技術と心で介護業界へ貢献!温かみのあるケアを叶えるグループ

介護のアイデア 2021年8月26日
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超高齢社会に突入した現在、介護業界では介護者と被介護者の負担を軽減するため、さまざまな取り組みがなされています。また、物理的な面だけではなく、内面からのケアも大切だという考えのもと、他業界の企業が自社の業務をとおして介護へ貢献する事例も少なくありません。
当記事では、そんな企業や団体の取り組みについて紹介します。

目次

ヴイストン株式会社について

2000年に設立された「ヴイストン株式会社」は、主にロボットに関連する製品の開発や製造・販売などを行なっている企業です。開発は自社開発のみならず、受託開発にも対応しており、そのジャンルは幅広いものがあります。

ヴイストン株式会社の業務内容

ロボット製作とその目的

ヴイストン株式会社はロボット製作に対して、「ロボット技術で未来を変える」という目的を持って邁進しています。

また、道具としての便利なロボットだけではなく、日常生活において心で寄り添い合えるロボットができれば、人はもっと内面から豊かになるとの理念もあり、それをバックボーンに以下のようなさまざまな種類のロボットを開発しています。

・二足歩行ロボット
・研究開発用ロボット
・プログラミング教育用ロボット
・コミュニケーションロボット
・ヒーリングデバイス
・全方位センサ、カメラ
・その他

これらのなかでも近年は、ヒーリングデバイスの赤ちゃんロボットに外部企業や団体から注目が集まっています。

ロボット創りに対する思い

同社の代表取締役の大和氏は、自社HPにて「『こころ』を持ったロボットを創る」とのフレーズを掲げています。
大和氏は、さまざまな開発経験を通して、機械や道具としての便利なロボットだけではなく、人と共存できるロボットの存在こそ、人が幸せに生きる一翼になるのではないか、という思いに至ったのだそうです。

そこで同社は、人と同じ時間や空間の中で、体験や気持ちを共有し親和性を高められるロボットの開発に重きを置きました。ここで開発されたロボットは話し相手になったり、健康管理をしたりして、人の心身がアクティブになるアプローチができます。
このように同社は、「こころ」を持ったロボットを創ることで、人がいきいきと生きられる未来の実現を目指しています。

「かまって『ひろちゃん』」について

「かまって『ひろちゃん』」の特徴

▲画像提供:ヴイストン株式会社

乳児に近いサイズ・見た目をしており、笑い声や甘えた声など100種類以上もの声を内部スピーカーから発します。しかもその声は、実際の赤ちゃんの声を録音して製品化しているため、不自然さがなく、愛着感をもたらします。

また、ユーザーが抱っこしたりあやしたりしてお世話をすると、加速度センサーが反応し、ひろちゃんの機嫌が変化します。本体がぬいぐるみ素材なので、触れたときのソフトな感じが良いうえ、ユーザーでオリジナル衣服の作成や着用もできます。
「かまって『ひろちゃん』」本体に「こころ」があるわけではありませんが、あたかもそう思わせるような仕様が秀逸です。

「かまって『ひろちゃん』」がもたらす効果

「かまって『ひろちゃん』」は、声で機嫌を表現するというシンプルさから、ユーザーの年齢や性別、経験などを問わず使用することができます。そのため、介護施設やケアハウスで使用されることが多く、好評を得ています。

データによると、赤ちゃんをあやすという行為から多くの人はいやし効果を得られるそうで、実際に「かまって『ひろちゃん』」を導入している施設のスタッフからも、利用者さんの様子で同様の話が聞かれます。なかには、スタッフに対して反応が薄い利用者さんが、「かまって『ひろちゃん』」の笑い声に対しては笑顔を見せたという報告もありました。

詳細情報

ヴイストン株式会社 かまって『ひろちゃん』

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マッスル株式会社について

1988年に設立されたマッスル株式会社は、ロボットやそのコア技術の開発などを行なっている企業です。
モータの制御を得意とし、ローコストで高い性能を出すことに成功しています。工業用刺繍ミシンや人工呼吸器などの医療機器、半導体などさまざまな分野で採用され、業界内では制御に関して高評価を得ています。

マッスル株式会社の業務内容

ロボット製作とその目的

マッスル株式会社は、「しなやかな発想と技術」をもってロボット製作や制御システムに関わり「社会の夢を叶える」という理念を持っています。そして、その理念を叶えるべく、ロボット製作にあたっては、人間の筋肉のような滑らかなモーションコントロールを目指しています。
これらの理念や目標のもとに進められているのが、次の3ジャンルの事業です。

・モーション/ロボット開発を担う基幹モータ(一体型ACサーポシステム)
・ヘルスケア/ロボット介護機器
・ロボット/マッスル技術を用いたロボット開発など

これらの事業をとおして、自らがワクワクする気持ちを持ちつつ、ユーザーの夢を実現化しています。

ロボット創りに対する思い

同社の代表取締役の玉井氏は、会社を設立するにあたり「多くの人の役に立つ」「自分も周囲も喜ぶ」「他人の幸福に繋がる」ということをポイントに、「しなやかに動くロボットをつくりたい」との思いで独立したそうです。

ロボット介護機器の開発を進めていったのも、人のために役立つという観点や他社ではできない事を実現したいという思いから多くの研鑽を重ねてきました。
すべての出発点は人への優しさからだという同社の姿勢と技術は、今や国内外から大きな注目を集め、高く評価されています。

「ロボヘルパーSASUKE」について

「ロボヘルパーSASUKE」の特徴

▲画像提供:マッスル株式会社

同社がヘルスケア事業で開発したのが、ロボット介護機器「ロボヘルパーSASUKE」です。
この機器は、ベッドと車いす間の移乗介助をアシストするもので、世界で活躍するプロダクトデザイナー喜多俊之氏の参画のもと製作されました。

▲抱き上げるイメージ/画像提供:マッスル株式会社

「ロボヘルパーSASUKE」の特徴は、介護を受ける方を専用シートごとやさしく抱き上げられます。操作は簡単なうえ、そのままベッドや車いすへ安定感を保ったまま移乗できるので、介護者の負担は大きく軽減されます。また、介護を受ける側も専用シートにより体圧が分散されるため、身体への負担が減らせるというメリットが期待できます。

国策と介護現場への「ロボヘルパーSASUKE」の導入

厚生労働省は、2015年に「介護ロボット等導入支援特別事業」を発表しました。
これは、介護従事者の負担軽減を図る取組みが推進されるよう、介護保険施設・事業所へ対し介護ロボットを導入する費用を助成するという取り組みです。これを受けロボヘルパーSASUKEが全国の施設に導入されました。

なお、実際に「ロボヘルパーSASUKE」を導入し施設からは、「重い方でも優しく抱きかかえられ、ひとりでも楽に移乗ができてすごく助かっている」「こういった介護支援ができるロボットがもっと増えてほしい」といった声が聞かれ、大変好評です。

詳細情報

マッスル株式会社

一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会について

一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会は、人生100年を健康で笑顔に過ごすといった目的のもと、健康推進や生活習慣病の予防のための運動としてビリヤードの普及を行っている団体です。
具体的な事業内容としては、主に次のようなものがあげられます。

・ビリヤード普及者の育成のための教育および指導
・健康指導、健康セミナーの企画、開催および運営
・ビリヤードの指導、健康指導に関するライセンス付与と管理
・カルチャー教室の経営
・その他

このなかでも、高齢者への普及に力を入れており、実際の講習はもちろんのこと専任指導者の養成も行っています。

「ウォーキングビリヤードクラブ」について

「ウォーキングビリヤードクラブ」とは

一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会では、ビリヤードをとおして高齢者施設などで健康とコミュニケーションをつなぐ、「ウォーキングビリヤードクラブ」という活動を行なっています。
この活動は、文部科学省が推奨する生涯スポーツの振興に準ずる取り組みです。

▲ウォーキングビリヤードの様子/画像提供:一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会

ビリヤードは、ウォーキングに換算すると、3,000歩ほどの運動量に相当します。これは、おおよそ2.3kmほどの距離を歩いたことになります。

また、ウォーキングと異なり、ゲームの進行を考えたり、他の人とコミュニケーションをとったりできるのも、生涯スポーツとして取り組む面白さがあります。

当協会の「ウォーキングビリヤードクラブ」の特徴と期待できること

当協会の「ウォーキングビリヤードクラブ」では、高齢者向けの指導資格を持つ専属のインストラクターがレッスンを行なっています。

納得して楽しく長く続けてもらえるよう、まずは3ヶ月無料で試すことができます。その間は、ビリヤード台のリース、インストラクターの講習、イベントへの参加などは全て無料です。
施設側としても、じっくりと導入を検討できるでしょう。
また、「ウォーキングビリヤードクラブ」限定で、 現役医師による健康情報を得ることもできます。

コーチング育成

資格取得とメリットについて

当協会では、ビリヤードのレッスンを行う指導者の育成にも力を入れており、2種類の資格取得講座を設けています。それぞれの講座の特徴とメリットは以下のとおりです。

・コーチング指導者資格取得講座
高齢者へ、ビリヤードゲームの基礎やイベントの楽しみ方を教えることができるようになります。
また、高齢者施設への営業ノウハウなどを学ぶことができます。

・コーチングプロ資格取得講座
当協会認定のプロとして、レッスンを行い対価を得ることができます。また、ビリヤード教室運営の集客方法、マーケティング手法なども提供しています。なかには、定期的にグループコーチングを複数施設で行い、高額な月商を得ている人もいます。

▲コーチングプロの方/画像提供:一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会

資格取得と介護への貢献度

高齢者施設へのビリヤード導入には、適切なコーチングが必要です。
健康増進のための「ウォーキングビリヤードクラブ」活動とはいえ、施設利用者における体の自由度は人それぞれです。また、人生の先輩に対する関わり方にも配慮が必要でしょう。
そこで当協会では、指導者の育成を図る際に、実技はもちろんのこと、モチベーションを管理するメンタリング、心のケアに関するカウンセリングなども教育しています。

詳細情報

一般社団法人日本コーチングプロビリヤード協会
ウォーキングビリヤード

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関連ジャンル: 介護のアイデア

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※この記事の掲載情報は2021年8月26日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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