要介護者ファーストのものづくりに邁進する企業

介護のアイデア 2022年1月24日
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要介護者のケアにあたる際、できるだけその人の気持ちに寄り添ったケアを実践したいと考える介護士さんは多いのではないでしょうか?本記事では、そんな介護士さんの思いを汲んだ製品開発に尽力する企業をご紹介します。

目次

株式会社MSD

医療・介護分野に特化したシステム開発に取り組む株式会社MSDは、日々多様化する介護保険外サービスに対応すべく、医師をはじめ、病院経営者や大学講師などの協力を得ながら常に新しいサービス作りに邁進しています。

業務効率化のためのサービス提供に強みを持つ同社が重視するのは、本来の業務・作業効率・業務改善・原価改善・実態把握の5つ。これらのポイントをしっかりおさえながら、現場で活躍する医療・介護従事者が使いやすいシステムを提供します。

介護施設の心配事・悩みを解決へと導く「見守りとりえくん」

介護施設で働く介護職員にとっての心配ごとは、夜間のトイレ行動や離床、熱中症など、見守りができないときの入居者の様子ではないでしょうか?特に夜間は少人数で対応していることが多く、緊急を要することが重なると入居者一人ひとりの見守りが困難というケースもあります。そんな介護職員の心配ごとを解消へと導くのが、見守り支援機器「見守りとりえくん」です。

▲画像提供:株式会社MSD

同製品は、機器を通して居室での行動を管理したり、温度・湿度の管理をしたりと、要介護者特有の心配ごとをモニタリングしながら、居室事故や熱中症を防止するための対策ができます。さらに特筆すべきは、CO2濃度センサーが備わっていることです。室内の換気状態を把握することで、常に快適な住空間を提供できるでしょう。

快適な環境づくりをお手伝い

同製品の魅力は、多彩なセンサーでしっかり室内の環境を見守ること。人感・温度・湿度・CO2濃度センサーのほかにも、照度や気圧、振動、騒音などを計測できるセンサーが搭載されています。施設内の環境を整えるだけでなく、「音が気になる」「気圧の変化で体調が悪くなる」という入居者の対策にも役立てることが可能です。

▲画像提供:株式会社MSD

なお、これらのモニタリングデータはタブレットやスマホ、デジタルサイネージで確認できます。また、入居者からのナースコールを一覧で管理できる機能があるのも、押さえるべきポイントの一つです。

詳細情報

株式会社MSD

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株式会社メディカルプロジェクト

静岡市に本社を構える株式会社メディカルプロジェクトは、医療・福祉機器の製造・販売を中心とした事業を展開する企業です。

中でも、新生児、小児、麻酔、呼吸、看護、介護分野の製品の開発を強みに持ち、新生児・小児用点滴シーネをはじめ、経鼻チューブ固定具、車椅子自動ブレーキなど、医療・介護になくてはならない製品づくりに尽力しています。

10本の光センサーで離床を検知する「光電センサー」

▲画像提供:株式会社メディカルプロジェクト

同社が開発した「光電センサー」は、利用者の足を検知するとナースコールでお知らせする介護施設・病院向けの離床検知用センサーです。ベッド下に光電センサーを設置することで、10本の光センサーが作動を開始。光センサーが届く幅90cm×50cmの中で利用者の足を検知すると光が遮断し報知される仕組みになっています。

なお、センサーから出る光は目に見えません。そのため、光に敏感な方も安心して使用できます。また、別室での活動や処置などでセンサーを中断しても、中断後1~5分で自動起動するのでセンサーを入れ忘れるという心配もありません。

「光電センサー」で従来型離床センサーの問題・課題をクリア

従来型のマット式離床センサーを採用している介護施設の中には、「利用者がマットを跨いでしまい検知しない」「マットがすぐに汚れる」といった声が聞かれます。同製品はマットがないため、汚れないのはもちろん、利用者の移動を確実に検知します。また、マット式の場合、手押し車や車椅子がマットの上にのって故障しやすいことも悩みの種でした。その点、同製品は機器に直接触れないので、故障時の対応やメンテナンスに時間をとられることなく業務に集中できます。

離床センサーがあることを感じさせない上に、いつでも居室を清潔に保つ同製品。興味のある方は公式サイトを覗いてみてください。

詳細情報

株式会社メディカルプロジェクト

テクナード株式会社

テクナード株式会社は、マスクおよび関連商品をはじめとする製造販売事業やインソール事業、マテリアル事業などを展開する企業です。

中でも、シリカゲルを活用した強力消臭・吸湿製品の製造に注力しており、自社ブランド「シリカクン」シリーズは、日々の生活の中で発生するニオイの問題を解消するためのアイテムを開発。「こんなものがあったらいいな」というユーザーの声を拾い上げながら、ニーズや環境、時代にマッチしたものづくりに取組んでいます。

気になるニオイを軽減し利用者のプライバシーを守る「導尿バッグカバーシリーズ」

機能性に尊厳の維持をプラスした「シリカクリン尊厳シリーズ」は、介護者と要介護者両方の思いに寄り添うブランドです。その中の一つ「導尿バッグカバーシリーズ」は、導尿バッグの上から被せるカバーで、良質なシリカゲルがニオイとムレを除去します。同シリーズには、導尿バッグカバーのほか、導尿バッグ用携帯バッグ・導尿チューブカバーがラインナップされており、用途に合わせて選べます。これまで導尿バッグのニオイが気になって外出しづらいという方、羞恥心や不快感を持つ方も安心して活用できるでしょう。

なお、同製品は100回洗濯しても抗菌効果が持続します。天日干し・乾燥させることで機能が再生されるため、繰り返して何度も使えるというエコで経済的な点も魅力です。

可愛い見た目で消臭効果抜群の尿瓶カバー「アニマルクリン」

▲アニマルクリン/画像提供:テクナード株式会社

「シリカクリン尊厳シリーズ」のもう一つの注目製品「アニマルクリン」は、導尿バッグカバーと同じ原料を使った尿瓶カバーです。尿瓶から出る尿臭と湿気をカットし、いつでも清潔に保つことができます。

同製品の特徴は、可愛いアニマルデザインを採用していることです。ラビットとゾウが利用者のプライバシーを守るとともに、癒やしの効果を与えます。また、カバーを装着したまま持ち運べるよう取っ手部分にスリットが入っているので、介護者に尿瓶を渡す際恥ずかしい思いをせずに済みます。利用者の自尊心を傷つけない思いやりのこもった製品です。

詳細情報

導尿バッグカバーシリーズ
アニマルクリン

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※この記事の掲載情報は2022年1月24日時点のものです。制度や法の改定・改正などにより最新の情報ではない可能性があります。

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