに、やりがいを感じます。障がい者支援の仕事は、利用者さんやご家族との信頼関係が非常に大切です。そのため、利用者さんと心と心でぶつかり合ってお互いを理解し、同じ目線で一緒に過ごす仲間として認めてもらえるように努力してきました。「◯◯さんがいてくれて良かった」と、利用者さんやご家族から言われたとき、自分を認めてもらえた感じがしてうれしかったです。「その方の生き方や人生観を大切にして、よりきめ細やかな支援をしていこう」という仕事のモチベーションにもつながりました。

障害者グループホームの世話人は、自分のサポートによって利用者さんの成長を感じられたり、感謝の言葉をもらえたりするとやりがいを感じるようです。利用者さんやそのご家族と信頼関係を築けるよう、ニーズに合った適切なコミュニケーションをする必要があります。

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障害者グループホームで世話人として働くメリット

障害者グループホームで世話人として働くメリットは、無資格・未経験から始められることや家事のスキルを活かせることなどです。

無資格・未経験から始められる

障害者グループホームの世話人は、無資格・未経験から活躍できる仕事です。たとえば、レクリエーションの企画・実施は、これまで経験した部活動やアルバイト、前職で身についたスキルなどを活かせます。

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家事のスキルを活かせる

障害者グループホームの世話人の業務内容には、食事の準備や掃除、洗濯のサポートなどがあり、家事スキルを活かして働けます。利用者さんの自立した生活のために、効率的な家事の手順をアドバイスすることもあるでしょう。
子どもが大きくなり、子育て以外に時間が取れるようになった主婦・主夫の方にもおすすめの仕事といえます。

身体的な負担が比較的小さい

障害者グループホームの世話人は、身体的な負担が比較的少ないでしょう。移動・移乗介助や入浴介助などの身体介護を行う際には、利用者さんの身体を支える必要がありますが、障害者グループホームで身体介護を行うのは生活支援員が中心です。

先述したように、外部サービス利用型の事業所は、身体介護を外部の居宅介護事業所に委託するため、世話人が介護による身体的な負担を感じるケースは少ないでしょう。

障がいについての理解を深められる

障がいのある方の考え方や行動への理解を深められたり、障がいに関する知識が身についたりするのも、世話人として働くメリットの一つです。障がいの種類や生活への影響は利用者さんによって異なります。一人ひとりに密接に関われる小規模な施設なので、利用者さんの特性を理解して寄り添った支援をすることが可能です。

障害者グループホームで世話人として働くデメリット

障害者グループホームの世話人は、夜勤による身体的・精神的な負担や、利用者さんとのコミュニケーションの難しさなどをデメリットに感じる場合があります。

夜勤による身体的・精神的な負担がある

職場によっては、夜勤の業務に大変さを感じる場合があるでしょう。世話人として夜勤を含めたシフトで働く場合、日によって食事や睡眠の時間が変わりやすく、体調を崩してしまうことがあるかもしれません。
夜勤は勤務時間が16時間前後の職場もあり、拘束時間の長さから「なかなか疲れが取れない…」と感じる人もいるようです。ほかにも、夜間のケアや緊急対応への緊張感から、精神的なストレスを感じる可能性もあるでしょう。

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利用者さんとのコミュニケーションが難しい

世話人として働くうえで、障がいのある利用者さんとのコミュニケーションを難しいと感じる可能性があります。利用者さんの中には、気持ちを上手く言葉にできないもどかしさから暴言を吐いたり、暴力を振るってしまう人がいるかもしれません。働き始めて間もないころは、障がいについての知識や経験が少なく、どのように対応したら良いか分からず悩んでしまう場合もあるようです。

臨機応変な対応が求められる

利用者さんによって性格や障がいの特性は違うため、一人ひとりに合わせた支援が求められます。たとえば、精神障がいがある方の中には自傷行為をする方がいるため、注意して見守らなければなりません。障害者グループホームで働くには、利用者さんの特性や個性を理解して安心して過ごせるような対応をする必要があるため、責任が大きいと感じることがあるようです。

業務内容に対する給与が低いと感じる場合がある

世話人は、業務内容に対する給与が低いと感じる場合があるようです。
厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.76)」をもとに、世話人と障害者グループホームで働くほかの職種の平均給与額を表にまとめました。なお、こちらは障害福祉サービス全体の職種別の平均給与で、障害者グループホームのデータではないので、参考程度にご覧ください。

職種平均給与額(常勤)
障害福祉サービス等従事者全体353,450円
世話人270,560円
生活支援員337,710円
サービス管理責任者等405,480円

参考:厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 調査結果報告書(p.76)」

世話人の平均給与は270,560円で、障害福祉サービス等従事者全体と比べると約83,000円低いことが分かります。生活支援員やサービス管理責任者と比べ、世話人の平均給与は低いようです。

世話人の給与水準がほかの職種と比べて低いのは、身体介護を行わないことや無資格から働けることが関係していると考えられます。しかし、利用者さんの障がいの特性や性格に合わせたコミュニケーションを取るスキルや、臨機応変な対応を求められるので、「業務に給料が見合っていない…」と感じる人もいるようです。
近年、福祉に携わる職員の処遇改善が進められているので、世話人の給与も今後アップする可能性があるでしょう。

障害者グループホームの世話人についてよくある質問

ここでは、障害者グループホームの世話人についてよくある質問に回答します。「世話人の仕事内容は?」「世話人にはどんなトラブルがあるの?」と気になる方は参考にしてみてください。

障害者グループホームで働く世話人の仕事内容は?

障害者グループホームの世話人の仕事内容は、利用者さんが生活するうえで必要な家事のサポートや相談対応です。金銭管理や健康管理の支援も行い、利用者さんが安心して生活を送れるよう支援します。世話人には、利用者さん一人ひとりに寄り添い、必要な支援を見極めてサポートする役割があります。
世話人の仕事内容については、この記事の「障害者グループホームの世話人の業務内容」で解説しているのでご覧ください。

障害者グループホームの世話人に起こるトラブルって?

障害者グループホームの世話人として働いていると、騒音が原因で近隣住民とのトラブルが起きたり、金銭管理に関する問題が起きたりする可能性があるでしょう。利用者さんは、感情が不安定になったときに大きな声を出してしまうことも。「夜中に大きな物音がする」と近隣住民から苦情が入るケースもあります。トラブルが起きた場合は、管理者に報告して指示を仰ぐなど、迅速で適切な対応が必要です。
障害者グループホームの世話人が直面し得るトラブルと対処法について詳しくは、「障害者グループホームの世話人に起こるトラブルとは?防止策や対処法を解説」の記事で紹介しています。

まとめ

障害者グループホームの世話人の業務内容は、家事のサポートや見守り業務、買い物や通院の同行、生活相談への対応など多岐にわたります。金銭管理や健康管理、余暇のサポートも世話人の担当業務です。

世話人になるための資格要件はなく、未経験の方も働けます。世話人はコミュニケーション能力が高い人や思いやりがある人、臨機応変な対応ができる人に向いているでしょう。

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執筆者

  • 「レバウェル介護」編集部

    お役立ち情報制作チーム

介護職専門の転職支援サービス「レバウェル介護」が運営するメディア。現役の介護職とこれから介護職を目指す方に寄り添い、仕事や転職の悩み・疑問を解決する記事を制作している。これまでに公開した記事は1400記事(※)以上。制作チームには介護福祉士ライターも在籍し、経験をもとにリアルな情報をお届け。資格や介護技術など、スキルアップにつながる情報も発信中!(※)2023年10月時点

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