認知症の方向けのレクリエーション6選!楽しんでもらうコツや注意点を解説

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ボールを上にあげてストレッチをしている車いすの高齢女性と一緒に膝をついて行っている女性介護士のイメージ

この記事のまとめ

職場でレク企画の担当になり、「認知症の方でも楽しめるレクリエーションが知りたい」と悩む介護職員も多いのではないでしょうか?本記事では、認知症の方にレクリエーションを楽しんでもらうコツや、レクリエーションの選び方について解説します。おすすめのレクリエーションの紹介もしていますが、ポイントを押さえておけば、今後のレクリエーションの提案にも役立てることができます。ぜひ本記事を参考にしてください。

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目次

認知症の方へレクリエーションを実施する目的

レクリエーションの1番の目的は、楽しんでもらうことです。単調になりやすい介護施設の生活の中で楽しみを見出だしてもらい、活力を取り戻してもらうなどの効果が期待できます。また、手先を使ったり、頭を使って考え他者とのコミュニケーションの機会を設けることで、脳の活性化にも繋がります。さらに、体操など簡単な運動を取り入れることで、身体機能の維持・向上にも効果を発揮し、QOL(生活の質)を維持・向上させる目的と効果も期待できるでしょう。

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認知症に対するレクリエーションの効果

認知症に対するレクリエーションの効果としては、主に次の4つが挙げられます。それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

  • 脳の機能を活性化
  • 心身機能の維持・向上
  • コミュニケーションの機会の創出
  • 役割の創出

脳の機能の活性化

手先を動かしたり、頭を使って考えたりする機会を作ることで、脳が活性化すると言われています。そうすることで認知症の進行を予防したり、進行を緩やかにしたりする効果が期待できるでしょう。

心身機能の維持・向上

簡単な運動やクイズなどを活用してレクリエーションを実施することで、身体的にも精神的にも機能を維持・向上させる効果が期待できます。心身機能を維持・向上することでADL低下を防ぐことも可能です。

コミュニケーションの機会の創出

人とコミュニケーションを取る機会が減少すると、認知症は進行しやすくなります。レクリエーションを行うことで、スタッフやほかの利用者さんと会話をしたり、協力して何かを成し遂げる機会を作ることで、人との関わりを作り出す効果が期待できます。

役割の創出

レクリエーションの中で役割を与えることで、自己肯定感の向上や自尊心の維持・回復にも繋がります。役割を持ち、遂行できたという体験はポジティブな感情として認知症の方の記憶にも残りやすいため、レクリエーションを積極的に実施できる環境は、認知症の方にとって非常に良い環境と言えます。

認知症の方向けに実施するレクリエーションの特徴

「認知症の方向けのレクリエーションはこうでなければならない」というような明確な決まりや特徴は厳格には決まっていません。利用者さんが楽しめている様子があれば問題ないでしょう。今回は、利用者さんに楽しんでもらえるレクリエーションにするために押さえておくべき特徴について、3つ紹介します。

利用者さんの趣味や特技を活かせる

これまでの経験を活かせるレクリエーションは、自信の創出にも繋がりやすいので非常におすすめです。また、好きなことや得意なことを活かせるものは楽しみを見出だしやすいため、趣味や特技を活かせるテーマでレクリエーションを実施すると盛り上がりやすいといったメリットもあります。

本人のペースに合わせて実施できる

認知症の方は見当識が分からなくなったり、周囲に合わせた行動ができなくなったりします。そのため、時間がきっちり決められた行動が難しく、行動を抑制されたり、強制されると不穏症状が出てしまう場合もあるでしょう。利用者さんそれぞれのペースで実施できるレクリエーションで、個々の認知機能に合わせた内容がおすすめです。

他の利用者さんとコミュニケーションを取れる

コミュニケーションの機会を作るのもレクリエーションの大切な役割です。ただし、認知症の症状の程度に合わせた機会を提供するように留意しましょう。会話が難しい場合などもあるため、利用者さんの認知機能に応じた対応が必要です。

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介護現場でのレクリエーションは主に3種類

介護現場で行われるレクリエーションはおもに3つの種類があります。

  • 集団で行うレクリエーション
  • 個人で行うレクリエーション
  • 生活の中で行うレクリエーション

それぞれ、どのような利用者さんが対象か、具体的にどのようなレクリエーションが該当するのかについて解説します。

集団で行うレクリエーション

集団で行うレクリエーションは、コミュニケーションの機会が多くあります。そのため、ほかの利用者さんやスタッフと交流を楽しめる方を中心に実施するのがおすすめです。

具体的なレクリエーションの内容としては次のようなものがあります。

  • 外出レク
  • 運動レク
  • 音楽レク
  • 工作レク
    など

スタッフの体制によっては認知機能にばらつきがある利用者さん同士でも実施可能ですが、利用者さん同士のコミュニケーションに支障が出る場合もあります。その点に留意しながら、見守りや補助を行うとスムーズに進められるでしょう。

個人で行うレクリエーション

個人で行うレクリエーションは趣味や特技を活かしやすく、関わりが苦手な方でも楽しみやすいのがメリットです。将棋・オセロ・手芸・折り紙など、個人または少人数で行うレクリエーションがこれに該当します。昔の趣味を活かしやすいため、認知症が進行してもできることが多いのが特徴です。

生活の中で行うレクリエーション

レクリエーションの時間が確保できない方やレクリエーションに参加するのが難しい方が対象となります。好きな音楽をかけたり、居室に花や絵を飾ったりすることが多いでしょう。身体を動かしたり、移動したりする必要もないため、看取り期の方にまで実施可能です。

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認知症の方におすすめのレクリエーション6選

認知症の方におすすめなレクリエーションを6つ紹介します。介護現場で実施しやすいものや筆者が実際に実施した経験のあるものを厳選していますので、それぞれの職場で活用してください。

身体を動かすレクリエーション

簡単な体操やボール・風船を使ったゲームの実施などが一般的です。ADLを保つ効果も大きく、自然と声が出る機会も創出できます。車いすに座ったままで行える動作も多いため、対象となる利用者さんが多いのも大きなメリットです。

回想法を用いたレクリエーション

回想法とは、昔を思い出し、語り合うことで脳の活性化や認知症の進行を予防する効果が期待できる心理療法の1つです。あらかじめテーマを決めて、複数人で実施することもできるため、利用者さんの認知機能の程度によってはレクリエーションとして活用可能です。

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手先を使うレクリエーション

手先を使ったレクリエーションは、特に女性の利用者さんに人気が高いレクリエーションです。手芸や折り紙、そろばんなどが該当します。手先が器用な利用者さんに参加してもらい、スタッフも一緒になってその利用者さんに教わるという方法もあります。

人に教える立場になってもらうことで、やりがいを見いだしてもらいやすくなる効果も期待できるでしょう。

簡単な料理ができるレクリエーション

認知症の度合いや得意・不得意に応じて、さまざまな工程を体験してもらうことができます。料理が得意な方には、作る工程を任せられますし、洗い物を率先して行う方もいれば、テーブル拭きなど簡単なことを職員と一緒に行う方もいるでしょう。

工程が複数あるため、認知症の症状や程度によって参加者を限定せず、多くの方に楽しんでもらいやすいのが特徴です。

音楽や絵に触れるレクリエーション

音楽や絵など芸術に触れるレクリエーションはリラックス効果も期待できます。カラオケレクなど盛り上がる楽しみ方ができる一方で、塗り絵や絵画を鑑賞するといった静かな楽しみ方もでき、楽しみ方の幅が非常に広いのが特徴です。

自然や動物に触れるレクリエーション

季節の植物を育てたり、見たりするのもレクリエーションとして非常におすすめです。
季節の植物を見ることで季節の移り変わりを感じてもらうことができ、育てることで役割の創出も可能です。動物に関しては、犬や猫を飼っていた方は非常に喜んでくれる可能性が高いです。ドッグセラピーなどを行う介護施設もあるので、気になる方は職場で実施可能か確認してみると良いでしょう。

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認知症の方へレクリエーションを提供するときの注意点

レクリエーション実施の際の注意点を解説します。

達成感が得られる難易度にする

レクリエーションの内容が難しすぎると動作を遂行できず、自信喪失や意欲低下に繋がってしまうので注意が必要です。簡単に達成できたり、少し難しさを感じる程度にして、達成感を感じられる機会を設けましょう。

利用者さんのADLレベルをそろえる

レクリエーションに参加する利用者さんのADLや認知機能に差が出すぎないように配慮する必要があります。差がありすぎると楽しみを感じられる人とそうでない人が出てしまうため、全員が楽しめる内容にしたり、参加者のADLや認知機能をそろえるなどの工夫が必要です。

趣味や好みに合わせる

参加する利用者さんの好みに合わない内容を提供してしまわないように心がけましょう。可能であれば、利用者さんの好みや興味があること、趣味などを把握しておくと良いかもしれません。興味が湧くこと、好きなことは楽しみを感じやすいだけでなく、遂行できることも多いため、自信にも繋がりやすくなります。

簡単なルールを設定する

ルールを設ける際は、簡単で分かりやすい内容にし、複雑なルールは避けましょう。レクリエーションの目的は、ルールどおりに遂行することではありません。ある程度のミスは大目に見て、楽しい時間を過ごしてもらうことを重視しましょう。簡単で分かりやすいルールを設定したり、理解度に応じてスタッフが適宜サポートすることで、成功体験に繋がりやすくなります。「できた」というポジティブな感情を残して終えるよう心がけましょう。

体力に配慮する

複数の利用者さんに参加してもらう場合は、全ての利用者さんを観察できるよう、職員の配置や人数を工夫することをおすすめします。体力や集中力には個人差があるため、臨機応変に時間調整を行い、疲れすぎないように配慮することが必要です。

安全な方法で実施する

利用者さんの安全に配慮することも忘れてはいけません。認知症の場合は、予期せぬ行動を起こす可能性もあります。飲み込む可能性のあるものの使用は避けたり、トラブルを未然に防ぐために利用者さん同士の相性を考慮して席順を決めたりといった配慮が大切です。

レクリエーション中のトラブル対処法

レクリエーション中に良くあるトラブルとその対処法について解説します。

集団の中で大声を出してしまう

一旦その場から離れてもらうのが良いでしょう。落ち着くまで個別対応とし、落ち着きを取り戻して再度参加できそうであれば、もう一度参加してもらうなどの対応が理想です。集団でのレクリエーションが難しい場合は無理に参加を促さず、落ち着いて参加できる個別レクリエーションの実施を検討するのが良いでしょう。

レクリエーション用品を口に入れてしまう

異食を発見したら、すぐに口から出すように促しましょう。利用者さんの普段の様子を把握できれば、異食の有無は判断できます。異食の危険性がある方の場合は口に入るくらいの小さな道具は用いないレクリエーションが理想です。利用者さんの症状や状態に応じて適切なレクリエーションを実施しましょう。

レクリエーションとは関係ない行動や話をしてしまう

集団レクリエーションでない場合は個人の行動に合わせてレクリエーションを適宜中断・終了しましょう。無理やりレクリエーションを続行する必要はありません。集団レクリエーション中などで他の利用者さんに影響がある場合は、少し場所を移動して個別対応をしましょう。遮ったり否定したりといった対応はしないように注意が必要です。

認知症の方にレクリエーションを楽しんでもらうコツ

認知症の利用者さんに、レクリエーションをより楽しんでもらうためのコツは次の3つです。

  • 介護職員も楽しむ様子を見せる
  • 声かけを積極的に行う
  • 些細なことでも褒める

介護職員が楽しんでいる様子を見てもらうことで、レクリエーションの内容が理解できない利用者さんにも「楽しい」というポジティブな感情を感じてもらいやすくなります。また、利用者さんの様子を観察しながら、適宜サポートしたり「上手ですね」「さすがです!」といった褒める声かけを行ったりするとよりスムーズに参加してもらいやすくなるのでおすすめです。

まとめ

本記事では、認知症の方に対するレクリエーションの目的や効果をはじめ、認知症の方におすすめなレクリエーションの紹介などを記載しました。レクリエーションは、さまざまな効果が期待できますが、ルールや時間を厳しく決めすぎず、楽しんでもらうことを第一に考えて企画し、工夫をするのが良いでしょう。

とはいえ、レクリエーションを行う時間が確保されていない施設も多いのが現状です。利用者さんに楽しんでもらうレクリエーションをもっと行いたい、充実したレクリエーションをしたいと感じている場合は、勤務する施設形態を変えるなどもおすすめです。レバウェル介護(旧きらケア)では、介護業界に特化した転職支援を行っています。介護業界に精通したアドバイザーが一人ひとりの希望に合わせたご提案をさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。ご登録・ご利用は全て無料です。

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執筆者

  • 椿るい

    介護福祉士ライター

現役介護福祉士。認知症専門病院で看護助手として勤務した後に介護福祉士を取得し、現在は特養に勤務している。食事・排泄・入浴等、利用者さんの生活に係る介護全般に従事。派遣社員として勤務していた経験や副業経験もあり、介護職として柔軟な働き方を目指す。

関連ジャンル: 介護のアイデア介護の仕事

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※この記事の掲載情報は2024年5月10日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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